やはり俺がIS学園に入学するのはまちがっている。りていく!   作:AIthe

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いつから閑話が楽しいものだと錯覚していた?


やはり、金髪クロワッサンの料理は間違っている(製法的な意味で)

移動式のラボの中。真っ暗な部屋に、コンピュータがひとりでに起動していた。

そこには、数名の人物の名前と数値が表示されていた。

 

例外(イレギュラー)係数

 

・雪ノ下雪乃:103

・比企谷小町:112

・平塚静:93

・相川清香:235

 

そして、最後に、

 

・由比ヶ浜結衣:1263

 

世界は、天災兎の上にて踊り続ける。

 

───2───

 

というわけで土曜日。場所は我が比企谷家。両親は寝ていて、家には三人の客が来ていた。大天使デュノア、貴族(笑)のオルコット、そして───

 

「で、私が呼び出されたというわけね‥‥‥‥」

「いやぁ〜うちの兄の為にわざわざすいません、お兄ちゃんも喜んでますよ〜」

「全然喜んでいるようには見えないのだけれど‥‥‥‥」

 

毒舌家雪ノ下雪乃。カオスな面々が揃いましたよ。一人だけは歓迎するわ。うちに済まないかな‥‥‥もしくは俺と結婚してくれないかな‥‥‥

 

そんなことよりもデュノアのエプロン姿が可愛すぎて萌え死にそう。白いシンプルなエプロンも似合うなんて本当可愛いなぁもう早く婚約届を提出したい。給料三ヶ月分の指輪をはめてあげたい。籍を一緒にしたいいぃぃおおおおおお!!!!

 

「今日の比企谷くんは大丈夫なのかしら‥‥‥‥」

「それには私も同意しますわ‥‥‥‥あまり話したことはありませんけれど」

 

関係ないのだが、「◯◯だけど愛さえあれば関係ないよね!」の◯◯に何を入れてもなり立つ法則を発見した。例として、「デュノ×はちだけど愛さえあれば関係ないよね!」とかとか。

すると、俺の熱い視線に気づいたのか、デュノアが顔を赤くする。

 

「そ、そんな見ないでよ‥‥‥」

 

可愛いデュノア可愛いよ。戸塚といいデュノアといい俺を萌え殺しにきてやがる。

 

「お兄ちゃんは放っておいて、自己紹介でもしましょうか。小町は比企谷小町、お兄ちゃんの妹です。よろしくお願いしまーす」

 

小町が軽い口調のままぺこりと頭を下げる。

 

「僕はシャルル・デュノア。比企谷くんのルームメイトです。よろしくお願いします」

 

続いてデュノア。ああもう可愛いなぁ。

 

「私はセシリア・オルコットですわ。今日はよろしくお願い致します」

 

今回の依頼者。清楚系演出しやがって‥‥‥‥こいつの料理は大量殺戮兵器だから良い子のみんなは気をつけようね!

 

「私の番ね。私は雪ノ下雪乃、奉仕部の部長よ。残念な事に、あの目の腐った男と同じ部活に所属しているわ」

「あのさぁ‥‥‥‥」

 

自己紹介かと思ったら罵倒だった。怖いわぁ、雪ノ下怖いわぁ。遊戯王がソリティア始めるくらい怖‥‥‥元々か。常にシャイニングドローなんですね。わかります。

 

「由比ヶ浜はどうした?」

「家の急用でこれなくなっちゃったってー残念だねお兄ちゃん」

「いや全然」

「う、うわぁ‥‥」

 

料理教室を開くと聞いて、奉仕部の大量殺戮兵器、由比ヶ浜も来ると張り切っていたのだが、家用で来れなくなってしまったそうだ。そういう時もあるさ、ドンマイ由比ヶ浜。

 

「っと、比企谷八幡です。よろしくお願いしま‥‥す」

「それだけ?」

「つまらないですわ」

 

自己紹介といえばいい思い出がない。噛みまくって笑われたり、ハルヒみたいな事言って孤立したり‥‥‥それは最初からでしたね。テヘペロ。

 

「流石比企谷君ね。IS学園に入って没個性するなんて‥‥‥」

「おい、こんな個性的な眼をした奴が他にいるわけないだろ」

 

今流行りの魚市場にあったら最後まで残る系男子だからな。

 

「言い得て妙ね‥‥否定する言葉が見つからないわ」

「なんか嵌められた気がするのは気のせい‥‥‥?」

 

理論武装で雪ノ下に勝てる気がしない。正直力でも負けそう。なんだっけ、合気道だっけ‥‥‥‥

関係ないが、合気道とか柔道の“道”ってどういう意味だよ。道ってつけなきゃいけない決まりでもあんの?日本の国技ってなら相撲にも道付けろや(半ギレ)。

 

