箱庭の世界にやってきた博麗霊夢 作:冷水
システムログ2:作者がコメントを欲しそうにこっちを見ている
冗談です。・・・・・ええ、冗談です・・・よ?
==エルキアにて、イマニティ国王選定総ギャンブル大会:会場==
「次は、私の相手をしてくれないかしら?」
博麗霊夢は、椅子に座りながら、
暗い紫色の髪をし、瞳も同じ色をしている少女、クラミー・ツェルの前に相対する。
「ええ・・・・・・、いいわ」
もっとも、表情はレースに隠れていて、よくわからない。
瞳には、どこかの魔眼保持者のように輝いているようにも見えるが、
それは果たして気のせいだろうか。
ここはイマニティ、国王選定総ギャンブル大会の会場。
10の盟約に従い、挑まれたクラミーが提示する勝負内容は、互いに交互にディーラーをするポーカー勝負。
初期チップは100枚、一度に掛けられるチップの上限は20枚。
ただし、ずっと賭けずにいるという結果を避ける為に、
自分がプレイヤー側で2回連続、賭けずにいた場合は負けというルールが付加されている。
全部のチップを失った時点で、敗北するという条件のもと、
そしてゲームは始まった。
「「盟約に誓って!」」
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なぜ国王選定の為のギャンブル大会なのか。
それはこの世界の住人(NPCというには少々リアルすぎる住人達)に聞き込みをした結果、
次の国王は人類最強のギャンブラーを戴冠させるという、前国王の遺言があったらしい。
逆廻十六夜はそれを聞き、その清々しい国王の決め方は個人的には嫌いではないと思った。
しかし、同時に思う。
『それは、人類の全権利を賭けるにはリスクがあまりにも大きいのではないのか』と。
この世界、そして前国王について、みんなで手分けをして聞き込みをした。
皆がイメージするRPGとは、その世界の住人達に話を聞き、時にクエストを受け、
ミニゲームをどんどんクリアして強くなっていくという、
多くの人はそういうイメージを抱くのではないだろうか。
さて、ここでギアスロール書かれているロールプレイングゲームという部分について、
各々が考察し、話し合いを始めた。
一つ目は、ロールプレイングゲームの定義について。
それは、参加者(プレイヤー)が割り当てられた役割を演じ、
試練・・・・・・この世界でのゲームをクリアしていき、
そして究極の目的、グランドクエストをクリアするというのが、筋書きだと思う
この部分については、コミュニティの参謀的な十六夜、リーダーのジンの意見は共通していた。
問題は、勝利/敗北の条件と、ルールというより世界の理とも思える『10の盟約』だった。
そこにいくつかの謎といえる部分が、明文化されていない条件が考えられたからだ。
まずは勝利条件、この世界に入る時に見た、まるで某ゲームのオープニングのようなそれには、
この世界でのクリアすべき課題、目的の部分が記載されていた。
にもかかわらず、目的である"魔王の打倒”と重複しているものがある。
「ゲームマスターの打倒」というのが、ギアスロールには記載されていた。
それは、まるで"攻略方法が複数ある"という意味にも捉えられる。
次に、10の盟約について。
これは、最初の九つは、箱庭のルールにも似た部分で、
それをもっと厳格に、制約を課したものと言えるだろう。
つまりこの世界での決闘は全てゲームで行われ、且つ、
不備不正は「ゲーム終了まで」に相手に露見しなければ問題ないというものだろう。
この時点で何が謎であり、何が問題なのか?
まず謎について、それは10の盟約の最後「みんな仲良くプレイしましょう」とは、何の”意図”で書かれたかに対する疑問。
問題については、勝利/敗北の条件とは何か?ということと、失格の条件が問題となる。
逆廻十六夜と、ジン・ラッセル、久遠飛鳥は考え、議論する。
霊夢は、途中で考えるのが面倒になり、黙って皆の考察を聞いているだけだった。
それでも皆の考察は続く。
このゲームの説明の中にあった、
”神に挑むものがいなかった”という部分。そして”神への挑戦権を得て”とあるからには、
このゲーム世界(仮)には、ギアスロールもしくは世界のルール『10の盟約』の中に、
神への正当な「挑戦権の獲得方法」が記載されているということになる。
しかし、それらしきものは見当たらない。
だけど、ただ傍観していては”失格条件”というものをいつ満たしてしまうかが気になってくる。
「いや、待てよ・・・・?」
十六夜が、何かに考えついたようにつぶやいた。
16の種族、地平線の彼方に見えるチェスの駒、神のおわす場所。
この世界の唯一神が「遊戯」の神であること。
集団での決闘方法と、最後の10の盟約の一文。
「それが指し示す事実は・・・」
16の種族をまとめ上げて、みんな仲良く”神とチェスをする”ことなのではないだろうか?と。
それを聞いた皆は、ある者は腑に落ちたように。
またある者は「目的がはっきりしたわね」と、どこか他人事のように。
「ようするに、この世界のルールに従って、ゲームをクリアしろ・・・・と」
そして、舞台は冒頭へと戻る。
==作者のつぶやき==
「盟約に誓って!」
私、この言葉好きです。
クラミーとの勝負は、ポーカー。
理由は、勝負を受ける前に「他国の間者」と疑われなかったから。
それはそうですよね。
魔法によって「俺つえーーー」状態なのに、
踏みつぶされるだけの虫けら相手に、わざわざ手段は変えませんよね。
さて、私なりの解釈or解説を書きます。
まず、この作品におけるテトはヒントを出しすぎな感がします。
それがオリジナルテトとは微妙に違う”個性”であったりします。
それに、作者的には「クリアできないゲーム」はクソゲーだと思います。
RPGというからには、プレイヤーへのある程度の”誘導”がなくては面白くありません。