魔法先生ネギま、心の力(物理)   作:オズワルド

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こんなに早く更新したら内容が薄くなるのは分かってたのに!
どうしてこんな無茶をしたんだ!

お、俺は悪くねぇ! ドクシャ=サンがやれって言うから! 俺は悪くねぇ!

「ランキングに戻ります……ここにいると馬鹿な内容に苛々させられる」「更新忘れを失ってからのあなたはまるで別人ですわ……」「ドクシャ様!こんなサイテーなサクシャほっといた方がいいです!」「サクシャ……あんまりドクシャを幻滅させないでくれ……」「少しはいい内容もあるって思ってたのに……」「もっと師匠を出せよ」

うわああああああああ

そんな内容かな?

実はとんでもない情報を知ってしまっていても立ってもいられず書き上げた、正直久し振りに胸が高鳴ったわ、詳しくはあとがきで


第一章エピローグ

とある欧州の地、大地が抉れ木々が千切れて激しい戦闘の後の後の中心に一振りの『杖』が突き刺さっている

 

戦争でもあったのかと疑う程の荒れ果てた地に一つだけ小奇麗にされた場所にその『杖』は墓標のように突き刺さっていた

 

高度な魔法技術である種の異空間とさえ呼べる程になったそれは一切の衝撃を通さず、更には人を離れさせる無意識下の意識制御とその場を永久に保存する封印式を積んである

 

そんな絶対防御を体現したような墓標のような物が有るその場に、『結界の内側に変化が訪れる』

 

黒い、真っ黒い影のような……或いは霧のような、不定形の『何か』が集まり形を成す、その造形は手が有り足が有り頭部が有り、集まり密度を増して『人間』が出来上がる、その『人間』はこの世の物とは思えない地獄から響くような震え声を上げた

 

 

 

『ふ、フハッ、フハハハハッ!

ハァ〜ハッハッハッハッハッハァッー!

 

人の心に闇有る限りィ、何度でも蘇るさぁあああああああああ!』

 

 

 

完全に魔王や悪魔やラスボスのセリフを声高々に叫んだのは黒髪黒目の男、両腕を広げ高笑いを続ける男の顔には悪どい満面の笑みが広がっている

 

男の名前は獅子怒 綱(ししど こう)といった人物だ

 

 

 

『ンナァーハッハッハッハァッー!

なんか声変じゃねこれ、もしかして復活途中に喋ったから変になったのか……、まぁいいや初めての復活だし時間もかかったけど無事に復活出来たんだ、神様印のチート能力は世界一ィイイイイイイイイ!

 

ハッハッハァ!

さあて、それじゃ、早速、いきなりだが、くふっ、いやあ、くふはは、いっちょうリア充になって来ますかぁ!』

 

 

 

先程までラスボスですと言われたら納得出来るような顔から一転、だらしなく顔を崩し気色の悪い動きと笑みを浮かべて『でゅへへへ、いやまいっちゃうなあー、ビックリするだろ絶対に、驚かせちゃおうかなあっはっはっ、いやあしかしあれですなぁ、まぁなんと言うか真面目な話、いや本当に真面目な話なんだけど……、キスってどんな感じなんだろ、……いやいやその先はまだ速いってうはは、まだってなんだよぉう、やっべこの顔であったら妖怪と勘違いされんじゃねぇのいかんいかん、ちょっと格好付けて会いに行くか――』

 

ただのゲス(づら)はさて置き、その出来事のしばらく後の事、所変わってレーベンスシュルト城と呼ばれる吸血鬼の真祖(ハイ・デイライトウォーカー)の居城にて、一人の寝起きが非常に悪い人物が目を覚ました

 

呼吸も荒く、体も震えているその少女は静かに夢を思い出してそっと口元に指を添えた、しばらくすると体の震えも収まったのか早々に着替えて外の庭園に出る、少女としては昨日の内に日干ししたとある『青白いマフラー』を回収する為だったのだが……

 

 

 

「無いな、チャチャゼロ」

 

「見当タラネェナ御主人」

 

「はぁ、馬鹿弟子紅茶の準備をしろ」

 

「寝呆ケテルノカ御主人、アイツハモウ居ネェダローガ」

 

「し、知ってるわそれ位! たまたま言い間違えただけだろう!

