憑依日向と瑞雲鎮守府   作:8号機

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話長いのに内容が無いぞ!?なんで!?


海原の鷹
海原の鷹1―日向の朝(酒保編)―


上空に現れた爆撃機が降下体勢をとる。もう何度目か分からない面舵の命令を聞き、爆撃機の下を離れる。爆撃機は何もない水面に爆弾を落として去って行く。近づく別の爆撃機には噴進砲を発射。その間に上空に来た爆撃機が急降下を開始する。もう一度面舵。何度同じことを繰り返しただろうか……。響き続ける甲高い音に頭がおかしく……

 

「お姉さん!もう一本持ってきて!」

 

「おい!あたしの分も忘れるな。二本だ二本!」

 

あれ?

 

 

 

 

顔を上げると目の前には覚めたおつまみ。

 

「夢……か……」

 

どうやら酒を飲んでいる間に寝落ちしてしまったようだ。周りを見渡す。明石、菊月、如月、榛名、龍鳳は完全に潰れていた。奥のカウンターでは延々と飲み続ける隼鷹と加古に自分も飲みながら酒をだす千歳。そして目の前には静かに酒を飲む霧島がいた。

 

「おはようございます、日向」

 

「おはよう、霧島。おはよう?」

 

壁の時計を見る。時刻は午前四時三十分。

 

「しまった!寝過ごした」

 

俺の日課は四時に起きで島の外周を回り、五時から秘書艦業務を開始する。

 

「提督を待たせるわけにはいかないな」

 

「提督ならそこにいらっしゃいますよ」

 

霧島が俺を指さす。後ろ……には誰も居ない。となると……

 

「むにゃむにゃ……日向さんの胸部装甲」

 

寝言を言いながら俺に抱きつき、服の中に手を突っ込んだ提督がいた。

 

「起きろ……」

 

提督を床にぶん投げる。

 

「ふべらっ!?」

 

べちゃりという効果音をたてて提督が床に落ちる。

 

「あれ?日向さんおはようございま……。その後部甲板と瑞雲はなんでしょう?」

 

「爆撃する。慈悲はない」

 

提督は即座に立ち上がると扉を開けて酒保から逃げていった。爆撃はしない。屋内で瑞雲を飛ばすと怒られることは知っている。

 

 

 

 

記憶をたどる。確か……空母棲鬼撃破のお祝い……ではない。それは一個前の宴会だ。たしか軽巡棲鬼を旗艦にした精鋭水雷戦隊の撃破記念だった。

夜戦まで続けるのは危険と判断して軽空母と護衛駆逐艦、重巡部隊を投入し火力で押したのだった。

 

「とにかく……宴会は終了だな」

 

参加者で話を聞いているのは霧島、隼鷹、加古、千歳だけだが……

 

「えぇーっまだ飲み足りないんだけど」

 

「古鷹が迎えに来ているぞ」

 

「うそっ……」

 

扉の前には腕を組んだ古鷹が立っている。

 

「加古、また朝まで飲んで……。十時には帰って来なさいって言ったじゃない 」

 

「いや……これには訳が……」

 

「古鷹、一旦店を閉めるらしいから連れていってくれ」

 

加古が裏切り者を見るような目で見てくるが最初から味方ではない。

 

「はい、加古が迷惑をかけてすみません。では失礼します。加古、いくよ」

 

「うわあぁぁぁ、もっと飲ませろぉぉぉ!」

 

加古を引きずりながら古鷹が出ていった。

 

「あはははは!おもしれー。千歳お姉さん、もう一本!」

 

「もう閉めるって言ってるじゃない」

 

隼鷹は先程頼んだウイスキーを空にし、さらに加古の分も飲みきっていた。

 

「あたしは保護者来ないし」

 

「じゃあ龍鳳を連れて帰ってくれ」

 

体育座りで眠っている龍鳳を指さす。

 

「えぇ嫌だよ。日向が連れていけばいいじゃん」

 

「私は如月と菊月を連れていくからな」

 

自分の親指をくわえて眠る如月と如月に抱きついて眠っている菊月を担ぎ上げる。

 

「霧島さんは?」

 

「私は榛名を運ぶので精一杯です」

 

「うみゅう……榛名は大丈夫れす……」

 

「それでは、また後で会いましょう」

 

霧島が寝言をいう榛名を背負って出ていった。残ったのは店仕舞いを始めた千歳と未だ寝ている龍鳳、明石。そして隼鷹だけである。

 

「流石のあたしも明石は無理だよ」

 

「明石は起きてもらうしかないな」

 

「しょーがねーなー。明石、起きてくれよ」

 

隼鷹が明石を揺り起こす。

 

「うぅえぇぇぇ、ぎもぢわる……」

 

明石はものすごく目付きの悪い顔で起き上がった。服装が思いっきりはだけているが色気が全く感じられない。

 

「千歳さん、お水ください、お水」

 

明石はフラフラと立ち上がるとカウンターに向かう。すでに千歳が水を用意していた。明石はそれを腰に手を当てて一気のみした。

 

「ぷはぁ~。駄目だ。今日は休む。さよなら!」

 

そして俺に一方的に宣言するとフラフラと酒保から出ていった。

 

「おい、龍鳳。起きろ」

 

隼鷹は運ぶのが面倒になったのか龍鳳も揺り起こした。暫く唸っていた龍鳳もむくりと起き上がった。

 

「う……ん……ふぁぁぁ……」

 

大きく欠伸をしたあとようやく目を開けた。

 

「あれ……?もう朝ですか?」

 

「まぁ、そうなるな。一旦店を閉めるから出るぞ」

 

「はいぃ、わかりましたぁ」

 

寝起きで話を聞いて居ないのか一向に立ち上がる気配がない。

 

「隼鷹、連れていってあげてくれ」

 

「結局あたしの仕事か……。ほら、いくよ」

 

隼鷹はぼやきながら龍鳳を連れていく。時刻は四時四十五分。そろそろ執務室に行かなければ。

 

「長居してすまないな」

 

俺達は千歳に謝って外に出た。

 

「いえいえ、また来て下さいね」

 

千歳は準備中の札をかけて中に戻っていった。

 

「さて、急がないと」

 

俺は如月と菊月を寝かせに駆逐艦寮へと向かった。

 




本筋から外れるとこれである。どうすればいいんですかね?
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