はい、というわけで第10話ですね。いやーもう10話かぁ。
アニメもねぇシーズン2というわけで。
ラウにゃん&楯無姉さん可愛かったなぁ
このね、感情をね、皆さんにも伝えられるような作品にしたいなあとか思います。(目標)
まぁ、これからはまた週一で話が進むわけだし? 自分も置いてきぼりにならないように更新していければなぁと願います。(願望)
では
早朝のアリーナはとても静かだった。そろそろ夏へ近づいたのたか射し込む日光は少し熱い。
夏は意外にも静かな季節だ。確かに蝉は喧しく感じるが風情がある。むしろそれしか聞こえない点ではとても静かで良い。
言うなれば夏休みになんとなく立ち寄った公園には暑さ故か子供たちはおらず、木々に止まった蝉達がただ鳴き続けている。そんな静かな空間がここにはある。
『第47段階目の戦闘が終了。戦績を確認しますか?』
空間に現れたウィンドウがこのように表示した。応答を待ちながら長い感覚で文字が点滅している。
「聞きましょう」
答えながら『Yes』の文字をタッチした。
『射撃スピードA、空間制圧能力S、近接格闘への反応速度B、射撃によるアドバンテージの取得率86%』
「わかりました。次のプログラムへ移ってください
」
『承諾。三十秒後に開始します』
ウィンドウが消える。それを確認してからセシリア・オルコットは静かに空中へ浮かび上がった。
最近では毎朝こんな事を繰り返していた。ISの訓練用に使われるボットを相手にただひたすら訓練を続けているのだ。
「これでは……まだ彼には勝てない……」
彼、とは円のことだ。この訓練も円との戦闘を想定して行っていた。
円の編入の時から、否、円と鈴音が試合をした時からだ。セシリアは彼に対して怒りのような感情を抱いている。
それは円が鈴音との試合で引き分けにまで持ち込んだことを原因としている。鈴音じゃなくてもそうだったであろう。とにかく五月頃にポッと入ってきたおよそド素人の(ISに関しては)円が代表候補生と互角に渡り合った事がセシリアには許せなかった。
確かに自分も入学して間もない頃に一夏に負けている。一瞬はその怒りの感情に苛まされてはいたが試合を通じて織斑一夏という人物を知った。
芯が太く、自分の目標のために努力し続け、そして時代に流されず自分の意思はけっして曲げない。
少し父親と比べてしまったところもあるかもしれないがセシリアにとって一夏は理想の男性像だった。
しかし、円は違った。なんとなくいつもフワフワした感じで掴みどころがなく周りに流されているように見受けられる。優男風というかなんというか……。
つまりは軟派な男に見え、彼女の瞳には昔社交界で自分の財産目当てに媚びへつらって近づいてくる男達と同じく『意思の弱い男』に映るのだ。
千冬と同門だかなんだか知らないが実力は相当あるのはわかる。いままでの戦闘を見てそこは認めている。
だからこそ自分は負けることは許されない。己の誇示が、尊厳が、積み重ねてきた訓練が。
「代表候補生(エリート)としてのプライド」
そのプライドが紅波円を、セシリアのは敗北を認めなかった。
空中に時計が表示される。戦闘プログラムが開始三秒前を知らせるために出したものだ。
レベルは最大のワンランク下。最大レベルは危険を伴うため、教師の監視が無ければ選択できない。
つまりは彼女にとって行える最大レベルの訓練だ。所詮はプログラムに従って動くボット。たかが知れている。
それでも彼女にはそれが必要だった。ただひたすらに強さを求める行為が必要だった。
「紅波円……」
開始のブザーがアリーナに響く。即座に銃を構えた。
朝の日射しがスコープに反射して輝いた。それに構わずセシリアは照準を合わせる。セーフティはとうに外れている。
同時にスカート下からビットが射出され、アリーナを飛び駆った。それは相手の行動を許さない死の雨。
レティクルの中心とボットが重なる。恐らく今の彼女の目では中心に蹄王(エンペラー)に乗った円が重なっているように見えているのだろう。
「さあ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!」
静かなアリーナにセシリアの放つ射撃音のみが広がる。
セシリア以外は許されない。
はい。第10話でした。まぁ、あれよねセシリアさんだって頑張ってるじゃん? まぁ一夏に負けたりラウラに負けたりでうだつは上がらないけどさ。
セシリアさんだって頑張ってるじゃん?
という叫びを作品にしてみました。もっとカッコいいセシリアの作品増えないかなぁ。
では。読了ありがとうございました。次回もまた!