チッ、チャチャゼロ紅茶の準備だ!」

 

「ムリダー、紅茶ノ配置ヤラナンナヤラガ昔ト違ッテテ分カンネェー」

 

「…………、ああもういい私がやる!」

 

 

 

イラついた様子で少女は影から机を一つと椅子を二つ出すとこれまた影から紅茶のポット抔の食器類を取り出す、そうした所で思い出したかのように舌打ちを一つ打つと椅子を一つ影にしまった

 

雑な手つきで紅茶を入れると一口飲み込むとティーカップを置いて眉根を寄せる

 

 

 

「……おいチャチャゼロ、なんだこの紅茶はクソ不味いぞ」

 

「作ッタ本人ニ言ッテクレ」

 

「チッ、チャチャゼロ――」

「――茶菓子ナラアイツガ管理シテタカラ、俺ハ知ラネェゾー」

 

「ああんもう! くそッ! 腹立たしい!

そもそもなんなんだアイツは! 勝手に盛り上がって勝手に消えて!

あんな雑魚共に負けるような軟弱な育て方はしていなかった筈だぞ!」

 

「素直ニマフラーデモ探シニ行コウゼマスター」

 

「はん、面倒臭いお断りだ、『あんな物欲しければまた適当に買ってくれば――』、誰だ!」

 

「オラ死ンジマエ!」

 

 

 

唐突に、突然に、少女の魔力が形を成して草木を貫く、チャチャゼロと呼ばれた人形が身の丈程(とは言っても人形サイズなのでごく普通のナイフであるが)もあるナイフでもって切り裂いた

 

が、そこには何もなく昆虫一匹居やしない、その結果に些か納得がいかない少女は人形に散策を命じてまた紅茶を飲み始めた

 

 

 

「ダメダナ、ナンニモ無イゼ」

 

「何もか、私も鈍ったか?」

 

「オレモ最近肉ヲ切ッテネェーナ」

 

「ふん、まあいいさ、『チャチャゼロの分』はまた今度似たようなのを買ってくる」

 

「オレニハ御主人ノ『手作リ』ジャネーノカ?」

 

「何度も言わせるな、こんな事二度とやるものか、怪我が治るとはいえ針が指を刺す感覚など思い出したくも無い」

 

「テカ、イクラ魔法デ保護シテテモ、ソロソロ洗ッタホウガイインジャネーカ?」

 

「ふん、別にいいだろうこれ位、それに、洗ってこの『血』が落ちてもなんだしな……

――熱っ!? お湯じゃないか!?」

 

「ア、御主人捨テル前ニ飲ンダラ熱イニ決マッテルゼ、ケケケ」

 

「ぅうう、ぅあああもういい! 今日はもう寝る! くそッ!

痛ったああああ!」

 

「ケケケ、ケケ――」

「――笑うなあああああうぁああああああああああん!」

 

 

 

少女が付けるには些か大きい『紅いマフラー』で目元に浮かんだ涙を拭い去ると少女は先程椅子を蹴り上げた足先を気遣いつつ城内に駆け込んだ、その後を人形が追いかけて行く、その時にはもう先程の気配の事など忘れてしまっていた

 

 

 

所変わって先程まで酷く人に見せられない顔をしていた人物は、変わりも変わって意気消沈している、笑みは引っ込み無表情へと変貌を遂げている、頬には泣きあとが付いており赤く充血した目から伸びている

 

無気力、という言葉が相応しいだろう、感情の起伏が感じられず地面に大の字に転がっている姿は死体と勘違いしても仕方がない程に静かだ

 

つい先程は酷く泣き喚き、大笑いし、泣き笑いを繰り広げていたその姿は、無様や滑稽を通り越して哀れみを感じる程、ポツポツと雨が降り出して来ると、無気力な男は驚いた事に起き上がった、起き上がって……、沢山の人影に目を向けた

 

沢山の人影の中の一人がその目を見てたじろぐが、彼は一歩前に出て無気力な男に声をかける

 

 

 

「こんばんわ、随分とやつれたね」

 

「こんばんわ、魔法使いさん」

 

「……分かったろ?」

 

「……なにがさ」

 

「君は、騙されてたんだ、奴にとってはただの非常食でしかないのかもしれない」

 

「…………あんた、凄いのな、俺の剣で斬られてまだ立ち上がってここに戻ってくる勇気が有る何て、あんたみたいなのを勇者って言うのかね?

俺の剣に斬られた傷はまだ痛むだろうに、何でまた来たんだよ、あんた……」

 

「……私には弟が居たんだ、酷く臆病な男でね、真昼間から小さな物音に怯える男だったよ」

 

「……それが?」

 

「ある日に偉大な魔法使い(マギステル・マギ)として吸血鬼に挑み、殺されたよ」

 

「……それが師匠(マスター)かよ」

 

「私だけじゃない、ここにいる全員がそうだ、立派な死に様だった、人々を守るための尊い死に様だった、人に誇れる死に様だった、色んな事を言われたがどれも私達の心の痛みを消してはくれなかったよ

君が与えた傷は、確かに衝撃的で、圧倒的だったのかもしれない、それでも、あの日から続くジクジクとした痛みには敵わなかったよ」

 

