真・恋姫†夢想~三国乙女大乱!流星に乗ってきた最強の弟子~   作:TE

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BATTLE.4 朝稽古

「う、う~ん・・・」

何だろう。とても身体がだるいわ。

頭は痛くないから酒の飲みすぎと言う訳じゃないみたいだけれど・・・

私は身体を起こして周りを見渡すと自分の寝室である事は理解した。

そもそも私は何時の間に眠ってしまったのかしら?

えっと・・・覚えているのは、さぼろうとしていた私を捕まえた冥琳と一緒に政務をしていて、管輅から送られてきた・・・___ああっ!?

そうだ!流星に乗ってやってきた男と戦ってたんだわ!

でも、確か私と祭以外は全員撤退させて男と一騎打ちして・・・駄目だわ。そこからの記憶がない。

殺気や緊迫した空気に興奮してたのは覚えてる。でもそこからの記憶が飛んでいるわ。

私はあの男にやられたの?

と言う事はここは天国なのかしら?

でも身体には包帯が巻かれているし、ここは私の部屋だから違うようね。

じゃあ、祭が仕留めた?

でも私が邪魔しないように釘刺したし、一騎打ちを邪魔するような人じゃない。

そもそも、あの男の実力じゃ横槍を入れても簡単に裁かれてしまうでしょう。

「ああ・・・。考えれば考えるほど分からなくなってきたわ。とりあえず、外に出て冥琳か誰かに話を聞くしかないわね」

そう結論に至った私は立ち上がり部屋から出ようとするとあることに気づいた。

「あの男に切り傷や当身を受けたし、起きた時はかなりだるかったのに意外と楽に立ち上がれたわね?」

手当てが良いのかそれとも自分の考えすぎなのか。私はそんなに気にする事はせず真相を確かめるべく部屋を出た。

「あら?」

勘で誰か居そうな場所へ歩いてきたけど何やら楽しそうな事をしている2人を見つけたわ。

一人は明命ね。武器を手に斬りかかっているみたいだけど、もう一人の・・・見慣れない男(蓮華よりちょっと上くらいかしら?)はそれを避けている。

でも、ただ避けているだけじゃないみたい。斬りかかる明命に時折殺気をぶつけて動きを止めているわ。

しかも、その殺気は明命にだけ当てられているから周りに居る猫達が逃げる事無く、丸くなって眠っている。

私でさえ注意して見ていなければ気づけない。それだけであの男の強さがわかる。

どうしたのかしら、私。とても戦いたいと思っている。

ぱっと身はそんな強そうに見えない男。天の御遣いの方が強そうに思えてしまう。

でも、心の奥底から全力で戦いと言っている。私の身体はいつの間にかここまで我慢が出来ない身体になってしまったのだろうか・・・。

私の手元には武器はない。それでも関係なかった。武器がなければこの爪がある。

私はあの男に襲い掛かるために全身に力を込めた。

早朝、兼一と明命は2人で修行を行っていた。

事の始まりは、兼一が思春の手術を無事に終わらせて一息ついた後のことだった。

「私に稽古をつけていただきませんか!」

「えっ?」

兼一の前に正座でお願いする明命。

さすがの兼一もいきなりの事で状況がよく分からなかった。

「えっと君は?」

「あっ!申し遅れました!私は周泰と申します!」

「あっ、うん。僕は白浜兼一、よろしくね」

「はいっ!」

お互いに自己紹介をして満面の笑みを浮かべる明命。さっきは鬼気迫るような表情をしていたので安心した兼一。

「えっと、さっき僕に稽古をつけてくれとお願いしてたようだけど・・・」

「はい!祭さまから白浜兼一様はかなりお強いとお聞きしました。ですので私に強くなるための稽古をつけて頂きたいのです!」

祭と言うのは恐らく黄蓋の事であろうと判断した兼一は話を続けた。

「いやいや、僕なんてまだまだだよ」

「ご謙遜を!思春様を斬ったあの男を一人で撃退させたのですから!」

