一人分の料理を作り直し、セトとカノを加え、一人に付き一人分を食卓に運ぶ。
セトはマリーの分も運ぶため、二人分を運ぶ。
「「「「いただ・・・」」」」
「・・・」モグモグ
達也は食前の挨拶をせずに、逸早く夕飯を口に入れる。
「達也さん・・・いただきますと言ってから食べようね~」
「ん?・・・いただきます」
カノに言われて、手を合わせて食前の挨拶をする。この言葉を口にしたのは何時ぶりだろうか
小学3年生くらいのころだろうか・・・いや、いただきます以外の挨拶の言葉も
ほとんど口にしていないだろう
「自分で作った料理はおいしいっすよね、達也さん」
「自分で作った料理だからおいしいってのはわからないが・・・まあ、おいしい方じゃねえの?」
達也は普通に料理を食べて、普通に感想を言う
食べてる最中に、メカクシ団が話を吹っかけてきたが、達也は少々軽くあしらう、食べるときは
食べることに、寝るときは寝ることに集中するタイプの人間だろうか
「・・・ごちそうさん」
達也は夕飯を食べ終わり、残った食器を台所の流し台においておく
そして、リビングでソファに座り、ジャケットから『AKIRA』を取り出し、読み始める
「・・・」
しばらくすると、食べ終わったであろうセトが話しかけてきた。
「達也さん、何を読んでいるっすか?」
「・・・AKIRAって漫画だ」
「へえ~・・・?これ、フィルムコミックじゃないっすか?」
「あ・・・?」
そういえばテレビで見た漫画と違っていた。テレビで見た漫画というのは白黒で、
今読んでいる『AKIRA』は、色がついており、まるでアニメをそのまま漫画にしたようだった。
「・・・どっちでもいいだろ、読めることには変わりない」
「そうっすね・・・それにしてもこれ、けっこうボロボロっすね」
「まあ、8歳くらいから読み続けているからな・・・」
「単純計算で23年っすか・・・すごく気に入っているんっすね・・・」
「・・・ああ、宝物といっても過言じゃない」
達也がセトが会話していると、マリーが話しかけてくる。
「ねえ達也、今日シャワー浴びる?」
「そうだな・・・今日は汗を掻いたしな・・・」
「じゃあ・・・着替えは?」
「・・・あ、そういえば今着ているやつ以外の服がないな・・・」
「やっぱり・・・」
マリーと達也は頭を抱える、衣類は人間が社会的に生きていくために必要なものである。
マリーは達也の隣にいるセトが目に入る
「・・・ああ!そうだ!」
(どうしたんだよ一体・・・)
「セト!達也!立って二人で並んでみて」
セトと達也は立ち上がり、横に並んでみる
「やっぱり、同じ身長だ!」
「・・・まさか」
セトと達也はマリーの言葉を察する
「達也!セトの服を少し借りれば?」
「やっぱり・・・」
「いや・・・今からでも買いにいけばいいだろ・・・」
「でも、今は結構暗いし・・・」
「俺はお前より大人だ。夜中に出歩けないくらい肝っ玉は小さくない」
「・・・わかった」
「・・・というわけで、俺は今からデパートへ買いに行くわ」
「うん、いってらっしゃ~い」
達也は再び、買いに出かける。今度は衣類を買いに・・・
・・・しばらくして、達也は服三着、パジャマ一着下着数枚、ついでに歯ブラシも買ってきた。
センスは良くもなく、悪くもなくというかんじである。
「おかえり~、結構時間かかったね?」
「デパートで迷っただけだ」
「達也さん、もしかして最近この地域に来たの?」
「・・・そうだ」
正確には今日、この世界に来たのだが、今、言えるわけがなかった
「そうなんだ~、もうみんなシャワーを浴び終えたから、達也さんが最後だよ」
「そうか・・・」
「あ、達也、シャワーを浴び終わったらさ、換気扇を回しておいてくれ」
「お~・・・」
達也は自分の部屋に服を置いて、下着とパジャマを持って風呂場に行く。
そして、シャワーを浴びる
「・・・今日は暑かったな・・・」
「・・・」
改めて右脚を触ってみるが、ここにきて脚が再生していると逆に違和感しか残らない
「全く・・・訳がわからない・・・」
この世界に来て、しばらく経ったが、この世界には能力を持っている
奴らがいるという事しか分からなかった。
達也は身体を洗い、パジャマに着替える。
「っと・・・」
達也は思い出したように換気扇を回して、リビングに向かう。
「・・・はあ・・・」
達也はコップにアクエ○リアスを注ぎ、飲む。風呂の後の水分補給だ。
しかし、リビングに来たものの、何もすることがない、しかし、まだ眠くない。
とりあえず、メカクシ団と一緒にテレビを見る。今はバラエティ番組をやっているようだ
「・・・wwww」
メカクシ団が笑っている中、達也もいつの間にか笑っていた。このように笑うのは久しぶりだろう
「ふああ・・・おやすみ~・・・」
「おう」
「おやすみ、マリー」
眠たくなってきた者から、歯磨きをして寝はじめる。
「・・・ふああ・・・ってあいつらもう寝たのか・・・」
いつのまにか、リビングには達也一人しか居なかった
そして、達也にも眠気が来る
「・・・俺も寝るか」
達也はテレビと電気を消し、歯磨きをして、水を飲み、ベッドに入る。
(今日は疲れた・・・)
疲れた達也が眠りにつくのに時間は掛からなかった。達也は寝息を立てる
「・・・スー・・・スー・・・」
・・・そして、達也は夢を見る。それは、決してたかが夢だと侮ってはいけない夢・・・
「・・・ぉ・・・ぃ」
(・・・誰だ?声が聞こえる・・・?)
「・・・~い、お~い、達也~起きてる~?」
(なんだよ?こいつ、懐かしいような・・・忌々しいような・・・)
「というかまだ起きちゃだめだよ~。君とは話すことがいっぱいあるんだからね~」
夢の中だというのに、達也は視界がはっきりしていなかったそのためか、声の主を認識しづらい
「・・・って聞こえているならそういってよ~・・・なんで返事してくれないの?」
「・・・お前は・・・!?(なんで・・・こいつは・・・!)」
はっきりしてきた達也の視界が捉えたの声の主は・・・子供の頃の達也だった・・・
駄目な部分や気に入らない部分ありましたら
遠慮なくお叱りください。