魔法先生ネギま、心の力(物理)   作:オズワルド

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明けましておめでとう御座います!

いやぁ来ましたね新年、今日から2014年ですよ皆さん!

やっぱり作者の更新速度はクーガーの兄貴に叱咤を受けるを飛び越えて怒られるレベルですね!

それでは皆様良いお年を!


ps.キングクリムゾン! 過程は吹っ飛び『結果』だけが残る! そう! 『結果』だけだ!


第二章プロローグ

……ふうん、まいったな、この本も読み終わった

 

手元の本(深海魔法生物とトトカルチョの関係(増設号))を放り捨てると魔力操作を使って壁と一体化させた本棚に仕舞う、ハイバックチェアの長い背凭れに身を預けて目も眩むような高さにある天井を見詰める

 

ここ数百年の間にようやく腰を落ち着ける事が出来た場所に建てた建造物の一部である『図書館塔』、その最上階に位置する場所の中心に備えられた俺専用ハイバックチェアに座って周囲をグルリと囲う本棚をなんとは無しに眺める

 

本棚の本達が出たり入ったりを繰り返し床に設置された穴から降りたり登ったりしていることから、学生達が勉学に励んでいるのが良く分かる光景だ、この図書館塔の『下』を作るのは苦労したなあ

 

しかし、深海魔法生物とトトカルチョの関係(増設号)はなかなか面白い内容だったが、世界を救う魔法の糧にはならなかったな……、とりあえず雛形は出来上がったとはいえこのままではマズイ、今現状使えるのが……使って効果があるのが俺だけだ、オマケに今の状態では使った俺がただではすまない、せめてデメリットなく使えるようにしたいが、ここ最近はここから進まないな……

 

どうにもならない現実に難儀していると、そういえば今日はまだ一回も『襲撃』が来ていない事に気付く、だとするとそろそろやってくる頃だと思うのだが、ふむ

 

図書館塔最上部の中では勘弁してほしいと思いハイバックチェアから立ち上がると、喧しい物音を立てながら図書館塔のドアが蹴り破られて一人の赤毛の子供が突っ込んできた、赤毛の子供は手にした初心者用の可愛らしい杖を握り締めギイと笑みを深めると此方に突っ走って来た

 

 

 

「はっはっはっ! 今日こそは俺の師匠にしてやるよ!

この学園で習った新しい魔法でぇえええうぇああああああああああああ――」

 

「……相手のテリトリーで無闇に突っ込むからそうなるんだ馬鹿」

 

「うぉおおおちくしょーなんだこれぇー!?」

 

「落とし穴だ」

 

「うぇ!? 壁にビッシリなんか呪文が書かれてるんだけど!?」

 

「数学と物理学と世界史の問題だ」

 

「うぎゃああああああ頭があああああああ!!!」

 

「一生そうしてろ馬鹿、蓋を閉じるぞー」

 

「何その蓋!? 何その蓋ぁっ!?」

 

「問題を三十問連続で正解しないと開かない蓋」

 

「やめろバカァー! あんたは俺を殺す気かぁ!」

 

「飯を食ったら開けてやるから勉強してろぉ」

 

「いやだあああああああああああ――」

 

 

 

悲鳴を無視して図書館塔のBGM(延々と日本語の勉強を説いてくるタイプ)のスイッチをONにして外に出る

 

しかし喧しい奴も居たもんだ、こんなに喧しい奴はここに住居を構えてから数百年始めてだ、大抵の奴は懲らしめれば静かになったんだが、ガキ相手に無闇に力を振るうのもな……

 

自分の子供相手に妙に優しくなる性格は俺の持論からして仕方がないとしても、もう少しビシッと言った方が良いんだろうか、やっぱり長年生きてきた貫禄とか無いのかな俺って、一応ジョジョ立ちガイナ立ちの練習はしたしなるだけ普段も腕を組んで仁王立ちしてるんだが……

 

 

 

「おはよーせんせー」

 

「はいおはよう、後先生じゃないからな」

 

「せんせー魔法のローブが壊れちゃったぁああああ!」

 

「俺は先生じゃないから、ちょっと寄越せ直してやるから泣くんじゃねぇ」

 

「せんせー!」「せんせ」「せーんせーいー!」

 

「たから、だから先生じゃな……、ええい後にしろ飯が先だ!」

 

「わー、せんせーがキレたー!」

 

「逃げろー! 腕組みの一部にされるぞー!」

 

「やだぁー!」

 

「フォフォフォ、大人気ですな、先生」

 

「おいこらクソガキ、いい所に来たな俺は今無性に腹が立ってるんだ、そのヒゲむしり取るぞごら」

 

「お、大人気ないですぞコウ殿」

 

「ちっ、だりぃし飯食いに行ってくるわ」

 

「それではわしも行きましょうかな」

 

「お前もくんのかよクソガキ」

 

 

 

いつの間にやら着ていたメルディアナ魔法学校校長と呼ばれる肩書きを持った、俺と同じくらいの背丈をした長い白髪と白ひげを携えた『クソガキ』が笑いかけてくる、奢りはしないと釘を刺してからメルディアナ魔法学校の食堂に向かう

