一応書いては居たんですが一万字数を超えると何やら急にやる気が、はい言い訳です
そも俺はおバカなラブコメやらカッコイイ戦闘が書きたかったんだよ、それを伏線ばっかり、
おバカなラブコメ、実は今回赤松健先生のラブコメみたくしてみたりした所があります、なんか皆戦闘戦闘言ってるけど一度原点に戻るのも良いかなと、ドキドキする平和なラブコメとドキドキする危険な戦闘、この二つを使いこなせてこそ原作の『ネギま!』に近付けるんじゃないかなと……
てな訳でラッキースケベを入れてみた、何だか気の抜ける悲鳴もしっかり入れてみた
赤松健世界における主人公のラッキースケベ度数はハンパないと思うんだ、何処ぞの女子寮管理人しかり子供先生しかり、だからこの物語の主人公もラッキースケベ度数を挙げてみようと思う
そんなこんなでどうぞ……
暖かい陽気と共に日が登り朝がやってくる、ふらりふらりとハッキリしない頭で部屋の隅を見やる……何にもない部屋の隅には常日頃室内を整理して居るからか埃一つ見受けられない、そんな部屋の隅をジーっと眺めているのも飽きてきた、と言うか俺は何で部屋の隅なんか見つめてんだろうか、いかんな目を覚まさないと
掠れた視界に映ったクローゼットから
しかし、言われないとは言っても自然と自主的に執事的な事をする事が此処に来てからは多い、修行の余った時間で出来る範囲での掃除や
着替え終わった俺がするのは室内を出てすぐ近くにある階段を下った所に有る調理室での朝食の用意だ、俺が来る前は適当な街から仕入れたパンなどの…言っては何だが質素な食事をとっていたらしい、此処に来た当初もそんな事が続いて良い加減我慢の限界が来た俺が現代知識、否……未来知識を存分に使った料理で
そうこう考えている内にも簡易な朝食が出来上がった、調理に使った物を杖の一振りで元に戻し料理を浮かべて調理室を後にする、自分と
一年の月日で俺と
だがしかし今日と言う日にはそれは当てはならない、昨日
まぁ、休みだからと言って
朝日が等間隔で並ぶ窓から差してくる廊下をどれほど進んだろうか、他の扉より少しだけ豪華な
「
「…………」
「まぁいつもの如く起きてる訳が無い、と」
失礼しますと扉を開けて室内に入り込む、
ベッドの枕元付近に居るはずのチャチャゼロがいつの間にやら頭に乗っていたので払い落としてやる
「チャチャゼロ、毎度毎度飽きもせずに言ってやるがなぁ、テメェこの野郎人の頭にポンポン乗ってくんじゃねぇーよ重いわこのボケ」
「ケケケッ、ソウ言ナヨ乗リ心地ハ抜群ナンダ、何ナラ俺専用の椅子二ナルカ?」
「カッ、抜かせってんだ、そんな事より速く
「アイヨー」
そう言って天蓋の中に入って行くチャチャゼロを尻目に室内の机に朝食を並べる、食べやすい位置関係に料理を乗せて椅子に座る、俺が執事なら
ベッドでは
ベッドの中から魔力反応を感じると
椅子に座った
「……なぁコウ、私は前から気になっていたんだがな」
「ん、なんだい
「違うわバカ弟子、お前のその祈りだよ祈り、コウはキリスト信者だったか?」
「あん?
前にも言ったと思うけど俺はキリスト信者じゃないぜ」
「じゃあなんなんだその祈りは、キリスト信者じゃないなら止めろ、腹が立つからな
と言うよりコウは何でそんな事をしてるんだ?」
そう言って不機嫌そうに鼻を鳴らす
すぐさま祈りを止めて食事に取り掛かる、
「何でこんな事をするかって言うと、まぁ『神様』に対して感謝してるんだよ、どうもありがとうございます貴方のお陰でこうして今日も生きていけますってな具合でね
言っとくけど俺が感謝してる神様はイエスキリストじゃない所か、多分俺以外誰も感謝も祈りもしてないだろうね、まぁオリジナル神様的な……」
「別にお前が生まれて来たのは神様のお陰じゃないだろうに、ふんっ」
そう言ってソッポを向く
よくよく考えれば世界大戦を止めようとしてるんだよな俺って、それってバタフライうんちゃらとかは大丈夫なんだろうか、多分大丈夫じゃないかなぁと無責任な考えを持ってみる
何て考えても考えなくてもどちらでも同じ事を考えている間にも食事は進んでゆく、結局どうこう考えても魔力枯渇を止める方法を探るのを辞める気はないし、世界大戦だろうが相手が人なら負ける気も死ぬ気もかけら程もしないから逃げれば良いが、『神様』にもう一回ほど感謝の祈りでも捧げようか?
