チェインがもってきたDVDには大統領と呼ばれる男性が心臓をうちぬかれてなお動く人間のようなものに襲われている映像だった。
「…「外」じゃねぇか、これ。」
「そのとおりよクソモンキー」
「クソモンキーとか一個一個入れるな。丁寧か。」
「しかしまた早速だな。ジジィども面目丸つぶれだ。」
「そうですね。でもこれは穴開けた連中がすごいと思いますよ。」
「そうだね。しかしこれはまた、相当な厄ネタだな。
とっとと塞がないと取り返しのつかないことになるぞ。
とりあえずチェインは暴力団関係者を。」
「はい」
「ザップはその血を分析班に回し、プッシャー周りを洗ってくれ。」
「うーす」
「ブッチャくんは路地裏にたむろしているチンピラを相手にしてくれるかな?」
「わかりました」
「それでいいかい?クラウス---」
みんなの視線がクラウスに集まるとそこには鬼のような形相でパソコンと向き合うクラウスがいた。
「見事だ…ヤマカワさん…」
「ヤマカワさん?」「誰!?」
「投了です…」
((((ゲーム…やっとる…))))
クラウスはパソコンで「プロスフェアー」というゲームをやっていたのだ
全員の気持ちが一つになったとき音速猿のソニックがザップの袖を引っ張っていた
「?」
ソニックは涙目になっていた
「…あぁ!そうかしまった!!!」
ザップはやっと下敷きにしていたレオナルドを思い出した
「やべー!これ息してねぇよ!
ギルベルトさん何とかなんねぇか!?これ」
「後輩を下敷きにして殺す先輩…やはり糞だな」
「そんなこと言ってねぇで手伝え豚!」
だが、賢明な情報収集にもかかわらず。
エンジェルスケイルの流出ルートはその手がかりすらつかめなかった。
「ああああ、手がかりすらつかめないですねぇ。」
「相当深い場所で事が動いているな。」
「潜っちまった可能性高いす。
大統領の映像、極秘に随所に出回りましたからね。」
「もっと深くまで突っ込まないとダメでしょうかね?」
「ゾッとしねぇな。「境界点」付近はもう異界と同じなんでしょ?
その辺のやつらが協力的とは思えないし、何より物理法則変わっても俺ら生きていられるのかなぁ」
「…そういえば、クラウスさん今日は「プロスフェアー」やってないんすね」
「ばっかおめぇ、そうそう旦那だって遊んでばっかじゃいらんねーだろ」
「ギルベルトさんもいないね」
「静かなもんだな」
プルルルル
「電話か、もしもし?
ああ、ギルベルトさん。どうかしましたか?
…はい、はい。わかりました。今から行動を開始します。
みんな聞いてくれ。クラウスとKKが情報を手に入れた。相手に悟られないように行動を開始する。今からいう場所に急いでくれ。
ザップとレオナルド君は○○へ、チェインとブッチャくんは△△へ急行してくれ。詳しいことはメールで送る。行動開始!」
「ウス!」「「「ハイ」」」
それぞれが持ち場に急行していく。
それからは早かった。今まで苦戦していたのが嘘のように次々とエンジェルスケイルの出所が明らかになっていった。
「いやー、エンジェルスケイル。まさか○○が○○通りに分解されて、○○の中に分子単位で○○されていたとはなー。」
「700人もしょっ引くのは大変だったね。」
「しかしすごいですよね、クラウスさん。たぶんどこか秘密のルートで情報を引きずり出してきたんですよ。」
「まぁな。正直脱帽だわ、やっぱ旦那ははんぱねぇ。
まぁ、この手柄に免じて趣味のゲーム狂いは見逃してやろう。」
「ほんとですね。人間息抜きってホント大事ですもんね。」