Guilty Crown ~Another Christmas~ 作:Liar
つい先月、遅まきながら原作を見てしまい…小説買ってしまった勢いで書いてしまいました。
他の作品早く上げないといけないのに……………仕方ないよね?いのりが可愛かったしww
まあ、いまだにa○azonから届いてないのでたぶん小説読んでから修正はいると思います。
感想、ご意見お待ちしております!!
第二次ロストクリスマス……僕たちが全てを賭けて戦ったあの時のことは、のちにそう呼ばれるようになった。
いのりは、アポカリプスウイルスをすべて受け入れてこの世界から旅立って逝った――
僕―桜満 集≪おうま しゅう≫は王の力を失い、右手と、視力を失い……そして最も大切な人を喪った――
あの戦いのあと、日本は再び独立国としての地位を取り戻し、OAUを中心とした経済回復プランによって急速な経済成長を遂げた。そのため葬儀社は解散し、それぞれが思い思いの道を進んでいる。
僕たちの母校、天王洲第一高校は、第二次ロストクリスマス事件による生徒数の減少によってGHQから解放された、後すぐに廃校になった。在校生は他校に編入し、一応の高校卒業資格は取得することができたが視力のなくなった僕は大学に進むことはなかった。そして五年たった今では、ほとんどの友人が就職するか、内定が決まっていて、少し羨ましいと思ってしまう時もある。
綾瀬は教師になるために妹のツグミにしごかれながらも、資格取得のために日夜頑張っている。
そのつぐみは、新政府直属のサイバー対策関連の仕事(本人はあくまで副業と言っているが)についているらしい。本業が何かは、たぶん誰も知らない。
八尋は急速な経済成長のどさくさに投資で成功し、立派な企業家になった。築いた財産で全国各地に孤児院を建て、将来的には身内会社への斡旋までサポートすることまで考えているようだ。
颯太は、カメラをもって世界中を旅しているらしい。時々、海外からビデオレターが送られてくる。相変わらずのまっすぐな性格のおかげで、地元の住民となじんでしまって、結婚させられそうになった。という話を聞いたときは本気で笑ってしまった。
アルゴは大工になったらしい、なんでも大熊さんと一緒に葬儀社でも日曜大工をやっていたとか。
………亜里沙会長は、事件の時に受けた傷で下半身不随となり、今は供奉院グループの遺産である孤島の別荘で暮らしていると、聞いている。
そんな中、右手と視力を失った僕は、まるで老人のような隠居生活を送っている。
目が見えなくなってからは、春香…母さんがこまめに家に帰って来て面倒を見てくれるようになり、日常生活には問題ない。少々過保護になりすぎているきらいもあるが……
彼女は今もセフィラゲノミクス主任研究員として勤務している。
以前、仕事が忙しいなら無理しなくてもいい。と話したら、顔を膨らませて
「アポカリプスウイルスがなくなって仕事が少なくなったのよ~だ。」
と機嫌を損ねてしまい、以降このことを口にしないは僕の暗黙のルールとなった。
しかし、本当ははまだまだ忙しいみたいで僕が寝付くころになるとまた仕事に出かけている。彼女自身も、僕に対する罪の意識がまだ残っているのかもしれないと思うと、複雑な気持ちになる。
そんな生活の中、特にやることもない僕の唯一の楽しみは、近くにある静かな公園でいのりの曲を聴くことだ。
正直、まだ後悔しているかと聞かれたら頷いてしまうかもしれない。彼女が全てをその身に受け入れてくれたから、今この世界は生き延びた。
けれど心の中に空いた空虚な気持ちを打ち消すには、あれから五年たった今でもしこりのように残っている。
だから、そんな時には静かな場所で歌を聴いていると、まるで二人だけの空間にいるように感じる。それが、例え一種の逃避だとしても、僕にはこの時間がしあわせで、大切なものだ。
どれくらい聴き続けていたのだろうか?
気が付けば、春になったとはいえまだそれなりに残る冬の寒さが体にまとわりついてくる。
「帰ろうか。遅くなると母さんが心配する。」
母さんが右往左往しながら慌てふためいている様子が様々と思い浮かび、自然と笑みがこぼれる。
少し急ごうか――白杖を右手に持って、ベンチから立ち上がって歩きなれた道を歩もうとしたその時。
ドンッ
不意に何かにぶつかってしまい、バランスをとることもできずに芝生の上に倒れこんでしまった。
「いっッッ……な、何が?こんなところに障害物なんかなかったはず……」
とりあえず、白杖を使って立ち上がろうと考え、右手を伸ばすが、その手は白杖ではない何かに掴まれた。
掴んできたものは、人の温かみを感じる手だった。左手で体を起こして体勢を立て直し、手をつかんでくれている人にお礼を言おうと振り向くが……
ありがとう、という言葉は出てこなかった。いや、出せなかった。なぜなら―――――
「おやおや、人を障害物扱いとはひどいですねぇ?」
手をつかんだ相手が…三年前に倒したはずの、自らをdeath≪ダアト≫の総意を象徴する者呼んだユウだったからだ。
「!?…お前は!!」
「おひさしぶりですねぇ、集さん。ずいぶんとお変わりになられたようで……さぞ不便でしょう?」
振りほどこうとした僕の手を強引に引っ張り上げて僕を立たせながらそんなことを言ってきたニアにありったけの敵意を向けて言葉を紡ぐ。
「これが僕の背負うべき罪だ…おまえにとやかく言われる筋合いはない。それより、なぜ君がここにいる?僕が倒したはずだ。」
「フフフッいやだなぁ~…そんなに敵意むき出しにしないで下さいよ。今日はあなたにとっても良いお話をしにきたんですからぁ。」
そう言いながらユウは僕を引っ張り、ベンチか何かにすわらせて、自分も隣に座った気配がした。
「……どういう意味だ?また何か企んでいるのか?ダアトはもう……」
その言葉にユウは、笑みを浮かべながら
「滅んではいませんよ?…まあ干渉できない、という点ではそうかもしれませんねえ……しかし、私にとってそんなことは些細な問題でしかない。」
「ふざけないでくれ。もうこの世界にアポカリプスウイルスも真名も存在しない。君のやろうとしていることに意味はないはずだ。」
「まあ、あなたがそう思うのなら?それでもいいんですが………さて、そろそろ本題に入りましょうか?」
「本題?」
「ええ。あなたには選択肢があります。YESなら沈黙、NOなら拒絶の意志を示してください。」
(何を言っているんだ?内容を話さずに意思確認なんて。そんなもの――)
「そんなm―――」
――あなたには、もう一度を≪過去≫やり直してもらいたいんですよ――
その声を聴いた途端、出そうとしていた声が出せなくなり、思考が攪拌されていく。
――なぁに、簡単です。今の、あなたの、全ての過去を、もって、過去を、貴方の思う、≪最善≫に変えてくれれば、僕はそれで満足です。――
ユウが一言一言囁く度に、意識がぐちゃぐちゃにシェイクされていく。ユウの言っている事を少しも理解することもできずに、僕は意識を手放した。
「……YESならば沈黙を……でしたよね集さん?では、頑張ってくださいねぇ。」
一人の青年の隣にいる、少年のようなナニカは笑みを多やさずにささやき続ける。
――僕は期待しているんですよ。あなたが導く≪最善≫を――
そして、その公園からは誰もいなくなった。
何気にギルクラのssが少なくて残念………