皆さん有難うございます!グラッツェ!
今回も大和君視点です。
Side 大和
連理の出会いから一日おいて、月曜日。
朝から集まったファミリーの仲間たち全員で登校中。
連理とは唖然として別れた俺たちも、流石に落ち着きを取り戻していた。
「まさか連理が同学年とは…」
いまだに信じられないというか、実感が湧かない。
因みにまゆっちが一番動揺していた。
あれほど仲良く接していただけにショックが大きかったのだろう。
『とても失礼な対応をしてしまいました』と落ち込んでいたが、
松風の『でも連坊喜んでたし、いんじゃね?』という言葉で持ち直した。
…自己完結だろうか。
日曜日は臨時集会を秘密基地にて行い、状況を整理した。
以下、会議録
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
姉さん「ジジイから聞いたが、飛び級でも何でもないらしい」
ガクト「マジで俺様とタメってことか!?」
モロ「多分委員長より小さいよねぇ」
クリス「制服は着れるのだろうか?」
まゆっち「一番小さいサイズでも怪しいですよね」
ワン子「クラスはどうなるのかしら?」
大和「目的は人生経験だから、知り合いである俺たちのクラスへ来る可能性が高いな」
キャップ「また面白くなりそうじゃねぇか!」
京「授業とかわかるのかな」
姉さん「九鬼で勉強はしてたから大丈夫らしい」
大和「となると問題は…」
クリス「一部男子、特に井上だな」
モロ「ヨンパチにも気を付けないとね」
ガクト「連理の写真が高額取引されるかもな」
松風『川神学園スゲェところだな』
京「連理はそういうガード緩いっていうか、確実に無頓着だしね」
姉さん「お前等…
大和「できるだけ俺たちの誰かが一緒にいよう…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上、昨日の議事録でした。
学園に着いた俺たちは、教室へ向かいながら連理について話している。
一昨日は連理と遊べなかったからか、キャップは待ち遠しくて落ち着かないようだ。
「早く連理来ねぇかな!なあ!」
「落ち着け。編入が決まったの土曜日だろ。連理は勿論、学校側も準備があるだろ」
俺はまだ2~3日かかると見ているが、うちの学長のことだ。
今日編入したって不思議ではない。
「連理がもっと大人っぽかったら俺様も楽しみにするんだけどな」
「これに関しては連理は助かってるねぇ」
「ガクトに迫られるってトラウマものだしね」
ガクトの呟きにモロと京が突っ込んでいる。
言われたガクトは落ち込んでいたが、自業自得な上に俺も同意見だ。
「連理は自分が守る。できるだけ一緒に行動するつもりだ!」
「特にハゲには近づけさせないわ!」
クリスとワン子が息荒く決意している。
でも連理のためを思えばあまり過保護なのも良くないな。
「お前等あまり過保護にしすぎるなよ。
危ないところを助けるのは良いが、やりすぎは連理のためにならないからな」
「ム、安心しろ大和。連理を危険には近づけさせないぞ」
コイツちっとも理解してねぇ。
甘やかされて育ってきたから仕方ないが。
「それが駄目だっつってんの。
そんなんじゃ危機管理力とか危険回避力が下がるだけだ。
連理のためを思うなら危機を乗り越える
「大和カッコいい!!結婚して!!」
「お友達で」
「我らがトップブリーダーは流石だねぇ」
「連理もどっかのワンコロみたいに調教されちまうんじゃねぇか?」
人聞きが悪いな。俺はワン子のためを思ってやったのに。
「だがそれでは連理が可哀想だろう」
「お前は何様だ。
ワン子は俺の言いたいことわかるよな?」
「えーっと、転ばないようにするより転んでも起き上がれるようにしたほうが良いってことよね?」
「よーしよしよしよし!」
「わふー。褒められたわ!」
信賞必罰は躾の基本だ。
「むぅ、そう言われると…そうだな」
クリスはなんとか理解してくれた。
そんなこんなで俺たちが教室へ入ると、連理よりちょっと背の高い委員長が話しかけてきた。
「おはようございます!直江君は知ってましたか?
なんと今日、ウチのクラスに転校生が来るらしいのです!」
……学長ォ…。
「マジかよ!どんな奴だ!?」
「連理でしょ」
「連理かー!!」
キャップが凄く興奮してる。昨日から連理の話ばっかりだもんな。
「あれ?皆さんのお知り合いですか?」
「まあね、知り合ったのは一昨日だけど」
俺たちの呼ぶ名前に聞き覚えがあったのだろう、小笠原さんがやって来た。
「ねぇ、聞き間違いじゃないよね…?今れんりって言った?
