多分誤字脱字の宝石箱だと思います
それと、偉大な原作様と内容が違う事が書いてあります、お願いします許してください
まぁ取り敢えずリハビリ的にほっそりとやって行きます
「くっ、くぬおっ! プラクテビギナル――」
「――魔法なんざあ!」
「や、やめっ――」
「――使ってんじゃぁあああねぇええええ!!!」
「ぷろんっ!」
至近距離での殴り合いの最中に呑気に魔法詠唱を唱えた馬鹿に制裁を与える為、殴りつけてきた馬鹿の両拳を両手のひらで包み込み、無防備でスッカラカンの頭に一撃頭突きを叩き込むと奇怪な叫び声と共に崩れ落ちた
この赤毛の馬鹿餓鬼を弟子にしてから修行内容なんぞひたすら殴り合いど突き合いなんだが大丈夫だろうか、確実に言えることは俺に人を育てる才が無いと言う事だけは確かだ
頭からぷすぷすと煙を上げているナギを肩に担いで魔法練習場から下に下りていく、ナギを弟子にした日から毎日やっている模擬戦もどきによってこうして気絶したナギを校長室に運ぶのが日課になった
あいにくと俺は人に物を教えられる程高尚な人間ではないために、行うのは模擬戦と簡単な座学に限られる、模擬戦なんて体で覚えろと言う丸投げ精神丸出しだし、座学なんて将来旅に出るとか抜かすから仕方なく食べられる草木やら旅先での注意事項を教えている位(座学のみ物凄い勢いで意識を彼方へ飛ばすのでマトモに覚えているかは甚だ疑問でならない)
正直これでいいのかと毎晩毎晩頭を悩ます毎日だ、人に物を教えるのがここまで難しいとは、とりあえずナギが将来悪行を働くとは思えないが、俺が教えた事で将来悪行を働かない様に善悪とかそこらへんを教えた方が、いやでも善悪なんて個人で色々とアレだしなぁ、ナギに俺の感性を植え付けても良いものだろうか、やはりここはナギを信じて旅の道中で良い事悪い事を学んでくれると……、でもそれは丸投げなんじゃないだろうか、そもそれでナギが人様に迷惑をかける悪人になったら俺はどうすれば……
ここ最近繰り返すループに陥っているといつの間にやら校長室の前に到着していた、何時ものことだが気絶したナギを校長に預けると校長がしっかりと責任をもって家に返してくれるのでそこからやっと俺の時間になる、毎日毎日学校が終わったナギに座学を教えてから模擬戦をして気絶したナギを校長に預けてから自室に戻り『魔法』の研究に没頭して気が付けば寝ている
ひたすらにこのループだが、ここ数十年『魔法』の研究が上手く行ってないのにさらに時間を削っても大丈夫なのだろうか、あとおよそ何年だかは忘れてしまったが余り時間が残されてない筈だ、こんな体たらくでは最悪の場合『未完成の魔法』で無理矢理決行するしかない、今の状態で使えば……、俺がタダでは済まないから使いたく無いんだがな
校長室のドアを蹴り開けて中に入ると不思議な事に校長の姿が見当たらない、暇そうに見えて意外と忙しい奴なら此処で缶詰めが常なのだがどうした事だろう?
頭を捻りながらデスクの上に置かれている置き手紙を拾い上げる、俺宛になっているし読んでも構わないだろうと思い手紙の封を切る、三つ折りになっていた手触りのいい手紙を広げると、中央に描かれた魔法陣から腰まで伸ばした長い白ヒゲと白髪の老人、メルディアナ学校校長が現れ朗々と喋り出した
「あー、てすてす、てすてす……
……、ふふん、今『いや手紙なんだからてすてすはいらねぇだろ』と言ったじゃろ、お見通しじゃよ」
「なんだろうこのかわいそうな生き物」
「あー、実はじゃな、わしの私用で今夜はナギを送り届ける事が出来ん、申し訳ないんじゃが今夜ばかりはナギを送り届けてはくれぬか
ナギの家についてはこの手紙に書いてある、コウ殿が魔法の研究をしているのは知っておるが、そこをなんとかお願い出来ないじゃろうか?」
じゃろうか? などと言いつつ着々とナギの家への道筋を教えてくる手紙に、諦めをため息として表してナギの家へと向かう、どうも今日は魔法の研究は出来そうにない
ナギの家は、学園での才気溢れる様子とは変わってみすぼらしい物だった、正直に言ってしまえばボロ小屋だ、雨風を防げるのか疑問に思う
何故ナギがこんな家に住み着き寮で暮らさないのか疑問に思いつつも戸をノックする、親御さんがいるかと思ったのだが出る気配がない、そもそも家の中に人の気配が無い
「ごめんください、お邪魔しますよ?」
何時迄もナギを背負ったまま外に居る気も無いのでそっと家へ入る、家の中は異様な様子だった、何も散らかっているという訳でもなく血溜まりが出来てると言う訳でもない、静かで生活の温かみを感じない家だった、普段の元気なナギの様子からは想像出来ない家に少なくない感情の起伏を感じる
何時迄も突っ立っている訳にもいかず家の中を散策してナギの部屋らしき場所を探した、二階建てで部屋数も有ったが間違う事は無かった、というのもナギの部屋以外が物置同然だったという事もある
ナギを布団に下ろした時の衝撃でナギが目を覚ました
「あれ? ……師匠?」
「ああ師匠だ、悪いが勝手に上がらせてもらってるぞ」
「なんで家に師匠が、夢か?」
「学園長のクソガキが今日は私用でな、俺がお前を届ける事になったんだが……
お前の親御さんはどうした、この時間はまだ仕事か?」
「俺に親はいねぇよ?」
「……ああ?
