キャロルと不器用騎士   作:へびひこ

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第十七話 想定された敗北

 

「五分五分くらいかな」

 

 フェリの念威端子から伝えられた戦況を分析したキャロルはそう呟いた。

 歓声がうるさいくらいの試合会場で白金錬金鋼の剣を構えながらキャロルは想定通りだとまず安心した。

 前衛のレイフォンとキャロルが積極的に前に出て敵と交戦する。中衛に隊長であるニーナが敵の突出を抑える。フラッグの防衛に狙撃手のシャーニッド。すでに定位置と化している後方に念威繰者のフェリ。

 防衛側の対抗試合。フラッグを落とされるか隊長を倒されれば負けだ。

 そして戦況は五分だと考える。

 勝敗を決めるのは、自分ではない。

 

 あれからシャーニッドのいうとおりに安静にしていたのが良かったのか、風邪はあっという間に快癒してこうして対抗試合にも無事に参加している。

 ニーナには「体調管理も武芸者として重要なことだぞ」と説教されたが、なにはともあれたいしたことがなくて良かったと笑顔で頭を撫でられた。

 レイフォンもずいぶん心配していたらしいが、病気で寝込む女性の部屋に男がお見舞いに行ってもいいものか悩んでお見舞いは断念したらしい。

 

 それにはキャロルとしても助かった。

 シャーニッドでさえあれほど緊張して、恥ずかしかったのだ。レイフォンが来ていたらもう顔もあわせられないほど緊張しただろう。

 どうやらそういう気遣いを吹き込んだのはミィフィたちらしい。

 彼女たちはレイフォン一人でお見舞いに行かせたらこの朴念仁はどんなデリカシーに欠ける行動をするかと心配して辞めさせたらしい。

 自分たちについてくればいいと妥協案を出したらしいが、レイフォンは悩んだらしいが結局来なかった。

 ミィフィの「パジャマ姿のキャロが見られるよ」という言葉に顔を真っ赤にしたところからすると恥ずかしがったのだろうとお見舞いに来た三人は楽しげに話していた。

 

 あれからキャロルはレイフォンに対しても以前と変わらぬように接している。

 むしろレイフォンの方がおどおどしているくらいだ。どうやら噂を知ったらしい。

 それでいてなにか言うでもなく、キャロルの顔色をうかがい、ときどき周囲を気にかけながらもキャロルの側から離れることはしない。

 彼はなにを考えているのか? 自分をどう思っているのか?

 その態度からは読み取れなかった。少なくともキャロルには。

 

 気合いの声をあげて試合相手の小隊員が二人、時間差をつけて襲いかかってくる。

 一人が槍を振るい。それを避けるともう一人が剣を振るって追撃してくる。

 それを避けて反撃しようとすると二人そろって間合いを離して追撃を避ける。

 つかず離れず。さっきからこればかりだ。

 いい加減うっとうしくなってきたが、我慢しなければならない。

 少し離れた場所で戦っているレイフォンもおそらく忍耐を強いられているだろう。

 

 今回の対戦相手の作戦はシンプルだった。

 第17小隊が防衛側であることを意識して、最大戦力であるレイフォンとキャロルをそれぞれ二人がかりで足止めに徹し、小隊長自らが突貫する。

 

 フラッグを目指せばシャーニッドによる狙撃がおこなわれる。

 小隊長ともなればシャーニッドの狙撃でも易々と倒れはしないだろう。だが足止めを受ければ引き返してきたニーナと挟まれ二対一の状況になる。

 しかしここで隊長であるニーナを狙えば、シャーニッドがフラッグの守りを捨てて援護に来る可能性は低い。

 シャーニッドが離れればそこに残るのは戦闘能力の低い念威繰者のフェリだけだ。

 防衛側としては最後の防衛戦力であるシャーニッドはぎりぎりまで動かしたくないだろう。

 ニーナが苦戦するようなら、シャーニッドを動かすかもしれない。

 前線に突出ぎみのレイフォンとキャロルは足止めを受けている。動かせないだろう。

 隊長が倒れればフラッグを守っていても意味がない。敗北だ。

 第17小隊がシャーニッド投入を決断する前にニーナを倒してしまえば勝ちだ。

 これが敵小隊の作戦だろう。

 

 相手の小隊長は決死の覚悟でニーナを仕留めるべく突撃してくる。時間をかけられないという思いがますます彼の戦意と集中力を高くしている。

 ニーナが相手の小隊長と一騎打ちをして勝てる可能性は五分程度。キャロルはそう見る。

 

 小隊長としてのニーナの評価は高いものではない。

 先輩小隊長たちに比べると隊長としての経験と知識が不足しており、個人戦力としてみても見劣りすると思われている。

 第17小隊の快進撃もその原動力は二人の一年生の個人的武力だと判断されている。

 チームとしての完成度でも隊長の指揮能力でもなく。強力な駒を二つも抱えているため勝てるのだと。

 