災害にしたって救助位なら出来るだろうが、俺が知ってる災害何て阪神淡路大震災だもんな、まだ先だし、自分の魔法ですらろくに出来ないのに他の事に気を使う余裕は無いか……
「あーもう、俺は小難しい事を考えるのは嫌いなんだっつうのにチクショウ」
「それが物思いに耽って居る奴の言う事か、今度は何を考えて居たのかなど知らんがな、私の部屋で私を無視してボーっとするんじゃない」
「ん、申し訳ない、お詫びと言っては何だがこのチャチャゼロ人形をば――」
「――チャチャゼロを詫びの品として渡すな!
それに元々チャチャゼロは私のだ!」
「お腹のボタンを押すと喋り出す機能付き」
「クッ、ヤメロバカ擽ッテェ、アハハハハ仕返シダコノ!」
「うわ何をする止めッ」
「楽しそうだな貴様等」
「……
「だッ、誰が混ざるか!」
シャッフルしたカードを
配ったカードから7の数字を並べる、簡単な七並べだ
「コウもついに始動キーを手にいれたか、コレでようやっとスタートラインに立ったと言う所だが、しかし始動キーは本当にあれで良かったのか?
何だかとんでもない物を呼び出しそうな怖気立つ寒さを感じたんだが……」
「始動キー何て結局なんだって良いんだろ?
それこそサイン コサイン タンジェントとか震えるぞハート 燃え尽きる程ヒート 刻むぞ血液のビートでも体は剣で出来てるうんちゃらかんちゃらでも、意味の無い言葉でも良いんだろ、俺の始動キー何てほんのちょっとした遊びで文字通り意味は無いよ、とんでもない召喚何て夢物語だ」
「随分言いにくいような気もするがな、コウがそれで満足してるならどうこう言うつもりは無いがな」
「もしも実際に召喚なんてされたら召喚した俺がただ事じゃ済まないよ」
カードを着々と置いて行きながらも口を動かす、自分の始動キーが思い浮かばず半ばヤケクソで決めた物だけど別段気に食わない訳でも無いし変える必要も無い
その内にこの始動キーにも愛着が湧いて来るんだろうか、何かそれはそれで嫌だ
コレからずっと使い続ける始動キーにもしかして早まったかもしれないと思いつつもカードを置いていく、警戒すべきはやはりチャチャゼロか、言っちゃ何だが
「クソッ!
誰だスペードのクイーンを止めてる奴は!?」
「誰でしょうねー?」
「誰ダロウナー?」
「クッ、お前等しかいないだろ白々しいッ、パスだパス!」
いやはや勝負とは非常な物何だぜ
始動キーを手に入れるのに一年もかかった、だけれど俺からしてみればそれこそ『たったの一年』だ、俺にはもはや寿命なんて存在しない訳だから百年近く使った研究さえ出来る、そう考えると一年と言うのは驚く程に速いペースだ、このまま行けば…、いや流石にそう簡単にはいかないか……
軽く頭を振って緩い考えを追い出す、自分が賢い方だとかこのままで大丈夫だろうだとかそんな甘っちょろい事を考えてちゃダメだ、話にならんよそんな簡単に行くなら
着々と減っていく手札からまた一枚減っていく、流石にチャチャゼロそう簡単に勝たせてはくれないか
「へい
「むぐ、んんんッ!
誰だ私のハートのキングを止めてるのはぁ!?」
「誰ダロウナー」
「まったくだ」
少なくとも俺じゃない事は確かだが
怒る
紅茶を飲もうとしていつの間にやら中身が無くなって居る事に気付いた、テーブルのスペースが少ない為に空中に浮かばせて居たポットから紅茶を注ぎ入れる、取り敢えずのご機嫌取りとして
「えぇぇええい!
パスだ、パスったらパスだぁ!?