……連理ちゃんじゃないわよね?」
「あれ?チカちゃんも知ってるのですか?」
小笠原さんは信じられないという表情だ。…気持ちはわかるが。
「その…俺たちもびっくりしたけど…あの連理だよ」
「ええええ!?信じらんない!!」
うん。気持ちは凄いわかるよ。
「どうしたのですかチカちゃん!?」
「その子土曜日にナオッチと歩いてたんだけどね、すっごい可愛い子なのよ!」
「なんだとおおお!?」
そこでやってきたのがヨンパチだ。要注意人物の一人である。
「突然過ぎて何の情報もなかったんだよ!
女なんだな!?どんな子だ!?どんな子なんだあ!?」
興奮しすぎだ。
「うっさいわよサル!まあ金髪美少女だとは言っておくわ」
「えっ……ヤバッ…ちょっとトイレ」
クリスを一瞬見たけど、何を想像したのだろう…。
「ホントサイテーよね」
「そんなに可愛い子なのですか?」
「連理の可愛さはちょっと言い表せないな」
「アタシなんか二回は死にかけたわよ」
ワン子は徐々にキャラが崩壊していってる気がする。
折を見て修正してやるべきか…。
「面白いから別にいいんじゃない?」
酷いな京。
「全員いるか?少し早いが席に着け!」
小島先生が入って来た。確かに時間はまだ早いが、恐らく連理の自己紹介のためだろう。
因みにヨンパチはまだ帰ってきていない。
特に気にするでもなく席に着いた。
「おはよう皆。突然だがこのクラスに編入生が来ることになった」
教室内が少しざわつくが、すぐに静かになる。
「それでは出雲!入ってこい!」
ガラっと扉を開くと、入ってきたのはやはり連理だった。
その姿を見た瞬間、男子からも女子からも歓声が上がる。
連理の容姿なら当然だ。女子から見ても抜群に可愛い。
しかし、歓声はすぐに止み、潜めた声が中心となった。
俺もそのうちの一人だ。皆思っているのだろう…
連理……なんで
連理は歓声にビクッと怯え、さらに声を潜められたのがわかったのだろう、少し怯えて俯きがちだ。
それでもなんとか教卓の横へ来ると、前を向いて自己紹介を始めた。
「出雲連理です。よろしくお願いします…」
人見知りしないとはいえ流石に不安なのか、俯いたままボソボソと喋る連理。
俺たちの存在にも気づいていない。
このままでは第一印象は良くないものになってしまうな…。
甘やかしすぎるのもどうかと思うが、しょうがない。
「連理、連理」
俺が突然名前で呼んだので、クラスの皆が不思議そうにこちらを見る。
それと同じように連理も俺のほうを見た瞬間、輝かんばかりの笑顔を見せてくれた。
「大和!!」
知り合いを見つけて嬉しかったのか、こっちに走ってきてしまう連理。
「いやお前こっち来ちゃ駄目だろ。自己紹介はどうした」
ここまで喜ばれると俺も嬉しいが、クラスの視線が痛いわぁ…
「あっミャー子!ワン子!」
「聞けよ」
席の近い仲間も見つけてより一層喜ぶ連理に、もう苦笑いしか出ない。
そしていつの間に連理はワン子の呼び方を変えたんだろう。
土曜日の別れた後かな。
「なんだ。直江たちは知り合いか?」
先生も一瞬唖然としていたが、持ち直したようだ。
「はい。川神を案内したりしました。
それで先生、連理は何故私服なんです?」
「うむ。なにせ突然だったからな。出雲にサイズの合う制服がまだ届いていないのだ」
あぁ、それでか。確かに連理は小さいから、連理サイズの制服は在庫が少ないのだろう。
「今日中には届くらしいから、直江、知り合いなら面倒を見てやれ。
制服が届いたら呼ぶので、事務まで案内してやってくれ」
「わかりました」
もともと世話は焼くつもりだったしな。
「それから出雲の席はそこだ。不都合があれば席替えをしても構わん。
そうだな、出雲の事情はある程度聞いている。
椎名の隣にでも変えたらどうだ?まぁ話し合っておけ」
「はい」
連理は緊張が解けたのか、もう普通に対応できていた。
因みに連理の現在の席は廊下に近い場所で、俺たちの席とは離れているが、
窓際の京の隣になれば後ろにクリス、その隣、京の後ろに俺。京とは反対側の隣にワン子がいる。
これなら授業の様子も伺えるし安心だ。
先生が連理の事情を知っていて良かった。
