愚弟の暗殺教室   作:レベル777

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暖かい目でよろしくおねがいいたします。


0話:プロローグの時間

『エンドのE組』行き―――。

 

 その切符を手に入れるのは容易かった。

 

 進学校である椚ヶ丘中学のエリート達なら誰もが絶望する切符。

 

 本校舎とは別に用意された山にある隔離校舎で、碌な設備も無く授業を教えてくれる教師も1人、教育するための環境が整っていないそんなボロい木造校舎。

 

『敗者』という言葉がこれほどお似合いなのだから誰も好き好んでE組には行きたがらないだろう。

 

 だからこそ、誰もトラブルを起そうとしない。逆をいえば問題さえ起せば簡単にE組行きの切符を手に入れられる。

 

 人畜無害で成績もそこそこ、いやたぶんかなりエリートなこのボクでもさえ闇落ちするのは容易すいのだ。

 

 なに、簡単なことさ。

 

 ちょっくら調子こいたクラスメイトを放課後にでも半殺しにすれば確実だ。

 

 一つのグループをつぶせばいい……のはず。

 

 気に入らない連中を……おっと、この学園の支配者である浅野理事長がたまたま教室の前を通りかかったからもうパーフェクト。

 

 だからボクはブチ切れて実行に移した。

 

 殺気を出して奴等をビビらしてとりあえず男子はボクの特技の一つである『衣服を剥ぎ取る』技で全裸だ。お前も、ハゲも、そこの眼鏡も、制服も肌着も靴下もパンツも剥ぎ取ってやる。

 

 男子達が全裸になった。衣服を剥がされ床で呻いている。あぁ、踏んづけてしまってごめんよ。

 

 だが言っておくが決してボクは変態じゃない。ちょっと顔が女っぽいからアッチ系のヒトとか言われがちだけどボクは男に興味はないっ!

 

 ただ全裸になった男子を見て女子達が悲鳴を上げたことに興奮してしまっただけだ!

 

 気をよくしたボクは女子達にも手を掛けようとした。

 

 やばい、犯罪のニオイがしてきたけどエンドのE組確定にするにはこれぐらいは蛮行はしなければならないと思ったんだ。そもそもこのグループの中の一番嫌いな女子だけは絶対に痛い目にあわすと決めていたんだから。

 

 ボクは真っ当な理由を付けて自分に言い聞かせて第二撃に入った。

 

 が、残念ながらお目当ての女子の裸を見ることはできなかった。おっぱいも、パンツでさえ……

 

 浅野理事長がボクを止めた。

 

 手首をガッチリとしっかりと掴んで情熱的な目でボクを見てきた。いやん。

 

「私は悪い夢を見ているみたいだ」

 

 いやん、それは大変ですね、急いで保健室に行かれてはどうですか?とは言えなかった。言えば、たぶん今日のこの事は悪い夢で終わりそうな気がしたんだ。明日から何事もなく、またエリート共が集うこの教室で授業が普通に始まりそうだったから。

 

 いや、それはないか……

 

「君ほどの人畜無害がどうしてまた。本当に残念でならない」

 

 失望の表情をする理事長せんせー。

 

 でも、それもフリで本当は残念に思ってないようにボクには見えた。

 

「一応訊くけど、何が君をそうさせたのか理由を説明してくれますか?」

 

 一応ってなんだよ、一応って。

 

 だけど、それで良い。

 

 第三者に聞いてもらわないといけないんだ。

 

 もう一度はっきりさせないといけないのだ。

 

 何故ボクがブチ切れたのかを理由を言わなければならない。

 

 だからボクは説明した。

 

「せんせー、こいつらがボクの姉ちゃんの悪口を言ったんです! ボクは絶対にこいつらを許せませんし、だから制裁を下したんです!!」

 

「……………………はあ」

 

 あれ、なんかため息つかれた!?