ふざけるなよ貴様等毎度毎度ぉおーーー!」
「カッカッ、そんな事言われてもなぁ、
「こんな私を馬鹿にするゲームなぞ認めん、チェスだ、チェスをするぞ!」
「ケケケッ、パスガモウ四回目ダゼ御主人」
「知らんッ、チェスの用意をしろーーッ!!!」
「あ、あーあぁ」
チャチャゼロもカードを片付けて観戦モードになるが、その顔に張り付いた笑みはどちらかと言うとどんな接戦が繰り広げられるんだろうと言うワクワクとした物じゃない、と言っても仕方が無いだろうな、
敗北
敗北
また敗北
まったくもって勝てる気がしない
「ハァーハッハッハッハッ!
どうした貴様の力はこんな物かシシド コウ、こんな物では幼子ですら倒せんぞ!」
「ゴ機嫌ダナ御主人」
「いや、別に、そんなねぇ、たかだかチェスに必死になったってなぁ」
「オイ、顔ガ引キ攣ッテルゼ」
「いや全然、折角の休みをわざわざ室内でやる意味も無いしちょっと外行ってくるわ」
「まぁ待て、そう逃げなくてもいいじゃないか」
「逃げてない、外で魔法の練習して――」
そこまで言って椅子から立ち上がろうとした時に、丁度
言い訳に聞こえるかもしれないがこう思わずにはいられない、引き止める為に掴むにしたって力加減とかそんな物があってしかるべきだろう、そもそも無闇矢鱈と服を掴むのもどうなんだろうか、
なんて、そんな事を言っても意味はない、今の問題はそんな事じゃない、問題なのは俺の倒れた先と言うかなんつーか……
バランスを崩し倒れこむ中で咄嗟に手を出した俺は何とか硬い地面に倒れずに済んだ、大したダメージでも無いだろうが痛い事に違いはない、何処かを打ち付けたとか擦りむいて血が出たって事もない、問題が有るとすれば『倒れた先と手を付いた場所』だろうか
「あー、ぇえ、何と言うか……」
「う、ぁ…あ、ぁあ――」
「わ、わざとじゃないんだコレは!
いや、ちょま、待ってくれ
「い、ぃぃ、いつまで触ってるつもりだこぉの馬鹿弟子がぁあああああああああああ!!!」
「ぷろんっ!?」
「ぅ、わぁあああああああ氷瀑! 氷瀑! 氷瀑! 氷瀑! 氷瀑! 氷瀑!」
「じゃんっ! めぽっ! げふっ! どふっ! てふっ! メメタァ!?」
「リク・ラク ラ・ラック ライラック!
「マジに止めて下さい
抉りこむような右ストレートからの流れるような無詠唱魔法六連の上にトドメに
怒りのあまり怒髪天を衝く
最初は何だったろう、
注意をしてもまるで意味が無く、何か見えない力が働いているんじゃと疑った事数十度、結局どうしようもないと諦めたのは記憶に新しい
「お前は、アレだ…実はわざとやってるんだろう?」
「今のは
「知らん、そんな事より今日はこの後どうするんだ、何かやる事は有るのか?」
「いやー、無いね真っ白皆無だね、魔法でも教えてくれるんです?」
「アホウが、ほら」
とだけ言ってベッドの上をポンポンと叩いて主張を始める、ハッキリ言って意味が分からないがチャチャゼロが急かすので流れに身を任せればベッドの上まで誘導された、ちょっと女性が普段使ってるベッドの上に乗る事に躊躇したが
あ、いい匂い――
そのまま
「
「む、ちょっと頭が痛いな、もっと私の事を考えた座り方は無いのか」
「ぇ、それじゃ正座で……」
胡座をかいて座って居たのだが正座に変える、正座をした膝の上に
「なに、暇そうなんでな、この私に本を読む権利をくれてやろうと言うんだ、有難く受け取れよコウ?」
「ぁー、本つったって魔法の教本くらいしか無いしそれで良い?」
「構わん、私にお前の成果を見せてみろ」
「分かった分かった、て言うか良い加減に降りろ首が痛いぞチャチャゼロ」
「チッ、コンナニ可愛イ女ノ子二ソンナ言イ草カヨ、チッ」
「可愛い女の子…?