「それでは今日は連絡事項もないのでこれでホームルームは終了とする。
授業までの間なら出雲の自己紹介の時間とすることを許可する。
委員長、号令を」
「はい。きりーつ。礼」
小島先生が退室していくと、クラスの奴らが群がってきたが、その前にすることがある。
「待て待て、先に連理に確認することがある」
席替えの話だ。
連理の話を聞いて、先生の言う通り京の隣に席を移した。
「連理、教科書とかはもう持ってるの?」
京が連理に話しかけたのが不思議なのだろう。
ビックリしていたクラスメイトにワン子が知り合いであることを説明していた。
「うん。昨日もらったよ。あと身長測ったりした」
リュックから教科書や筆記用具を出していく連理。
なるほど、昨日は編入の準備をしてたのか。
「ねぇナオッチ、先生の言ってた事情って?」
「あー…」
ちょっと言いにくいな。連理が聞いてるのは気まずい。
京にアイコンタクトを送る。
「連理、次の授業どこやってるか教えるよ」
「うん。ありがとう、ミャー子」
流石の京だった。空気の読めるモロもフォローに向かってくれた。
「連理は誰に勉強教えてもらってたの?」
「九鬼の執事のお爺ちゃん」
連理の注意を引きつけて、クラスの皆に軽く手招き。
「見てればわかると思うけど、連理はちょっと精神的に幼いというか…
そういういろんな事情が重なって、今まで学校に通えてなかったんだ。
だから俺たちが出来るだけ面倒見るように言われたんだけど」
少し小声で説明していく。勿論要所をぼかしながら。
「まぁ、俺が言うのも変だけど、よろしく頼むよ」
俺が言うと、皆はとりあえず納得してくれたようだった。
「わかりました!お姉さんに任せてください!」
「有難う委員長。でも皆もそうだけど、あからさまな子ども扱いはしなくていいから。
普通に接してくれればそのほうが連理も喜ぶよ」
「ふーん、わかったわ。まぁ、いい子だってことは私も知ってるしね」
委員長と小笠原さんは面倒見がいいほうなので、安心できるな。
話が終わると連理の元へ行ってみた。
「京、連理はどう?」
勉強の確認をしていたので、聞いてみる。
「意外とできてるよ。平均ぐらいかな」
意外って…まぁ意外だけどさ(←失礼)
流石に九鬼で勉強していただけあるってことか。
その後はクラスの皆がいろんな質問を連理にしていた。
一応変な質問をされないように俺が隣に控えていたが、大丈夫なようで安心した。
まぁ、このクラスにはそんな捻じれた性格の奴はいないしな。
途中でヨンパチが連理にセクハラをしようとしていたが、ワン子とクリスに撃退された。
これで、俺たちが心配している問題はあと一つ…。
来るとしたら次の休み時間だな…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チャイムが鳴り、授業の終わりを告げる。
連理は大人しく授業を受けていた。
集中力はあるみたいだが、時々首を傾げていたので、理解力は低いんだろうか。
「……ぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」
そして危惧していた事態が発生する。
「来たか!ワン子、クリス!」
「あいさー!」
「任せろ!」
二人が連理の前で戦闘態勢を取った瞬間、扉が勢いよく開いた。
「女神がご降臨なされたと聞いて!!!」
「来ると思ったぜ井上…。連理には指一本触れさせんぞ」
「女神を独占なんて許されると思ってんのか坊主…」
坊主はお前だ。
「俺は何が何でも連理さんとお近づきになるぞおおお!!」
どんな執念だよ。
「クッ、なんて禍々しい気を放つんだコイツ…!」
「アタシ気分悪くなってきたわ…」
毒霧でも散布してんのかこのハゲは。
「そこを退け直江!今なら力づくは勘弁してやるよ」
クソ…俺でもコイツから発する嫌な気が感じられる…!
だが…
「甘いな、俺たちには切り札があるんだ…」
「ああ?切り札?」
「先生!お願いします先生!」
「おいおい用心棒でも雇ったってか?ちょっとやそっとじゃ今の俺には敵わないぜぇ?」
いや、お前だからこそ効果抜群なんだよ…!
