艦これ 海に舞う闇と絆、共に   作:ところパッチ

3 / 6
黒海精人や敵たちも艦これのゲームに出てほしいな。結果は想定していません。


3話 戦闘記録

体を揺らす動きはまるで陽気に満ちているかのようだった。

溶岩獣マグマイトは工場施設を破壊しつくした。不満足なのか鎮守府に向けて前進しだした。マグマイトの過ぎた後の木が木炭のように灰になっていた。

ここで防衛するのは艦娘が放った艦載機群。赤城、加賀所属の艦載機であった。

マグマイトの頭上を通り過ぎていく攻撃隊。戦闘機はなく、九九式艦上爆撃機、九七式艦上攻撃機20機前後の編隊だった。

 

「入電。“怪物”鎮守府へ向けて接近!」

 

隣にいる加賀に報告する赤城だった。数多くの激戦に勝利をおさめてきた熟練艦娘。

 

駆逐艦や戦艦も出撃していた。とはいえ陸上であるため、徒歩で移動する以外手段はなく、海上の時よりも迅速に行動することができなかった。

 

より迅速に行動が可能な航空機は実用不可欠だった。

陸上でも空母の活躍の座は譲れない。

空母系の艦娘が援護する事が可能になったというが元々加賀の立案で押し切ってできたものである。

 

「何故加賀さんがあのような事を・・・」

 

そう冷や汗をかかせながら気になって尋ねる赤城。

 

「やはりと思ったんです。人類及び艦娘の力を黒海精人と共に使い、戦いを乗り越えなければなりません。彼ばかり頼りすぎて人類は慢心状態に陥ってしまう。それこそが人類にとって危険な時です」

 

加賀さんすごいと拍手するが頭の中では誉めていなかった。

 

(昨日から彼の部屋の前でうろうろしてたけど)

 

攻撃機と爆撃機が連携として航空爆弾を次々と投下していく。

生じる爆煙、それに包まれるマグマイト。

 

「やった!」とつい言葉を口にしてしまう赤城。

 

爆煙が晴れていく。

 

「まだです赤城さん!」

 

加賀は叫んだ。晴れたその同時に表したマグマイトの姿は傷一つも着いていなかった。

マグマイトの口が開き、空に向けた。赤城にはその行為が理解不明だった。

 

「何するつもり・・・?」

 

だが加賀は気づいた。

 

「っ!赤城さん回避指令を!」

 

だが遅かった。

口から炎ブレスが放出。

目の前に飛来していた5機が炎に包まれる。蚊とんぼ如く黒色に包まれ、墜落していく。

 

「そんな5機いっぺんに!?」

 

以前の蛇型生物との悔しさと変わらない赤城。やはり人類に敵う敵ではないのか。

また火炎を吐き出し、次々と撃墜させていく。

だが2人は諦めない。

加賀が口にする。

 

「例え希望のない戦いでも私たちは決して降伏など見せません。そうですよね、闇風さん」

 

「闇風・・・って誰?」

 

「彼の本名です」

 

闇風。その男が背後から姿を現した。

 

「それは昔からの教えだが」

 

2人の視線は闇風に向いた。

 

「早く攻撃部隊を下がって欲しい。俺がやると巻き添えを喰らう」

 

加賀は頷いた。

 

「わかりました。赤城さん ここは任せましょう」

 

彼の戦闘が始まる前にある観測機1機を加賀が飛ばした。

これは彼の実戦データを記録する為である。しかし提督からの命令ではなく

 

「葵博士・・・何故あなたまで黒髪精人に興味を持つ?」

 

機内の妖精が戦闘の様子を伺う。

新手を矛先に向け出す。マグマイトは闇風に咆哮を浴びせた。

その咆哮に反応して闇風は戦闘の構えに入った。互いに睨み合う。

先手をとったのはマグマイト。口から吐き出す火炎弾。ブレスより強力な火炎弾を連射が闇風に襲いかかる。

冷静。戦闘の使用には不可欠だった。

活用すれば回避は難ではなかった。

火炎弾を避けながら、マグマイトに向かって高速に攻めていく。

演習の時と変わらず何故、肉弾戦が主戦なのか。彼は艦娘の前で簡潔に説明した。

黒髪精人の体内にはエネルギーというのが備蓄している。使用する度にエネルギーが自動的に消費する。特に強力な光線は消費量が非常に激しい。それがもし、0になってしまうと身体に麻痺を起こしてしまい、動けなくなる。

弱光線、叉は補助を駆使し、消費量を抑えながら、敵と一戦を交える。

その戦法が強力な攻撃と変わる。

 

身体の部位が損傷。苦痛による苦しみに唸りを放つマグマイト。動きが鈍ければ闇風の敵ではない。

相性の悪い相手。それでも背後は見せない。

 

「浮いてる・・・?」

 

身体から噴き出す蒸気らしきなもの。ロケット如く噴出。それをうまくこなして、宙に舞う。

亀みたく首、脚を引っ込める。

高速に回転。そして高速なスピードで闇風にめがけて突っ切る。

マグマイトの体が目の前に迫る。の際に横スライドする闇風。右頬に熱さを感じた。

 

「熱っ・・・!」

 

マグマイトがそのまま通り過ぎていく。闇風はそれにすぐ視線を定め、振り向いた。

片手を上空に舞うマグマイトに差し向ける。手のひらいた先から不気味な光が放つ。

 

“紫電力派”!