そりゃあ、お前……、なんでだ?」
「知らね、気付いたら1人だったし、そんな事考えてられる余裕も無かったし……」
「ふうん……、お前ちょっと今までどうやって生きてきたか言えや、代わりに飯を作ってやるからよ」
二階で見つけたナギの部屋から一階の居間に移り、有り合わせで作った適当なポトフ的な何かを頬張りながらナギの私生活というのをこの日初めて知った
なんでもナギは元々ストリートチルドレンだったらしい、その日の飯はゴミを漁るか危険は有るが盗むなりする、その日暮らしの生活を送っていたナギがある日たまたま出会ったのが学園長の奴だった……、ただし出会いとしては盗っ人をとっ捕まえた側と捕まった側だったらしいが
それから学園長のクソガキが学園に引っ張ると同時に、この一軒家を渡され最低限の生活を保証してくれたそうな
まぁこの魔力量を持ってる餓鬼を放置するのは危険としか言いようが無いからな、暴走するなり人体実験万歳な連中に捕まってたかもしれんし、いやしかし……
そんな事があったなんて知らなかった、……いや違うか
――知ろうともしなかった
俺なんぞが作った男飯を旨そうに(実際にうめぇうめぇと言いながら)食らうテーブルマナーも何も無いクソガキにバレない様にため息にすらならない吐息を吐く、良く良く見てみればナギの体は万全とは言い難い物だ、栄養が足りてない訳でも腹を空かしている訳でもないが、その肌質やら髪質やら爪やらから栄養が偏っているように見受けられる
大方買ったものばかり食べているのか、ふうん……
「……俺は、ホントに、何をやっていたんだか」
「ん、んん? なんだよ師匠飯が減ってねえけど俺が貰っても良いのか?
にししし!」
「おう、くれてやるよ馬鹿弟子」
「……お、おう? どうしたんだよ師匠元気がねぇけど?」
「気にすんな、当たり前のように自論を忘れていた我が身に呆れていた、いや呆れすら湧いてこないだけだ」
ナギがポトフ的な何かを食い終わるのを黙って見つめる、あの学園長のクソガキはこの事を見越していたのだろうか、そうであるなら飛んだ食わせ者だが何故だかあのクソガキは何も考えてない気がする
しかしこんな身近なガキ1人の不幸にも気付かずのんべんだらりと暮らしてたとは、俺が情けないというのもあるが、少し研究に没頭し過ぎてたんだろうか
気付けたのだから良しとしてポトフ的な何かを食い終わったナギに本題を切り出す、自分自身の自論の為に
「じゃあナギはここに1人で暮らしてる訳だな?」
「そうだけど?」
「それじゃあ明日から俺も此処で暮らすわ」
「わかった……、……?
はぁあああああああああああああ!!?
何言ってんだ師匠馬鹿じゃねえーの!?」
「うるせぇよ馬鹿弟子てめぇ、容易く師匠の事馬鹿にしてんじゃねぇよ」
「だって師匠いきなり何言ってんだよ、なんで師匠を家に泊めないといけねえんだよ!?」
「あのな、お前に拒否権なんて物は無いの、分かるか?