「お二人共、仲がよろしいんですね」

「は?お前の眼は節穴かよ」

「今回ばかりは比企谷君に賛同するわ。どう見たら私とこの男が仲がいいように見えるのかしら?」

 

雪ノ下がニッコリと恐ろしく微笑む。

ここでクロワッサンが地雷を投げ込む。ほら雪ノ下が夏なのに冷気だしてんじゃん。液体窒素から出るあれみたいなの見えるから。

「ひ、ひいっ‥‥」

「ほら、怖がってるだろ」

「あら、私に怖がっているわけないじゃない?ね?」

 

再び暗黒微笑。クロワッサンが圧倒的絶望感的な顔してるんだけど。カイジかな?ちょっとうれC。困ったら苦笑いしちゃうデュノア可愛いよデュノア。

 

「んんっ、で、今日は何をするんでしたっけ?」

「えっと、料理を教えてもらおうと思いまして‥‥‥‥」

 

小町がナイスリセット。マジファインプレー。サッカーだったらアシスト。野球だったら‥‥‥野球わかんねえんだけど‥‥‥なんJ民に殺されるわ。

 

「つまり、料理が上手くなりたいということね?」

「ええ、まあ‥‥」

「ええっと、デュノアさんは?」

「僕はなんとなくついてきただけだから別に大丈夫だよー」

 

天使の手料理が食べれると思った俺大爆死。それと雪ノ下絶対デュノアの事女の子だと思ってるだろ。こんなに可愛いのに男の子とかもう最高だぜ‥‥もうホモでもいいや(白目)。

 

「では、始めましょうか。何を作りたいとか、要望はあるかしら?」

「さ、サンドイッチを‥‥」

「え?」

「サンドイッチですわ!」

 

高らかな宣言。

小さく、「サンドイッチに調理する要素があるのかしら‥‥‥」と聞こえた気がしないでもない。正直俺もそう思う。挟むだけじゃん。冷食レンジにぶち込んで挟むだけじゃん‥‥‥え?違うの?

 

「じゃあ、まず最初に卵を───」

 

なんか暇になったんですけど。俺いらなくね?でも小町もあっち行ってるし、デュノアと二人っきりじゃないですかやだー!!!

 

「オルコットさん、そんなに強火にしなくても───」

「ね、ねえ比企谷くん?」

「な、なんだ?」

 

隣の椅子に座っているデュノアが、ニコニコと笑いながら話しかけてくる。守りたい、この笑顔。

 

「調味料を入れすぎだわ、こんなに塩を───」

「そういえばさ、比企谷くんのISの待機状態見たことないよね」

「そうだな、見せた事ないしな。デュノアのはどうなってんだ?」

「僕はこれだよ」

 

そう言って、胸元から十字マークのネックレスを取り出す。黄色く淡く、寂しげに蛍光灯の光を反射する。

その時に、首元からISスーツが見える。こんな時までISスーツを着込んでくるなんて意識高いのな。

 

「比企谷くんのは?」

「俺のは‥‥‥俺のは学園に置きっぱにしてあるぞ」

 

もちろん嘘だ。ただ、ちょっとした理由でここでは見せたくないだけだ。すると、デュノアは驚いたような顔をして、声を大きくする。

 

「だ、ダメだよ!誰かに取られちゃうかもしれないんだよ!?いつでも持ち歩いていなきゃダメだって!」

「お、おう。すまん」

 

嘘つかなきゃ良かったと早速後悔。IS学園なら余裕で見せられるんだけどな‥‥小町と雪ノ下には見せたくないんだ。すまん‥‥すまん‥‥‥

 

「オルコットさん!どうしてオリーブオイルを───」

「もう、気をつけてよね?」

「‥‥‥‥可愛い」

「へ?」

「わかったって返事をしただけだ」

 

一生一緒にいて欲しい。毎朝俺に擬似マックスコーヒーを作って欲しい。

 

「できましたわ!」

「‥‥‥比企谷くん、あとは任せたわ‥‥‥‥‥」

 

楽しく談笑をしていると、クロワッサンのサンドイッチが完成したらしい。前と同じ、見た目は完璧だ。問題は味だ。味なのだ。

 

「完璧ですわ。食べてもよろしくてよ?」

「お断りします」

「そこは食べるところじゃなくて!?」

 

食いたくないよ。自ら死にに行く程俺お国に尽くす人間じゃねえし。死ぬって分かってるのに食べるとか自殺願望がある人間くらいだろ。

 

「じゃ、じゃあ僕が‥‥‥‥はむはむ‥‥」

 

デュノアだった。こんなに可愛いのに男気があるなんて‥‥‥‥養ってくれねえかな。

が、予想通り、デュノアは顔を真っ青に染める。ほら、言わんこっちゃない‥‥

 

