ジョジョの奇妙な冒険 第 部 〜受け継がれる魂〜 とある魔術の禁書目録編 作:超P
習性したよ。見やすくなったよ!
ツェペリさんとの波紋の修行を終えた後…
「ん?もうこんな時間か…ジョジョ!今日はこれまでとする!明日の朝までに1キロ走れるようにするぞ!」
…………無理だっての。
修夜は答える気力も無いのか、手を上げて返事をした後に地面に倒れこんだ。
「あーあー、こんなになるまでやるかね普通?」
声のした方を見るとそこには、派手な服を着て腰に鉄球の入ったバックルを付けている歯に目立つ装飾品を付けた回転の担い手。
ジャイロ・ツェペリがいた。
「よぉ、アクエリと爽健美、どっちがいい?」
「………………………ぇり………」
「ほらよ」
そう言うと彼はアクエリアスのペットボトルをこちらに投げたので、修夜はそれをありがたく頂いた。
「んっ、んっんっ………っぷは!生き返った!」
「そいつは良かった」
「…………それにしてもなんでこんな時間にーーーって理由は一つか」
「おう、もう時間だしそろそろ始めるか」
そう言うと2人はガンマンが決闘をするような位置に着く。
「いいか、修夜!今日は一分だ」
「げぇっ!マジでかぁ………?」
「当たり前だ。ここでお前を甘やかしても意味がない。いいか?『筋肉に悟られるな』だ」
「……………『筋肉に悟られるな』、ね」
そう言うと修夜は側に置いてあった軟式の野球ボールを手に取り回転させる。
だが、少し体が動いておりうまく回転が加速しない。
「おいおい!いきなり動いてるぜ⁉︎必要なのは回転させる動作だけだ!体は無いものだと思え!それが”当然”であるかのように集中しろ!神経が張り詰めている状態を常としろ!その状態が常となった時、いつでもどのタイミングでも回転させることができる!鉄球みたいな球形のものだけじゃない!歪な形でも可能なんだ!」
(それができれば苦労はしないぜ……………!)
バチンッ!
軽快な音を立てて野球ボールは修行夜の手から弾けて飛んでいった。
「……どうしたんだ?いつも以上に回転に癖があったし10秒も持たなかったぜ?それにあれじゃあ基本の軸にすら掠れてない」
「別に……………なんでもねぇよ」
嘘だ。
修夜は気にしていた。
俺なんかで良かったのか、と。
根本的に戦いのセンスがない。
先生たちから直々に教わってもこの程度だと思うと自分の力不足がよくわかった。
これだけ立派な先生達に教わる事が出来るなんて自分じゃ勿体ない。
”朝起きたら漫画の中から先生たちが突然来て自分の面倒を見てくれるようになった”なんて『奇跡』。
他にもいたんじゃないか?
この立場を望んでいるものが。
「お前、”納得”してないのか?自分がこの修行を受けることに。」
図星だった
「”納得”はすべてに優先する。お前は”納得”していない………このままではどこにも進めない、未来にも、過去にも」
修夜は俯いたまま黙ってしまった。
「いまのお前に修行は必要ねぇ、ちょっと頭を冷やしてこい」
そう言うとジャイロは消えた。
残された修夜は
「わかってんだよ……そんな事はよ……」
どうすればいいのかわからなかった。
どう納得すればもいいのかわからなかった。
ただ、このままここで停滞するのだけは嫌だった。
でも、何も思いつかなかった。
「ん?アレは………おーい!」
振り返ると、ジョナサンが手を振ってこちらに向かっていた。
「……どうも」
「なにをしてるんだい?」
「…………じつは」
修夜は全てを話した。
こんな事をしても無駄なんじゃないか、何よりいまの自分はそんな価値のある人間ではないのではないか。
他にもっと自分の今いる立場を望んでいる者がいるんじゃないか。
すると
「……そっか、一ついいかい?」
「…?なんですか」
「君は今、後悔してるの?」
「それは…………分かりません。修行を望んだはずなのに、修行をすればするほど自分の力不足がわかってしまう。これが貴重な体験だと思えば思うほど自分ではこのチャンスを使い切れないと感じてしまう。何より自分には無理なのでは?と思えてしまう。」
「………人間には信念さえあれば不可能はない、僕はそう思っている。僕はスタンドも回転も使えないからわからないけど……でも、努力する事が無駄なんて僕も他の皆も、あのディオでさえ思わないと思う。そして君には無限の才能がある、僕はそう信じて君の先生役をする事にしたんだ」
「ど、どーも……でもなんでみんなも思わないなんて言えるんですか?」
「悲しい事だけど……他の子はここまで厳しい訓練にはとても耐えられないと思うんだ………、それでも君は訓練をサボった事はないし、強くなりたいと思っている。まだ11歳で精神も成熟してないのに。これはすごい事なんだ」
「……自分ではよくわかんないっすよ」
「それに君は波紋だけじゃなくて色々学んでいるだろ?それだけの数を一気にやろうとしても出来る方がすごいよ」
「どういう事ですか?」
「詰め込み過ぎは良くないって事かな。とりあえず僕に言えるのはここまで、あとは他の人に聞いてみてね。それじゃ僕はエリナの元に戻るよ」
「あっ、ありがとうございました…」
初代ジョジョもいまじゃ奥さんにベタ惚れのいい旦那さんだもんな…………。
何が起こるのかわかんねぇもんだな。
「ほう?それでこのDIOの元へ来たと?」
「あぁ」
「くだらん!」
「なっ、なに⁉︎人が真剣に悩んでるっていうのに…!」
「あ、あぁ、そうなのか。…………すまん、ちょっと無神経だったな後で何か食べに行こうな?………………………だがな、修夜よ」
そう言うとDIOは真剣な表情で話す。
「私とお前が出会ったのは引力によって惹かれ合ったのだと思っている。人の出会いとは『運命』によって決められているなどと言うが、まさしくそうだ。どのみち私とお前は惹かれ合う『運命』。『神などというものがいるのならば、お前は神によって私達と会う事が既に決められていたのだろう。』ならば他の人間ならばなどという甘っちょろい考えは持つな!私とお前は最初からこうなる『運命』だったのだ!…………ならば重要なのはこれからどうするか、ではないのか?『過去』の話をしていてもしょうがない、スタンドでも使わない限りもう変えようがないからな…………だが『未来』は別だ!未来はお前の手の中にある!お前がこれからどうしようともお前の勝手!なにを食べようがなにを言おうがなにを考えようがお前の自由だ!何より………」
「そんな考えでは、その”他の奴ら”とか言う奴らに失礼ではないのか?」
「頭は冷えたか?」
「あぁ、最高にクールだぜ……」
「ならば聞こう!お前はこの修行を受けることに”納得”しているか⁉︎」
「あぁ!俺は俺の意思で修行を受ける事を選んだんだ!納得していないわけがない!他の奴だったらなんて事はあり得ないッ!今ここで修行を受けているのは俺だ!これからの未来も全て俺が決める!」
「いい返事だ……よし、次のレッスンだ…」
「次のレッスンだと?」
「あぁ、次のレッスンはーーーーーーーー」
数日後、ジョナサンが回転の修行を見に行った時、修夜はとてもいい笑顔で修行に励んでいたという。
次は柱の時間。多分