いや可愛い女の子は舌打ちとかしねぇーから、二回もしねぇーから」
「ナンダ、パンツ履イテナイノニ可愛イ女ノ子ジャネェノカ?」
「それはただの痴女だ!
――て言うかテメェ今何つった、人の頭の上で何つったぁ!?」
「私を無視するな!」
「かにみそっ!?」
教本と言っても何もかもが乗っている訳でもない、だからこそそこに突っ込んだ疑問を持つ事から始めれば結構穴が見つかる物だ、そも魔力とは何なのか?、魔力とは大気に満ちる自然エネルギー、そもそも自然エネルギーってなんだ、自然から生まれてくるエネルギー、
その思考の先にきっと答えが有ると思って、願って
そんな風に
「ふん、まぁそんな考えも有るか」
「何ですか
「なんだつまらん、またあの時のように虐めてやろうかと思っていたんだがな、クックックッ」
「何言ってんのさあの時負けたのは
「そうだな、面白い話を聞かせてもらったことだし、今度は私が読んでやろう」
露骨に話題を変えやがった、いくら
その事について指摘しようと、ついでに言葉巧みに遊ぼうとしたその時、膝の上に居る
何と言うか物凄くビックリした、まさか俺がするならまだしも
貴重な経験を生かすために後頭部の柔らかく暖かい太腿に意識を飛ばす、そうでもしないと目の前の大きなモノに意識を掻っ攫われるから仕方ない、流石に目の前でそちらに意識を飛ばしていたら気付かれる筈だ、つまり気付かれないように現場をそれとなく楽しむ為にはふとももさんしか無い訳だ
「……何処を見てるコウ」
「ち、違うんだ、何か勘違いしてるみたいだから教えてやるが俺は別にそんな代物に興味なん――」
「ふん」
「ぞんッ!?」
どうしよう、大丈夫かな俺の首、どうなってるの俺の首、少しも動かすのが怖いんだけど俺の首、ヤバイよどうしよう何か熱を持ち始めて来たんだけど本当に大丈夫か!?
内心首の事しか頭にないんだがそんな事は
「と、まぁ今手元に有るのがこれくらいでな、特に本の内容は決めていなかったし構わんだろ
そういえばコウは吸血鬼の事をどう思ってる?」
「どう、とは?」
「いやなに、たまたま手元に有ったのがこの本で、たまたま本の内容が吸血鬼に関しての物で、たまたまお前が近くで聞いていた
まぁ暇つぶしだ、たまたま何と無く気になっただけで意味は無いさ、でどうなんだ?」
「どうだと言われても、吸血鬼ツエーとしか……
そもそも俺って吸血鬼にあんまり良い印象が無いしなぁ」
「ぇ…ぁ、うん、そうか、そうだな……」
「いやーだって『青ざめたなぁ』とか言いながらナイフを投げるし『最高にハイって奴だぁー!』とか言いながら頭に指突っ込んでグリグリするし『貧弱貧弱ゥウウウ!』とか『パーフェクトだウォルター』だとか、しっちゃかめっちゃかなHAIKUを読み始めるしでちょっと近付き難いよね」
「誰だっ!?」
「誰だ、って俺の知ってる基本的吸血鬼だが」
「違うだろう吸血鬼だぞ!?
もっとこう、なんか有るだろう!」
「吸血鬼ってそもそも本当に居んの?」
「そこからか!?」
本を隅に投げつけて吸血鬼について説明を始めた、そも吸血鬼何て未だ会った事がないがエヴァはたしか吸血鬼に『された』んじゃなかったろうか、そうすると吸血鬼について気になってくる物だ、吸血鬼の成り方やその歴史、そうして探して行けばもしかしたらこれから先に現れるであろう『
見付けてどうすると言うのか、止めるなどと無責任な事を言うつもりは無い、俺にはエヴァを救った後にできる穴を埋められる自信が無い、ただビビってるだけかもしれない、でももしかしたら意識すらしていない所で何か吐き気を催すような気持ち悪い考えが有るかも知れない
もし、もしも自分が無意識の内に『エヴァンジェリンを助けてその心の隙を突ついて恋仲にでも何にでもなってやろう』だなんて、考えてい、たとしたら……
それはもう、この腹を裂いて臓物を引き摺り出し心の臓を毟り取り握り潰したとしても途方も無く足りないのだ、人の心と生きている物に対する圧倒的侮辱なんだそれは
しかし、自分の事だからこそ分からない、これだから『転生者』なんて物は嫌なんだ、『転生者』なんてどう頑張っても絶望じゃないか、もしも好きな人が出来てもそれが『原作』に出てきた人ならば、俺は自信を持ってその人が好きなんだとは言えない
転生者なんて絶望じゃないか、少し考える時間があれば気付く筈だ、『原作』なんて有ろうが無かろうが『過去の世界』に来たなら絶対に、だってどう頑張っても自分の知ってる不幸を全て消すなんて出来ないし、この場合は『エヴァの吸血鬼化』だが……
不幸を消した先には絶対に別の不幸が待ってる筈なんだ、ルービックキューブで一面の色を揃えようとすると他の色がバラバラになってしまうみたいに、何かをすれば何かが起こるんだ、それが幸せな事や些細な不幸ならまだ構わない、が、だが、もしもその結果が人の死であったりしてみろ、俺は到底耐えきれる気がしない
では、その知ってる不幸を消さなければ?
