これからはしっかりとやらせて頂きますのでこれからも狩人録を宜しくお願いします。
それと、タグにもありますようにモンハンクロス要素を今回の終わりから取り込ませて頂いております。
渓流に向かうネコタクに乗っている二人だったが、トールがシマにあることを尋ねた。
「――ところでシマさん。シマさんが渓流で出会ったドスジャギィって妙にチームワークがとれていたらしいですね」
「うん?
……そう言えばそうだったね。なんというか普通のドスジャギィとは違う行動をみせた……という感じかな」
シマは話に出た妙に統率のとれていたドスジャギィを思い出す。
渓流に生息するモンスターの事はかなり熟知しているはずのシマが知らない行動。そして今回のジンオウガ達の行動。
――それは渓流に何かが起きていることを告げていたのかもしれない。
シマは一瞬そう思ったが今回の狩りに集中するために頭の隅に置いておくことにした。
ふと目をやるとネコタクは既に渓流に到着しているようだった。
「さ、この話はここまでにして早く狩りに行こう」
「はい!」
二人は武器を持つと、ジンオウガを探すために渓流を進んでいった。
◇◆◇◆
渓流を歩き始めて数分、廃屋が点在するエリア4に着いた二人は尋常ではない雷光虫を見るなりシマは双剣を、トールは太刀を構えた。
「どうやらこのエリアにいるようだね。気を付けよう」
「……はい」
二人が武器を構え廃屋を回り込むように移動するとその先に予想通りの相手がそこにいた。
ジンオウガは二人が現れると二人が立っている場所目掛け前肢を叩きつける。
が、二人はそれを読んでいたかのようにその場から回避する。
そして、叩きつけられたジンオウガの前肢に武器による攻撃を与えていく。
「ふっ…」
双剣による連撃をジンオウガの前肢に与えるシマは前回の出来事をまた起こさないように周囲にも気を配りながら戦っている。それは、トールに事前に伝えていたため、トールもその事に注意しながらモンスターに応戦している。
「はぁっ!」
トールは練気を放ち気刃斬りをジンオウガに喰らわせていく。
しかし、ジンオウガもやられるだけではなく、体を捻り一回転する形でサマーソルトを繰り出してくる。
「くっ……」
タイミング悪くその攻撃を受けてしまったトールは立っていた場所から数メートル程飛ばされてしまう。
ジンオウガはそのトール目掛けて追撃を行おうとしたとき、シマがトールとジンオウガの間に
「トールくん! 目を瞑って!」
「えっ……あ、はい!」
シマに言われてトールが目を瞑った直後、目映い光が辺りに広がりジンオウガの視界を奪った。
ジンオウガが視界を奪われトールを見失っている間に、シマはトールの
「さ、トールくん。今のうちに回復を」
「ありがとうございます」
トールはシマから受け取った回復薬を飲み干すと再び武器を構えジンオウガに向かっていく。
「さて、こちらも行くよ!」
シマは深く息を吸い込むと掛け声とともに武器を頭の上で構える。鬼人化を行ったシマは脱兎の如くジンオウガに近付き目にも留まらぬ早さで双剣で連撃を与えていく。
ジンオウガはシマの連撃を足に受けすぎたのか、バランスを崩し倒れるように転んだ。その隙を二人は見逃さず、シマは背中を、トールは尻尾を狙っていく。
「イーシャの分も頑張らないとイーシャに顔向け出来ないからね!」
シマがそう一人言のように叫びながらジンオウガを攻撃している時だった。背中に視線を感じた。
「っ……まさか!」
シマが振り向くとまだ離れてはいるものの、今自分たちがいるエリアにもう一体のジンオウガが足を踏み入れていた。そのジンオウガは他とは何処か違う……そんな雰囲気を醸し出していた。しかし、シマは何が違うのか、それに気付く事が出来なかった。
そのジンオウガはシマがまるでこちらに気付くのを待っていたかの様であった。そして、ジンオウガはエリア中に響くほどの雄叫びをあげる。
「っ……!? なんだこの咆哮……」
シマとトールはもう一体のジンオウガの咆哮にすくんで動くことが出来ない。
そんな二人に先程まで倒れていたジンオウガが起き上がりそのまま体を捻りサマーソルトを繰り出した。
咆哮をあげたジンオウガはまるでその状況を作り出す為だけに咆哮をあげた、その様に感じ取れた。
「はぁ……はぁ……不味いな……。トールくん。ここは私が時間を稼ぐ。その間に体力の回復をしておいてくれ。……どうやらあの二頭を同時に相手するのは骨が折れそうだな」
ジンオウガによるサマーソルトを受け吹き飛ばされたシマは立ち上がるとトールが回復出来る時間を稼ぐためにジンオウガに向かっていった。
シマが立ち上がってから遅れて立ち上がったトールはシマに言われた通り回復を行った。
(流石のシマさんでも二頭を相手するのはキツい……ここは……)
トールはポーチからトラップツールとネットを取り出すとそれらを組み合わせ落とし穴を作り上げた。
そしてその落とし穴を地面に設置し、シマに合図を送った。
「シマさん! こちらです!」
トールの合図を受けたシマはその意味を理解したのだろう、トールの下にジンオウガを誘導していく。
うまくジンオウガを落とし穴まで誘導したシマはジンオウガを踏み台にし高く跳躍すると空中から落下しながらジンオウガに連撃を喰らわせていった。
そしてシマの連撃の最後の一撃を受けたジンオウガはそのまま絶命した。
「やっと一頭か……。さ、このままの調子で行くよ!」
「はい!」
二人がもう一頭のジンオウガに目を向けると、そのジンオウガは周囲の雷光虫を身に纏っている最中であった。
「不味い! あのままのペースだと超帯電状態に……」
シマは半ば
「……どうだ!?」
シマとトールは閃光玉の光が消え、前方のジンオウガの姿を確認して息を飲んだ。
――そのジンオウガの姿は輝いており、纏う電気はまるで黄金のように目映いものであった。
そして、シマが感じた他のジンオウガとは違う雰囲気の正体。それは【大きく捻れた右の角】であった。
とりあえずプロット通りに書けてはいます。ですがかなりペースが遅くなってしまいました。本当に申し訳ありません。次回は続きですが、闘うのはあの二つ名です。