「助けてくれてありがとうございます。潜水母艦大鯨です」
駆逐イ級を沈めた俺は大鯨と合流することに成功した。
「航空戦艦日向だ。こちらは……」
「改装捕鯨船夕張です」
嘘つけ。
「これは軽巡洋艦の夕張だ」
「ちょっと!これ呼ばわりしないでください。夕張ジョークじゃない」
「ところでどうして君はこんなところへ?」
小洒落た夕張ジョークを無視して現状の確認を行う。
「えっと……あれ?」
大鯨はしばらく考えたあと首をかしげる。知らずに来ていたのか?それとも
「記憶喪失?」
「いえ、たぶん自然発生した艦娘だと思いますよ」
夕張によるともともと艦娘は深海棲艦と同じように自然発生するものでそれを意図的に起こすのが建造らしい。この世界はゲームほどドロップ率は高くないようだ。
「じゃあ私は皆さんの艦隊に配属されるんですね。よろしくお願いします」
「ああ、よろしく。ところで大鯨」
「はい。何ですか?」
「食べ物を持っているか?」
*
「提督、ごはんですよ」
「ご……は……ん……」
瀕死の提督が顔をあげる。
俺達は大鯨に事情を説明して食料をもらった。とりあえず提督に復活してもらわなければいけない。
「はい提督、あ~ん」
「ぱくり、もぐもぐ」
提督は鳥の雛のように食事を続け、ついにすべて食べきった。そして……
「ごちそうさまでした。あなたは大鯨ですね」
「はい、潜水母艦大鯨です。よろしくお願いします」
「これが潜水おかんの胸部装甲……圧倒的……。大鯨さん、ちょっと」
大鯨は首をかしげただけで全くの無防備!そこへ提督の魔の手が迫り……
「提督、ちょっと」
直前で止まった。提督の肩には大淀の手が置かれている。
「死んでる間に溜まった仕事がたくさんあります」
「待って、ちょっとだけ、ちょっとだけですから」
「ちょっとの時間も忙しいです。皆さん、提督は集中モードに入るので外に出てください。大鯨さんは他の艦娘にも補給をお願いします」
*
料理の香りが食堂を満たす。
「……ごはんはよ……」
「さっさと持ってくるにゃしい」
無表情でテーブルを叩く雲龍。ぐるぐる目でスプーンを振り回す睦月。食堂は阿鼻叫喚の状態だった。
「うわぁ……酷いですねぇ。いい記事が書けそうです」
その状況を青葉が楽しそうにメモっている。
「青葉は平気なのか?」
「定期的にあんパンと牛乳を摂取しているので。張り込みの必須アイテムです」
それは刑事では?
俺と赤城は主力の最重要戦力と言うことで優遇されていたが……
「おっ……料理が来たみたいですよ。では記者権限で先に味見を……」
「「「「いただきまーっす!」」」」
料理ができた瞬間、全艦娘が突撃。不用意に接近した青葉を踏み潰し料理に殺到する。
「きゅう……」
「まぁ、そうなるな」
一人だけこっそり食べていた報いだろう。
さて、俺も無くならないうちに食べた方が良さそうだ。
作者「あれっ?鋼材少ない」
近所の瑞雲「最近出撃しまくりで修理多いやん。大型で14000飛ばしたやん。鋼材入る遠征してないじゃん 」
作者「心当たりがありすぎる」