憑依日向と瑞雲鎮守府   作:8号機

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作者「大型で、1:00:00キター」

結果:矢矧(2隻目)

作者「運の無駄遣い!」


瑞雲への道のり6―青葉の復活―

(―前回までのあらすじ―

無事設計図を手に入れた日向は明石の計画に必要だという青葉を誘うこととなった)

 

重巡洋艦青葉は従軍作家を乗せていた影響か、無類の取材好きである。

 

「青葉、入るぞ」

 

俺がいるのは重巡寮の青葉の部屋の前。夕張と同じくノックをしても返事が無いのでドアを開けてみる。

 

 

 

 

青葉の部屋は必要最低限の家具しかない殺風景な部屋だった。

 

いや、違う!

 

この部屋には机がない。この鎮守府の部屋には書類をかきやすいようにと机がおかれているはず。

 

「あ……日向さんですか……」

 

青葉は部屋の隅で膝を抱えて座っていた。

 

「ども……青葉です」

 

「青葉、スクープだ」

 

「いいですよ別に……。もう青葉には取材する権利も記事を書く権利も無いんです」

 

先ほど調べたが、ここの青葉は機密情報を新聞で公開してしまったらしい。なんというか……

自業自得!

 

「青葉、この鎮守府を脱走しよう。新しい場所で新しい記事を書くんだ」

 

「いいです……青葉はもう一生ここにいます」

 

重症!青葉が食いつかないとは予想外だった。

 

「青葉はそれでいいのか?私の魂が瑞雲を求めるように君の魂も取材を求めているはずだ」

 

「もう機密情報はうんざりなんです」

 

「大丈夫だ。もし怒られても私の瑞雲がうっかり観測してしまったことにすればいい。君は私と瑞雲が守る」

 

青葉が初めて顔を上げた。

 

「日向さん……どうしてそこまで……」

 

「私は艦娘が自由に水上機を搭載できるようにしたい」

 

「水上機!」

 

青葉が立ち上がる!

 

「水上機って言いましたか!?日向さん」

 

「あ、あぁ」

 

何だ?反応が違うぞ!?

 

「青葉は水上機が好きなのか?」

 

「好きですよ。青葉型は日本で初めてカタパルトを積んだ軍艦なんですよ!」

 

積んだのは衣笠だが……

 

「さぁ、そうと決まればさっさと行きましょう!」

 

「まて、作戦は明日の朝だ、それまでに青葉は夜間と朝の見張りの交代時間を調べて欲しいんだ」

 

「わかりました!青葉にお任せください」

 

本当に大丈夫だろうか……

 

 

 

 

夕方、工廠には作戦メンバーである俺、明石、夕張、秋津洲、青葉が揃っている。

 

「じゃあ計画を説明しますね。まずは秋津洲を改造レベルである35まで育てます」

 

明石が工廠の奥からホワイトボードを引っ張り出して説明する。

 

「はい!青葉質問です!一晩でレベル35なんて無理だと思います」

 

「流石青葉さんいい着眼点ですね」

 

「恐縮です!」

 

青葉のいう通りだ。しかも出撃したら脱走がバレてしまう。

 

「そこで演習システムを悪用するんです」

 

演習システムとは相応の資材を支払うことで他鎮守府の第一艦隊のコピーとバーチャルで戦闘を行うシステムらしい。

演習相手の艦が無言なのはそのせい?

 

「夕張さんにハッキングしてもらってレベル150の潜水艦を単艦でポップさせます。デコイとしてバルジガン積みの日向さんに来てもらって秋津洲さんには瑞雲を開発してもらって装備してもらいます」

 

ずるい!俺より先に瑞雲を装備するなんて!

 

 

 

 

時刻は深夜二時。俺は度重なる大破と瑞雲が目の前に有るのに装備できないストレスによってもはや赤疲労状態となっていた。

 

「大丈夫ですよ。改造すれば疲労はリセットされますから」

 

鬼か!!

 

「はいはい、改造しますからお二人はドックに入って下さい」

 

俺たちは明石に施されてドックに入った。

 

「明石、大艇ちゃんはここに置いてくから、盗っちゃだめかも!」

 

「誰も盗りませんよ。装備できませんし……」

 

隣のドックで騒ぐ秋津洲の声を聞きながら、俺は静かに目を閉じた。

 

 

 

 

この景色は、前にも見たことがある。日向の魂の奥。航空戦艦日向の甲板の上だ。

前と違うのは日向の回りには大量の護衛艦、二隻の軽空母、一隻の日向と同型の航空戦艦がいること。

 

 

そして、艦娘の日向が俺に砲を向けている事だった。

 

 

 




つづく
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