セルオーバー ~人間に嫌われたとしても~ 作:ただの遊び人外
一つの世界があった。
この世界は特殊な力も無く、平和だった。
・・・たった一人の人間を除いて。
「死ねー化け物!」
子供がそう言って一人の男に石を投げる。石を投げられた男はその石をかわそうとしなかった。
石が男に当たった瞬時、キンッ、と人間に当たったにしてはおかしい音がした。
男は石を投げた子供に対してポケットから何かを取り出し、投げつける。しかし子供には何が投げられたか分からなかった。
男はそのまま無言で去っていく。
「何だったんだよ。」
子供がそう呟く。すると異変が起きた。
「痛っ。」
子供が突然苦しみ出した。
ボドッ、と音が鳴った。子供の腕が落ちたのだ。
「ひっ」
子供は恐怖でその場に丸まってしまった。しかし子供は腕か取れた場所以外にも痛くなっていくのを感じた。
「い、嫌だ。死にたくない。死にたくないよぉ!」
子供が叫ぶと同時に子供から血が吹き出た。
子供は地面に倒れた。そしてそのまま動かなくなってしまった。
男は家についてすぐさま横になった。そしてそのまま目を閉じて眠りについた。
男は暗い霧の中にいた。
すると突然声が聞こえた。
「・・・人間に嫌われし人間の子よ。貴方はここにいるべき人間ではない。生きる意味を変え、生きる世界を変えて見たくはないか?」
男は笑みを浮かべ、こう返す。
「そんなことが出来るなら、してみたいがな。」
「なら、貴方が感じたことを信じなさい。きっと貴方をこの世界に導いてくれるでしょう。」
「ふーん、そうか。ならそうすることにするよ。・・・一応聞いておくけど名前は?」
「ハ、ハハハハハ!」
何がおかしいのか声の主は突然笑いだす。
「いいわ、やっぱり貴方面白い人間ね。私の見込んだ通りだわ。まあいいわ。特別に教えてあげる。私の名前は———
カバッ、と勢いよく男が起きた。
「ちっ、夢か。」
男はそう言い自分の枕元にあった刀を腰に刺す。
男が外にでようとした時玄関に、いや
男はこの穴を見て気付いた。
この穴に入れば別の世界に連れて行ってくれるだろうと、しかしもう二度とこの世界には戻ってこれないだろうと。
「だから何だ?」
男はそんなこと気にしない。生まれた時に親に捨てられ、自分だけがもつ異常は能力によって周りから嫌われ続けた男は。
男は穴に入る前に一言、
「・・・あばよ。」
そう言って穴の中に入って行った。
男が穴の中に入った瞬間、視界が揺れた。一瞬のことに男は思わず目眼を閉じる。
眼を開けるとそこは完全に男がいた世界とは違った。
通りすがりの遊び人の二作品目です。もう一つの作品とは交互に書いていく予定です。
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