 

 熱を帯びて血の涙を流すボクと理事長センセーの温度差が窺える。

 

 でも、ボクはまだ続ける。

 

 鬱憤を晴らすかのように、殺気もサービスで撒き散らして、

 

「おい、お前だよ主犯の多川心菜。この恩知らず。お前のせいで姉ちゃんはE組行きになった。だから許さない。絶対にその制服を剥ぎ取ってやるからな! ブラもパンツも剥いで全裸にしてやるからな!!」

 

「ひ、ひぃっ………」

 

 もう変態と呼ばれても構わない。ブチ切れたボクは殺気をガンガンに飛ばす。

 

 理事長せんせーにガッチリ手首を握っているから手が届かないが、別に今剥ぐ必要はない。

 

 理事長せんせーから解放されてからでも遅くはない。

 

「いいか絶対に剥いでやる。明日でも明後日でも剥ぐまで追い掛けるからな!! あと、これから姉ちゃんが受ける苦汁の分だけお前にも味あわせて剥いでやるからな!!」

 

 衣服を剥ぐだけに特化した技で右に出る者はいない!!

 

 それを聞いた奴は顔を青ざめ、さらに殺気をガンガン当てられているせいで失禁してしまった。

 

 ふははっ、ざまーみろ。

 

「はぁ、君は本当にお姉さんが絡むと尋常じゃなくなる。シスコンという特異な能力に目覚めたばかりになんて愚かな……」

 

 せんせー、シスコンは愚かじゃないし特異能力じゃありません。

 

 それにボクはシスコンじゃないです。ただ、ちょっと姉ちゃんのことが好きなだけの中2です。

 

「あとの処理は私に任せて君はもう家に帰って頭を冷やしてきなさい」

 

「は~い、かしこまりました~、かしこ~www」

 

「………」

 

 こんな感じでボクが起した問題は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、予想通り停学くらったよ。

 

 そんでもって3年の4月からエンドのE組で勉強するようにと告げられるのであった。

 

 多川心菜の制服を剥ぎ取ることは未だにできていないけど、こうしてボクは念願の姉ちゃんと同じE組になる。

 

 ほら、冒頭でも言ったとおり簡単にE組に入れたでしょ?

 

 もちろん、この事は姉ちゃんや母さんに知れ渡り説教を食らうハメになった。

 

 父さん? あぁ、父さんはナイスといって笑ってて、そのおかげで標的がボクから父さんに移ったけどね。どうでもいい話。

 

 そんなことよりもだ。

 

 その日以来、姉ちゃんには呆れられて口もきいてくれない日もあったよ。

 

 冷たくあしらわれた日には姉ちゃんの代わりに母さんに甘えようとしたけどBBAだから萎えるだけだしね。こめかみに青筋立てられるのでもう二度とバカな真似はしないけども。

 

 でも、あのカス共に復讐できたのだから後悔はないよ。

 

 まぁ、まだ物足りないんだけどね。

 

 なに、身構えなくてもいいよ。ただの余興をするだけさ。

 

 今度はクラスの連中じゃなく椚ヶ丘中学校のエリート気取りのカス共全員がターゲットだ。

 

 

 

「100億円を使ってあのカス共を地に平伏せてやる」

 

 

 

 だからごめんね、姉ちゃん。また迷惑かけちゃうかも。

 

 そして、ごめんね。これから会うE組のみんな。

 

 超タコ型生物を殺して100億円を独り占めするのはこのボク、片岡ミソギだ。




片岡ミソギ

出席番号:E-6

身長:164cm

体重:50kg

血液型:AB型

得意科目:保健体育(実技)

苦手科目:英語

性格:人害無蓄。とボクはいつも言っている。

趣味・特技:狩りのゲーム、追剥、姉が絡むと何倍でも強くなる(ただのシスコン)

所属部活(過去):帰宅部

宝物:姉から貰うプレゼント全般

100億円獲得できたら:エリートぶっている椚ヶ丘中学の生徒どもを地に平伏せさせる。

暗殺技術:戦闘能力共に女子並み。姉に応援される、または姉を侮辱されるか傷ついた時にだけ覚醒するシスコンパワーがある。

備考:中性的な顔立ち。
   銀髪を肩まで下ろしたセミロング。戦闘時はゴムバンドで髪止めにして殺意をむき出しにする。
   姉である片岡メグの悪口を聞いてしまったシスコンがクラスメイトを次々に制服等剥ぎ取る暴挙に出てしまう。そのことが原因で彼もまたエンドのE組の仲間入りである。
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