セルオーバー ~人間に嫌われたとしても~   作:ただの遊び人外

3 / 5
よろしくお願いします。


第二話 蛇女との戦闘

「俺を喰うってか?冗談は止めてくれよ。俺はただ雨宿りしに来ただけだ。」

 

「返事は聞いてないわ。ここに来た時点で貴方は私の今日のご飯って決まってるの。」

 

「へーそうか、よっ!」

 

男は蛇女の方に向かって行く。既に刀は抜いてある。

 

男が刀で蛇女を斬ろうとした瞬間、蛇女の前に水色の盾のような者が現れる。

 

刀と盾がぶつかった。

 

カーン、と音をたてて男の刀が防がれる。

 

「なっ!?」

 

「フフッ。」

 

蛇女が男を捕まえようと手を伸ばす。

 

男は捕まってはいけないと直感し、腕を伸ばして鍾乳洞を掴んで距離をとる。

 

「あら、人間だと思ってたけど人間じゃないのかしら?」

 

蛇女の意見は最もだ。ただの人間の腕が伸びる訳がない。

 

「失敬な。俺は人間だ。そういうお前も下半身が蛇とか人間じゃねえだろ。」

 

男の意見も最もだ。ただの人間が下半身蛇な訳がない。そう、ただの人間なら・・・

 

「人間の腕は伸びないと思うのだけど?それと貴方なにを言っているの?私はどこからどうみても魔物じゃない。」

 

そう、蛇女の彼女はこの世界ではラミアと呼ばれる魔物なのだ。

 

(この世界には魔物っていうのがいるのか。ならば・・・)

 

「あら?考えている余裕があるのかしら?“レド”」

 

蛇女の周りに氷柱のような物が現れる。そしてそのまま男に襲いかかる。

 

しかし男は慌てずに刀で捌いていく。

 

「この程度の魔法じゃ駄目みたいね。これならどうかしら?“レド・フィンブル”」

 

今度は蛇女の頭上に巨大な氷の槍が現れる。

 

「貴方にこれが避けられるかしらね?」

 

そう言うと男に向かって氷の槍を投げつける。  

 

「ちっ!」

 

男はその槍を回避する。しかし完璧には避けきれず、右足の辺りにかすってしまった。

 

「あぶねえ。流石にあれは「フフフッ」・・・何がおかしい?」

 

「かすったところをよーく見てみなさい。」

 

そう言って男は自分の右足をみる。なんと、かすったところから男の身体が凍り始めているのだ。

 

「何だと・・・。」

 

「あの魔法は傷ついたところから凍らせていく魔法なの。あと数分もすれば貴方の身体は凍りついてしまうわ。」

 

そう、“レド・フィンブル”はダメージを与えるための魔法ではない。相手の動きを束縛する魔法なのだ。

 

蛇女の言うとおり男の身体は凍りついていく。

 

「なら、こうするしかねえな。」

 

男はそう言って自分の右足を斬った。

 

「なっ!?」

 

そして、その斬った右足をそのまんま蛇女に投げつける。

 

「くっ!」

 

蛇女は先ほどと同様、氷の盾で防ぐ。

 

(確かに傷ついたところから凍っていくのなら、そこを斬れば侵食は防げるけど、思いついたからって普通やるかしら!?)

 

「考え事とは余裕だな。」

 

男は蛇女の懐に来ていた。そしてそのまま右足(・・・)で蛇女を蹴る。

 

そしてそのまま蛇女は壁に衝突する。

 

「カハッ!」

 

蛇女はすぐさま男から距離を取る。

 

「・・・フフッ、良いわ。良いわね貴方!私にダメージを与えたのは貴方が初めてよ!!特別に私の最大魔法で殺してあげる!“ヘイル・クロウカシス”!!」

 

突然、洞窟の中なのに吹雪が吹き荒れる。

 

男の視界が悪くなっていき、蛇女の姿を見失ってしまう。

 

(ちっ、視界がわりい。でもこの吹雪の中ならあいつも見えないはず・・・な〜んて馬鹿なことなないよな。なら俺のすることはただ一つ。)

 

男は眼を閉じる。

 

 

ドスッ、蛇女の尻尾が男の左胸に突き刺さる。

 

「これで私の勝ちよ!」

 

蛇女は声をあげる。しかし、

 

ガシッと音をたてたかのような勢いで男の手が蛇女の尻尾を掴む。

 

「えっ?うそ!?何で!?確かに左胸を!?」

 

男は刀で蛇女に斬りかかる。

 

「無駄よ!それはさっき防いで見せたはず!」

 

蛇女の前に氷の盾が現れる。

 

刀と盾がぶつかると今度は、

 

パリーン、と音をたてて氷の盾が砕けた。

 

そのまま蛇女に刀が刺さる。蛇女は痛みによって意識を失った。




未だに主人公の名前が出てこない・・・

それはそれとして、誤字、脱字などの報告、感想などよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。