憑依日向と瑞雲鎮守府   作:8号機

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近所の瑞雲「前回の訳のわからないストーリーはなんだ?爆撃する」
作者「うわーっ!!」


鎮守府再建!
鎮守府再建!1―睦月型の護衛―


(―前回までのあらすじ―

無事に改造を済ませた日向たちは遂に鎮守府を脱走する!)

 

「と、いうわけで青葉の極秘調査の結果、本日の夜間警備の川内班と対潜警戒の由良班の交代は〇四三〇から〇五〇〇の間に第一埠頭と第二埠頭で行われることがわかりました」

 

「わかりました、では私たちはその直前に第四埠頭から出発しましょう。目的地は三ヶ月前に取り潰された」

 

青葉の情報を元に明石が作戦を立てる。

 

「では、旗艦は日向さんにお願いします」

 

え?俺?

 

「いや、戦闘に集中したい。明石を旗艦兼護衛対象とする」

 

「え?私ですか?」

 

俺を旗艦にすると戦艦の防御力で明石を庇うことが出来なくなってしまう。

まぁ、本来戦艦は庇う側ではないのだが。

 

「今回重要なのは生存力だからな。いざというときは私が囮になる」

 

「青葉も重巡洋艦です。お守りしますよ」

 

「私は、遠慮かな……兵装はデリケートだから」

 

「皆さん……ありがとうございます。夕張さんは頑張って逃げて下さい」

 

「あたしは守ってもらわなくても全部避けられるかも!」

 

全員気合いは充分である。

これなら脱走は案外簡単に成功するかも知れない。

 

 

 

 

時間は午前四時半。空はまだ暗い。

全員が第四埠頭に集合している。鎮守府の朝は五時からなのであのうるさい提督も眠っているだろう。

 

「第一埠頭にて、川内班の帰投を確認したわ」

 

超望遠カメラで第一埠頭を監視していた夕張から報告が入る。

 

「皆さん、装備は整えましたね?いつも通りの主砲ガン積みじゃありませんよ」

 

明石が確認をとっていた。俺の装備は35.6cm連装砲、12.7cm連装高角砲、21号対空電探、そして瑞雲だ。正直21号電探があったのは意外だ。

 

「秋津洲さん、二式大艇を」

 

「了解!大艇ちゃん、先にいって偵察しててね」

 

秋津洲が二式大艇を着水させると大艇は自ら進み、飛んでった。

流石二式大艇。デカイな。

 

「では、出発します」

 

俺達は明石の号令に従い、第四埠頭を出発した。

 

 

 

 

「このまま〇五〇〇を回る前に鎮守府近海を離脱しましょう」

 

第四埠頭を出発し、できるだけ第一埠頭から離れるように進路をとる。

 

「明石さん、どこへ行くんですか?」

 

不意に声が掛けられる。

 

「由良さん!?由良班の出撃は第二埠頭から、それも〇五〇〇からだったはず」

 

第四埠頭の隣、第三埠頭から出てきたのは由良と睦月、如月、弥生、望月の四隻の睦月型駆逐艦だった!

脱走がバレたのか!?

 

「青葉が見た情報は偽物だったんですか!?」

 

「普段どんよりした青葉がキラキラしてたもの。何か企んでいるのは一目瞭然よ」

 

しまった!ここの青葉が普段それほど暗かったとは……

 

「みんなここにどんな不満が有るのか知らないけれど、今なら便宜を図ってもいいわよ」

 

「だが、ここの提督がそれに応じるとは思えない」

 

「日向さん……。残念です」

 

由良が主砲を向ける。

 

「じゃあ、ここで沈んでもらいます。由良班、砲撃用意!」

 

睦月達が一斉に主砲を構えた。

 

「あ、あなたたちどういうつもり!?」

 

しかし、その主砲は由良の方向を向いていた!

 

「ごめんなさい由良さん」

 

「私たちもこの鎮守府にはうんざりしてるのよ」

 

睦月型の一斉砲撃!!

いくら旧式とはいえ至近距離で四隻の集中砲火!

流石の由良も大破、主砲はもう、使い物にならない!

 

「夕張さん!睦月たちは夕張さんについていきます!」

 

「あ、あなたたち……」

 

夕張と第三十駆逐隊の間は固い友情で結ばれていたのだった。

 

 

 

 

しかし、今の砲撃音で鎮守府に脱走がバレてしまう。計画の変更が必要だ。

 

「明石、秋津洲。弥生と望月を護衛にして先に行っててくれ」

 

「日向さんはどうするんですか?」

 

「私はここの港湾設備を破壊する!」

 

俺そう告げると後部甲板を180度回転、カタパルトを前方に向け、構える。

 

「瑞雲、発艦」

 

航空戦艦は発艦にカタパルトを用いるので多くの艦載機を高速で展開できる。

 

「標準、第一埠頭から第四埠頭まですべて。爆撃開始!」

 

瑞雲の爆撃により出撃に関連する施設が破壊される。

 

「全艦、砲撃用意!クレーンを落として道を塞げ!」

 

残った俺、青葉、夕張、睦月、如月の砲撃でクレーンが分解され、鉄骨が海底に突き刺さる。

 

「よし。全艦、鎮守府近海を離脱する」

 

『了解!』

 

これで暫くは大規模な追撃は行えない筈だ。

 

 

 

 

睦月型の参加によって計画が変更され、俺たちは明石班、日向班の二手に別れていた。戦闘力が低い明石班は二式大艇の索敵力を便りに敵を避けながらなるべく一直線に目的地へ向かう。日向班は偽装航路を取りながら敵の追撃部隊を撃破し、後に合流する。

 

「青葉、敵の追撃部隊を発見しました。戦艦一隻、重巡洋艦一隻、軽巡洋艦一隻です」

 

「早いな、復旧を待たずに最小限の部隊を向かわせたな」

 

よっぽど早く倒したいと見える。戦艦も高速戦艦だろう。

 

「進路反転!反航戦に持ち込む」

 

 

 

 

「日向!提督にここまで育ててもらった恩を忘れて脱走するとは何事デース!」

 

「青葉、失望したわ!重巡洋艦は20.3cm砲ガン積みに限るわ!」

 

「水上機なんぞ要らねえな」

 

追撃部隊の軽巡洋艦は木曾改二。つまり雷巡だった。

金剛と足柄も改二。総合火力は向こうが上か……

だが、此方には瑞雲がある!

 

「主砲はお互いに四基八門!そして速度はワタシが上デース。この勝負、ワタシ達がいただきネ!」

 

「何か忘れているようだな。そちらが高速戦艦なら此方は航空戦艦。水上爆撃機瑞雲がある」

 

敵を発見した段階で瑞雲の発艦は済ませてある。

 

「そんなもので戦況は動かないネ!打ちます!Fire!」

 

「それはどうかな?航空戦艦の真の力、思い知れ!」

 




近所の瑞雲「なぜあんなことを書いた」
作者「カッコいいと思ったんです。かっこよかったでしょ?」
近所の瑞雲「訳がわからなかった」
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