真・恋姫†夢想~三国乙女大乱!流星に乗ってきた最強の弟子~   作:TE

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他にも投稿していますが無性に書きたくなったので投稿してみました。

楽しんで頂けたら幸いです。

宜しくお願いします。


BATTLE.1 流星

とある町に武術を極めた豪傑が集まる梁山泊が存在した。

そこに武術の才能が一切ない普通の高校生白浜兼一が転がり込んで数年、彼は様々な困難を乗り越え達人の領域まで到達するのであった。

そんな兼一は現在何をしているのかと言うと___

「ここはどこなんだあああぁぁぁぁ?!!」

荒野のど真ん中で叫んでいた。

真・恋姫†夢想~三国乙女大乱!流星に乗ってきた最強の弟子~

「すぅ~~、はぁ~~」

とりあえず、なぜ僕がこんな荒野の中一人でいるのかを整理していこうかと思う。

確か警察の本巻さんから梁山泊に依頼が入ったんだ。

●~~~~~~~~~~~●

その依頼内容は闇の武器組が美術館にある『何か』を狙っているからそれを死守して欲しいとのこと。

『何か』というのは、警察も何を狙われているのか分からないらしい。

何故ならばその美術館には武器になるものは無く、古代にて使用されていたと言われる生活用品が並ばれているのだ。

武器組の意図が分からず、その情報自体信憑性が無い。迷った師匠達は僕と師匠の剣と兵器の申し子、香坂しぐれさんと一緒に警備をすることになった。

偽の情報で錯乱させて来る可能性があったので、念の為に近隣にある闇の武器組が狙いそうな場所に他の師匠達が警備している。

僕としぐれ師匠が警備を始めてから数時間後、本当に闇の武器組が現れたのだ。

その数は20人以上、僕としぐれ師匠はすぐに応戦して奴らを捕らえた。

実力からして憲兵レベル。もしかしたら本陣が他の場所に突入しているのかと思い、携帯電話で連絡を取ろうしたら只ならぬ気配を感じた。

僕としぐれ師匠がその気配を感じた方へ向くとそこには7人の男達がいた。

そいつらのオーラはまさに達人級、そして各々武器を所持していたがその内の1人、他の6人とは別格のオーラを宿らせていた。

「久しぶりじゃねえか、剣と兵器の申し子とその弟子」

「お前・・・は・・・!」

「ミハイ・シュティルベイ!?」

別格の男を見て僕としぐれ師匠は驚愕した。

その男は闇の武器組の頂点に君臨するといわれる8人、八煌断罪刃(はちおうだんざいば)の1人、死神と踊る武王ミハイ・シュティルベイだった。

「生きて・・・いた・・・のか?」

「勝手に殺してんじゃねぇよ。まあ、俺は死神と仲が良いからな!死んで地獄に落ちても生き返っちまうかもな!」

「そんなバカな・・・」

否定したいところだがムエタイの師匠アパチャイさんの例があるため強く言えない。

とはいえ状況的にはやばい。達人級が6人と特A級の達人がいるとなるとしぐれ師匠はともかく僕がやばい。

僕も達人級ではあるがミハイと渡り合えるほど自惚れてはいない。

どうにかして近隣にいる師匠達に報告しないと・・・

「長居は出来ねえからお目当ての物をさっさと頂いて行くぜ!」

「っ!?」

「兼一!」

ミハイがしぐれ師匠ではなく僕に向かって大鎌を振るってきた。

僕はなんとか手甲で防ぐ。

「あの時よりは成長しているみたいだな」

「ぐっ・・・」

「お前の相手・・・は僕・・・」

「そうはさせないぞ、剣と兵器の申し子よ!」

「じゃ、ま・・・」

他の6人の達人がしぐれ師匠と対峙する。

あれ?これってかなりやばい状況じゃ・・・

「先の憲兵たちでお前らの実力は見せてもらった。やはり剣と兵器の申し子は厄介だからまずはお前から始末することにしたんだよ!」

「なに!?」

ミハイが僕を殺した後、7人がかりでしぐれ師匠と戦うと言うのか、なんて卑怯な奴らなんだ。

「そうはさせないぞ!何としてでも、しぐれさんが奴らを倒すまで時間を稼いでやる」

「そう上手くいくかな?」

「うおおおぉぉぉっ!!」

受身になったら一瞬で終わってしまう。だから僕は先手先手と攻撃を仕掛けた。

しかし、ミハイは僕の攻撃を大鎌で簡単に防いでいく。ミハイの表情には笑みを浮かべていた。

その瞬間、首筋に悪寒を感じた僕は両腕を首の左右を守るように上げると大鎌が手甲に当り火花が散った。

「今のを防ぐか・・・。少しは楽しめそうだぜ」

「くっ・・・」

危なかった!!

