いえいえ、そんなことはあろうはずがございません!
例え部活があっているからって、何度でも蘇るさ!
名前を決めた後、僕達は能力の確認をするために、能力での被害が出ないような場所へと、移動を始めた。
すると、縁が話掛けてくる。
「なぁ夜空、お前の種族は吸血鬼だと思っているんだが、合っているか?。」
「え?。吸血鬼?。」
そう言われ、昼間の自分を思い出してみる。
…………太陽からの痛みや、プレッシャーはもう懲り懲りだと考えながら、返事を返す。
「……ああ、恐らく合っていると思う。」
「そうか、…まぁ、それで私も私の種族が気になったから、色々調べたんだ。」
「へぇ…何の種族か分かったのか?。」
彼女は首を横に振った。
「それがサッパリでねぇ……葵にも協力してもらったんだが、分からなかったんだ。」
「まぁ、そんなに急いで分からなくてもいいんじゃないか?。」
「まあそうか、……おっとここなんていいんじゃないか?。」
僕達が話していると、開けた場所に着いた。
「ここならいいかな、じゃあ能力の確認を葵からしてもらおうかな。」
「はーい。」
僕がそう言うと、可愛らしい返事が返ってくる。
すると、縁が。
「確か…葵の能力は
(維持を司る程度の能力)(久遠の時を生きる程度の能力)(全てを守り抜く程度の能力)(魔法を使う程度の能力)だったかな。」
「うん!その通りだよ!」
「よし、じゃあ葵、(魔法を使う程度の能力)を試してみてくれ。」
「分かったー。」
すると、葵は手を前にかざして体を力ませ始める。
「うーん。魔法が出ないよぉ~。」
すると、縁が言う。
「魔法って、詠唱とかが要るんじゃないのか?。」
「う~ん。そうかもしれないけど、詠唱の言葉がわかんないよ。」
「それもそうか………。じゃあ、(維持を司る程度の能力)を試してくれ。」
すると、葵が顎に手をあてて、考える人のポーズをとった。
「え、なに?。どうかしたの?葵。」
と、僕が言うと葵はポーズを止めて言った。
「今良いアイデアを考えたんだけどね?。手伝ってくれない?。」
「え、ああ、良いけど………何をするんだ?。」
「え~とね、維持を司るでしょ?。だから、維持を崩壊させることも出来るんじゃないかなって。」
「成る程……。で、何をするんだ?。」
「じゃあ、お兄ちゃん。私に石を軽く投げてくれない?。」
「ああ、……それっ。あ。」
僕は足元の石を拾って、葵に向かって軽く投げた…つもりだったのだが、元の腕力が強いのか、かなりのスピードで葵に迫っていく。
「危ないっ!」
縁が叫ぶが葵は臆することなく、迫ってくる石を見ている。
石が葵に直撃する………直前に葵は手の平を石の前に持っていき、石を迎え撃つ。
すると、石が葵の手の平に当たる。だが、石は推進力を無くしたようにポトリと、地面へと落ちる。
「………ご、ごめんな!。………にしてもどうやったんだ? 。今の。」
「見たところ体に怪我はないようだな……良かった。
私も今のはどうやってやったのか気になるな、話してくれないか?。」
すると、葵は誇らしげにいった。
「石の`私に向かって飛んでくる状態の維持´を崩壊させたんだよ!。
それでね、今使ってみて分かったんだけど、この能力は私の体に触れていないと使えないみたい。」
「成る程ねぇー、維持の崩壊かぁ。」
「使いこなせれば凄い能力だな。」
「うん、……それと、(全てを守り抜く程度の能力)がどうも分からなくて……。」
「分かった。じゃあ、次は僕が行くよ。
まずは、(影を操る程度の能力)だな。」
そう言って僕は、自分の周りの影に集中する。すると、影から影が出てきた。
……いや、影と言うより黒い塊と言った方がしっくりくるような、そんな影が出てきた。
「おお、凄いな。」
「お兄ちゃんすごーい。」
と、周りから称賛の声が上がる。
だが、ここからが本番だ。
僕は返事も返さず、更に意識を黒い塊に集中させていく。
すると、予想通り黒い塊が黒い槍の形に成っていく。
それを手に持って、何度か振ってみる。
ヒュンヒュンと風切り音が鳴る。
「おお、影から槍を………。」
「おぉ………凄い……………。」
二人とも称賛の瞳でこちらを見ている。
「夜空 、もしかしておまえ才能有るんじゃないか?。」
「さあね、知らないよ。出来るかなぁって思ってやってみたら出来たんだ。」
「そうか、凄いな。」
「じゃあ、次に(魔法を使う程度の能力)を使ってみるよ。」
「へ?。魔法って、私出来なかったよ?。」
「大丈夫だ、僕に策がある。」
そう言って僕は、自分の中にあるエネルギーの様なものを感覚で手の平に集める。
すると、手の平に透明なオーラが漂い始める。
そのオーラに焔のイメージを当て嵌めると、オーラが燃え上がり出した。
「おお………………。」
縁は『何も言えねぇ』みたいな顔で固まっている。
「すごぉい…………………。」
葵は尊敬の眼差しで僕をみつめている。
だが、これで終わってるようじゃいけない。僕は、燃えている手を前に突きだし焔を飛ばすイメージを頭の中で描く。
そうすると、手の平で燃えていた焔は丸い火球とまでは言わずとも、火の塊となって前方に飛んでいき木に当たり、爆発して火球は消えたが、木に火が燃え移ってしまっていた。
「あっ、木に火が……………。」
葵が言うが、僕は慌てることなく次の魔法を組み立てる、
水をオーラに当て嵌めて、水が生成されると手の平から水球を放つイメージをして、水の魔法を放つ。
すると、水球は燃えているところを覆うようにかぶさった。
火はみるみる内に消えていき、やがて見えなくなった。