ジョジョの奇妙な冒険 第 部 〜受け継がれる魂〜 とある魔術の禁書目録編 作:超P
スタンドは屈強な精神がなければ操る事はできません。
波紋は覚悟がなければ扱えません。
回転は誇りと敬意を持ちながらでないとちゃんと回転しません。そう
あの人達のような
どれくらい時間が経ったのだろう。
一時間か、二時間か、いや一日だったのかもしれない。
それともほんの一瞬かも?
よく分からないが、とても気分が悪いということだけは分かった。
確か自分は死んだはず………だが死後の世界というよりここは………
ここは中学の時の教室だ。
彼は周囲を見回してもう一度冷静に状況を確認する。
ここは正確には中学の教室によく似ている”どこか”だろう。
覚えている限りでは自分はあの場所で死んだはず。
死んだ後に中学の時の教室になど来るはずもない。おそらくここは地獄か何かなのだろう。
そんな事を考えながらこれからどうしようか悩んでいると教室の前の入り口から白い
白い靄のようなものは教卓の前に着くと何か言い始めた。
「すぅぅぅ…………はぁぁぁ………よし。えーと………ゴホン!んんっ、はじめまして!私はーーーと言います!よろしくお願いしますね!」
その白い靄のようなものは自己紹介をしているようだ。
だが何故か肝心の名前の部分が聞こえなかった
「あぁ、大丈夫ですよ!名前が聞こえなかったのは仕様なので。これは形式的なものなので聞き取れなくても一応言うだけですから。ほら、名前も名乗らない人とは会話したくないでしょ?」
そして白い靄はこちらの考えが読み取れるようだ。もしくはこの思考を予測したのだろうか
でも名前が聞き取れなかったら意味がないのではないだろうか
自己紹介をしないよりはマシなのは分かるが
………というより『名乗らないと人』?靄の間違いじゃないのか?
「?…………あっ!ちょっと用事を思い出したので少し失礼します!」
そう言うと白い靄は慌しく教室を出て行った。
靄が動く時は足音がするものだという事を初めて知った。
…………そして10秒もせずに戻ってきた。
巨乳の美女が。
「はぁ、はぁ、どうですか?これで靄には見えませんよね?」
確かに白い靄ではない。それだけは言える。
だが不思議と見覚えがある。
どこかの危なっかしい学園で勤務している巨乳で名前が上から読んでも下から読んでも同じな薄幸美女みたいだ。…………まぁ、そこは今はどうでもいい。
ていうかここは何処だ?
自分の考えが読み取れるのならこの疑問も見えてるはず
「はい。私にはあなたの考えが確かに読み取れます。そしてその疑問の答えですが、ここはあなたの世界の言葉で地獄、冥界、あの世、死後の世界などと呼ばれる場所です。天国とは違います」
地獄だというなら俺は裁かれる筈、とっととやってくれ
「確かに罰を受けるのは変わらないんですが」
やかましい。御託はいいから始めろ。
「私の話は聞いてくれないんですね………まぁいいです。もう勝手に話させて貰いますね」
そういうとそいつは続ける。
「ようこそ死後の世界へ。貴方は本日をもって死後の世界の住人となりました。貴方は生前、命を賭して他人を助けるという最期を迎えました。これはとても珍しい事例で、特例としてこの場が設けられました。ここはいわゆる”裁判所”のような場所で、貴方がこれからどうなるかをここで話し合おうと思います」
………………俺はまだ地獄行きと決まったわけじゃないってことか?
「正確にはほぼ決まりのようなものなんですが………待遇というか役割が変わる可能性がありますね」
意味が分からねぇ。説明してくれ
「分かりました。じゃあ、説明させて頂きます」
空気が変わった。
「貴方が助けたあの女の子ですが、あの男からストーカー被害を受けていました。そしてあの時、男から殺される筈だったのですが………まぁ、貴方のおかげで生きる事が出来ました。あの男は『黒縄』という地獄へ行きました。そしてなぜか貴方は『阿鼻』地獄行きになってしまったのです」
………一応聞くが俺の罪状は?
「命を粗末にしたと。私と三人をを除いた全員がその判決を飲みました」
ならそれでいいじゃねぇか。その判決の罰を早く俺に与えてくれ。
「…………貴方はそれでいいんですか?」
それが俺の運命ならそれに従うまでだ。無理に生きようとは思わないし、自分の罪を軽くしたいとも思わない。それが犯した罪にはそれに見合う罰が必要だ。
「………私は納得いきません」
そうかい。だが俺の行き先は俺が決める。
「貴方は確かにあの時、人を助けたんです。それは紛れもない事実」
だが俺の犯した罪を裁くことが決まったのも事実。それを覆すのは筋が通らないんじゃねぇか?
「正当な判決なら、ですけどね」
………どういうことだ?
「ここ、日本の地獄を統率する役職は十ほどあります」
有名な十王だな。
「五道転輪王と都市王の二人は貴方の行いを認めています。閻魔王は貴方の罪も数えるべきだと言っていますが………まぁあの人は公平な人なので置いておくとして、他の十王は全員、貴方の業を数え、貴方の徳を数えませんでした。つまり」
「貴方は不当な扱いを受けることになってしまったんですよ」
………気に入らねぇのは事実だが、何もできねぇよ
「ですから地獄行きを決めた十王を全員クビにしたんです。泰広王、五官王、泰山王の3人は全員口を揃えて地獄行きしか言わないし、私と都市王でクビにしたんですよ」
……お前、何者だ?
「私ですかー?私は弥勒菩薩です!もう一つの役職名は変成王です!名前はありません。もちろん人間に聞こえる名前は、ですが」
俺はこれからどうなる?
「それを今から決めるんです。じゃあ入ってください」
パリーン!!
クルクルッ!シュタッ!
ドアから来ると思ったら窓を蹴破ってイケメンのお兄さんが入ってきた。
イケメンはこちらを向いて一息つくと
「どうも、五道転輪王です」
………随分と元気な十王だった。
今回の話の〜〜王というのは日本の死後、あの世で人間の行く先を決める10人の王様の事です。
かの有名な閻魔王もこの中の一人ですね。
変成王はその中の四人目だったかな?
五道転輪王は最後の王様で、この人が最終的な決定権を持っています。
つまりは一番、地獄で偉いという事ですね。(日本国内では)