「そうかい、それじゃああんた達はまた師匠(マスター)の所に行こうってんだな」

 

 

 

無気力な男が胸から一振りの剣を取り出す、引き抜くようにして取り出したその剣は、中ほどから折れて錆び付いたギザギザでボロボロの何年も整備していないゴミのような剣だった、パラパラと剣身から鉄の欠片が落ち続けて剣の周りをくるくると浮遊している

 

無気力な男はそれを見て僅かに驚きを目に浮かべると、やっぱり無気力な状態に戻り剣を肩に担いだ

 

 

 

「もういいだろう、君が戦う必要は無い筈だぞ」

 

「必要だからじゃねぇよ、理屈じゃないんだよ、これはそういった物じゃねぇんだよ

人を好きになるってのは、そう言う理屈の効かない所にあるんだよ」

 

「君も頑固者だな、よりにもよって奴にか」

 

「俺も難儀してるよ、惚れた弱みって奴だ」

 

「悪いが、今回勝つのは私達だ、残念ながら君からは以前程の脅威を感じられない」

 

「そうかい、悪いが今回も勝つのは俺だよ、この剣はもう使い物になりそうに無いんでね、ちょいと加減が難しいから使いたくなかったが……、まぁ、しょうがないよな」

 

 

 

――感情爆発(パンデミック)

 

音も色もなく物理的な衝撃も伴わない爆発は、魔法使い達を一人残らず巻き込み辺りを埋め尽くした、糸の切れたマリオネットのように地面に倒れ伏す魔法使い達とは別に獲物を構える存在がある、100を超える殺人人形(キリングドール)達だ

 

そこで始めて無気力な男は武器を構えた、右手の剣ではなく左手の杖を前に突き出した、口から漏れた始動キーは本来の物とは全くの別物だった、その全くの別物をまるで命綱のように、縋るように口にする、確かに繋がりが有ったんだと自分自身で確認する自己満足の為に口にする

 

 

 

lic lac la lac lilac

 

来れ(アギテー)深淵の闇(テネプエラ・アピュシイ) 燃え盛る大剣(エンシス・インケンデンス)

闇と影と(エト・インケンディウム)憎悪と破壊(・カリギニス・ウンプラエ)

復讐の(イニミーキティアエ・デーストルクティ)大焔(オーニス・ウルティオーニス)

我を焼け 彼を焼け(インケンダント・エト・メー・エト・エウム)

そはただ焼き尽くす者(シント・ソールム・インケンデンテース)

奈落の(インケンディウム)業火(ゲヘナエ)

術式固定(スタグネット)

掌握(コンプレクシオー)

術式兵装(プロ・アルマティオーネ)

獄炎(シム・ファブリカートゥス)煉我(・アブ・インケンディオー)

 

 

 

闇の炎が大地を焼き尽くし、空を焦がした戦場で一人無気力な男は呟いた

 

何処か遠くに行こう

 

そこでひっそりと暮らそう

 

何処か、此処じゃない何処か遠くへ――




とりあえず一区切りつきました、サクシャの更新速度についてこれない(遅過ぎて嫌気が指すのについてこれないとはこれ如何に?)方はここらで『あ、終わったんだー』でも問題無いんやで?

しかしとんでもない情報を知ってしまった、知ってる人は当然知ってるんだろうけど、作者のネギま熱がちょいとぶり返して来ました

この情報により2年A組の女の子で個人的に最高難易度の一人であるとある女の子をヒロインにすることが可能かもしれないと妄想を捻ってました

本編にほんの少しだけ変更(まだまだ先)を加えた所で気付いた、そのフラグ回収するのは完結させるより遥かに難しいと、まぁその時はその時ですね、回収しないでも大丈夫なように妄想しましたから

しかしまたネギまがSSで人気出す日が来そうな予感、なんとなく、ですけどね、既に完結してるSSにも変化が有ると良いんですけど

前回の『俺を倒しても第二第三の〜』はフラグでしたけど気付いた人はいましたでしょうか?

さてさて今回も勘違い系主人公(自ら勘違いする系)は真後ろに向かって爆走しております、きっと皆さん主人公がとても見せられない顔で笑った時に『リア充爆発しろ』と思ったと思うんです、だから爆発させました(ゲス顔)

どうですこの気遣い、ドクシャ=サンの意を組むこの姿勢、サクシャの鏡じゃありませんかね!?

さあ、多分今度こそ更新速度がお戻りになられる頃ですね、こんなサクシャなんだきっと年内に更新は無理だろうさ、皆さん良いお年を〜

ps.サクシャの知った情報に予想が付いても言わないでね、お約束という奴だよ
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