またもや真名であろう名前で話す明命に戸惑うが、先ほど手術した女性の事だろうと判断した兼一。

「ありがとう。でも君は僕に稽古を受けなくてもかなりの実力者だってわかる。それでも僕に稽古を受けたいのはどうして?」

「・・・私は動けませんでした」

「えっ?」

理由を聞かれて俯いてしまう明命は小さな声で話し出した。

「私は男に斬られそうになった時、思春様に庇われた時、身体が動けませんでした。私は男の殺気に飲まれ足が、身体が竦んでしまいました」

地面に水滴が落ちる。

明命は思い帰り、自分の情けなさに涙を流していた。

「私はもうあんな風にならない為にも強くなりたいんです!」

「・・・・・・」

兼一は目の前の光景に見覚えがあった。梁山泊で空手部の先輩にやられて師匠達に自分の力の無さを嘆いたときによく似ていたのだ。

「君は力を手にしてあいつに仕返しをしたいのかい?」

「・・・それもあるかもしれません。でも!」

明命が俯いていた顔を上げて兼一の顔を真っ直ぐな瞳を向けながら話した。

「それ以上に!私は変わりたいんです!守られる側ではなく、守ってあげる側に!そのためには力が必要なんです!」

「・・・君は僕とよく似ている」

「えっ?」

「僕も非力な自分に、何も出来ない自分に泣いたものさ」

それはまだ数年ほど前ではあるが、とても懐かしく思う兼一。その話を聞いて明命はとても信じられない顔をしていた。

「白浜兼一様ほどの実力を持ってしてでもですか?」

「・・・人間誰しも最初から強いわけじゃない。努力して自分の信念を貫き通した人が強くなる」

「信念・・・」

「そして周泰ちゃんは僕に頭を下げてまで強くなりたいという信念がある。僕はそれに応えたい」

「では!」

明命の信念に兼一。それを理解した明命はとても嬉しそうな表情に変わる。

「明日から稽古を始めよう。僕も出来る限り協力するよ」

「本当ですか!?」

「でも条件、というか約束があるんだ。これだけは絶対に守ってほしい」

「約束?」

「うん。_______こと。どんなことがあってもこれは守って欲しい。出来るかな?」

「・・・はい!必ず!」

「ありがとう、周泰ちゃん」

約束を守ると約束した明命に頭を撫でながらお礼を言う兼一

「明日から頑張ろう、周泰ちゃん」

「・・・・・・」

「・・・?周泰ちゃん?」

「・・・・・・はっ!?」

さっきまで元気よく返事をしていた明命がいきなり黙り込んでしまい頭を傾げる兼一。

それと同時に明命の頭から手を離すと少し物足りなさそうな表情をしながら兼一の手を見つめていた明命。すぐに正気に戻った明命は顔を真っ赤にしつつ話し出した。

「し、白浜兼一様!わ、私のことはみ、明命とお呼び下さい!」

「・・・それって真名だよね?良いのかい?」

「は、はい!白浜兼一様はお師匠様になられるお方。是非とも真名で呼んで頂きたいのです!」

「・・・わかった。僕は真名が無いから白浜か兼一、好きなほうで呼んでくれていいよ。これからよろしくね、明命ちゃん」

「は、はい!宜しくお願いします!兼一様!」

こうして明命から真名を授かり、明命に稽古をつけることになった兼一であった。

約束通り、明命ちゃんと稽古を行っている訳なんだけどやっぱりと言うか当然と言うか、かなり筋が良い。

僕よりも全然才能があるし、飲み込みも早い。でも話を聞いて見たら鍛錬の殆どが組手との事だ。

岬越寺師匠が言ってたけど昔の人は筋トレが必要の無いくらい組手を行っていたらしい。

こんな僕よりも若い女の子が僕以上に組手を繰り返して妙手のレベルまで到達できるなんて本当に感心させられる。

そんなことを明命ちゃんに言ってみたら「そんなことありませんよ」と嬉恥ずかしそうに笑顔で答えていた。そんな明命ちゃんを見て可愛いなと思ったのは仕方の無い事だと思う。

