メカクシティアクターズ~転生した怪物の目~   作:照月晨也

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大変長らくお待たせして申し訳ございません


第七話:夜と日常

一人分の料理を作り直し、セトとカノを加え、一人に付き一人分を食卓に運ぶ。

セトはマリーの分も運ぶため、二人分を運ぶ。

 

「「「「いただ・・・」」」」

 

「・・・」モグモグ

 

達也は食前の挨拶をせずに、逸早く夕飯を口に入れる。

 

「達也さん・・・いただきますと言ってから食べようね~」

 

「ん?・・・いただきます」

 

カノに言われて、手を合わせて食前の挨拶をする。この言葉を口にしたのは何時ぶりだろうか

小学3年生くらいのころだろうか・・・いや、いただきます以外の挨拶の言葉も

ほとんど口にしていないだろう

 

「自分で作った料理はおいしいっすよね、達也さん」

 

「自分で作った料理だからおいしいってのはわからないが・・・まあ、おいしい方じゃねえの?」

 

達也は普通に料理を食べて、普通に感想を言う

食べてる最中に、メカクシ団が話を吹っかけてきたが、達也は少々軽くあしらう、食べるときは

食べることに、寝るときは寝ることに集中するタイプの人間だろうか

 

「・・・ごちそうさん」

 

達也は夕飯を食べ終わり、残った食器を台所の流し台においておく

そして、リビングでソファに座り、ジャケットから『AKIRA』を取り出し、読み始める

 

「・・・」

 

しばらくすると、食べ終わったであろうセトが話しかけてきた。

 

「達也さん、何を読んでいるっすか?」

 

「・・・AKIRAって漫画だ」

 

「へえ~・・・?これ、フィルムコミックじゃないっすか?」

 

「あ・・・?」

 

そういえばテレビで見た漫画と違っていた。テレビで見た漫画というのは白黒で、

今読んでいる『AKIRA』は、色がついており、まるでアニメをそのまま漫画にしたようだった。

 

「・・・どっちでもいいだろ、読めることには変わりない」

 

「そうっすね・・・それにしてもこれ、けっこうボロボロっすね」

 

「まあ、8歳くらいから読み続けているからな・・・」

 

「単純計算で23年っすか・・・すごく気に入っているんっすね・・・」

 

「・・・ああ、宝物といっても過言じゃない」

 

達也がセトが会話していると、マリーが話しかけてくる。

 

「ねえ達也、今日シャワー浴びる?」

 

「そうだな・・・今日は汗を掻いたしな・・・」

 

「じゃあ・・・着替えは?」

 

「・・・あ、そういえば今着ているやつ以外の服がないな・・・」

 

「やっぱり・・・」

 

マリーと達也は頭を抱える、衣類は人間が社会的に生きていくために必要なものである。

マリーは達也の隣にいるセトが目に入る

 

「・・・ああ!そうだ!」

 

(どうしたんだよ一体・・・)

 

「セト!達也!立って二人で並んでみて」

 

セトと達也は立ち上がり、横に並んでみる

 

「やっぱり、同じ身長だ!」

 

「・・・まさか」

 

セトと達也はマリーの言葉を察する

 

「達也!セトの服を少し借りれば?」

 

「やっぱり・・・」

 

「いや・・・今からでも買いにいけばいいだろ・・・」

 

「でも、今は結構暗いし・・・」

 

「俺はお前より大人だ。夜中に出歩けないくらい肝っ玉は小さくない」

 

「・・・わかった」

 

「・・・というわけで、俺は今からデパートへ買いに行くわ」

 

「うん、いってらっしゃ~い」

 

達也は再び、買いに出かける。今度は衣類を買いに・・・

 

・・・しばらくして、達也は服三着、パジャマ一着下着数枚、ついでに歯ブラシも買ってきた。

センスは良くもなく、悪くもなくというかんじである。

 

「おかえり~、結構時間かかったね?」

 

「デパートで迷っただけだ」

 

「達也さん、もしかして最近この地域に来たの?」

 

「・・・そうだ」

 

正確には今日、この世界に来たのだが、今、言えるわけがなかった

 

「そうなんだ~、もうみんなシャワーを浴び終えたから、達也さんが最後だよ」

 

「そうか・・・」

 

「あ、達也、シャワーを浴び終わったらさ、換気扇を回しておいてくれ」

 

「お~・・・」

 

達也は自分の部屋に服を置いて、下着とパジャマを持って風呂場に行く。

そして、シャワーを浴びる

 

「・・・今日は暑かったな・・・」

 

「・・・」

 

改めて右脚を触ってみるが、ここにきて脚が再生していると逆に違和感しか残らない

 

「全く・・・訳がわからない・・・」

 

この世界に来て、しばらく経ったが、この世界には能力を持っている

奴らがいるという事しか分からなかった。

 

達也は身体を洗い、パジャマに着替える。

 

「っと・・・」

 

達也は思い出したように換気扇を回して、リビングに向かう。

 

「・・・はあ・・・」

 

達也はコップにアクエ○リアスを注ぎ、飲む。風呂の後の水分補給だ。

しかし、リビングに来たものの、何もすることがない、しかし、まだ眠くない。

とりあえず、メカクシ団と一緒にテレビを見る。今はバラエティ番組をやっているようだ

 

「・・・wwww」

 

メカクシ団が笑っている中、達也もいつの間にか笑っていた。このように笑うのは久しぶりだろう

 

「ふああ・・・おやすみ~・・・」

 

「おう」

 

「おやすみ、マリー」

 

眠たくなってきた者から、歯磨きをして寝はじめる。

 

「・・・ふああ・・・ってあいつらもう寝たのか・・・」

 

いつのまにか、リビングには達也一人しか居なかった

そして、達也にも眠気が来る

 

「・・・俺も寝るか」

 

達也はテレビと電気を消し、歯磨きをして、水を飲み、ベッドに入る。

 

(今日は疲れた・・・)

 

疲れた達也が眠りにつくのに時間は掛からなかった。達也は寝息を立てる

 

「・・・スー・・・スー・・・」

 

・・・そして、達也は夢を見る。それは、決してたかが夢だと侮ってはいけない夢・・・

 

「・・・ぉ・・・ぃ」

 

(・・・誰だ?声が聞こえる・・・?)

 

「・・・~い、お~い、達也~起きてる~?」

 

(なんだよ?こいつ、懐かしいような・・・忌々しいような・・・)

 

「というかまだ起きちゃだめだよ~。君とは話すことがいっぱいあるんだからね~」

 

夢の中だというのに、達也は視界がはっきりしていなかったそのためか、声の主を認識しづらい

 

「・・・って聞こえているならそういってよ~・・・なんで返事してくれないの?」

 

「・・・お前は・・・!?(なんで・・・こいつは・・・!)」

 

はっきりしてきた達也の視界が捉えたの声の主は・・・子供の頃の達也だった・・・




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