カズナリとエリは出会って8日目に二回目のデートをすることになった。
カズナリは10時半からエリの祖母の家の近くのバス停でエリを待っていた。
カズナリ(二回目のデートは彼氏になってからか・・・実質交際初デートだな。)
エリが急いで走って来た。
エリ「お待たせ、待った?」
カズナリ「ああ、待ち合わせ時間から30分待ったよ。」
エリ「ごめん、ごめん。寝坊して。」
カズナリ「ああ、ところでどこに行くんだ?」
(お詫びはその13文字で終了か、まあいいけどな。)
カズナリは待ち合わせを指定されただけでどこに行くかは聞かされていなかった。
エリ「そうだね。ショッピングモールでいいかな。」
カズナリ「分かった。」
(またモールか。前あんなに服買ってたのにまだ買い残したものあるのか?)
二人はショッピングモール行きのバスに乗って行った。
そして会話はほとんどせずに着いた。
カズナリ「今日は何を買うんだ?」
エリ「え?あんたの服に決まってるじゃん。」
カズナリは以前にエリに私服は上下で3セットでローテーションして服を着ていると言っていた。
カズナリは欲がなかったため私服3セットで生活する貧乏青年であった。
カズナリ「えええ!俺、お金5000円しか持ってきてないよ!」
エリ「大丈夫よ。令嬢の私がお金だしてあげるから。ね?」
(私はなんでこんな貧乏男を好きになったんだろう・・・)
カズナリ「いやいいよ、ださなくても。俺そんな服興味ないし。」
エリ「私が嫌なの!!!これでも元JSモデルだったんだから。彼氏にもかっこいい服きてもらわないと!!」
カズナリ「分かったよ・・・」
(まあ、確かに俺彼氏だから一応そこはちゃんとしとくか。)
ファッションブランド店を周る前に和食屋に入ってランチすることにした。
カズナリ「俺天丼でいいや。注文決まった?」
エリ「うん。私はざるそばかな。」
カズナリはLINEで登録するとソフトドリンク無料をエリに進めてみた。
カズナリ「そういえば、エリってLINEやってないのか?」
エリ「・・・前はやってたけど面倒でやめちゃった。」
カズナリ(あ・・・話変えよう。)
エリは末期癌で気をつかわれるのが嫌でLINEをやめたのである。
それをカズナリは察しLINEの話をやめた。
カズナリ「そうか、じゃあ注文ボタン押すぞ。」
こうしてランチをすませ、二人はファッションブランド店へ行った。
カズナリは両側にあるファッションブランド店を見ながら言った。
カズナリ「俺はどうすればいいんだ?」
(23年間ずっと母が服を勝手に買ってきてくれたために店はどこに入ればいいか分からなかった。)
エリ「え!あんた何言ってんの?気にいった服が目に入ったら店入ればいいじゃん。」
エリに驚かれ引かれた。
カズナリ「でもお前が買うからさ・・・」
俺は小さい声でぶつぶつ言った。
エリ「あんた!もっとしっかりしなさいよね!!お金なんて気にしなくていいから!!!」
カズナリはエリに怒られた。
カズナリは適当に店に入ってみた。
するとエリに殴られた。
エリ「ここ、女性服しか売ってないから!あんた本当にバカね!!!もっと視点を広めたら。」
カズナリはエリに殴られ、罵倒された。
カズナリ「エリ、じゃあお前が理想の男性のファッションをコーデしてくれよ。」
カズナリは情けない声で言った。
エリ「え!・・・そうね、あなたがそう言うならやってあげるわ。」
エリは次々とメンズファッション店に入ってカズナリをコーディネートした。
カズナリ「ありがとう、エリ。お金まで。」
エリ「まあ、大したことないわ。」
カズナリ「今日はまだ夕方前だけどもう帰るか。」
エリは真剣な顔で言った。
エリ「それって私の体に気を使ってくれてるの?」
カズナリは疲れた顔で言った。
「いや、俺が疲れたから早く帰りたいだけだ。」
(服を何十も試着するって意外としんどいな。)
エリ「そっか、ならもう帰ろっか。」
ショッピングモールから少し遠いバス停から帰ることにした。
エリ「ねえ、あそこよってかない?」
エリは怪しそうなモーテルを指して言った。
カズナリ「え?あそこって何か売ってるのか?」
カズナリは知識がないからあまり分からなかった。
するとエリは強引にカズナリを引っ張った。
エリに引っ張られ、モーテルに着いたとき、寄って行くの意味がはっきり分かった。
エリは入ろうとした、だがカズナリは止めた。
カズナリ「待て!まだ付き合って一週間経ってないぞ?」
エリ「いいから・・・私はもう半年しか生きれないから・・・」
エリは小さな声で言った。
カズナリはエリの頬を叩いた。
エリはカズナリの方を見て目を点にした。
カズナリ「・・・それは男なら誰でもいいのか?それとも俺を本当に愛しているのか?」
エリ「あなたを愛してる!!!だから結ばれたいのよ!!!きれいなうちに!!!」
エリは大声で叫ぶように言った。
するとエリはうずくまった。
カズナリもしゃがんで言った。
カズナリ「大丈夫か!!!」
エリ「・・・いから・・・一つになりた・・・」
カズナリは冷静に言った。
カズナリ「俺はお前を大事にしたい。だからまだ一つにはならない。」
エリ「・・・」
カズナリ「本当に大丈夫か?」
何も言わないエリを心配した。
エリは立ち上がった。
エリはカズナリを見下しながら言った。
エリ「あんたはやっぱり優しくて強いね。」
カズナリも立ち上がり言った。
カズナリ「俺は自分のことを優しいとは思っているが強いなんて思ったことないぞ?」
エリ「私がばかだったわ。でもいつか愛してくれるんでしょ?」
カズナリ「俺はもう十分お前のこと愛しているぞ。」
(じゃなきゃ、30分も連絡なしで待たねーし。)
カズナリ「大丈夫か?よかったらおぶってやるぞ?」
エリ「じゃあおぶって。」
カズナリはまたショッピングモールに近いバス停までエリをおぶって行った。
そしてエリの祖母の家の近くのバス停で。
カズナリ「一人で帰れるか?」
エリ「うん、ショルダーバックで手ぶらだから。」
二人は分かれて帰った。
カズナリは帰り道に思った。
(俺のどこにあいつは惹かれたんだ?)