ちなみに稽古は僕の修行も兼ねていたりする。

明命ちゃんに自由に攻撃してもらい、僕はそれを避けて時折に気当りをぶつけて慣れさせる。

明命ちゃんが動けなくなってしまった原因は殺気による気当たりに打ち負けてしまった事だと思われる。

だから気当りに打ち負けないようにするためには、受け流す技術と慣れだ。

僕も昔は師匠達に気当りで気絶させられていたからよく分かる。簡単な対処方法は相手の気当り以上に強い気当りをぶつける事だけどそれは今の明命ちゃんには難しいから、気当りを受け流す技術を教え、身体で染込ませて慣れさせるのが今回の稽古の目的だ。

少しずつだけど刀で気当りを受け流し始めている。それを動きながら出来ればほぼ完璧である。

「明命ちゃん。次はもっと強く気当りを当てるからね」

「はい!宜しくお願いします、兼一様!」

「・・・えっと、出来れば『様』は止めて欲しいんだけど」

「だ、ダメでしょうか?」

いや、ダメと言うわけではないんだけど女の子に様付けされるのはどうも違和感があるんだよね。

でも上目遣いで泣きそうな瞳をされてしまえば断れるわけもなく・・・

「いや、まあ、明命ちゃんの好きに呼んでくれて構わないよ・・・」

「はい!ありがとうございます、兼一様!」

自分の意思の弱さが恨めしく思う。

まあ、このまま稽古を続けたい所だけどちょっと問題があるんだよね。

明命ちゃんは気づいてないけど廊下の柱に一人隠れて此方を見ている。

見ている分には問題ないんだけど、まあちょっと挨拶しておこうかな?

「おはようございます、孫策さん」

「っ!?」

「あ、あれ?兼一様?」

今にも飛び出しそうな姿勢をしていた孫策さんがもの凄い勢いで距離を取った。

僕は孫策さんの背後に回り込んで挨拶をしただけ。気配を消していたので僕の声を聞くまで気づかれなかったみたい。

稽古を再開して攻撃を仕掛けようとした明命もいきなり居なくなった僕を探している。

それほど早く僕は孫策さんの背後に移動したことになる。

「あっ!けんい___雪蓮様!?」

周りを見渡して僕を見つけたと同時に孫策さんも視界に入り驚愕の表情をしている明命。

いきなり君主が現れたら驚くのも無理はない。

でも、問題は孫策さんの状態だ。少しだけど動の気が溢れ始めている。なぜかは分からないけど落ち着かせないと

「なぜ私が隠れていることに気づいたのかしら?」

「えっ?それはあなたの視線を感じたんです。見ている分には構わなかったのですが、途中から殺気に変わってて。そう言えばちゃんとした顔合わせはしてないと思って挨拶をと」

「そう・・・」

孫策さんが笑みを浮かべてこっちを見ている。

あっ、この笑顔は強者を見つけたときのバーサーカーさんによく似ているな。

バーサーカーさんに似ていると言うことはつまりそういうこと(戦闘狂)なのかな?

「落ち着いて下さい、孫策さん!下手したら傷口が広がりますよ!」

「・・・あら?この手当てはもしかして、あなたがしてくれたのかしら?」

「は、はい。そうですけど?」

「ふうん・・・」

なにやら僕が巻いた包帯を見て考えている孫策さん。手当てはちゃんと施したから問題は無いはずなんだけど?

「えっと何か問題でもありましたか?」

「ううん・・・。問題ないわ。全然痛くないし・・・」

「それは良かった」

本当に良かった。

岬越寺師匠には手当ては自分が怪我していた事を忘れてしまうくらいがベストだと言ってたからね。

「だから、今どれだけ動けるかを確かめてみたいのだけれど・・・。あなたが相手してくれないかしら」

でも、孫策さんの提案が予想外だった。よくよく考えてみたら岬越寺師匠の手当てが完璧すぎて最初は動けても途中で怪我の影響が現れて、やられかけた事がいくつかあったけ?