あの大鎌でどうやったらしぐれさん並のスピードが出せるんだ!

恐怖センサーが発動していなかったら今頃首と胴体がさよならしていたよ!

「次はこんなのはどうだ?」

「おおおぉぉぉっ!」

ミハイが連撃を仕掛けてくる。

目で追えなくはないスピードだ。だが、体が付いていけるかどうかは分からない。

そんな時こそ心を落ち着かせるんだ。明鏡止水、激流に身を任せる岩の如し!

「おおっ!」

「流水制空圏3号!」

僕は何とかミハイの連撃を紙一重でかわしていく。

相手の目を見て気を読み相手の気持ちになるんだ。そうすればなんとかかわせる。

「すげぇじゃねえか!おらっ!もっとスピードを上げていくぞ!!」

ええっ!?

これよりさらにスピードが上がるの!?

今でも精一杯なのに!?

「そうは・・・させ・・・ん・・・!」

「ぬおっ!?」

「しぐれさん!」

ミハイの横から達人級6人と戦っていたしぐれ師匠が割って入った。

助かった。何とか耐え切ったぞ・・・

「兼一・・・あいつらを任せた・・・ぞ?」

「・・・はい?」

しぐれ師匠の言っていることがいまいち理解出来なかった僕はしぐれ師匠が来たであろう方向を見てみると、少し肩で息をしているものの無傷で立っている6人の達人たちがいた。

って、ちょっとしぐれさん!?

倒して来てくれたんじゃなかったの!?

「予想以上に強かった・・・から手間取っちゃ・・・った」

「そ、そんな・・・」

と言う事はしぐれ師匠が予想以上に強いと評価する達人と僕は1対6の戦いに挑まなければならないって事ですか?

「まあ・・・今の兼一なら・・・なんとかなる・・・・・・・・・・・・かも」

「し、しぐれさん!?今まで聞いた事のないくらいの溜めと小声はなんですか!?」

不安だ。これ以上にないほどの不安が僕に襲い掛かってきたぞ。

「ちっ・・・おい、お前ら!もう少しぐらい足止めは出来なかったのかよ!」

「ふざけるな!予定ではお前がその餓鬼をさっさと殺している筈だったろうが!」

「お前が遊んでいたのが悪い。我々の本来の目的を忘れるな!」

ミハイの不満の言葉に他の達人たちが反論する。

本来の目的、この美術館にある何かの強奪だ。そんなことは絶対にさせない!

「ではしぐれさん。僕が出来る限りあいつらを足止めします。その間にミハイを・・・」

「うん・・・。わか・・・った!」

「おっと!」

しぐれ師匠の言い終わりを合図に僕としぐれ師匠がお互いの相手へと駆け出した。

「鉄騎(ナイファンチ)初段!」

6人の中央に潜り込んだ僕はすぐさま攻撃を仕掛ける。当りはしたが防がれたり、鎧のせいで致命傷までには至らなかった。

「自ら飛び込んでくるか!命知らずめ!」

6人の中で一番でかい大男がさらにでかい刀を振り下ろしてきた。

あの武器は斬馬刀か!

「カウ・ロイ!」

振り下ろした斬馬刀をギリギリで交わすと同時に相手の首を掴み膝蹴りを喰らわせた。

「ぐおぅ!まさか反撃してくるとは・・・」

「次は俺だ!」

次は槍を持った長髪の男が槍で突いてくる。

よく見たら先が蛇みたいにくねくねと曲がっているこれは蛇矛か!

