でも自分の理想の最終回が書けてよかったです!!!
この日はエリとカズナリの最後のデートとなった。
カズナリは働いて一か月経とうとしていた。
カズナリは普通自動車運転免許を持っていたのでこの一か月運転練習をして二人で車移動できるように努力していた。
カズナリはエリの祖母の家まで車でエリを迎えに行った。
エリは家の前で白いワンピースを着て白いハットをかぶって赤いショルダーバックを持って待っていた。
エリ「カズナリ車運転出来たんだ!原付免許しか持ってないと思ってた。」
カズナリ「まあ、俺もいつかは車乗れないとだめだからな。」
エリは優しく微笑みながら、
「この一か月でカズナリはもう立派な社会人だね。」
カズナリ(今日はやけに優しいな。)
「いや、これからが勝負だ!」
「ところで今日はどこに連れてってくれるの?」
「えーと、コンサートかな。」
「え!あんたがそんなチョイスを!!」
エリは目を大きくしてオーバーリアクションをした。
「それは失礼じゃないか・・・」
俺は車を走らせコンサート会場に向かった。
会場に着くともうコンサートは始まっていたようだ。
このコンサートはクラシックコンサートである。
カズナリとエリは静かに会場に入り、観客席に座った。
ちょうど『アベマリア』が流れる中俺は急に彼女の左手の薬指にシルバーリングを無言ではめた。
エリは急な俺のサプライズに驚いたようだ。
エリは微笑みながらも瞳からは小さな粒がポロポロとほうれい線を流れ落ちていた。
エリはじっと薬指の指輪を見た後、カズナリの頬にチュッとした。
カズナリはすかさずエリの唇に唇を重ねた。
カズナリは囁くような声で
「一生一緒にいようね。」
するとエリは微笑みながらうなずいた。
『アベマリア』の演奏が終わった時、彼女は息をしていなかった。
エリは最後にカズナリの右手を指輪をした左手で握っていた。
カズナリは全てを悟った。
カズナリは笑顔で安らかな眠りについたエリの寝顔を見ていた。
だが『アメイジンググレイス』の演奏が始まった時、
カズナリは表情を崩し、彼女の指輪をした左手の甲を顔上半分を埋めて泣き始めた。
それからカズナリは何度も恋をし結婚もし子どもが出来た。
そして孫も出来た。
それから数十年の月日が流れた・・・
カズナリは病院の一室で子供たちに見守られながら息を引き取ろうとしていた。
エリがこの世界からいなくなっていろんなことがあった。
でも最後にカズナリの命が尽きる時、思い出したのはエリと最後にコンサートに行ったことであった。
カズナリはこの世で息を引き取った。
医者は腕時計を見て
「11時11分、ご臨終です。」
息子「そんな!父さんーーーー!!」
息子の嫁「カズナリさん・・・」
カズナリの妻「・・・・・・」
カズナリの家族は悲しんでいた。
カズナリは天界に来た。
そこにはエリがいた。
エリ「そんなよぼよぼで禿てやせ細っちゃって・・・羨ましい。」
カズナリ「エリ・・・」
あの時若かった姿となにも変わりないエリにカズナリは驚いた。
カズナリ「ずっと見ていたのか。」
エリ「うん、あなたが裏でグレーな取引をしていたこともね。」
エリは笑顔で言った。
エリ「私の分まで生きてくれてありがとう。」
カズナリ「ああ、俺はお前の分まで生きたぞ。エリ!」
カズナリは笑顔で言った。
エリは血管の浮き出た老いたカズナリの右手を指輪をした左手で握った。
カズナリ「来世に、よぼよぼになるまで二人で生きような。」
エリ「うん。約束ね!」