「さて、今日の授業も終わったし、帰ろうかな」
竜之助は寺子屋にある自分の机から荷物を取り出し、カバンに入れて背負った。
「慧音先生、お疲れ様でした」
「あぁ、また明日な。竜之助」
竜之助は寺子屋の講師である、上白沢慧音と挨拶を交わし、寺子屋を出て行った。
「さて、今日のご飯はなにを作ろうかな……お魚がいいかな……それともお肉に……いや、でも霊夢のお金となるとあんまり大きな買い物は出来ないや」
竜之助は寺子屋を出て、霊夢と一緒に食事を作るため、買い出しに出ていた。
「うーん何か……うわっ‼︎」
そんなことを考えながら歩いていると、前から歩いて来ていた青年とぶつかった。青年は、見たこともない紫の剣を持ち歩いていた。
「いてて……あ、ご、ごめんなさい‼︎」
「……うるせぇ、早く行け」
「あ……は、はい……」
竜之助はそそくさとその人から離れるようにやや早歩きで離れた。
「(なんだかあの人、普通の人じゃ無かったなぁ……変な刀も持ってたし……なにやってる人なんだろ……?)」
そう思いながら竜之助は歩く速さを元に戻し、のんびりと歩き出した。
「あ、広場が見えてきた。ここを抜ければあとは神社まで歩いて階段を登るだけ……だけなんだけど、そっちの方が大変なんだよなぁ……」
竜之助は苦笑いしながらそう言いながら歩いた。そこに
ズシン、ズシン
「ん? 今の音なんだろ……?」
ズシン、ズシン
「……足音……?」
竜之助は辺りをキョロキョロと見渡した。すると、視界の端に奇妙な物が写り込んで来た。
「な、なにあれ……? 鉄みたいな塊が動いてる……?」
竜之助の視線の先には、大きな鉄の塊……竜之助は知らないが、ロボットという存在が動き回っていた。ロボットの手には鉤爪が着いており、だんだんと村人に近寄って行っている。
「(な、なんだか危ない気が……)」
そう思った瞬間、そのロボットは通行人に向かって鉤爪を振り上げた。
「あ、危ないです‼︎」
竜之助は咄嗟にその通行人に飛びつき、鉤爪の攻撃をかわした。あんな攻撃をまともに食らえば、普通の人はただじゃすまないだろう。妖怪だって、弱い者だったら命の危機さえあるのかもしれない。その様子に周りで見ていた住民は悲鳴を上げたり、走って逃げ出したりと各々の行動を取った。
「はぁ……はぁ……あ、危なかった……」
竜之助は息を整え、立ち上がろうとした。しかし、竜之助の背後にはすでに先ほどのロボットが肉薄していた。
「あ……」
ロボットは標的を通行人から竜之助に変え、鉤爪を持った手を後ろに引き、勢い良く竜之助に向かって突き出した。
「う、うわぁっ‼︎」
竜之助は地面に座り込みながら、自分の死を悟った。しかし、そこに一つの影が飛び込んできた。
「おぁあああぁぁぁっ‼︎」
その影は、竜之助に迫って来ていた鉤爪の片方を切り落とした。鉤爪は宙を舞って、少し離れた地面に突き刺さり、爆発を引き起こした。
「うわっ‼︎」
竜之助はその衝撃に目を伏せ、腕で顔を隠すような姿勢を取った。次に目を開けた時には、先ほどまで平和に見えていた広場が、そのロボットによって辺り一面混乱に陥っていた。
「こんな……なんで……」
竜之助はその景色を信じられないように見つめながら、ロボットと一つの影に再び目を向けた。すると、その影は先ほどぶつかった、紫色の剣を持った青年だった。ロボットは青年に残っていたもう一つの鉤爪で襲いかかった。
「あ、危ないです‼︎」
竜之助は咄嗟に声を上げた。しかし、
「胴ぉおぉおぉおっ‼︎」
青年はロボットの一撃をかわし、横に薙ぎ払うように剣を振り、ロボットを真横に切り裂いた。ロボットは倒れこみ、その場で爆発を起こした。
「……ふぅ……」
青年はロボットを倒し、一つ息を吐き出した。竜之助はお礼を言おうと立ち上がり、声をかけようとした。すると
「ハラショーだ。中々の動きだったぞ」
と、剣から声が聞こえた。
「(え、い、今剣が話した……? 気のせい……じゃあないよね? ま、まぁここには色んな物があるから、話す剣もあるかもしれないけど……それと、ハラショーってなんなんだろ……?)」
そう思い、少し立ち尽くしていた竜之助は我にかえり、その青年に声をかけた。
「あ、あの……さっきは助けてくれてありがとうございます……」
「チッ…………早く保護者の所にでも行ってろ。俺たちは忙し……」
青年はそう言いながら、とある人物を見て言葉を止めた。
「竜之助‼︎ 大丈夫か⁉︎ 怪我はないか⁉︎ ……って、お前居たのか……?」
「慧音先生‼︎」
そこに現れたのは、さっきまでいっしょに居た慧音だった。
いやー、コラボ第一話かき終わりました♪これと同時進行で本編の方も書いて行きたいと思いますので、よろしければ次回もゆっくりして行って下さい♪