 その評価はニーナも知っている。

 それぐらい一般的な評価であり嘘偽りない周囲の正直な感想なのだ。

 第17小隊が戦力として活躍しているのはレイフォン・アルセイフとキャロル・ブラウニングの存在があればこそだと。

 

 その声が大きくなり出したため生徒会長が動いた。

 カリアンは今回の試合に注文をつけた。

 レイフォンとキャロルの二人は活躍してはいけない。

 今回の試合で勝利するならばそれはニーナ・アントークかシャーニッド・エリプトンの奮戦によるものであって欲しい。

 そうすれば第17小隊の評価も変わる。レイフォンとキャロルに頼り切りの小隊ではないと認識させられる。

 

 結果として負けても良い。

 そのときはいくら強力な戦力を持っている相手にでも戦い方一つで勝てるのだと他の小隊の士気をあげることが出来ると。

 

 二人を呼び出し、カリアンはそう指示を出した。

 キャロルもそろそろ危ないと感じていたため承諾した。

 他の小隊のキャロルたちを見る目が変わってきたことに気がついていた。

 彼らの内心はキャロルにもわかる。彼らは小隊としての第17小隊の能力を評価していないのだ。

 第17小隊が強いのではない。あの二人が強すぎるだけだと。

 レイフォンは嫌そうな顔をしながらもキャロルが承知するのならと受け入れた。八百長じみたことをカリアンから命令されるのが気に入らないらしい。

 しかし、このまま勝ち続ければ第17小隊は実質レイフォンとキャロルさえいれば勝てる隊になってしまう。

 

 そして現実にそうなのだ。

 それほどの力量差が二人とツェルニの学生武芸者の間にはある。

 それは表沙汰にしたくない。

 

 カリアンとしては少なくとも都市戦までは二人にはほどほどの強さで対抗試合を乗り切って欲しいと考えている。

 そしてカリアン自身が情報を操作して二人に追いつけと武芸科全体の意欲を向上させていく。

 そうすれば都市戦に万全の状態で挑めるはずだ。

 そういう考えをキャロルが説明してレイフォンには納得してもらった。

 

「隊長は知っているの?」

「教えていない。だって隊長はこういう話が嫌いそうでしょう?」

 

 その言葉にレイフォンは蚊帳の外で試合さえいじられているニーナを哀れに感じた。ニーナの対抗試合への意気込みを知るだけにその思いは強い。

 けれど下手なことをすれば自分たちの立場が悪くなると聞けば、ニーナへの同情も蓋をして見ぬ振りをするしかない。

 自分たちがツェルニの武芸者にとって害になると判断すればあの生徒会長は自分たちを切り捨てることさえためらわないかもしれない。

 そうでなくても下手に目立ってはツェルニでの生活が息苦しくなるのは想像出来た。

 今でさえツェルニ最強候補としてかなり面倒な思いをしているのだ。

 これがツェルニの小隊など問題にもならない強さがあるなどとしれたら、身の置き場がなくなる可能性もある。

 

 グレンダンでは強者には相応の尊敬と敬意が払われた。

 アスラでも実力があれば認められた。

 しかしツェルニでもそういう扱いになるという保証がない。

 

 強すぎる武芸者として忌避され、戦力として認められても仲間とは見なされない。

 多いにありえそうな話だとレイフォンは表情を暗くしたものだ。

 

『隊長が一騎打ちを始めました』

 

 念威端子からのフェリの声にキャロルは意識を試合に集中する。

 あからさまに手を抜くことは出来ない。

 ほどほどに懸命に戦っている様子で、目の前の二人をあしらい、かつ持てあまして見せなければならない。

 面倒な話だ。

 いっそすべてぶちのめせといわれた方が楽だ。

 このストレスにはきっとレイフォンも同意するだろう。

 

「戦況は?」

『押されています。まったく普段気合いばかりはあるクセにだらしのない』

 

 フェリの悪態にもなれた。

 これで特に悪意やなにか相手に含むところはないのだ。

 ただ思ったままに不満を口に出しているだけ、いまは普段威勢のいいニーナが肝心な場面で小隊の足を引っ張っていることに不満を感じているのだろう。

 

「負けるかな?」

 

 問いかけるとフェリはしばらく沈黙した。

 

『負けた方がいいですか?』

 

 その言葉に胸の奥を見透かされたようでキャロルは息をつまらせた。

 自分は敗北を願っているのだろうか?