まあ、無理した僕が悪いんですけど。

無理する患者で申し訳ございませんでした岬越寺師匠!

というか可笑しいでしょ!状態知るために戦えって!

医者の立場である僕からしたら今すぐにベッドに戻ってもらわないと!

しかも、今の孫策さんだと怪我を気にせず全力で襲い掛かってきそうだ。

鎮圧しようにも病人だし手荒な事はしたくないし・・・

「雪蓮!何をしている!」

どうしようかと考えていると孫策さんの真名を大声で呼ぶ女性が現れる。

あの人は確か周瑜さんだ。

凄い剣幕で孫策さんの目の前まで歩み寄り、その孫策さんの耳を思い切り引っ張った。

「痛い!痛い!痛い!冥琳、痛い!」

「お前と言う奴は!見舞いに行ったら姿が無くて、慌てて探し回り、ようやく見つけたと思ったら恩人になに喧嘩を売っているんだ!」

「ううっ~~・・・?恩人?」

周瑜さんの言葉に食いついた孫策さん。

何だろう?嫌な予感がする・・・

「彼は白浜兼一。流星に乗ってやってきた男に斬られそうになったところを助けてくれたのだ。それだけではなく、その男を撃退し暴走したお前を鎮めてくれたそうだ」

「へえぇぇぇぇ~」

周瑜さんの話を聞いて僕に興味津々な表情を向けてくる孫策さん。

もしかしなくてもこれは逆効果でなかろうか?

「それに怪我をした雪蓮を治療し、暫くは絶対安静と言われた。だから、大人しく寝室に___」

「冥琳。悪いけどそれはできないわ」

「・・・なんだと?」

「もう興奮が治まらないの・・・。今すぐこの子と戦いたい・・・」

やっぱりか・・・。動の気がさらに激しく揺れ始めている。このタイプを鎮めるにはあの手しかないかな。

「わかりました。お相手致しましょう」

「なっ!?」

「本当!!」

ぱあっと満面の笑みを浮かべる孫策さん。僕はこの人の表情は暴走時と気絶時の時しか見たことなかったけど、笑うと意外と可愛いんだな・・・。

それ以外はクールで綺麗なイメージだからギャップが激しい

「ええ。条件付ですが」

「条件?」

「はい。孫策さんの全身全霊を込めた一撃を僕が受け止める。簡単な内容ですが、やってみれば意外と興奮が治まると思いますよ」

こういうタイプは時間をかければかけるほど動の気が増して手をつけられなくなる。だから一番最初に全ての力を吐き出させて落ち着かせようって訳。

「ふうん・・・。良いわ!それはそれで面白そうだし!」

「おい、雪蓮!私はまだ良いと言っていないぞ!」

「周瑜さん。大丈夫ですよ、ここは僕に任せて下さい」

「だが・・・」

周瑜が孫策さんを心配している気持ちは十分に伝わってくる。

でもそんな周瑜さんの気持ちを無視して準備を始めた孫策さん。

「離れてなさい、冥琳、明命。思いっきり行くから!」

「くっ・・・。白浜殿、すまないがあのお転婆娘を宜しくお願い致します」

「あの、兼一様!頑張って下さい!」

もう止められないと判断した周瑜さんは僕に頭を下げて、その場を離れた。

明命が僕の目の前に立って応援の一言言って離れていく。

「あなたの名前は確か白浜兼一だったかしら?」

「白浜か、兼一で良いですよ」

「それじゃあ兼一。本当に思いっきり行くわ。受け止めた手が吹き飛んじゃうくらい思いっきりにね!」

「いつでも良いですよ、孫策さん」

「わかったわ!・・・・・・・・・はあああああぁぁぁっ!」

孫策さんが拳を固めて自分の力の全てを宿らせる。

これは油断できない。僕は気を引き締めた。

「うおおぉぉぉぉぉ!!!!」

「はあっ!」

孫策さんの全力の拳を僕は左手で受け止める。

その威力は一般人が受けたら手が吹っ飛ぶだけではなく、その勢いで腕の骨が粉砕され、間接が曲がってはいけない方向に曲がって目も向けられない悲惨な状態になっていただろう。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