「ど、どうですの?」

「す、すごく独特な味だね‥‥‥」

「本当ですの?」

 

めちゃくちゃ前向きな奴だな。個性的って悪口なのに。出る杭は打たれるって言うナカーマな言葉もあるしな。

 

「やり直しね‥‥‥‥」

「まず、雪ノ下が手本を見せてやって、それに真似して作ればいいんじゃないか?」

「‥‥‥そうしましょう。オルコットさん」

「は、はい!?」

「まずは───」

 

雪ノ下の三分(三分とは言っていない)クッキングが始まる。作るのはハムエッグサンドだ。手早く調理を済ませるその姿はまさに圧巻だ。由比ヶ浜がいれば「ゆきのんすごい!」みたいな事を言い散らかしていただろう。

すると、完全に霊圧が消えていた小町がアホ毛を動かしつつも登場し、俺の隣に座ってくる。

 

「デュノアさんはお兄ちゃんとどういう関係なんですかー?本当にただのルームメイトなんですか?」

 

小町がニヤニヤとしながら尋ねると、デュノアは眼を泳がせる。

 

「うーん、あはは‥‥僕もわかんないや」

「こら、小町。デュノアが困ってるだろ」

「お兄ちゃんがこんな可愛い女の子とルームシェアしてて何もしないわけがないじゃん!」

 

デュノアが可愛い事以外認めんぞ。例え俺は超絶金髪美少女でボクっ娘と一つ屋根で暮らしても絶対に手を出さない自信があるね。心がぴょんぴょんする。

 

「コラ、失礼だぞ。デュノアは男だ」

「え?」

 

雪ノ下が「彼の周りにはどうしてああいう人種が多いのかしら‥‥」と呟いているのが聞こえた。べっ、別にホモじゃねえし!男の娘とか全然好きじゃねえし!

 

「こんなに可愛いのに?」

「バカヤロウ、こんなに可愛いから男なんだよ!」

「か、可愛いって‥‥‥」

 

デュノアが頬を染める。今ならガンダムX余裕。 ボーイミーツガールしちゃう。あ、この場合はボーイミーツボーイですね。

 

「うわぁお兄ちゃんキモい」

「俺がキモいのなんて常だろ。何言ってんだお前」

「ごめーん、そうだったね」

「小町といい雪ノ下といいお前ら俺の事disり過ぎじゃないの‥‥‥」

 

俺はサンドバッグじゃねえよ。デンプシーロールなんてしねえよ。

 

「‥‥‥出来たわ」

「おおっ、さすが雪ノ下さん!」

「料理の腕が違いますわ‥‥‥」

「これくらいだれにだってできるのだと思うのだけれど‥‥‥少し休憩させていただくわ。小町さん」

「まかせてくださいですよー!デュノアさん、一緒にやりましょーよー!」

「え?ぼ、僕?」

 

さすがに疲れたのか、雪ノ下がホッと息を吐く。小町が敬礼し、エプロンをキュッキュと結び始める。最後にデュノアが「行ってくるね」と一言断って、足早にキッチンに向かって行った。

ゆったりとした足取りで、雪ノ下が近づいてくる。そして、俺の前に深く腰かける。

 

「お疲れさん、なんか飲むか?」

「いえ、結構よ。それにしても‥‥‥」

「‥‥‥ん?」

 

場の空気が止まる。

 

「あなた、変わったわね」

「‥‥‥そうか?」

 

IS学園でムチャクチャにされた位で、自分を変えようなどと思った事はない。それでも、俺は変わってしまったのか。

 

「あなたと深く関わった覚えはないけれど、前のままならこんな依頼、絶対に受けなかったわ」

「‥‥‥‥そうでもないと思うんだけどな」

 

俺は「変わった」らしい。それは「変われた」のか、「変わってしまった」のか。そしてそれはいい意味なのか、悪い意味なのか。俺にはわからない。が、俺にはその事実が恐ろしい事に思えてしまった。

 

「それに、前よりも濁り具合が半端じゃあないわね」

「元々だ、ほっとけ」

 

心の動揺を隠すように、目線を逸らす。心拍数が上昇する。心臓が痛い。特に嫌味を言われているわけでもなんでもないのに、呼吸が苦しい。

 

「それと‥‥この前はありがとう。助かったわ」

「この前?」

「あの、IS学園で私が襲われた時の話よ」

「‥‥‥‥‥」

 

礼を言われているはずなのに、罪を突きつけられているような感覚がした。悪い事なんて何もしていないのに、妙な罪悪感に苛まれる。

 

「改めて言わせて貰うわ。ありがとう」

「‥‥‥ああ」

 

