「すまないな最上。結局力を借りることになってしまった」
「大丈夫さ。扶桑も山城もこれくらいじゃ沈まないからね」
最上の雷撃を受けて山城も大破状態だ。空母二隻は無事逃げられただろう。
「さて、君たちの負けだ。大人しく撤退してもらうぞ」
「うふ、うふふふふふ……。残念ね日向」
山城が怪しく笑いだす。同時に感じる嫌な予感。
「今回の作戦、私達も囮に過ぎないのよ」
何だって!?なら今本隊は……
「そう。川内の夜戦で敵を中破させ、救援に来た反逆者を私達で倒す。そして本隊が空母を……。なに?比叡?無線封鎖中では……、はぁ!?敵艦載機の攻撃でひぇー?大破撤退!?」
……これは赤城が敵本隊を撃退したと見ていいのだろうか?
「そうか!赤城がやってくれたんだね」
「まぁ、そうなるな」
これで空母二隻の救出は成功だ。
「と、言うわけだ」
「そっちには優秀な赤城がいるのね日向」
「そうだ扶桑。赤城の援護があってこそ瑞雲を最大限つかえるのだ」
「山城、赤城が脱走した何て話は有ったかしら?」
しまった!誘導尋問!
「いいえ姉様。まさか!?」
「ええ、山城。きっと付近の鎮守府に居るわ」
ばれた!どうする……ここで沈めるか、最上の目の前で?それは出来ない。
「姉様、すぐ提督に報告を……」
「いいえ、止めておきましょう山城」
「扶桑姉様?」
どういうことだ?これを報告しないことで彼女たちにはメリットが無い。
「日向、今回のことは黙っておくわ。でも、次は必ずあなたより強くなって勝ってみせる」
扶桑から溢れるのは金剛のような殺気ではない。スポーツ選手のような純粋な闘争心だ。
「別に貴方のためじゃないから。扶桑姉様に感謝しなさい」
扶桑と山城はゆっくりと撤退していった。
*
「すまない、まさか別動隊が居ようとは……艦隊を守ってくれて感謝する」
「いえ、秋津洲さんの索敵のお陰です」
戦闘前に待機していた島陰で護衛艦隊と合流、鎮守府へ向かっていた。
「それで、件の空母は?」
「こちらのお二人です」
赤城が指した方を見るとビキニアーマーを着た二人の女性。彼女たちは確か……。
「ありがとうございます。あの、雲龍型航空母艦、天城です」
「雲龍型航空母艦、雲龍よ」
雲龍型?またレア度の高い……。
「いったいどんな理由で脱走したんだ?」
「実は、私達の提督は艦爆での連続攻撃に固執していて艦戦も艦攻も積んでくれないんです」
また変わった提督もいたもんだ……。
「私、烈風を積みたかったんです」
「私は流星……」
「まあ、ここの鎮守府は航空戦力は大事にするからな。ほら、見えたぞ」
前方に俺達の鎮守府が見える。
「わぁ、素敵ですね」
「鎮守府……島に建物建てただけ……」
「ね、姉さん失礼ですよこれからお世話になるのに」
まぁ、事実だから。
「さあ、さっさと入渠してしまおう」
この後半日入渠した……
なんか終わり方が悪いですね……
次回はしめよう