「烏牛擺頭(うぎゅうはいとう)!」

突いてきた槍を蹴りに見たてながら槍を押さえ、男の腹部へと頭突きを喰らわせる。

「うぐっ!?」

「喰らえ!」

次は刀を持った男が上段で斬りつけてくる。

「白刃流し!」

僕は刃の側面に捻りきった拳を入れると同時に一気に捻り上げ、筋肉のパンプと螺旋の力で刀を払い、その勢いのまま拳は男の顔面へと突き刺さる。

「ぐほっ!?」

「しゃしゃしゃ!」

坊主の男が刀ではなく両刃についた剣で思いっきり振り回してくる。

「一本背負い!」

僕は流水制空圏で懐に潜り込み男の腕を掴むと肩に背負って投げつける。

「ガハッ!?」

5人の内、3人にダメージを与えたけど、すぐに立ち上がってくる。

やっぱりそう簡単には倒れてくれないな・・・。

ん?『5人の内、3人』?

おかしい。僕が対峙していたのは6人だった筈・・・まさか!?

まさかの事態が発生してしまった。

奥の方から何かが割れる音が聞こえる。

すると曲刀を持った男が何かを持って此方に向かってくる。

「お前ら、固まれ!」

ミハイの言葉に全員が動き、僕としぐれ師匠から離れた位置へと移動する。

「それが・・・お前達の・・・目的か?」

「鏡?」

手にしていたのは古い鏡。

あの鏡がミハイ達になんの価値があるのだろうか?

「とうとう揃った。これから俺達の時代が始まる!破滅と滅亡の時代がな!!」

なんだ?

ミハイ達が何かを取り出したと思ったら盗まれた鏡と同じ物であった。

「あの鏡から・・・変な気を・・・感じ・・・る」

「えっ?」

しぐれ師匠が何かを呟いたかと思ったら、ミハイ達が持つ鏡が光りだした。

一体何が起こっているんだ?