そんな物考えるまでも無い文字通りの問答無用だ、それはつまり助けられた者を助けなかったんだから、仕方が無いと取り繕っても罪悪感が生まれるし、もしまかり間違ってその不幸を受けた張本人に自分の真実を知られでもしてみろ、どうしてと……、そう言われるのは自明の理では無いか
では何故自分が未来の不幸である魔法世界消失を止めようとしてるのかの辺りを考えようとした所で
「で、実際に吸血鬼が居ると知ってからのこの本の感想はどうだ?」
「うーん、そんな事言われてもなぁ……
それって実際に有った話を元にしてるの?」
「……そうだな、実際の話だ」
「何つーかその死んじゃった人類さんには御愁傷様としか言えないよね、しかしそんなに強い吸血鬼が居るのか、数百人を相手に勝っちゃうんだもんなぁ、会いたくねぇなぁ瞬殺されそうだし
感想を簡潔に言うと太陽でも死なないのは驚いたぜ」
「それだけか?
私が聞きたいのは……まぁ良い」
「吸血鬼関連の本って他にもあんのか?
有ったら読んで見たいんだけど」
「ん、なら一冊吸血鬼関連の本を貸してやる」
どうやら他にも吸血鬼の本はあったようで少し厚めの本をくれた、手渡されたソレを顔の前に持って来てタイトルを確認した所何やら吸血鬼と人間の恋愛モノらしいが
取り敢えず本を影の中にしまい込むと
頭部がベッドに吸い込まれた、何事かと思ったらベッドに寝ている俺の身体の上に柔らかいものが乗っかってきた、ものと言うか
「そういえばだが、まだ今日の分の血を貰ってなかったな?」
「いや、ちょいと待て、今日は修行をしていないし――」
「――それで?」
「貧血って実は思ったより辛い物でね――」
「――それがどうした」
「一日位休んだって罰は当たら――」
「――ね・む・れ」
急激にやって来た眠気に抵抗出来ない、これでまた貧血が進む訳だ、正直言って一日毎に血液を提供するという事を甘く見ていた、思った以上に辛く苦しい貧血は自然と避けたくなるが、自分でした約束の所為で逃げる事が叶わない
どうしてあんな約束してしまったのかと悔やみながら、眠気に逆らわずゆっくりと意識を手放して行く、目覚めたら明日になってるなんて事も有るから、覚悟だけは決めておかないと
スルリと何の違和感も無く眠りについた、その後の事は分からない、どんな風に血液をとってるのかも、血液を何に使っているのかも、意識を失う直前で
俺は何も知らない、いろんな事を知ってる癖に目の前の
『転生者』については作者の考えも少し入ってます、ぶっちゃけ説明不足の所もありますが、ここは作者の考えを書く所じゃないので
ようするに主人公は自分の転生者という物に嫌悪感を少なからず持って居て原作キャラ達との恋愛に軽く否定的になってしまっているって事を書きたかったんだ
はっきり言えば諦めて開き直るぐらいしか無いんですけどね、他人の命とか見捨てたとか原作だとか知るかー、って感じで
さて、今回も誤字脱字の報告を頂きました、有難い物ですね、僕にもコメントをくれる人がいる、こんなに嬉しい事は無い
次回のいつ来るか分からない更新をお楽しみにー