前回のあらすじ
渡は負傷しながらも迫り来る弾幕を避け続ける
そして、渡の機体が空を飛べない事実を公表
さらに、束との夢の話を思い出す
渡は「クリムゾンスマッシュ」を機体ブルーティアーズに、向けて放った(その後は気絶)
???にて
千「何故コイツは怪我をしていたんだ?」
山「それは分かりませんが、篠ノ野さんの話によると電話がかかった後、急いでどこかに向かったらしいです」
千「その電話をかけた人物については?」
山「そちらの方はまだ……」
千「そうか…」
山「ですが、この傷を見てください」
千「どうしたんだ?山田君」
山「織斑先生からは【どのような傷】に見えますか?」
千「これか?……ノコギリ状のモノで切られた傷だな」
山「そうなんですが、全ての道具を見たのですが…新品同様、使われた形跡はありませんでした」
千「ほう?」
山「そして、おそらくですが橘君が傷を負った場所なんですが、ここになります」
そういって、出された場所は微弱だが【ISの反応】があった所だった
千「ISの反応が、あるな」
山「それと同時に1名、教師が行方不明になってます」
千「となると、その教師は橘を傷つけたのか」
山「いえ、その可能性は低いと思われます」
千「ISの武器に、ノコギリ状のものがないから……か」
山「それもありますが、これをご覧ください」
そういって見せられたものは、灰色の怪物とISをまとった、現在行方不明の教師だった
教師は、ブレードを取りだし怪物に切りかかったが、その刃は硬い鱗にはばかれ、弾かれてしまっていた。焦ってしまったのか、がむしゃらに振りまくっていたら、怪物は剣を取り出していた。
そのあとに、怪物はISに切りかかっていた。
その時は、大丈夫だろうと見ていたが、その剣はISごと切り裂いていた。操縦士は、切られた後は這いつくばってでも逃げようとしたが、手から灰になっていた。
その事に、驚いていた二人だった。
ISが簡単に切られたことによることと人が灰になってしまったことによって
教師が灰になってから、怪物はISの残骸を噛み砕いていた。まるでISコアを探すかのように、その後に、橘がきたのだ。
山「た、橘君!?」
千「やはり、か」
山「やはりって、もしかして!」
千「コイツに傷つけられたのだろう」
山「そう…だったんですね」
その後も映像を見続けていた二人だったが、怪物が渡の左腕を剣で切られていたところだった。当たったときに火花が散っていたが渡はあまり左腕を動かすことはなかった。
つまり、このときに怪我をしたのだろう
その後も映像を見ていたが、最後に渡が【クリムゾンスマッシュ】を決めた後、怪物はφのマークが出たあと、灰に変わっていたところだった。
千「何だと!?」
山「あの攻撃は、物質を灰にするものなんですか!」
千「いや、あの攻撃をまともに受けたオルコットは灰になっていない」
山「ということは、あの怪物を灰にするISということですかね」
千「多分そういうことになるだろう」
山「でしたら、生徒ではなく教師である私達が使用すれば…」
千「いや、アイツのISを使うことは多分無理だろう、私でもな」
山「どうしてですか!」
千「これを見てみるがいい」
そういって渡されたのは、渡のIS「RedSurvivor」の説明書であった。
目次に【使用時の注意】の項目があった。
その項目を開いて見てみると、【この機体は人を選ぶ可能性有り】【この機体は、今のところ橘渡しか動かすことができない】等書いてあった。
その他にもこんなことが書いてあった。【対オルフェノク機体】と
そのことから、あの怪物は【オルフェノク】という名のモノということ、そしてオルフェノクを倒すことができるのは、「RedSurvivor」でしかないこと、それを動かすことができるのは、渡だけということである。
山「織斑先生…」
千「仕方がないが、オルフェノクというものは橘しか倒せないみたいだな」
山「そうみたいですね。それにしても、オルフェノクってのは何なんですかね」
千「それは、私にも分からない。だが、橘は知っているかも知れないな、オルフェノクという存在を」
保健室にて
渡「……」
簪「渡…」
本「たっちー…」
簪「何でこんな怪我しててまで試合に出たんだろ…」
本「それは、分からないけど、多分譲れないものがあったのかも…」
簪「譲れないもの……多分夢かな」
本「夢?」
簪「あのときさ渡さ言ってたでしょ?」
簪が言っている『あのとき』とはセシリア戦のときである。
簪「もしかしたら、渡は……」
渡「俺が寝てるときに何話してるんだ?」
簪「渡!起きてたの!?」
渡「いや、今さっき起きたんだ」
簪「そっ、そっか」
渡「そういや、試合はどうなった?」
簪「試合だったら、渡の勝ちだよ」
渡「そうか…」
本「たっちーお疲れ様~」
渡「本音もいたのか、あぁありがとな」
本「それとね~代表はおりむーになったよ~」
渡「一夏になったのか、オルコットは?」
本「セッシーなら自分から降りたみたいだよ~」
渡「そうだったのか」
渡はそういって、ベッドから降りて、荷物を纏めていた。
簪「渡!何してるの!」
渡「いや、荷物を纏めようとしてるだけだが?」
簪「怪我は治ってないんだよ!もう少し休んでなよ」
渡「まぁ、そうしとくか」
渡『あとで束に連絡しとくか』
簪「それじゃあまた明日ね」
本「ゆっくりと体を休めてね~」
そういって、二人は保健室から出ていった。
渡「ふぅ、もう少し、か」
そういって渡はケータイを取りだし、束にメールを送っていた
その内容は【オルフェノク】についてであった。
その数分後に束から『ありがとね!!』と簡単な返事が返ってきた
また渡はドアの外から【セシリア】が見ていたのは、気付いていたのか、気付かなかったのかは、本人次第である………