なんか嫌な予感がする。

「次に会った時、それがお前達の最後だ・・・」

この光が治まった時、何か大変な事が起きる。そんな予感が・・・

「兼一!?」

「うおおおぉぉぉ!!」

僕は全力で走った。

そして一番近くにいた短剣を持った男に襲いかかる。

「山突!カウ・ロイ!烏牛擺頭!朽木倒し!最強コンボ1号!!」

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

綺麗に技が決まり、手にしていた鏡を奪い取る。

よく分からないけどこれがなければ・・・

「ちっ・・・。まあいい。お前も来い、乱世時代でまた会おうじゃねえか!」

「えっ?」

手にしていた鏡がさらに光り始める。それが僕の体を包み始める。

「兼一!?」

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

しぐれ師匠の僕を呼ぶ声と目の前が光で包まれたと同時に僕は意識を失った。

●~~~~~~~~~~~●

「で、今に至る訳だけど・・・」

さっぱり分からない。僕が気を失っている間に何が起きたのであろうか・・・。

「考えても仕方ないか・・・。とりあえず近くの町に言って情報収集しますか・・・」

僕は走り出した。

ここが一体どこなのか、そしてミハイ達が言っていた乱世時代とは一体何なのかを調べるために。

所変わって平和となった三国時代。

蜀・魏・呉はそれぞれ手を貸しあって新たな時代を刻もうと日々頑張っている。

そんな中、各国にある書簡が送られていた。

~蜀~

「はわわ~、ご主人様!桃花様!」

「ん?」

「朱里ちゃん、どうしたの?」

書簡整理していた蜀の王劉備こと桃花と現代日本からやって来て三国を平和へと導いた天の御遣い北郷一刀。

「こ、これを読んでくだしゃい!」

慌て入ってきたはわわ軍師諸葛亮こと朱里が一つの書簡を差し出した。

桃花がそれを受け取り読んでみると表情が険しいものへと変わった。

「ん?何が書いてあるんだ?」

「・・・うん。これなんだけど」

桃花に渡されて一刀も読んでみる。

その内容が・・・

七つの流星がこの地に舞い落ちる。

六つの流星はこの地を滅ぼす災厄。

各々が一国を落す力を宿す。

残りの一つは最後の希望。

その身に宿すのはこの時代には似つかない信念を持つ者。

新たな乱戦時代が始まる。

占い師 管輅

「これはまた・・・」

平和になったのにまた乱戦時代が始まると言う予言。

正直、予言であるから信じたくはないが無下に出来ない理由があった。

「管輅って確か俺がこの地に降りることを予言した人だったよな?」

「うん。もしかしたら本当に起こるかもしれないよ」

一刀が来ることを予言していた管略。信憑性は少なからずある。

そして、確信に至るまでそう時間はかからなかった。

「ご主人様!大変です!空になにやら無数の流星が!?」

「「「!?」」」

関羽こと愛紗の言葉に3人はすぐその場から外へと飛び出した。

~魏~

「・・・なるほどね」

「華琳様?」

管略からの書簡を読んで険しい表情をしている少女は魏の王曹操こと華琳、それを心配した猫耳フード軍師荀彧こと桂花。

「桂花、蜀と呉に緊急三国会議を行うように伝えなさい。良いわね?」

「は、はい!わかりました!」

華琳の命令にすぐ行動に移ろうと扉へと駆け寄ったがその瞬間、もの凄い勢いで扉が開かれた。

「華琳様!大変です!?」

入ってきたのは左目に眼帯を付けた女性。夏侯惇こと春蘭であった。

「ちょっと!いきなり扉を開けないでよ!危ないじゃない!」

「ん?桂花、どうしてそんなところに座っているのだ?」

「私が扉の前にいてあんたが急に扉を開けたからびっくりして倒れちゃったのよ、この脳筋!」

「何だと!貴様が扉の前にぼけっと突っ立ってるのが悪いんだろ!」

「なんですって!?」

「落ち着きなさい、二人とも。それよりも春蘭。私に何か報告があるのではなくて?」

二人の言い争いに見かねた華琳が二人を止め、春蘭に話を促せた。

「は、はい!兵からの伝達で空から流星が7つ流星が現れたとのことです!」

「・・・・・・」

春蘭の言葉に険しい表情へと変えた華琳は席を立ち、窓を開けて空を見上げた。

華琳の目からも確認できた7つの流星。なぜだか分からないが嫌な胸騒ぎを感じるのであった。

~呉~

「ふぅーん・・・」

「雪蓮、どう思う?」

同じように管略からの書簡を読んだ呉の王孫策こと雪蓮と呉の軍師周瑜こと冥琳。

「そうね。すぐに対策を立てるべきなんじゃないかなって私は思うわね」

「そうか。私は予言は信じないのだが・・・。雪蓮のそういう時の感はよく当たる。蜀や魏にも話をしてみるか・・・」

ぶつぶつと呟く冥琳。しかし、雪蓮は書簡を持ちながら思い耽っていた。

「(強い猛者が現れるのは私としては嬉しいんだけど嫌な予感がするのよね・・・。6つの厄災。それがどれほどのものなのか・・・。そして1つの希望って・・・)」

「雪蓮様、冥琳様!大変です!」

慌てた様子で入って来たのは黒髪の女の子周泰こと明命だった。

「落ち着け、明命。何があった」

「は、はい!先ほど流星が観測されました!」

「・・・あら!」

雪蓮は予言がまさか今日とは思っておらず少し驚いた声を上げる。しかし、明命の報告はまだ終わっていなかった。

「その内一つの流星が此方に向かって来ているとの情報です!」

「なんだと!?」

明命の報告に思わず立ち上がってしまう冥琳。変わって雪蓮はゆっくりと立ち上がり明命に指令を出した。

「明命!各武将に兵達を揃え臨戦態勢を取らせなさい!私達もすぐに向かうわ!」

「ぎょ、御意!」

「雪蓮?」

幼い頃から知っている冥琳は雪蓮の今まで見たことのない行動に戸惑いを見せる。

そして、それがどういうことなのかすぐに理解した。

厄災はそれ程に強力で心に余裕を持たせられない状況であると。

「行くわよ、冥琳!」

「御意!」

二人はすぐに部屋を飛び出した此方に向かってきている第一の災厄から国を守るために。




如何でしたでしょうか?

実は平和になる前からのお話も考えたりしています。

投稿のしやすさ的にはこちらがやりやすかったのでこっちにしました。

感想頂けたらとても嬉しいです。

次がいつ投稿するかわかりませんが宜しくお願いします。
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