世界に惹かれた魔法使い   作:イリス

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人「」
心の声()
デバイス【】    です。


『始まりの物語』編
第1話 転生しました


俺が、生まれてから今日で5年になる。

何?なにがあったんだって?

そんなの面白味もない普通の赤ちゃんLifeだよ。

 

・・・ごめんなさい、嘘をつきました。

そりゃ、生まれ変わる前は19歳だったんだ。

普通の赤ん坊なんて演じられる訳ないだろ。

それじゃあ、今までのことを掻い摘んで説明しようかな。

 

新しい俺の名前はミカゲ・クローベル。

周りが赤やらピンクとか変な髪や目の色をしていたときは焦ったが、俺は黒髪、黒目と前と同じで安心した。

 

父さんと母さんは、有名な科学者らしい。

いろいろと論文やら発明なんかをして独自の研究室を政府?から貰っていると分かるはずもない赤ん坊の俺に対して誇らしげに語っていた。

まあ、俺にはただの親馬鹿にしかみえないんだけど・・・。

それとなんでも俺の祖母がとても有名人らしいということが分かった。

 

ここからが大事なことなんだが、実は・・・・・・・俺の眼は特別な眼で、体の中(というか心の中)にはドラゴンがいるんだ。

眼のことが分かったのは生まれた瞬間だった。

よく分からないが、直感で、この眼はその存在の本質、つまり魂の色が視える眼だと分かった。

つまりは天啓というやつだ。

そして、あの日俺が視たものはこの世界の本質だったんだ。

ちなみに両親の色は、父さんが薄めの橙色で、母さんが緑色だった。

どっちも綺麗な色だった。

 

・・・あの日のことは忘れない。

あの日、あの時視た世界が俺を救ってくれた。

この眼があったから俺は今あらゆることが素晴らしいと思えるんだから。

 

それとドラゴンの方は寝てるときに夢に現れていろいろと教えてくれた。

何でも俺はあの時化け物・・・確か、ファントムに成りかけていたらしい。

絶望したゲート(魔力?を持っている人)の体がひび割れて中からそのファントムが出てくるんだそうだ。

もしあの光景を見れていなかったら俺はここにはいなかっただろう。

この眼に感謝だ。

あとは、ベルトと指輪があれば魔法使い?になれるって言っていたけど、魔法使いってそんな風にできるものなのだろうか。

魔道師ならリンカーコアがあれば簡単になれるんだけど・・・。

 

まず、俺が最初に始めたのは、この眼のコントロールだった。

はじめの頃は勝手にON OFFが入れ替わって困っていたけど、なんとか自由自在に扱うことができるようになった。

それから、赤ん坊の演技なんてできない俺は生まれてすぐに物事や言葉を理解する神童なんて言われてしまったわけなんだが・・・。

・・・いやあ、本当はそこまでする気はなかったんだけどあまりにも両親が褒めるものだから調子に乗ってしまった。

普通は、そんな赤ん坊は変に思うはずなのに、俺の両親は家の息子は凄いと喜ぶばかり。

これにはとても助かった。

 

それと俺が住んでいるこの世界はミッドチルダというらしい。

他にもいくつもの世界があるそうだ。

いつか世界中を旅してみたいと思った。

 

それから俺は両親に沢山のことを聞いたり、本を大量に読んだり、体力作りのトレーニングなんかをして、今日まで過ごしてきた。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「「ミカゲ、誕生日おめでとう!」」

 

「ありがとう!父さん、母さん。」

 

今日は、俺の5歳の誕生日だ。

あの日からもう5年・・・。

早いものだ。

今日は両親から誕生日プレゼントにデバイスを貰えると聞いているので、どんなデバイスが貰えるのか楽しみだ。

 

「ミカゲ、前にも言ったが、来年からお前もSt.ヒルデ魔法学院の初等部に入学だ。だから、早めにデバイスをあげようと思う。これが私たちが技術のすべてを注ぎ込んだ現時点で最高スペックを持ったデバイスだ。」

 