無いの、そんなの、師匠命令だ」
「いやそんな事言われたって、なんでいきなり……?」
「なんでも何も、お前の食管理の為だ」
「しょくかんり?」
「理解してなさそうだから教えてやる、強くなる為には普段の食事などの私生活にさえも気を付けなくちゃなんねーの、お前にそんな繊細な事が出来るとは到底思えないから俺が師匠としてやってやると言ってんだ」
「……うへえ」
「いいか、今すぐお前が想像したものを捨てろ
食事に気を付ける何てのは美味いものを食う程度の認識で良いんだよ、俺だってそこまで気にした事ねぇんだから」
「じゃあなんで師匠が家に来ることになるんだ?」
「専門用語を羅列するが構わんか……?」
「師匠命令は絶対!」
「よろしい」
取り敢えずナギを丸め込む事には成功した、俺の自己満足な訳だが構わないだろう、父親役にはなれないが……、まかり間違ってもなりたくもないが……
親しいお兄さん位は目指す事にしよう、親しいお兄さんで師匠な感じで行こう
食べ終わった後の食器を洗面台に持って行き手早く洗ってしまう、嬉しい事に腹が減っていたのか美味かったのかは分からないが、完食された食器には食べ残しも無く残飯処理をせずにそのまま洗う事が出来た、台所に新品同様に存在する洗剤魔法粉を水で泡立て食器を洗う
今度スポンジやら何やらを持ってこようかと思っていると、ナギの奴が後ろから恐る恐る覗き込んでいるのに気付く、特に何かされている訳ではないないがこうもジロジロと見られると思う所がある、具体的に言えば
「手伝うか?」
「え? あっ、おう……?」
「この雑巾みたいな何かで机の上を拭いてきてくれ」
「わ、分かった!」
「おい慌てんな馬鹿弟子転けるぞ」
受け取った雑巾的なのを鷲掴みにして机に駆け足で行く馬鹿弟子を軽く叱咤して洗い物に意識を移す、馬鹿弟子と話してた間も手だけは動いていたらしく洗い物も片付いている、本来なら水分を拭き取って食器棚に戻したい所だが、如何せん水分を拭き取る物が物だ、せっかく綺麗にした物をもう一度汚すなんて奇怪な真似はしたくない
仕方が無いので食器類を逆さまに設置して自然乾燥に任せた後食料庫の蓋を開ける、冷蔵庫など無い為作った魔法的に箱の中身を冷やして冷蔵庫替わりにしたものである食料庫の中にはろくな物も入っておらず、後数日中に食料庫の中が全滅する事が容易く想像出来た
「おいナギ、お前何時も食材はどうしてる」
「何時もは昼に買ったのを食べてるけど
それと師匠、机掃除終わったぜ!」
「おー、そうか、じゃあまぁ……、問題は後回しにしよう、現実逃避大好き
寝るぞぉー、ベットに案内しやがれー」
「師匠良いのかよ後回しって?
それにベットなんて俺の部屋に有るの一個だけだぜ?」
「良いんだよ! 明日出来ることは明日やるの!
それにベットが一つしかないなら二人で入りゃいいだろうが、ああその前に風呂だ風呂、風呂行くぞ案内しろ馬鹿弟子」
「風呂はやだ」
「黙れ」
「風呂はいやだあああああ!」
「黙れ小僧! にげるんじゃねえよ!」
走って逃げる馬鹿弟子を歩いてひっ捕まえ風呂場へ放り込み自身も飛び込みナギの体を洗ってやる、風呂嫌いだなんて随分と子供な部分に驚いたが勘弁してやる訳にもいかない、諦めてもらうしかないな
ナギに目を瞑るように言ってから頭を洗う、正直な所子供の頭何ぞを洗った事が無いので不安でしかないが、竦んでいても仕方が無いので痛くないように恐る恐ると洗う
「おい、シャンプー流したら先に風呂入ってろ」
「ん」
「はいよろしい、そら行ってこい」
「んー」
すっかり意気消沈しているナギをほっといて自身も体を洗う、腕、体、脚、頭と洗っていき、身体中についた泡を落として湯船に浸かる、そうたいして大きい風呂場という訳でもないので先に居たナギの奴は持ち上げて膝上にセットする
そのまま100数えてから上がってナギの部屋に戻る、先程とは打って変わって元気になったナギを無理矢理ベットにぶち込み同じように俺も寝る体制に入る
もうそろそろ寝れるかとうつらうつらとして来た時、湯たんぽ代わりに抱きしめていたナギが蚊の鳴くような、風前の灯のような声で呟いてきた
「……師匠は、此処に住むの、かよ?」
「ぁぁー、ぁ、眠い……」
「師匠?」
「なんだよ、眠いんだよ、言っとくが俺は睡眠を邪魔されるのが我慢ならん、物凄い不機嫌になる、それで構わんのならば話せばいいさ……」
「いや、どっちかっつーと、話すのは師匠
なんで急に俺の所に来たんだよ?」
「…………」
「寝るなよ」
「いて、痛ぇな、寝てねぇよ
……お前の所に来たのはー、ぁあ、あー、眠いんだよくそったれ」
「おい師匠?
……もしも師匠が俺の為に無理してんなら、そんなの気にしなくて良いんだぜ」
「面倒だな、俺がやりたいからやったんだよ、今も昔もこれからも
俺はやりたい事をやりたいようにやる、今回はこうしたかったからこうしたんだ、これ以上は考えるな、そもそもガキがごちゃごちゃうるせぇんだよ
子供なんてなぁ、何も考えずに目の前に降って湧いた幸運に飛びつけゃ良いんだ、ごちゃごちゃ考えんのも、苦しむのも、無理をするのも、いや無理はしてない、とにかく大人の仕事だ
余計な事考えんな、子供はな、無条件で幸せじゃなくちゃいけないんだよ……、そういう風に法律で決まってんの」
「師匠……、師匠?
いや師匠、そんな小声じゃきこえねえって、ちょっと?
なあ師匠聞いてんのかよ?」
「…………………」
「ああ、ダメだ完全に寝てる……
まぁ、いいや、おやすみ……」
「おやすみ……、ナギ」
翌朝寒くて起きたら馬鹿弟子が毛布を独占していて、軽く殺意が湧いたが些細な事だ
ということで原作と違うのはナギの素性と言うかそんな感じです、わーい
取り敢えず、ダクソ2のグレソ二刀流楽しすぎワロタwww
あ、主人公の使ってた大剣のイメージがまんま特大剣のグレソですたありがとうございます