ジョジョの奇妙な冒険 第 部 〜受け継がれる魂〜 とある魔術の禁書目録編   作:超P

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幾つか他の作品を書いてレベルアップしてきたと思うので、一番力を入れてるこの作品を全体的に修正していきます。

変なところは飲み込んで下さい。


新たな旅立ち
前世で


自分はなにか間違っていたのだろうか。

 

人の為になることがしたい。

困っている人の助けになりたい。

目の前の問題を放って置けない。

 

幾つも馬鹿らしい願いを抱えて少年時代を過ごしてきた。歪んだ心を持っていなければ大多数の人間がそうだろう。

 

人は、生まれたばかりの頃は純粋だ。

心の底から純粋に誰かの為になることがしたいと考え、人を騙したり陥れたり見返りを求めたりする事は考えたりしないだろう。単純に人の役に立ちたいと思った事があるはずだ。

 

その証拠に、誰でも一度は親切な事を無償でしたことがあるだろう。

 

 

彼が初めて親切な事をしたのは5歳の時だった。

 

 

幼稚園で同じ歳の女の子が髪留めを無くして困っていた。だから一緒に探して見つけてあげたのだ。

 

女の子から『ありがとう』という感謝の言葉を貰った。

 

だが小さい子というのは残酷だ。

一緒にいた二人をからかい、結果として女の子を泣かせてしまった。泣かせてしまった罪悪感からからかっていた子達も泣き出した。

その中で唯一、彼だけは泣いてなかったという理由だけで皆を泣かせたのは彼だという事になり、最後には髪留めも自分が隠したという事になった。

 

当然、その責任を認められない彼は泣き出して違うと言った。だが自分だけ聞き入れてもらえなかった。

 

 

 

 

小学校の時、クラスの子が食費が無い、と騒ぎだした。

 

 

全員で探すも見つからない。

クラスのヤンチャな少年が彼に向かってお前がやったんだろ!と根拠もなく言い出し、そこから疑惑の目は彼一人に集められた。

 

なぜ自分が持ってると言い切るのか、なぜお前にはわかるのか、一つ一つ質問していくと徐々に泣き出し、最終的に逃げてしまった。

 

放課後、その子が自分のランドセルに食費を隠していた。

次の日担任がその子から『〜のランドセルの中に入っていた』と聞いた、と言ってきた。

 

すぐに自分は、自分のランドセルにあいつが隠していたのを目撃した。と言ったが聞き入れてもらえず、自分は生徒指導の教師に呼ばれ全校集会で謝罪をさせられる事になった。

 

 

 

中学の時、クラスメイトが喧嘩を始めた。

 

理由は簡単。片方がもう片方の悪口に反応し、もう片方も歯止めがきかずそのまま殴り合いに発展したという。

 

怪我を嫌う彼は、慌てて仲裁に入ったのだが、聞き入れる様子はなく間に体を挟んで直截喧嘩を止めようとし、そのまま殴り合いに挟まれる形になってしまった。

あとで担任からの質問には自分に殴られた、と2人して言ったそうだ。

 

次の日にはもう噂は広まっていて、自分は暴力的な人間というレッテルを貼られた。

 

 

 

 

 

高校の時、幼稚園のあの時の女の子がナンパされてる場面に遭遇した。

 

どうやら合意では無さそうなので、少し話して無理そうなら連れて逃げようと考えていた。

 

だが、結局相手の神経を逆撫でしただけになってしまい、そのまま喧嘩になった。

 

自分は体格に恵まれていたので負ける事は無かった。

 

だが相手が悪く、自分の通っている高校の教頭の息子だった。

 

 

次の日には教頭から『自主退学するか、訴えられて強制退学になるか』と言われ、自分は自主退学せざるを得なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今

17になったが高校には通っておらず、アルバイトで生活費を稼ぐ毎日を送っている。

 

 

今までの行動になんら後悔は無い。

 

今の生活に不満があるわけで無い。

 

親は元からいないので書類上は遠縁の親戚が保護者という形だが、一度もあった事は無い。

 

バイト先でも評判は悪く無いが、高校を中退した事をよく影でうわさされる。

 

中退した時にケータイは解約したので、誰とも連絡は取ってない。

 

住むところも、少し離れた場所に移ったのでご近所付き合いもなにも無い。

 

 

 

 

 

 

不満がある訳ではない。

だがなにか物足りない気がした。

 

 

 

 

 

 

 

自分は急になぜか散歩に行かなくてはならない気分になった。

 

今日はいつもならバイトの時間まで寝てるはずの日。

 

寝起きが弱いはずの自分が、朝すぐに目が覚めて、そのまま着替えて部屋を出た。

 

今歩いてる道はつい先月まで歩いていた通学路。

 

まだ登校時間には早く、人の影は一つも見当たらなかった。

 

そのまま進むと、奥の方から女の人の悲鳴が聞こえた。

 

ただ事ではないと思い急いで向かうと、前の教頭の息子がまたあの女の子に何か言い寄っていた。

 

しかも今回はナイフを持っている。

 

心なしか男の目の焦点もあっていない。

 

自分は男に近づくとナイフを蹴り飛ばし、そのままタックルを浴びせて女の子を立たせた。

 

しかし男が飛んで行った方はナイフが落ちた場所。

 

男はナイフをつかみ乱暴に自分に向かって投げつける。

 

自分は確かに反射神経は良い方だが至近距離から全力で投げられるナイフを、しかも他人を庇いながらなど避けられる筈も無い。

 

 

 

ナイフはじぶんの喉元に刺さりそのまま後ろまで貫通する。

 

 

 

そのまま自分は膝から崩れ落ちる。

 

傷口から血が溢れ出す。

 

呼吸が上手くできない。

 

 

男は自分のやってしまった事に気付き、何を思ったのか女の子の方へ向かう。

 

このままではいけないと思った自分は、崩れ落ちる直前に最後の力を振り絞って男の首元へ倒れこむようにラリアットをかます。

 

男は突然の痛みと極度の焦りにより白目を剥いて気絶した。

 

 

 

脅威が去った事に気付いた女の子がこちらに近づいてくる。

 

周りには悲鳴を聞きつけた人々がワラワラと寄ってきた。

 

女の子は泣きながら自分に何か言ってるようだが、もう何も聞き取る事ができなかった。

死ぬ時がすぐそばまで来てるのだろう。

 

 

 

 

 

 

思えばろくな事がなかった。

 

 

 

 

 

 

幼稚園から高校まで やってきて事は全部裏目に出てた。

 

 

どの選択も、最終的に自分は損ばかりしていた。

 

そして今も、助けたのは良いがその後に死にそうな状態になってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

でも後悔はしていない。

 

今まで自分が選んできた選択は全て『納得』して選んだ答えだ。

 

他の選択を選んだら後悔していたと思うし、どんな結末でも自分が決めた選択によるものなら後悔はない。

 

 

(ただまぁ……)

 

 

できる事ならもう一度だけ、人生をやり直してみたいな。

 

 

そんな考えを最後に彼の心臓は動くのをやめた。

 




何度めになるか分からない編集。最後に数えたのは9回めの時。

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