俺たちの用心棒……それは!
「井上君、乱暴はいけないと思います!」
「!!!……い、委員長…!!」
そう、我らが委員長、甘粕真与である!!
「ち、ちち違うんです委員長ここここれは…!!」
委員長には台本を渡してある。
井上が粘れば粘るほど高い精神的ダメージを受けるような台詞になっていくのだ。
「連理ちゃんを怖がらせてはダメなのです!」
「ぐっ!ぐううぅぅぅ…」
頭を抱えて悶える井上。
ここまでのダメージだとはちょっと俺も予想できなかったぞ。
「ですが委員長!俺は、俺は連理さんと…!!」
「連理ちゃんに嫌われても知りませんよ!」
「ぐあああ!!…っまだ諦めんぞ!!」
意外と粘るな…。自分が辛くなるだけだというのに。
どんだけ連理に執着するつもりだ。
「あの…仲良くなるのはいいことだと思うのですが…」
おっと、人が良すぎる委員長が同情し始めたぞ。
俺は小笠原さんにアイコンタクトを送る。
勿論対策済みだぜ!軍師舐めんなよ。
「ダメよー真与。コイツを許したら傷つくのは連理ちゃんなんだから」
「そうなのですか?」
「貴様!!余計なことを…!」
このまま止めを刺させてもらおう。
「無理矢理なんて……そんな人嫌いです!」
―――――――嫌いです……きらいです……キ ラ イ デ ス……
「ぐっはぁぁああ!!!!」
井上は血を吐いて崩れ落ちた。
……なんで血吐いたんだ?
しかしこれで連理を守ることができた。
「……虚しい戦いだった」
「では私が慰めてあげましょう」
「断固遠慮する…って葵冬馬」
「失礼するのだー!」
榊原小雪までやって来た。
「ハゲを回収に来たのか」
「えぇ、ホームルームで突然ソワソワしだしまして。
何とか授業は受けさせましたが、終わった途端に走り去ってしまいました」
土曜日の事と言いなんでこいつは連理の存在を察知するんだ。
「監督不行き届きだぞ。しっかりしてくれ」
「すみません。恋は盲目ですので」
なんか違う気がするな。
「トーマ~。レンレンと話してきて良い?」
「えぇ、いいですよ。私も挨拶しておきましょう」
「口説くなよ」
「善処しますよ」
全然善処するつもりないな。
「レンレーン!」
「ユキ」
「同い年だったんだねぇ~。マシュマロあげる」
「ありがとう。ごめんね、金平糖持ってない…」
「今度買いに行こうよ~」
「うん!」
連理と榊原の会話はいつ聞いてても和むな。
「あの二人の会話は平和だねぇ」
モロも大分穏やかな顔してるな。
「こんにちわ。連理さん。先日は碌な挨拶もできませんでしたね。
改めて、葵冬馬と言います。冬馬と呼んでください」
「こんにちわ、トーマ」
「こんにちわ~」
榊原が連理の真似して遊びだした。
「すごいね。あそこの空間花が飛んでるよ」
「俺にも見えるよ京。つかお前あそこから逃げてきたのか?」
「私にはあの空気は耐えられなかったよ。
もっとジメジメしてないと椎名菌は繁殖できないから」
「心が痛むわぁ」
相変わらず京の自虐は重いな。
「美味しい金平糖のお店を知ってるんです。
今度私と行きましょうか」
口説くなっつったのにあいつは。
「ふーん…そっか。じゃあ、今度ね!」
満面の笑みで返した連理。深く考えてないな。
「………」
どうしたんだ?連理はOK出したのに。(意味はわかってないけど)
「おいどうした?」
「なんでしょう、すごく自分が汚い人間だと思い知らされたような…」
「連理は手強いな」
「私を慰めてくれませんか?」
「立ち直り早いな消えろ」
概ね問題は解決した休み時間だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
午前の授業が終わった。
連理は大分授業に慣れてきたみたいだ。
数学は得意なようで、簡単な問題だが当てられた時は普通に答えていた。
というか先生たちもなんだか連理には甘い気がする。
口調だとか、態度が緩い。
まぁ、見た目も言動も小学生みたいだから自然とそうなるのか。
「連理、昼飯はどうするんだ?」
弁当を出し始めたクラスメイトを見てキョロキョロしていた連理に声を掛けた。
「持ってないよ」
「金は持ってるか?」
「ん。これ」
鞄から取り出した財布を掲げる。
「こら、財布を不用意に持ち上げるな。
んじゃ、俺たちと学食行くか」
「あ、アタシもいくわ!」
「自分もだ」
「私もイクぅっ!」
「下ネタ禁止」
「俺様もご一緒するぜ!連理も人数多いほうが良いだろ!」
「女子と一緒に食べたいだけでしょガクトは。僕も行くよ」
「キャップは?」
「もういないよ」
ホントに自由な男だな。いなくなるときは突然だし。
俺たちは連れだって教室を出た。
「む、直江、出雲。丁度良かった」
廊下を歩いていると小島先生に声を掛けられた。
「先程出雲の制服が届いたので、昼休み中に取りに行け」
「わかりました」
「はい」
事務に行くのは学食の後でいいか。
「弟と妹と連理はっけ~ん!」
目の前に突然武神が現れた。
何かを脇に抱えている。
「ひぃ、ひぃ」
「まゆっち!?」
まゆっちが縮こまって姉さんに抱えられていた。
どうしてこんな状態に?