お互いに何も喋らない。僕は孫策さんがまた暴れださないかと不安でいっぱいだったりする。

「・・・くうぅぅぅ~~!!すっきりした!!」

両腕を上げて身体を伸ばす孫策さん。その表情は晴れやかなものであった。

どうやら上手くいったみたい。僕の憶測だったけど当ってよかった。

「それは良かったです。滅多に振るえない全力を出せたから予想以上にすっきりしたのでは?」

「ええ!それもあるけど兼一の実力がはっきりとわかったのも大きいわ!」

「えっ?」

「兼一って変わった気を持っているのよね?なんというか気を抑えていると言うか、留めて気を巡らせているというか、今までで一度も見たことないわ。だから、どれくらい強いのかとても気になってたの!」

とても満足そうに話す孫策さん。

孫策さんが言っているのは恐らく動の気の反対、静の気の事を言っているのだろう。

確かに僕は孫策さんみたいに感情を爆発させ、精神と肉体のリミッターを外して本能的に戦う動のタイプとは、真逆の心を落ち着かせて闘争心を内に凝縮、冷静かつ計算ずくで戦う静のタイプである。

でも、この時代にそんな区別が出来ていたとは思えない。恐らくこの人の直感でそう思わせたんだろう。

「それに受け止めるときに私の拳が潰れないようにしてくれたわね?兼一がどういう人柄なのかも十分理解したわ!」

凄いな。どうやら僕も密かに試されていたみたいだ。

「うんうん。今ので複数のもやもやが消えて本当にすっきりしたわ。ありがとうね!」

「いえいえ。満足して頂けたようで良かったです」

「ええ、本当に良かった。すっきりしたところで申し訳ないが、少し私の話を聞かないか?雪蓮?」

「・・・・・・」

ぎぎぎっと首を錆びてしまった人形のようにゆっくりと首を向けた孫策さんの先には鬼・・・いや般若の顔をした周瑜さんがそこに居た。

「・・・白浜殿。何か失礼な事でも考えておりませんでしたかな?」

「とんでもございません!」

周瑜さんもかなり勘が良いみたいだ。

「い、痛たたたたっ!さっきの一撃で拳を痛めちゃったわ。兼一、治療するために私の部屋に行きましょう!」

「嘘を吐くな、雪蓮!先程の話はちゃんと聞いていたぞ!白浜殿、雪蓮を捕まえろ!」

「あ、はい」

僕は周瑜さんの言うことに従って孫策さんを捕まえる。

目の前に居てくれたおかげで簡単に捕まえることに成功した。

「ちょ、ちょっと兼一!何で冥琳の言うことをそんな素直に聞いちゃうのよ!」

いや僕としては今の周瑜さんに従わないと僕の身も危ないと感じました。

「ありがとうございます、白浜殿。少々お待ち頂けますかな?このお転婆娘を叱ってまいりますので」

「い、嫌あああああああぁぁぁ!?」

周瑜さんは孫策さんを連れてどこかに行ってしまった。

 

「えっと・・・。稽古の続きしようか?」

 

「あ、はい。宜しくお願いします」

 

残された僕と明命ちゃんはとりあえず邪魔された稽古の続きを再開するのであった。

ちなみに雪蓮さんは稽古が終わっても来なかったので様子を見に行ったら周瑜さんだけではなく孫権さんにも怒られていたのを僕と明命ちゃんが目撃したのは余談である。




予定では、もう少し進める筈でしたが予想以上に文字数が多かったので区切ってみました。

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