 そうではないと言いたいが、否定しきれない。

 ニーナでは一騎打ちに持ち込まれたら勝てる可能性は五分程度、確実ではない。なのになにも手を打たなかった。

 ニーナはキャロルを信頼して作戦などいろいろ相談してくれる。その信頼に応えるならキャロルはこの場合にどうすればいいかニーナに話して策を用意すべきだったのだ。

 自分はニーナの信頼を裏切っているのだろうか。

 それは小隊の仲間を裏切っているということにもなる。

 レイフォンがカリアンの提案に乗り気でなかったのもきっと仲間を裏切ることが後ろめたかったのだろうといまさら気がついた。

 私は仲間を裏切っているのか。

 胸が痛む。

 必要なことだと言い聞かせても罪悪感は薄れない。

 自分のために、レイフォンのために、そしてツェルニの武芸者全体のために。

 必要なことだとしても、それでも自分は信頼してくれた人を裏切っている。

 笑顔で頭を撫でてくれた人を道化に仕立てている。

 

『別に責めているわけではありません。どうせ兄の命令でしょう? 最近勝ちすぎましたから』

 

 黙り込んだキャロルをいたわるようにフェリが言葉を重ねる。

 

『兄はけして好意は持てませんが非常に合理的で無駄のない人です。あの兄が必要というのなら必要なことなのでしょう。あまり気にしないことです』

 

 今からでも駆けだしてニーナを救いに行きたいという感情が胸の内で暴れる。

 それでもこれは『必要なことだから』とその場に踏みとどまる。そしてそれはやってはいけないことだからと。

 目の前の二人を無力化し、すぐさまニーナの元へ駆けつけ、敵小隊長を倒す。

 それをすればますますキャロル・ブラウニングの実力が周囲の目を集め、ニーナの無力さが悪目立ちするだろう。

 もはやサイは投げられたのだ。

 キャロルに出来ることはニーナが勝利することを祈るだけだ。

 勝利できれば誰しもニーナを認めるだろう。

 最大戦力を封じられても自力で勝利をもぎ取った小隊長。

 その評価はニーナの立場をなによりも強化するはずだ。

 第17小隊を見る人たちの目も違ってくるだろう。

 

「……勝って欲しいですね」

『隊長にはぜひ日頃の無駄に有り余った元気を発揮してほしいものですね』

 

 なぜかそのとき平坦なフェリの声がかすかに笑ったような気がした。

 

 

 

 やがてサイレンが鳴り響き、アナウンスが興奮したように第17小隊の初黒星を告げ、勝利した小隊の健闘を称えはじめる。

 

「最強の武器を持っていても使い手が凡人じゃどうしようもないという話だな。まぁ、今回は俺らの作戦勝ちだ。お嬢ちゃん」

 

 対峙していた小隊員がそう誇らしげに声をかけてくる。

 見下した様子はない。純粋にツェルニ最強クラスといわれる武芸者の足止めに成功し、作戦通りに勝てたことが嬉しく、誇らしいのだろう。

 それでも聞き逃せない評価にキャロルは敏感に反応した。

 

「隊長は凡人ではありませんよ」

 

 そう言ったのは罪悪感からか、それとも本心か。自分でも判断がつかない。

 もう一人の小隊員が怒らせる気はないと示すように大人びた笑顔を浮かべた。

 

「すまない、悪気はないんだ。けれどニーナ・アントークが君やアルセイフに比べればあきらかに見劣りすると考えているのは俺たちだけじゃない。それが今の評価なんだ。だけど彼女はまだ三年生だ。まだ先がある。これから鍛えていけば将来は君たちを十分使いこなせる隊長にもなれるだろう」

 

 キャロルの怒りを感じたのかそうなだめるように言葉をかけて二人は去って行く。

 彼の言葉は正直なニーナの評価なのだろう。

 現段階ではニーナはレイフォンとキャロルを使いこなせていない。

 二人の個人戦力で勝ってきたが、隊長としてみれば未熟だと。

 そして将来的には二人を使いこなせるようにもなるだろうと。

 現状では未熟、けれど将来性はある。

 それがニーナ・アントークの評価なのだ。

 

「失敗したかもしれません……」

 

 キャロルは小声で自身を責める。

 カリアンの注文には最低限応えられた。

 彼はこの結果を最大限活用するだろう。最強の戦力を持つ小隊にも工夫次第で勝てる。

 武芸科の生徒たちは諦めることなく努力を続けて欲しいと。

 武芸科の士気はあがるかもしれない。

 けれどその結果、ニーナの未熟を周囲に定着させてしまったかもしれない。

 

「勝って欲しかった……」

 

 身勝手だと思いつつそう思わずにいられない。

 ニーナはけして弱くない。

 レイフォンやキャロルとの稽古の経験から格上相手に挑む戦いにも慣れている。

 勝っていれば彼らもニーナの実力と努力を認めただろうに。

 

 足取りも重くニーナの元へ向かう。

 小隊のベンチに入ることもせずにニーナはただ立ちつくしていた。

 彼女は青白い顔をして拳を握りしめている。

 その表情は怒りをこらえるようにも、泣いているようにも見えた。

 悔しいのだろう。

 自分のせいで負けたと思っているのだろう。

 なんと声をかけたらいいかわからない。

 慰める? この敗戦を裏で手引きしたような自分がどの面下げて?

