ジョジョの奇妙な冒険 第 部 〜受け継がれる魂〜 とある魔術の禁書目録編   作:超P

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吸血鬼という概念。

「吸血鬼、だと?」

 

そう言って承太郎は目の前の息子、空条修夜に問い返す。

 

「ああ、その友人が言うには、『『吸血殺し(ディープブラッド)』という性質がある以上吸血鬼の存在は否定できないし、そんな性質がある以上人間は人間以上の『何か』へ登る事を諦めきれない』んだとか。」

 

「ふむ……、元々俺は『吸血鬼』という存在が何かを知っている。そして吸血鬼(それ)がどれだけ危険な存在なのかもな……。だが少し違和感がある」

 

「違和感?それは何なんだよ、親父」

 

修夜はさらに問う。

 

「お前も知っているだろうが……、あのDIOもカーズも他の奴らも。太陽光を浴びると消滅、又は活動停止となる。そして奴らを倒す為には波紋の力、もしくはそれに近い何かが必要だ」

 

「吸血鬼の弱点なら俺も知っているぜ?それはワムウから何度も教わっているし、実際にDIOが太陽光で瞬時に日焼けしたのも見ているしな」

 

それはこの2人にしてみれば常識と言える事である。

片や吸血鬼を葬り、片や吸血鬼から戦闘の術を教わっているのだ。

だがそれは『あの世界』の吸血鬼においての話。

 

承太郎はそこに違和感を感じているのだ。

 

「いいか?波紋が吸血鬼を倒す術なら、なぜ『吸血殺し(そんなもの)』は存在する?それともう1つなぜ、それは『知られていない?』」

 

修夜はここにきて初めて困惑する。

修夜には理解できない、なぜ承太郎はそんな事を疑問に思う。

なぜ存在するか?、だと?波紋だけが吸血鬼を倒す方法ではないのであれば『吸血殺し(ディープブラッド)』があってもおかしくない。

これについては承太郎が『吸血鬼を倒すには波紋しかない』と考えているのであればその疑問に辿り着くのも頷ける。

だが疑問なのはその後だ。

 

なぜ『知られていない?』という不可思議な疑問。

 

「おいおい親父、イかれてるのか?この科学の街において魔術(オカルト)は異物だ。そんな街で魔術(オカルト)を代表するあの有名な吸血鬼を、それもそれを殺す為の魔術(オカルト)が広まっている訳ねーだろ?」

 

「………やれやれだぜ」

 

「あ?」

 

「いいか?修夜お前は1つ忘れているぜ?」

 

「なんだよ?」

 

「そもそも吸血鬼は不老不死だ、それもかなり強力な力を持つ。」

 

「そんな事、言われなくても理解しているぜ?圧倒的なパワー、そして死者を操る能力、簡単に世界を壊せるだろうよ」

 

「問題はそこだ」

 

承太郎はここにきて修夜に自らの疑問を話す。

 

「吸血鬼なんてものがこの世界にもいるなら、どうしてそいつらはこの世界のどこにも記録されていない?そしてなぜ『吸血殺し(ディープブラッド)』さえも記録されていない?強力な吸血鬼の情報が無いのはまだおかしくない。だがそれを殺すという事はそれ以上に強力な存在という事だ、なのになぜその存在さえも確認されていない?」

 

「………確かにそうだ」

 

見逃していた小さな疑問。

だがそれは大きな問題であり、大きな誤算でもある。

 

「なぜ情報が無いのか、なぜ吸血鬼を殺す力を持つ程の者を監禁しているのか、どうやってそれだけのチカラを持つ者を監禁しているのか」

 

「そう、それが最大の疑問だ」

 

「親父……情報がないのはなぜだ?」

 

吸血鬼の情報も、それを殺すだけの力の情報も。

何もかも情報は無く、ほんの少しの情報でさえ、ステイルから伝えられたのだ。

 

「おそらく、吸血鬼は実在した。それは『吸血殺し(ディープブラッド)』が存在を証明している」

 

「親父の言うことが当たっているなら『吸血殺し(ディープブラッド)』は強力なチカラを持っていて、それは三沢塾に監禁されている」

 

「もしそれだけの力をもっているのであれば三沢塾からの逃亡は容易い。逃亡していないと言うのならおそらく『吸血鬼を殺すほど強力だが、それは吸血鬼だけに対しての膨大な力』である」

 

「それならば『吸血殺し(ディープブラッド)』を殺す事しかできない者なら監禁は容易い」

 

「そして監禁すると言う事は吸血鬼を殺す事が目的では無く、その力そのものを欲している。」

 

「力の元、恐らくは魔力。それも膨大な量の魔力を欲している。」

 

「魔力を欲する、と言う事は」

 

「「魔術を行おうとしている」」

 

 

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