メカクシティアクターズ~転生した怪物の目~   作:照月晨也

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第五話:仕事と金

マリーの内職を手伝った達也はベッドに横になっている。

 

「・・・どうしようか・・・」

 

達也は考えていた。仕事について・・・

すぐに出来るといったらやっぱりバイトだろうか・・・

しかし、金が必要になったら銀行などから奪う、

ということしかしていないため、どんな仕事があるとか、

上司に対する礼儀作法とかは全然知らない。

 

「・・・そういやキサラギとエネの話によると

シンタローは家に引きこもってパソコンをしている・・・って

言っていたな・・・あいつにこの辺のアルバイト情報を調べさせるか・・・」

 

アジトにパソコンは一応あるが、達也はパソコンの操作なんか出来ない

・・・というか電卓すら操作できない。

まあ、触ったことのある電子機器はテレビのリモコンか

固定電話くらいだからしかたないのだろうが・・・

 

達也はシンタローに聞いてみた。

 

「おい、なんかこの辺のバイト募集中の職場を調べてくれ。」

 

「いや・・・そんくらい自分で調べてくださいよ・・・今ではパソコンで何でも調べられる時代になったんですから・・・」

 

「俺はパソコンとか使えない。使ったことがない」

 

「・・・これを聞くのは失礼だと思いますが・・・今までどうやって食ってきたんですか?」

 

「逆に聞くけどな、こんな便利な能力を持った奴がまともに仕事すると思うか?」

 

達也の説明を聞いて、シンタローが納得する。が、同時に達也へ不信の目を向けてくる。

 

「そうですか・・・。まあ、真面目に働いてくれるなら・・・。」

 

「働く。」

 

(ほんとかよ)

 

と、思った後シンタローはパソコンで調べてみる。さすがイケニート、

毎日パソコンを使っているだけある。すぐに結果が出てきた。

 

「結構あるな・・・運送業やら店員やら・・・」

 

「まあ、それだけ人手を求めている場所があるということですよ。」

 

「・・・じゃあまずは此処に行ってみるか。」

 

と達也が指差した場所はラーメン店である。

 

「そんな軽い気持ちで決めて大丈夫ですか?」

 

「絶対大丈夫だ。」

 

「(その確信は何処から・・・)まあそういうのなら・・・」

 

「じゃあ早速いってくるわ。」

 

「今から!?」

 

「おう、人手を求めている場所ならすぐにでも取り合ってくれるだろ。」

 

「それはおかしいですよ!さっきの『絶対大丈夫』はそれですか!?そうですか!」

 

(なんか今のシンタローに係わると面倒くさい気がする・・・)

 

達也はそう考えて、シンタローを無視してラーメン店に向かう。

 

「・・・あれ?達也さ~ん?」

 

そこから約1時間20分、達也は帰ってきた。

 

「はあ・・・。」

 

「達也さん・・・どうでした・・・?(大体結果は予想つくけど)」

 

「落ちた。まあ面接自体はできたけどな。」

 

「(面接できたのか)・・・残念でしたね・・・」

 

「しかもあの面接官(やろう)・・・俺が帰るときに『守銭奴がきやがったwww』って言ってやがった・・・。」

 

達也は悔しがるように言う。シンタローはそれを聞いて「ん?」と声を出す。

 

「・・・達也さん。志望理由には・・・どう答えました?」

 

「金が欲しいからって答えた。」

 

「そりゃ落ちますよ!つーかそれ犯行動機じゃないですか!」

 

「いや、金以外の理由がねーし・・・無償で働く気はねーし・・・」

 

「たしかにそれは解りますけど・・・人と話すのが好きだから―とか言えばまだ・・・」

 

「まあ、就こうとしただけご主人よりマシですよ。」

 

話をシンタローのスマホから聞いていたエネが話に入ってくる。

 

「頼むから入ってこないでくれ・・・しかもなんか胸が痛くなる・・・」

 

「・・・?まあいいや、次いこうぜ次、次は・・・ここで。」

 

達也は次に指差した場所は、スーパーマーケットである。

 

「計画性なさすぎです。行き当たりばったりじゃ誰も相手してくれませんよ。」

 

「今度はいきなり行くんじゃなくて、電話で取り合ってみる。丁度、表示されてあるサイトに

電話番号が載ってあるしな、え~っと・・・電話電話・・・」

 

達也はアジトに置いてある固定電話でスーパーマーケットに電話する。

 

「・・・はい・・・そんなに離れてないと思います・・・分かりました・・・」

 

電話で取り合った結果は・・・

 

(履歴書を持って明日の昼にか・・・紙にでも書いておくか・・・それに銀行に口座やらを作ったり・・・

保険に入ったほうがいいとも言っていたな・・・)

 

履歴書・・・そんなもの持っている訳がない。持っていても白紙に近いだろう。

 

「・・・おいシンタロー。履歴書って何処にあるんだ?」

 

「・・・雑貨店で普通に売ってますよ・・・」

 

「そうか、じゃ買ってくる。(帰りに口座を作って保険に入るか・・・)」

 

達也は履歴書を買いに出かける。

 

「・・・本当に働くことができるのか?」

 

シンタローの思いは尤もである。

さて、達也はスーパーマーケットで働くことができるのだろうか・・・




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