そう言って父さんは、俺に黒い六角水晶のような形をしたデバイスを差し出してくる。

とういか・・・最高スペックってこの二人が言うと洒落にならないんだけど・・・。

 

「ありがとう。父さん、母さん。ねぇ、これってもう名前とかあるの?」

 

俺はそれを受け取って礼をいう。

もし決まってないなら考えていた名前があるんだけど・・・。

 

「まだないわよ。その子はまだ本当にまっさらな状態なの。だからミー君が決めてあげて。」

 

母さんから答えを返してもらった。

ちなみに、『ミー君』とは俺のことだ。

 

「うん、わかったよ、母さん。じゃあ、始めるね。」

 

俺がそう答えると、俺の足元に魔方陣が浮かび上がる。

 

「マスター認証ミカゲ・クローベル

術式は古代ベルカおよびミッド主体のベルカ混合のハイブリッド

固体名称ディノスハーデン

愛称はディノ」

 

俺が認証を終えるとディノが輝きだす。

 

【Authentication confirmation.(認証確認。)

Thank you, master.(よろしくお願いします、マスター。)】

 

「うん、これからよろしくね、ディノ。」

 

俺は、挨拶を済ませると、ディノのスペックを開いて確認する。

・・・・・・・・。

何だよ、これ・・・・無茶苦茶じゃねかっ!

最初にOSが現在の既存の2,3世代先を行ってしまっている。

さらに性質の悪いことに学習進化型。

それだけじゃなく・・・・

 

「・・・・ねえ、父さん、母さん。この『終天の魔道書』って何?」

 

スペック欄の中に気になる(直感がこれはやばいと告げている)名前があったので聞いてみる。

 

「ああ、それかい。この間母さんと二人で古代ベルカの遺産を見に行ったときに発掘したんだよ。いやあ、それに目を付けるなんてさすが我が息子だよ。それは母さんと二人でサルベージした力作だよ。ねえ、母さん。」

 

「ええ、あなた。それのサルベージにはとても苦労したわ。それとその書専用のユニゾンデバイスも造る予定だから、それまではそれは使っちゃだめよ。演算がその子だけだと間に合わないから。」

 

・・・・・・おおうorz。

なんてものを子供に渡してるんですか。

いや、いくらなんでもこれはひどいだろ。

というか、サルベージできること自体がありえないんだけど・・・。

そう二人に伝えると

 

「「我が子のためなら奇跡だって起こしてみせる」」

 

なんて言葉をいただきました。

ああ、少し頭が痛くなってきたぞ。

『終天の書』か、なんだか嫌な予感しかしないんだが・・・。

・・・・・ん?

 

「・・・ねぇ、母さん。さっきユニゾンデバイスって言った?」

 

おかしいな。

聞き間違いだよな。

さすがに古代ベルカのそんな技術使えるわけないよな。

 

「ええ、言ったわよ。今はまだ製作中だけどあと2月あれば完成するわね。」

 

・・・・・・。

その子もハイスペックなんですよね。

はい、分かります。

なんだかもう気にしたら負けのような気がする。

・・・よしっ、もう変に考えるのはやめよう。

 

「そうだ。この間見つけた遺跡があるんだけど来るかい?」

 

父さんがふと思い出したように聞いてきた。

遺跡か、一度行って視てみたかったんだよな。

 

「うん、行く。それで、どんなところなの?」

 

「ああ、何でも古代ベルカの『冥王』に関係する遺跡らしいんだ。そこの研究チームに選ばれてな。まあ、一度行ってるし危険はないだろ、たぶん。」

 

なんだか嫌な予感がするけど、遺跡には一度行って視てみたかったし大丈夫だろ。

けど、『冥王』かどんなやつだったんだろ。

もしかして可愛らしい女の子だったりして・・・・それはないか。

 

「でもはぐれない様に父さんの傍から離れないようにしないとだめだぞ。」

 

「うん、分かってる。ありがとう、父さん。」

 

ああ、本当に楽しみだな。

どんな色をしてるんだろ?

綺麗な色だといいな。

 

 

 

 

 

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