闇の眠りを誘う者~FFFシリーズ~ 1年生ver 作:彪ちゃん
名前はシュペルですが、僕が以前からそこで活動している名前ですので、本人で間違いないです。↓URL
http://www.pokemon-br.com/b/bbs_story/index.cgi
「ここが☆3の会場かぁ・・・!」
このバトルフィールドの奥に☆3の試験官がいる。
誰かは分からないけど、中のとてつもない気配を僕は感じ取った。
多分僕が思っている以上の強兵が待ち構えている。だけど僕はそれが楽しみで仕方がないや。
どこまでやれるのかはっきり知りたいからね!
「よーし、行くぞっ!」
『は?お前なに?まさか☆3を受ける気じゃねぇだろうな?』
後ろから響くヤンキー染みた生意気な声が、僕の試験の行く手を止めた。
振り向くと、そこには鉄の鎧で身を守るコドラがこっちをニヤニヤしながら見ている。
バックにはココドラが10体ほどついていて、明らかに僕を弱者の目で笑っているじゃないか。
「そうだよ?今の実力で☆3に通用するのか試してみたいんだ!」
『はあ~~~??無理無理無理!お前みたいな世間知らずで何も出来ないやつが絶対受かるわけねえだろ!』
「そうだそうだ!ドルマラ様の言う通りだぞ!」
ドルマラと率いるその部下がよってたかって僕を指差して爆笑している。
何がおかしいのか全然分からないや。そんなに可笑しなこと言ったかな?
でも、いきなり初めて顔を知って話すポケモンに向かってなんでそんなにつっかかってくるのだろ?寂しがりなのかな?ツンデレ?
「何かおかしいこと言った?1つ思ったけど口に咥えてんのってチョーク?その鎧はロックバンドなの?」
「はぁ?何言ってんだ!これは煙草だぞ!た・ば・こ!先公でもロックバンドでもねえよボケ!」
「ほんと?ほっ、よかった~!てっきり厨二病に溺れて血迷ったロック系の先生かと思っちゃったよ!で、そのちくわ食べないの?」
僕はドルマラの口元をながながと見つめた。美味しそう!
「だからちげえつってんだろが!!た!ば!こ!分かるか!?この3文字聞こえるか!?学生ヤンキーの象徴だぜ!?ちくわ咥えるヤンキーなんてどこにもいねえっつの!!」
「えええっ!?たばこぉ!?やっぱりロックバンドなんだぁ!」
「だからどうしてそうなる!?しかもロックバンドにどんなイメージ持ってんだ!?」
ドルマラが怒りの形相でガミガミ喚き散らしてる!すごく唾飛んでくるし!
バンドのツッコミ担当なのかな?僕の言ったことすごく拾ってくれる!
でもどう見てもちくわだけどなぁ?
それより、他に話すべきことがあるんだった。
「そんなことより、なんで受からないって言い切れるの?」
すると開き直ったのか、また僕をバカにする態度を見せてきた。
ドルマラが、たばこの口に再び火をつける。
「ちっ。分からないのか?☆3の試験はリューガとかいうやけに調子乗ったうざい奴以外誰も受かってないんだぜ?それをぶち破るのが俺様!俺様以外絶対いねぇんだよ!受験しにきたやつ全員、闘いを見ても生ぬるいやつばっかで面白くねえ。どうせお前もそうなんだろ?自分の力を試したいなんて綺麗事抜かすな。虫酸が走るぜ。」
笑いながらも、自分が一番強いと信じきっていて、他の受験者たちも全否定した。
そのうえ、弱いのに頑張ろうとするポケモンは全て偽善者だという考えを露骨に明かしている。
──────でも。
「やってみなきゃ分からないでしょ?僕のことはいくら侮辱しコケにしてもいいけど、みんなこの日のために頑張ってきたんだ。ポケモンの努力を否定しないで!」
ドルマラ一味が一斉に顔をしかめて僕を鋭く睨みつけている。
僕が弱気にならないのが気に食わないのだろうかな。
「ドルマラ様、こいつ生意気じゃないですか?俺たち全員d
「はっ、おもしれぇ!」
「え・・・?」
ドルマラが急にやる気の笑みを浮かべて体を構えている。
「そんなに俺の言ったことに腹が立ったのか?じゃあこうしようぜ、もしお前が☆3の試験に受かったらさっきのことは訂正してやるよ、お前を讃えてあげよう。だがもしだ。お前が試験に落ちたら。」
「・・・・・・・・・・・。」
沈黙が続く。何かよからぬ罰でも考えているのかな。
するとさっきの笑みが怒り狂った野良犬のように変貌した。
「その時はお前を俺の手で跡形もなく捻り潰してやる。一生そのうるせえ口と体が動かないようにな・・・!」
「どうだ?逃げてもいいんだぜ?まあここで逃げるやつはFFF受験者、男、そして正義として失格だがなぁ!!」
なんて釣り合いのない
これじゃあ僕に物理的なメリットは1つもないじゃないか!
