ジョジョの奇妙な冒険 第 部 〜受け継がれる魂〜 とある魔術の禁書目録編 作:超P
とある雑居ビルの屋上
600m離れたビルの屋上でステイルは双眼鏡から目を離した。
「
ステイルはすぐ後ろまで歩いてきた女の方も振り返らずに答える。
「生きてるよ。……だが生きているとなると向こうにも魔術の使い手がいるはずだ」
「それで、神裂。アレらは一体なんなんだ?」
「それですが……今いる方の少年の情報は特に集まってません。少なくとも魔術師や異能者といった類ではない、ということになるのでしょうか」
「アレが異能者ではない、というところは少し言いたいことがあるが……まぁ、いい。で?”今いない方”の少年の情報は?」
「それが……」
神裂は言いづらそうに答える。
「何もわからないのです」
「………………何だって?」
「あの少年の現住所、氏名、年齢、交友関係……それらの意味が無い情報はいくらでもあります。が」
「肝心なところは何一つわからない、と?」
「えぇ、……能力についてはこちらの技術を使う、ということはわかりますが……それがどの神話系の、どの力を扱うのか、そしてなぜその力を持っているのか、一つもわかりません。あちら側の技術にしてもそうです、”数が多過ぎる”腕の周りから突然強風が吹き荒れるなどの能力はここ、学園都市でもそうそういないと聞きますが彼はレベル3の
「情報操作か」
「おそらくは」
「僕が確認しただけでも”水を操り””風を操り””並外れた身体能力”を持っていた。それと”砂を操る”犬もいた」
「こちらもなにやら”冷気を操る”隼に遭遇しました。まぁ、”すぐに撃退しました”が」
「となると当然」
「まずはそちらから潰すべきかと」
「物騒な話してんのな?」
「「⁉︎」」
ステイルと神裂の後ろに奇妙な姿勢の修夜がいた。
「お前らを炙りたす作戦を考えてたんだがな………なんでこんな簡単な場所にいんだよ……俺の時間を返せこの野郎」
「聞いてたのなら話は早い、早速だが死んでもらう」
ステイルは言うより早く炎の剣を出現させ、こちらに向かって放つ。
「ノリの悪い奴……」
修夜は不敵な笑みをしながら続ける。
「誰かが言っていた……『甘っちょろいぞこのマヌケがァ!』」
突然、修夜の隣から全身を銀色の鎧で覆い尽くした騎士のような”ぼやけた”ものが剣で炎の剣を連続で切り裂き、消し飛ばす。
『
その為、炎を断ち切れるのだ。
だが女の方も負けじと、剣の”鞘”で修夜を殴り飛ばす。
修夜は波紋で肉体を強化しているが、それでも『聖人』の反応速度に追いつく程ではない。
「ぐっ……⁉︎これは…ちとヤバいぜ………」
『聖人』の一撃を受けて無事でいられる訳もなく、吹き飛ばされる修夜。
修夜はこの一撃で肋を数本持ってかれたようだった。
「貴方にはここで『再起不能』になって貰います」
「なんてな!かかったな!」
「神裂!下だ!」
「⁉︎」
修夜は足元に、蛾の糸でできた波紋を良く伝達する網目の罠をしかせていた。
「誰かが言っていた……『騙しの手品だ!』そのままビリビリいっちまいな!」
後は波紋を流せばそれで試合終了。だが相手はいつぞやの魔術師ではなく『聖人』の神裂、ここで簡単にやられてくれるはずもなく
「邪魔です」
そう言うと神裂は『七閃』を放ち、糸をビルの屋上ごと切り落とす。
「嘘だろ⁉︎」
ピシッ、ピシッ、とビルが音を立てて崩れ始める。
ステイルは神裂がビルを斬ったのを驚く事もなく、それよりも脱出が先であると言わんばかりの表情で言う。
「神裂、離脱するぞ」
「えぇ、貴方はそこを動かなければ命だけは助かるはずです。……もっとももう動け無いでしょうが」
「クソがッ!待ちやがれ!テメェらの相手は俺だ!あいつらのところには行かせねぇぞ!」
修夜は咬ませ犬のように叫ぶ。
「…………貴方にはわからないでしょうね」
「?なんの話だ⁉︎」
「もういい、放っておけ」
「待てよおい!おい!クソがぁぁぁあ!」
「それと、これは前のお礼だ」
グッシャア!
ステイルは修夜の頭を思い切り踏みつける。
「あの時の風は痛かったぞ?今回は神裂がいたからな、君程度の力じゃ”なにがあっても勝てない”よ」
そう言うと二人はビルを後にした。
一話の濃度が薄いね