箱庭の世界にやってきた博麗霊夢 作:冷水
序幕は黒幕が悪巧みする、そういうものですよね?
第一章開幕:"ディスボード"の神、箱庭のテト
==ノーゲームノーライフ世界:ディスボード==
遊戯の神、テトは暇を持て余している。
それはもう、自らの魂の一部を使って分身を作り、様々な異世界に放って暇つぶしするほどに。
その分身は、存在としてはテトではない。
しかし、定期的に"ディスボード"に戻って来て、面白い話を持って来てくれる。
テトはディスボードから動けない。
世界を管理する神が消えることは、世界そのものが許さない。
テトは、箱庭にも分身を放っている。
近頃、その”箱庭のテト”は、遊戯の神テトのように、異世界から人間を拉致してきたという。
オリジナルと分身のテトは、お互いに顔を合わせ、そして遊戯の神に違わないような、
いたずらを楽しむ子供のような表情をし、悪巧みを始めた。
そして、一つのゲーム盤の核を、オリジナルが分身に渡すのだった。
『さあ、ゲームを始めよう』
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箱庭に拉致された人間とは、博麗霊夢その人だった。
最初、分身のテト(物語の進行上は”遊戯の神”もしくは”テト”と呼ぼうと思う)は、
異世界で人間とはいえ、自らと同じように世界を管理する巫女を異世界へ引きずり込むつもりなどなかった。
しかし、彼女はつぶやいた。
『異世界に、召喚されたりしないのかしら』と。
彼女の願いは、”神”であるテトに届いてしまった。
届いた願いを、叶えるのは神の仕事である。
丁度、異世界からの召喚を行う、今は亡びの淵に立ったコミュニティがあった。
その召喚の日取りは、何の因果か幻想郷での満月の夜。
もし彼女が望むのならば、異世界へ召喚の願いを届けよう。
彼女が・・・・・・博麗の巫女が読んでいるのは、勇者が異世界へ召喚され、
無理難題を解決するという物語である。
魔王に挑戦する勇者の役割を、きっと果たしてくれるだろう力を持っている。
箱庭における魔王とは、必ず衰退する定めにある。
戦って、戦って、そしていずれ没す。
魔王であるテトは、勇者を待っていた。
いくらギフトゲームで遊んでも、今は未だ”敵”と呼べる存在はいなかった。
どの世界でも、テトが退屈を持て余すのは、運命というような定めなのかもしれない。
テトは、一つの手紙をしたためる。
宛先は”ノーネーム”
打倒、魔王を掲げたジン・ラッセルのコミュニティ。
冒頭には、次のように書かれていた。
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打倒魔王を掲げるコミュニティよ
我は魔王、チェス盤の上に座る神テト
我を打倒せよ。
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と。
ただの手紙では面白くない。
ゆえに、魔王らしいちょっとした仕掛けも用意した。
==作者のつぶやき==
さて、ここまで来ると、どういう物語なのか、イメージが着いてしまう方がいるかもしれません。
作者としては、意外感を出したいと思う反面、しかし、意外すぎる物語というのは案外受けないものですよね。
伏線を張るのも得意じゃないですが、(あれ、今までどんな伏線があったっけ?←ダメだこいつ・・・)
適度な伏線が無い物語も破綻してしまいます。
なので、意外感を上手く引き出せるように、頑張ります。