でも、さっきのことを訂正してくれるんなら・・・僕にとっては十分に良い条件だよ。
「いいよ、受けて立つね。二言はなしだよ?約束を帳消しになんてしないよね。」
「ふん、当たり前だ。お前を潰せるのが楽しみだぜ・・・!」
一方─────。
「フレッドくーん!フレッドくーん!どこなのー!?」
レイアは、先ほどぶつかった衝撃で気付かずに落とした受験票を届けにいこうと、フレッドを探している最中だった。
しかしレイアはフレッドが何処にいるのか分からないでいた。フレッドは試験を受けに行くと言っていたのだが、どのランクを受けるのかを告げずに走り去ってしまったのだ。
「☆1にはいなかったし、☆2にもいなかったわ・・・!まさか☆3?でもそれは絶対にないわよねぇ。あんなに恐ろしくレベルが高い試験なんて誰も受けようだなんて思ってないわ!もうちょっと校内を見て回ろうかしら!」
「どうしましたか?」
必死に探し回ってたレイアに誰かが声をかけた。
見ると、それは頭に赤いハチマキを巻いた格闘家のようなリオルでだった。
「知り合いを探しているの!花柄で左右逆のスリッパを履いたピカチュウ君なんだけど、見かけてない?」
「は、花柄のスリッパだって?しかも左右逆ですか?すいません、そんな変わった不審者は見てませんけど、とりあえず通報したほうがいいですか?」
「違う違う違う!不審者じゃないわ!受験生よ、受験生!通報なんてしたら警察への道が閉ざされちゃう!」
「でも、見てないのね・・・。今頃困って必死に探しているのかもしれないわ!でも☆1と2の会場にはいなかったし、ああ~何処にいるのよぉ!」
レイアは困り果てた顔で辺りをきょろきょろ見渡している。
FFF高校は敷地がとても広いので1周するのは一苦労するのだ。それに試験が始まるとも言っていたから時間もない。
「なら、僕今から☆3の試験を受けに行くんですけど、ご一緒にそちらにいるか探しませんか?」
「え・・・?あなた☆3の試験を受けるの?え!?なんで!?☆3の試験は未だかつて合格者はリューガさんだけなのよ!?そんな落ちて当たり前の難しい試験を受けるだなんてどうして!?」
レイアは余計に焦りが出てきた。
落ち着きがないせいかその場をくるくる回りながら取り乱している。
「落ち着いて下さい。☆1と2に居なかったのなら☆3の会場にいるしか考えられません。それに、なにも落ちる気で受けに行く訳じゃありませんよ。自信があるから受けるのです。」
「私にとって不安しか感じないよ!馬鹿なの!?死にたいの!?」
「いや、死にませんって。とりあえず急ぎましょう、僕も時間がないので。」
「死なないでね!?」
「だから死にませんって・・・。」
このような会話を繰り返していた。
話を戻すと、フレッドたちはすでに会場へと入っているところだ。
「ふん、フィールドが岩石で覆われているじゃないか。それにめちゃくちゃ広いぜ。ありゃ私立のちょっと広いぐらいの運動場と同じようなもんだ!」
「確かに広いね。それほど派手な技でも出してくるのかも!」
「そういやお前、何で花柄のスリッパ履いt
「聞かないで。ちくわ系ロックバンド。」
ドルマラの言葉を遮るかのように反応して消した。
「んだよ!!ちくわ系ロックバンドって!!
「冗談だって!落ち着いてよ!」
こんな所で食い殺されちゃたまんない。
しかし、僕ら2匹の他にたった5匹しかいなかった。
むしろそんなにいたってほうが奇跡なのかな?なにやら自信なさげのように見えるような。
「おい、来たぞ。アブソル=パーシー長官のお出ましだ。」
フィールドの左端に自動扉があって、そこから厳しいを名詞にしたような迫力ある長官が出てきた。
集まった人数を見たのか、ガッカリして息を吐いているのが遠くからでもよく分かる。
「君たちは俺が試験官を務める、ここ☆3の試験の受験希望者で間違いないな?」
「もちろんだ。長官、アンタの偉業と勢いのアクセルは俺様がストップさせてやるぜ!!」
この時を待ち侘びていたと顔に書いてあるように、威勢の良い決意表明がフィールドに響いた。
「・・・それじゃあ君たち、フィールドに来るんだ。」
「待って下さい。僕も参加します。」
すると、時間ギリギリで間に合ったリオルとレイアが入ってきた。
レイアが若干怒り気味で僕の方に視線を移して、こっちに近寄ってくる。
え、なになになに?僕そんなに悪いことした!?
「えっと、レイアさん?どうしてそんなに怒ってるの?」
「ふーん、フレッド君大事な物落としておいてまだ気づいてなかったんだ・・・?」
レイアはポケットからフレッドの受験票を取り出し、フレッドの目の前に突きつけた。
個人情報や写真まで載ってるうえに、ないと受験する資格がない大切な紙がペラペラと目の前で揺れている。
「そ、それは僕の受験票!落としてたんだ、全然気づかなかったよ!あはは・・・。」
「あはは!じゃないわよ!!フレッド君?私がどこ探しても全く見つからなかったのよ?今頃困ってないか落ち込んでないかすごく心配した気持ちを笑って踏み躙る気かしら?」
レイアが俯きながら目を光らせて、怒りマークを頭にたくさん出している。
「いやほんと、ごめんなさい・・・。」
「ぼそぼそしないで!!もっと大きな声で誠意を持って謝罪しなさい!!」
「ほんっとまじでこの度は多大なご迷惑をおかしてすいませんでしたーーー!!」
「おっしゃあああああああああ!!!その勢いで試験合格してこいやゴルァァァァァァアア!!!」
「あったりめえだヴォケェェェェェェェイ!!!」
「まだ出せるでしょうがああぁぁぁぁあ!!ほらもう1回さk
「うるせえしもうその茶番いらねーよお前ら!!」
ドルマラが2匹に鋭いツッコミを入れ、リオルはやれやれと両手を肩まで上げている。
パーシー長官は早くしてくれと呆れながらも心でそう思っていた。
そして。
「よし、試験を説明するぞ。今から4匹ずつ、グループAとBチームに分かれてもらう。4匹同時で試験を行う。いわば1対4のバトルだ。10分間自分の力を出し切って戦ってくれ。さぁ、君たちの努力の成果を見せてみろ!」
こうして、試験は始まるのであった。
しかし、この試験。受験者目線で4対1のバトルは予想を遥かに上回る苦戦を虐げられるのである。
続く─────────。