血界戦線~神々の義骨保有者の話~   作:めしあんず

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五話

「おはようございまーす。」

「ああ、おはようブッチャくん。今日もたくさん食べてるね。」

「おはようございますスティーブンさん。僕の場合たくさん食べてたくさん血を作るのが戦闘準備なので。

ところでそこに寝ているレオナルド君はどうしたんですか?」

「どうやら住んでいたアパートから追い出されたようです。行くあても無いらしいです。」

「おはようございますギルベルトさん。追い出されたってそれはまた不運なことで。」

「この町で宿無しは命取りだからな、活動資金をもっとくれてやったほうがいいんじゃないか?ほとんど妹さんへの仕送りに使ってるんだろう?」

「受け取らないのです。特別扱いは嫌だとのことです。」

「へぇ、えらいなぁレオナルド君は。僕のうちにしばらく泊めてあげようかな?」

「ぜひそうしてやってくれ」

扉を開けて血まみれのザップが入ってきてソファにねていたレオナルドの顔の上にドカッと座り込む

「はbvdふぃうbヴぁfbヴぃあh!」

「ずいぶんと派手な顔になったな糞面。もっと赤を足してやろう」

「ほざけ糞豚」

「おいおい、興奮するな。ずいぶんとひどい血だな?」

「俺のじゃねぇっすよ。ヤク中のチンピラに絡まれたんすよ。

洒落にならない勢いで突っかかってくるから、頸動脈なで斬りにしてやったんだけど…ありゃあ死んでねぇな。」

「人間か?」

「歯ごたえと断面の構造は」

「HLにはあっち側用こっち側用その両方、強弱二千からの麻薬があふれてるからぇ。」

「首切られても死なない人間を麻薬で作るなんて、そんな馬鹿なことがあるんですか?」

「それに関しては豚に賛成だ。ばかばかしい」

「それが、まんざらばかげてもないんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

「「エンジェルスケイル?」」

「超高度術式合成”麻薬”。麻薬というより一時的な人体改造だな。」

「粘膜経由か静脈注射によって最初に体組織が再構成される。人間ではぶっ壊れてしまう快楽を受けきれるように器から工事しようってわけですね。」

「まぁ、そんなもんだから近くの鋭敏化だけでなく筋力や回復力も爆発的に高まってさ、一時的なスーパーマン…いや、狂戦士の出来上がりって寸法だ。」

「やばいっすね、金のにおいがプンプンすらぁ。」

「するね。実際グラム数万ゼーロで取引されてるって話だよ。」

「それは「ここ」での話でしょう?「人界」の価格はその2~3百倍はくだらないんじゃないんすかね?」

「確率は低いと思いますよ。レル・デミソスとバンライ・ミナミガタの二重門はそう簡単に超えられるものではないでしょう。」

「僕も同意見だ。異界と人界、ここまでの奇跡的均衡を守ってるのはあの二人の偏執狂のおかげだ。

だが、HLに限らず、」

「「「世界は何でも起こる」」」(だな)(っすね)(ですよね)

ザップの手の上にうっすらとチェインの姿が浮かんでくる

「あだだだだだだだだ、おりろバカ!手が手が!」

「それがですね、これをご覧ください」

チェインはDVDをスティーブンのほうへ差し出す」

「なんだね?それは」

「先ほど諜報部が入手した映像です。ほやほやです」

「チェインさん、ターン!ターンしてください!」

「いいわよ!」

ごりゅぐちゃ

「あおおおおおあおあおおあおあお!ふざけんな豚!リクエストなんざしてんじゃねぇ!犬も答えんな!」

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