 

念力。光に包まれ、マグマイトの回転及び、高速を止めた。焦りの鳴き声を上げる。

 

ギュゴゴゴ・・・!

 

だが諦める動機はない。炎ブレスで反撃してきた。

火が迫る。艦娘の前で説明したとおり、強力な光線は消費量が激しい。その為なるべく使用を避けなければならない。闇風は腕をバツ字に組んだ。

観測機の妖精は目を皿のように丸くしてしまった。この光景は幻なのか。加賀への戦闘状況の報告に手間取っていた。

火炎が闇風の腕に吸収されていく。次第に腕が紫色の光に包まれていく。

腕を素早く振り上げた!右腕を敵に狙い定める!

 

“質集闇放”!

 

吸収した火炎を闇に変え、勢いよく放射。マグマイトに直撃。断末魔を上げた後、爆発を起こし、闇と共に散った。

闇風は右頬を撫で回す。

 

「熱いのは嫌いだ・・・」

 

撫で終わると忍者の如く瞬足で鎮守府へと去っていった。

 

 

そしてある研究所。妖精から通達した電文をそのまま丸写した記録書類を加賀は葵という博士に渡したのである。

葵博士は子供のように若く見える。しかし外見とは裏腹に天才的な生物科学者として有名であった。

書類を見つめる葵博士。

 

「本当にごめんなさい」

 

少し困り果てた葵博士がペコリと頭を下げる

 

「瑞鶴さんが活躍したいて言うから任せるつもりだったけど」

 

「五航戦に正確な記録は書けません。簡潔に書けたのは皆優勝な子ですから」 

 

誇らしげに自慢するがその前にある物に気づいた。

壁に付近に敷かれた物を置くような道具。その中に置かれた道具がまるで機械専門の人物が製造したかのような武器だった。

 

(博士は生物専門では・・・)

 

これを質問すると博士はすぐ答えた。

 

「実は機械及びシステムに関する知識に学んでてね・・・」

 

すぐ答えた後に頬を人差し指でかく

普段その知識は家庭の周りに置かれる電気器具の修理や改造にも役に立った。博士にとっては朝飯前程度だという。

数日前、蛇型の怪物による攻撃で家、というよりアパートが破壊された。迅速に新しく復旧したが怪物の驚異は心を動揺させる程だった。

以後、軍と兵器開発の協力に手を組んだ。あくまでも異敵との戦いに対抗するため。

 

「機械にも必要不可欠だと判断し、久し振りに兵器の構造を作図したり。協力した理由は」

 

目を引かれた。窮地として即造った武器を手にし、かけつけた時、倒してくれた。

彼。

病院の患者を守る為に倒してくれた。悪に見えてもまるで正義の味方。けど彼は否定した。

クールに見えても顔が丸い。そして強い。だから引かれた。

 

「もう籠もってばかりではいられなくなった。そのきっかけを作ってくれた者にこう思った」

 

この人と着いていけれるから。彼に興味を持ってしまい、つい調査したくなってしまった。記録は・・・ただの余計な付け足しかな・・・

 

「そう・・・ですか」

 

その時に部屋に入り込んできた。それは博士より背の高い女性だった。かごを手持ちして博士に近づいた。

 

「クッキー焼いたけど食べる?」

 

この時の博士の顔・・・怯えている?見た目で焼き加減も良く、香りも良い。

そのクッキーが恐怖の対象としているような。

 

「勘弁してよ姉ちゃん!」

 

博士の姉でした。姉は飛びかかって泣きわめき、博士に抱きしめた。

 

「ヒドいーっ!弟の為に一生懸命作ったのに!」

 

「そういう意味じゃないよ!」

 

食べ物を粗末する人。そういうのは好きなじゃない

。勿体ない。なら

 

「私がいただきます」

 

クッキー1枚つまみ、口に入れる。

そしてその後の事だった

 

「今、病人を搬送中!繰り返す!病人を搬送中」

 

倒れた人。博士の研究所からタンカーで運ばれている。

 

 

 

 

 

 

 

 




黒海精人編終了します。次回は悪の科学者編へと突入します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。