 

此奴とも随分長い付き合いだが当初のやんちゃ具合はなりを潜めているが成長したって事か、こいつ老ける訳だ

 

俺の住居兼魔法学校の学生達がはしゃぐのを尻目にクソガキと世間話をする

 

 

 

「しかしこうして元気な子供達を見ていると心が洗われるような気持ちになりますな、この子達を見守りそして時には導く、教職というのは本当に奥が深いのじゃな」

 

「はっ、『心が洗われるよう』とはな、随分老けた事言うじゃねえかクソガキ」

 

「わしももう歳じゃよコウ殿、この歳にもなると子供達が可愛くて可愛くて仕方がなくてのぉ、まるで孫が出来たような気持ちじゃ」

 

「てめぇで孫なら俺からすりゃなんなんだよ、ああそうだ、そんなに可愛くて仕方がないんならあの馬鹿をなんとかしてくれ」

 

「『ナギ』の事ですかのぉ、あの子もやんちゃじゃのお」

 

「やんちゃで済まされちゃコッチが堪んねぇぜ、おおついたな、クソガキ俺は日替わり定食な、席だけはとっといてやる」

 

「はいはい、ワシをパシリに使うのはコウ殿くらいじゃ」

 

 

 

クソガキに飯を買いに行かせて俺は手頃な席に座って待つ、しかし料金免除なため買いに行くとは些か語弊があるか、なんせ校長と設立者だし、料金取る訳にもいかんだろ

 

料理とクソガキを待つ間になんとはなく昔を思い出す、かつて初恋の人に騙されていたらしい俺は、当てもなく彷徨い歩き数々の出来事に直面しつつ様々な所を転々としていた、そうして各地を転々とした結果最後に腰を落ち着けたのがこのメルディアナ魔法学校が建てられている場所だった

 

当初は綺麗な木々や草花に草原が美しい未開拓地だったので大きな城と旅の間に入手したものを突っ込む所や天体観測場などなどを創り上げてそこに住み着いた、何時のまにやら人がやってきて人々との交流が出来て、なんとはなく魔法の講師をしたり長い間積み重ねた無駄な知識をひけらかしていたら、あれよあれよと言う間になんだか人が集まった

 

当初の建造物に幾つかの変更を加えたり新しく創り上げたりして幾つかの時間が過ぎた時には、俺の気付かぬ内に俺の家は『メルディアナ魔法学校』と言う名前になっていた

 

 

 

「お、来たかクソガキ、しかし相変わらず普通にうまそうだ」

 

「普通にうまそうとは、これまた判断に困る褒め言葉じゃの」

 

「お前は朝からカレーかよ……、まあいいやそんなことよりあの『馬鹿』の事だ、なんとかしてくれ」

 

「なんとかと言われましてものお、ここは一つ師匠になってあげてはどうじゃな?」

 

「お断りだ、……弟子なんてな、俺は師弟関係なんて面倒な物は御免だ

それに、あの馬鹿は感性型だ、教わるより盗む方が似合ってるんじゃないか?

少なくとも『瞬動』は既に物にしてたぞ」

 

「なんとっ!? そんなもの何時のまに、驚かされてばかりですな」

 

「そういえば、なんかあいつ物凄い俺に一撃与える事に気合入れてんだけど心当たりとかねぇ?」

 

「ああそれなら、わしがこの前『一撃入れたら流石のコウ殿も認めてくれるかも知れんぞ〜』と言ったからかも知れませんな

フォッフォッフォッ!」

 

「ふーん、お前がそんなに自分を攻めるのが好きな変態だったとは知らなかったぜ、とりあえず下の毛からでイイよな?」

 

「ちょ、待ってくだされコウ殿これには訳が――」

「ヒゲに別れを告げな、切ってやる……、事後報告だがな」

 

「なんと!?」

 

 

 

気落ちしているクソガキを放置して食器を片付けて食堂を出る、その時に『もう少しコウ殿は人との交流を持って欲しいのじゃよ……』、と言う声に余計なお世話だと告げて図書館塔へ向かう

 

面倒臭いが仕方ないし適当に時間がかかりそうな課題を出して暫くは追っ払っとこう、とりあえずドラゴンを倒してこいでいいかな、ダメかな、出来そうで時間がかかるものとは難しいな

 

たどり着いた図書館塔で干からびて生気を失いつつある馬鹿を見て思考が吹っ飛ぶまで俺はひたすらに適当な厄介払いを考え続けた

 

これは俺が師匠(マスター)の元を離れてから、実に400年近くの月日がたっていたある日の話だ




そして吹き飛ばされる時間の中俺だけが自由に動くことが出来る!

ということであとがきです

メルディアナ魔法学校の設立者になるのは皆さん予想外だったのではないでしょうか、作者もビックリしました、寝ぼけて書いたらなんかなってた

皆さんよいお年を〜、ことよろー!
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