セルオーバー ~人間に嫌われたとしても~   作:ただの遊び人外

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更新がおくれてしまい申し訳ありません!

これからはこれも息抜き用作品になりそうです。


第四話 魔法使い、登場!

天地は言う。

 

「さて、どうするか」

 

「どうするって何が?魔王に会いに行くんでしょ?」

 

「いや、それはそうなんだが会いに行くのかも多分一筋縄じゃないだろ?情報収集をするかそれとも強さを求め、修行を優先するか」

 

天地がそんなことを考えているとそこを雷鳴が襲う。

 

「っ!!」

 

天地はそれを躱し、叫ぶ。

 

「誰だ!」

 

「躱しましたか・・・」

 

洞窟の入り口からローブを纏った女性が入ってくる。

 

天地は思った。ファンタジーと聞いて最初に出てくるのは何か?と聞いた場合上位にランクインするであろうものだと。

 

「魔法使いか・・・」

 

「あら、よくわかりましたね」

 

「あんなの見せられたら普通にわかるっつうーの」

 

天地は少し魔法を見てテンションが上がっているがオフィリアンは違った。

 

「どうしたよ、オフィリアン。魔法使いに会えてテンション上がったか?」

 

「ち、違うわ。なんでこんな化け物がここに!?」

 

「なんだ?知り合いか?」

 

「貴方知らないの!?あいつは人間の中でも最強の『勇者』って呼ばれる奴がいるパーティーの一人で、魔法も全属性使えるのよ!?」

 

「なんでそんなに詳しいんだよ」

 

「私はちょくちょく街に入ってるからね」

 

オフィリアンは胸を張る。

 

「ほほう、魔物が街に入っていると」

 

魔法使いが声をかけるとオフィリアンは震えだす。

 

「なるほど、街の兵士にもお仕置きしなければいけませんね。まあ今は」

 

魔法使いは周りに火球をだす。

 

「魔物の殲滅が優先ですがね」

 

オフィリアンに向けて放つ。

 

オフィリアンは恐怖のせいか、動けない。

 

「チッ!」

 

天地はそんなオフィリアンに舌打ちをし、オフィリアン抱え避ける。

 

「なにボサッとしてんだ!」

 

「邪魔しないでいただけますか?もし邪魔するというならば」

 

天上を覆う程の巨大な水の膜を出現させる。

 

「貴方から殺しますよ?」

 

それを落とす。

 

「疑問系じゃ、ないよな!」

 

天地はオフィリアンを抱えた状態で細胞支配(セルオーバー)を使い、皮の細胞を増幅させ窒息しないようにドームのように覆う。

 

「くっ!!」

 

水の猛攻が終わり細胞支配(セルオーバー)を解除し外の様子を確認する。

 

「貴方も魔物でしたか、なら遠慮する必要はありませんね」

 

「失敬な。俺は生物学上人間だぜ?」

 

天地は軽く言うが実は結構ギリギリだった。

 

(さて、実力差がありすぎるな。俺一人なら戦っても良いんだがオフィリアンを守らねえといけないからなあ)

 

「そんなことが出来るのが人間なわけありません」

 

「俺からしたら魔法使う時点で人間じゃないんだがな」

 

俺の人間じゃない発言にムカついたのか眉が少し上がる。

 

「失敬ですね。まあ私は優しいから今の発言は聞かなかったことにしてあげましょう」

 

「優しいっていうなら見逃して欲しいね」

 

「それは無理な相談ですね。さてこれで終わらせましょうか」

 

杖を掲げる。

 

「さて、最後に言いたいことはありますか?」

 

天地はこの言葉を待ってました、的な顔をする。

 

「それなら名前を教えて欲しいね。せっかくの美人さんなんだし」

 

天地の言葉を聞いて慌てだす魔法使い。

 

「び、美人だなんてそんな」

 

天地はこの動揺のスキをついて天上に攻撃を放つ。

 

「しまっ!」

 

そのまま天上が崩壊する。

 

「道連れですか?しかしこの程度————!!」

 

言葉は続かない。何故なら天地の背中から翼が生えていたからだ。

 

「あばよ!!あ、あと美人っていうのは本当だからな!」

 

天地はそう言いオフィリアンを抱え穴から出て行く。

 

魔法使いは落ちてくる岩を捌きながら考える。

 

(あの人は自分のことを人間だと言っていました・・・もし人間なら引き抜きたいですね)

 

魔法使いは全ての岩を捌ききった後、洞窟を去る。

 

 

 

天地は洞窟から脱出した後草原に着地する。

 

「ふう、ここまでくればもう大丈夫だろ。大丈夫だったか?オフィリアン」

 

「どうして?」

 

「えっ?」

 

「どうして私を助けたの!?私を助けなければあの場もなんとかなったじゃない!それに私を助けたせいで貴方もしかしたらもう街に入れないかもしれないんだよ!?なんで!どうして私を助けたの!?」

 

オフィリアンの叫びに天地はため息を吐きチョップする。

 

「ていっ!」

 

ビシっ!と音が聞こえそうな勢いだった。

 

「どうして助けたかだって?そんなの簡単だ。言っただろ?俺は人間が嫌いって。それに」

 

天地はオフィリアンを指差す。

 

「お前が俺について来たいって言ったんだ。そして俺はそれを了承した。つまりその時点でお前はもう俺の仲間だ!」

 

オフィリアンは涙を流しながら笑う。

 

「なにそれ?馬っ鹿みたい。でもそれも良いかもね」

 

オフィリアンは天地に寄りかかる。

 

「改めてこれからよろしく、天地」

 

「こちらこそよろしくな、オフィリアン」

 




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