ふと、窓を通して曇りかけた空を見上げる。

 

この場所にいるべき彼女がいない事は、酷い違和感として感じられてしまった。

 

───3───

 

比企谷家に向かう家の途中。表通りのはずなのに、全く人気のない広々とした道。だが、違和感を感じる事はなく、気分の上がっていた由比ヶ浜結衣はスキップを踏んでいた。

彼女の想い人である比企谷八幡は、世界で二人目の男性IS適合者になってしまい、学校で会うことは叶わなくなってしまった。だから、今日は気分がいいのだ。

大きめで裾の余るTシャツを揺らし、ルンルン気分で歩いていると───

 

「ねぇねぇ、君が由比ヶ浜結衣ちゃんだよね?」

 

背後からのヌメッとした声。絡め取るように、有無を言わせない、絶対強者の声。

彼女はゆっくりと振り向く。そこには、紫髪をゆったりと揺らす、アリスチックな服に身を包んだ女性。頭には機械仕掛けのウサ耳。そう、それは───

 

「だ、誰ですか?」

 

───紛れもない変質者だ。秋葉原でもあるまいに、コスプレをして見知らぬ人に話しかけるなど不審者極まりない。

だが、この変質者、中々に美人だ。スタイル抜群で、コスプレも様になっている。なので、少しだけ警戒を解いてしまう。

 

「うーん、名乗ってもいいけど名乗らなくてもいいよね?」

 

女性はスカートの端を軽く持ち上げ、ウサ耳をぴょこぴょこと動かす。ニヤニヤと笑うその姿には、絶対的な余裕が感じられた。

 

「いやぁ、まさかタロスを倒しちゃうとはねー、躊躇なく自分を壊すあの姿。興味しか湧かないよねぇ。個人的にはNo.52を扱えるってのもポイント高いし?」

「な、何を言ってるんですか?」

「うんん、独り言だから気にしないでー」

 

手をヒラヒラとさせる女性。対する由比ヶ浜は、その顔を曇らせる。この変質者は危険だと判断し、場からそそくさと立ち去ろうとすると、

 

「あ、帰ったら全員殺すから」

「‥‥‥‥え?」

「聞こえなかったの?勝手に帰ったら全員殺すって言ってるの」

 

有無を言わさない声。そして、虚勢や冗談であるはずの「殺す」という言葉は、なぜだが現実味を持って、彼女に迫ってきた。未だに疑っている彼女に対し、アリス容姿の女性は大きなポケットから紙を取り出す。

 

「えっと‥‥‥シャルロ‥‥シャルル・デュノア、セシリア・オルコット、比企谷八幡、比企谷小町、そして、雪ノ下雪乃」

「っ!?」

「勝手に帰ったら、全員殺すからね?」

 

由比ヶ浜結衣は確信する。この女性、本当に殺す気だ。この人が誰なのか、何をしに来たのかなんて彼女にはわからない。ただ、その言葉が本気だという事は、根拠のない自身の心で確信してしまった。

 

「な、何が目的ですか?」

 

喉がカラカラに乾き、掠れた声が飛び出る。恐怖で震える足に必死に踏ん張り、立ち続ける。女性はクスクスと笑い、その口元を三日月型に歪ませる。

 

「いやぁ、一般人の癖に例外(イレギュラー)係数が異様に高かったから見に来てみたんだけど‥‥見た感じ普通の女の子って感じだねー」

 

彼女には、その言葉の意味が全くと言っていいほどわからなかった。

そして、喉が震えて声が出なかった。怖かった。だが、自分がこの場所から逃げ出してしまったら、全てを失ってしまう気がした。

 

「ふんふん、君に関してはよくわかったよ。じゃ、今日は家に帰ってね」

「え?」

「そんな深刻な顔してひーちゃんの家に行ったら、どんな例外(イレギュラー)が起こるかわからないからね。適当な理由をつけて家に帰って」

 

決定事項を告げる声。神の告げに近いそれを無視する事はできず、小さくコクっと頷く。

 

「よしよーし、じゃ、バイバーイ」

「‥‥‥‥え?」

 

彼女が一回瞬きをすると、紫髪の女性の姿は消えていた。本当に、目の前から消えてしまったのだ。

 

ギンギンと鳴る頭を抱えながら、彼女はケータイで手早くメールを打った。できるだけ自分らしく、元気さを演出してみせた。

唇を強く噛み、彼女は家路に着いた。

 

由比ヶ浜結衣は、あの女性が篠ノ之束と気づく事もなく、また今日の彼女の異常性に気づく事も無かった。

 

同様に、篠ノ之束も「由比ヶ浜結衣が比企谷家に行かない事によって起きる例外(イレギュラー)」に気づく事は無かった。





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