 謝罪する? 自分のしたこともあかさずになにを謝るというのだ。そもそもあかせるはずがない。必死に勝つために努力している彼女に向かってわざと負けるようにしたなどと言えるはずがない。

 

「いまはそっとしておけ。心を整理する時間ってのは必要だからな」

 

 シャーニッドがそう声をかけて肩を抱くようにキャロルを控え室に連れて行く。

 自然な動作だったので声をかけようか迷っていたレイフォンはなにも言えずに二人の後に続いた。

 キャロルも男性に密着されているというのに抵抗することさえ思いつかずにシャーニッドに導かれるように控え室に戻った。

 そこにはすでにフェリが椅子に座って待っていた。

 その視線が軽くシャーニッドを一睨みして小さく「セクハラですね」と呟いた。シャーニッドは笑って「スキンシップだよ」と悪びれずにキャロルを抱き寄せる。

 

「で、今日のあの有様はカリアンの旦那の指図か?」

 

 びくりと身体が震える。シャーニッドの顔を見上げ、その瞳がやや険しい光をさせていることに身体がこわばった。

 

「シャーニッド先輩、キャロは別になにも……」

「レイフォン、おまえもだ。おまえたちが試合に手を抜くのは仕方ない。全力を出したら試合にならねぇってのも理解している。けれど勝ちたいと思っているのなら相手を振り切ってニーナの援護に戻れたはずだ」

 

 二人の小隊員が追撃をかけてくるだろう。けれどこちらはニーナが負けたら終わりなのだ。

 ニーナと合流して二対三の状況に持っていけばまた違った結果になったかもしれない。

 その言葉にレイフォンが沈黙する。

 勝ちたいと思うなら、負けたくないと思うならそれをするはずなのだ。

 けれど二人は動かなかった。

 フェリはその様子に兄の介入を確信し、シャーニッドは二人がなにかの思惑に縛られていることを推測した。

 その程度の判断は出来る人物だと二人は評価している。

 キャロルはニーナから作戦の相談を受けるほど小隊の運用に詳しい。

 レイフォンは普段は抜けているように見えるが戦いとなると別人のように勘が鋭い。

 その二人がニーナの危機に、小隊が敗北に直面しているというのになにも思いつかずにただ敵に拘束されていたというのは正直信じられない。

 

「……生徒会長の指示です」

 

 黙っていることも出来ずにキャロルは正直に話した。

 彼らはすでに半ば確信している。否定は無駄だろう。

 

「ならしかたないな。カリアンの旦那がボスなら命令には従わないと怖そうだ」

 

 そう肩をすくめてシャーニッドはキャロルの肩から手を放した。

 呆気なく納得するシャーニッドにキャロルは少し驚く。

 てっきり責められると思っていた。

 

「俺が聞きたいのはあと一つだけだな。おまえさん、ニーナが一騎打ちをはじめたときにどう思った?」

「……勝って欲しいと思いました」

 

 勝って欲しかった。

 それがニーナにとっても小隊にとっても最善だった。

 そして勝てる可能性はあった。

 最近のニーナは強くなったと思う。個人の戦闘力なら他の小隊長と比べてもそうは劣らないとキャロルは思っている。

 少なくともあんな風に屈辱をこらえて立ち尽くすニーナは見たくなかった。

 その答えを聞くとシャーニッドは優しげに目を細めた。

 

「ならいい。おまえさんはおまえさんなりにツェルニのために動いている。そして小隊の仲間のことを思っている。ならそれでいい」

 

 そう言ってキャロルの頭を優しく撫でる。

 

「ただおまえさんもレイフォンももう少し周囲を頼れ、なんでも自分たちで抱え込むな。こう見えて俺たちはおまえたちよりも年上で一応先輩なんだぞ?」

 

 穏やかに笑うシャーニッドにキャロルは言葉が出ずにただ黙って彼の大きな手が自分の頭を撫でるのを見ていた。

 なぜ彼は怒らないのだろう?

 なぜ彼はこんなに自分に優しくしてくれるのだろう?

 そして彼の手のひらはなんでこんなに心地よいのだろう?

 困惑して呆然とシャーニッドを見つめた。

 その瞳はまるで父のような穏やかな優しさを感じさせた。

 




 小隊の初敗北。
 裏ではカリアンが暗躍しています。
 最近シャーニッドがいいところを持っていくのでレイフォンが出番がないです。

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