メカクシティアクターズ~転生した怪物の目~   作:照月晨也

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今回は本編というより、番外編に近いです。


第六話:夕飯調理

「ういー・・・」

 

達也は雑貨店から帰ってきた、そして、自分の部屋の机に履歴書を置く。

シンタロー達はもう自身の家に帰っているようだ。

 

「・・・なに書けばいいんだ?」

 

そう、達也には履歴書の書き方など全然分かっていなかったのだ。

写真は一応、帰るときに写真屋の店員を操って履歴書専用の写真を撮ってもらったが・・・

達也はとりあえず名前を書く、しかし、単に名前や住所、生年月日を書けば言い訳ではない。

中には達也には書けそうもない学歴・履歴や免許・資格の欄がある。

 

「・・・埋められるものだけ埋めればいいか・・・」

 

達也は履歴書に書けるだけ書く(それでも白紙に近いが)

それを終えたらベッドに腰掛け、AKIRAを読みはじめる。

 

そして、気が付けば日の入りの頃になっていた。

 

「・・・(夕食の手伝いか・・・)」

 

不意にカノの発言を思い出し、台所に向かう。覗いてみると、キドとマリーが準備をしていた。

 

「・・・よう」

 

「あ、達也。手伝ってくれるの?」

 

「まあな。暇になったし」

 

「じゃあフライパンとアルミ鍋を出してくれ。・・・あ!その前に!」

 

「なんだよ・・・?」

 

「手を洗ってくれ。」

 

「・・・おう・・・(十分泡立ったし、もういいだろ)」

 

達也は袖を捲くり、石鹸で手を洗い、泡を水で流そうとするが・・・

 

「待て、もうちょっと注意深く洗え。」

 

「・・・?もう十分だろ?」

 

「まだだ、手の甲、掌だけじゃなくて爪の中、指の間、手首も洗え。」

 

「・・・面倒くせっ」ボソッ

 

「やれ」ギロッ

 

「・・・おー・・・」

 

(キド・・・ちょっと怖い・・・)

 

キドに言われたとおりに、手洗いを再開する。

 

「よし、このくらいで十分だ。」

 

「はいはい・・・」

 

達也は十分に手を洗った後、泡を水で洗い流す。

達也とキドとマリーは料理を始める。

 

「マリーは米を洗って、達也は味噌汁を作ってくれ。私は野菜炒めを作る。」

 

「おー・・・」

 

達也はアルミ鍋を取り出し、水を入れ、昆布と煮干を入れて、火にかけようとする。

 

「待て待て、火にかけるな、鍋はいったん放置して食材を切れ。」

 

「・・・分かった。」

 

達也は「なぜ放置する必要があるんだ」と思ったが聞かなかった。なぜなら達也は素人で

キドのほうが料理について知っているからだ。

変に聞くよりも、従ったほうがいいだろうと、達也は思った。

キドの言うとおり、達也は大根と油揚げを切る。が・・・達也は指を包丁で切ってしまう。

 

「痛って・・・!」

 

「達也、大丈夫?包丁で切るときは猫の手で切るんだよ。」

 

「猫の手・・・?いったいどんな手だ?」

 

米を洗っているマリーは自分の手で猫の手を表現する。

 

「・・・その手で包丁は持ちにくいだろ・・・」

 

「そっちの手じゃなくて、食材を抑える方の手だよ」

 

「ほー・・・」

 

達也は自分の無知なところに躓きながらも、なんとか味噌汁を完成させる。

 

「お~い、味噌汁は完成したぞ」

 

「俺の野菜炒めも完成した。」

 

「ご飯はもうちょっとで炊き上がるよ」

 

そして、ご飯が炊き終わり、皿に盛り付ける。

 

「完成だな・・・じゃあ食卓に運ぶか・・・」

 

「じゃあ私が運ぶね」

 

「頼む。」

 

「あ・・・マリーは・・・」

 

マリーが一人分を運び始める。・・・その約4秒後の出来事である

 

「あっうわっうわあ!」

 

「!?」

 

マリーが何故かバランスを崩し、転ぶ。もちろん夕飯は・・・台無しだ。

 

「ああっ!ごめん!ごめ・・・」

 

そのときのキドは呆れている顔・・・そして、達也の顔は・・・もちろん・・・

 

「・・・おい・・・」

 

「ひいっ・・・!?」ビクッ

 

「・・・マリイイイイイ!てめええええええええええ!」

 

「ひいいいっ!ごめんなさい!ごめんなさい!!!」

 

ド怒りだ・・・一生懸命作った料理を零したマリーに対しての怒り・・・

 

「・・・全く・・・」

 

達也たちはマリーが零した一人分を作り直す。

しかし・・・達也はこの状況に怒り心頭していると同時に、楽しんでいるのは確かだった・・・




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