大学という場所は彼の周囲の環境をガラリと変えた   作:さくたろう

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投稿遅くなりすいません(´・ω・`)
エアコンが壊れてアタマクルックルーであまり書けてませんでした。
内容も今回短いです。
次回は頑張る予定ですのでよろしくお願いします!



私の計画

 

夏休み8月上旬、私は今、先輩と千葉に帰るため電車に乗っている。

実家に帰るためなんだけど。まぁ実家に帰省すると言っても私たちの場合、東京から千葉と大した距離じゃないんだけどね。

碧たちも夏休みは帰省するので私も一人残っても仕方がないので帰省することにした。

なんてのはただの口実みたいなもので本当は先輩が千葉に帰るからなんだけど……

 

先輩、夏休みは帰るんですか?なんて聞いたら即答で帰ると返ってきた。

まぁシスコンの先輩としては長期休みは実家で小町ちゃんと過ごしたいんだろうと思っていたし、これは大体予想ができたことだ。

 

ただ私としては先輩が実家に帰るとなると私も付いていく必要がある。まぁその理由はあとで言うとして。

今回、先輩が実家に帰るということで、当初私が考えていた計画を少し変更することにした。

まずは計画を実行に移すにあたって、彼女の協力が必要になるので連絡をすると快く承諾してくれた。

次に材料だ。なるべくなら好みのものがいいけれど……。まぁそこは大体というかわかってるつもりだしあれでいきたいとおもう。

 

……とりあえず一通り準備のための計画を頭の中で再確認して一段落する。

隣に無理やり座らせた先輩は寝息をたてて眠っている。寝顔は本当にただのイケメンな気がするなぁ。

これは単純にこの人に惚れているからそう見えるだけなのだろうか……?そんなわけではないと思うんだけど。

先輩と二人隣同士で座って電車に乗っている。こんな些細なことでも今の私には幸せを感じるには十分だ。

 

「せんぱーい」

 

「………」

 

……よく寝ているようですね。

 

寝ていることを確認して人差し指で先輩の頬を突っつく。

うん、気持ちいい。うりうりー。

 

「……んっ。……」

 

突かれたところをぽりぽりと掻く先輩を見て微笑む。

 

しばらくすると目的の駅に着く。

 

「せんぱーい、着きましたよー。おきてくださーい」

 

「……ん。おう。……あれ?お前もここでいいの?」

 

「わたしも久しぶりに小町ちゃんに会いたいですし、一度挨拶してから家に帰ろうかなと」

 

「そうか。まあ小町も喜ぶだろうしいいけど」

 

二人で電車を降り、先輩の家に向かう。

 

「そういえば先輩って実家にはよく帰るんですか?」

 

「長期休みは帰るけどそれ以外はあんまり帰らねえな。一回普通に帰ったことがあったけどその時のなんで帰ってきたんだっていう雰囲気がな……」

 

うわぁ……。少しだけ可愛そう。というか普通にそう言われて落ち込む先輩の姿が思い浮かんでしまう。

そんなくだらない話を先輩の家に着くまでしていた。

 

「とうちゃ~~く!」

 

「いや、到着なのはいいけどなんでお前俺の家知ってるの?」

 

「え?だって私ちょくちょくこの家来てましたし」

 

先輩が大学に入学した去年、私は小町ちゃんと遊ぶため何回かこの家を訪れたことがある。

小町ちゃんに許可を得て先輩の部屋にも入ったことあったりもする。

卒業アルバムなんか見せてもらった時は、ちゃっかりその写真を写真に撮って保存なんかしてるけどこれは秘密にしておこう。

 

「ささっ、先輩、久しぶりの我が家なんですからお先にどうぞ~」

 

「なんでお前が仕切ってんの……、まぁいいや、ただいま」

 

先輩がただいまと言うとリビングの方からタタタッと駆け足で小町ちゃんが迎えに来る。

 

「おう、小町ただ「いろはさんいらっしゃいませーー!こんなごみぃちゃんと一緒だと疲れませんでした?ささっどうぞどうぞリビングの方におかしと飲み物あるんでくつろいでくださいっ!」

 

「わぁ、ありがとう小町ちゃんー!お邪魔するねー」

 

「いえいえ、お邪魔だなんて。むしろこの家にずっと居てもいいんですよ?」

 

いきなり何言ってるのこの子……。い、いや、私的にそれは全然ありだけどね?でも物事には順序がね?

そんなやり取りをしていると後ろからボソボソっと声が。

 

「あ、あの……小町?俺も結構疲れてるんだけど?」

 

「えー、お兄ちゃんどうせ電車の中でいろはさんの相手もしないで寝てたでしょ。そんなごみぃちゃんが疲れてるはずないじゃん」

 

流石小町ちゃん……先輩の行動を完璧に読んでる。恐ろしい子……

 

「一色……なんか小町に言ったの?」

 

「言ってないですよ!先輩のことなんて小町ちゃんには全部お見通しってことですね。そもそも私を無視して寝てた先輩がいけないんです」

 

その通りと小町ちゃんがドヤ顔で頷く。

本当はこのままこの家でのんびりと過ごしたいのだけど今回はそうもいかない。何もなければ長期休み中ずっとここに居座りたいまであるんだけどね?

 

とりあえず先輩がリビングでくつろぎ始めたので私は小町ちゃんに耳打ちして小町ちゃんの部屋に行くことに。

小町ちゃんに相談してとりあえず準備などは私の家ですることにした。

ここでするとすぐバレそうだしね。

 

私は買い物があるので先に先輩の家を失礼し、自分の家に帰る。

途中近所のスーパーで必要なものを買っておく。

こちらの準備は出来たので家で少し休憩しているとインターホンがなったので多分小町ちゃんだろう。

 

「いろはさん。お邪魔しますー」

 

「いらっしゃい小町ちゃん。ごめんねぇわざわざ……」

 

「いえいえ!未来のお義姉ちゃんのためならこの小町、なんでも協力しちゃいますよ!」

 

笑顔で私にそう言う小町ちゃん。本当に可愛い。この子が義妹になったらいいなぁなんて思ってしまう。

いや、私も考えが飛躍しすぎだ!まずは先輩に想いを伝えなくちゃだし、今のところ全然進展ないし……

 

とにかくだ。まずは明日に向けてこれを作らなければ。

ほかの予定はちゃんと決めてあるし。私の得意なことで先輩を振り向かせてやるんだ。

 

「よしっ、じゃあ小町ちゃん一緒に作ろうっか!」

 

「ラジャーでありますっ!お義姉ちゃん♪」

 




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