「お昼を食べようとしたら突然現れたモモ先輩に連れ去られ、瞬間移動でここに…」
『キャトルミューティレーションってあんな感じで攫われるんだねきっと』
少なくともこんな物理的方法じゃないと思うな。
姉さんとまゆっちを加えたメンバーで学食へ行くと、キャップがいた。
「なんだよなんだよ!仲間はずれとかズリィぞう!」
「キャップが勝手にどっかいっただけだろう」
結局全員揃って昼食を食べた。
学食ではやはり連理は目立っていた。
一人だけ私服で浮いているのもあるが、やはり小さくて愛らしい容姿に男子も女子も釘づけだった。
「黙々と食べてカワユイなー連理は」
学食のうどんを食べる連理に姉さんもご満悦だ。
「ごちそうさま」
猫舌だった連理が一番最後に食べ終わった。
いちいち可愛いな。
「よし、それじゃあ連理は俺と事務に行くか」
「わかった」
「アタシたちは先に戻ってようかしら」
「そうだね、ワン子は戻って宿題やらないといけないし」
「忘れてたわぁ…」
「では自分たちは先に教室へ戻ろう」
それじゃ、と言って皆は解散していった。
「姉さんとまゆっちはどうする?」
「私は着いていくぞ。速攻で着替えさせて連理の制服姿を愛でるんだ」
「わ、私もお供させていただきます!もっと連理さんとお話ししたいので」
『着替えを手伝ってあげたいとかじゃないんよ?』
聞いてねえよ。
4人で学食を出て、事務へ向かう。
歩いているだけで連理は注目を集めるな。
連理もちょっと居づらそうにしている。
「大和。トイレ」
「もうちょっと言い方をだな…
待ってるから行ってきなさい」
「私も着いていこう!」
変態か。流石に引くぞ姉さん…。
『姉やんは欲望に忠実すぎるとオラ思うんだ』
「同感だ」
この時、俺とまゆっちは完全に油断していた。
姉さんもだ。
「な、おい連理!?」
姉さんの焦った声に振り向くと、
「連理さん!?」
「連理!?どうして!?」
あまりにも予想外。
疑問ばかりが浮かんできて、一歩も足が出なくなってしまった。
完全に頭が混乱している。
どうすればいいのか、正しい行動を起こすことができない。
なぜ?
頭では到底理解できそうにない。
受け入れがたい現実を、脳が拒否し続けた。
どうして……
―――――――どうして連理は、
作者は、ロリコンじゃ、ないですよぉ?(ゲス顔)
連理「小さい便器があることだって、知ってるんだぞ!」
すいません。
連理の紹介用ストーリー、五話までに終わらせる予定でした。でしたが!
あれは嘘でした。もうちょっとだけ続くんじゃ。
最後のヒキをしたいがために今回の内容は薄っぺらくなりました。
反省は勿論しております。えぇ、しておりますとも。
しかし大和視点だと連理をヒロインにしたくてしょうがないです。
まぁ、これで大和君ルートはポッキリ折れたわけですが。
大和「俺の性癖を言ってみろ」
……え?
誤字、脱字報告、感想などお待ちしております。