そして某探偵ネタも一度は入れたかった。
烏間惟臣は自他共に認める堅物である。
女心の機微など分かりもしないし、仕事に心血を注いでおり、禁欲的と言われる。
本質的な部分はともかくとして、それなりに真面目に生きていたつもりだ。
だからこそ分からない。
どうして、あのひょうきんな「殺し屋」に目を付けられたのかが。
――ヌルフフフ、あなた、防衛省の烏間さんですね?
あの日、男は夜道で「死神」に出会った。
その日から、まるで「死神」の掌の上で踊らされてるような錯覚を覚える時がある。
【(:月)巨:ニュル? どうしましたか、烏間さん
K.T.:……何でもない。それより画像のダウンロードは終わったか?
【(:月)巨:ええ しかし、どうしたものでしょうかねぇ
省内の一室にて、烏間はノートPCを起動している。
私物ではなく、当然組織の預かり品だ。
そこに映し出されている画像は、やや不鮮明。
夜の海か。水面にてミサイルの爆発に巻き困れている「十本足の触手を持つ」「帽子を被ったような」シルエット。足をつかって飛行機を巻きこんでいるように見える。
色や細部までは判別できず、ぶれた画像でうっすらシルエットがとられられるのみ。
K.T.:この”C”だが、観測されたのは昨晩、地中海でだ。
【(:月)巨:危ないですねぇ でも一度遊びに行きたいって言ってましたから、そこら辺が理由でしょうか
K.T.:”C”そのものの情報について、俺はそこまで詳しく知らん。重要なのはそっちだ。お前の目から見て、どうだ?
烏間は、PCのチャットに打ち込む。
専用回線を使った特殊な通信であり、またアプリケーションも防衛省がこの「対特殊状況用セクション」に対応する形で作ったものを用いている。
ゆえにほとんどセキュリティ面での心配はないのだが……。あえてチャットを利用しているのは、音そのものが館内に漏れる可能性も考慮してのことである。
それほどまでに、ことは国家機密レベルなのだ。
烏間の言葉に、相手は少し時間を置いてから打ち込んだ。
【(:月)巨:これ、完全に遊ばれていますね
K.T.:何だと?
【(:月)巨:だってほら お手玉じゃありませんか?
言われて見ると、爆発を背にしながらも、触手は戦闘機を三つほどテキトーにいじっているように、見えなくもない。
【(:月)巨:あー申し訳ありませんが、本日はもう宜しいでしょうか?
K.T.:どうした?
【(:月)巨:生徒に早寝早起きを提唱しておいて、自分が一切守って居ないのは体裁も悪いので・・・ 授業に差し支えも出そうですし
無論防衛省内の人間なら、こんな言葉許されるもんではないが、あくまで「彼」は外部の人間なのだ。
頭を振って返信すると、「申し訳ありません」と文面だけは謙虚な言葉が返って来た。
【(:月)巨:=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3=3
もっとも直後にこのような返信を寄越すあたり、相手の気質が窺い知れる。
「……本当にコイツは。『あの時』とは大違いだ」
嘆息する烏間の言葉に、答えるものは誰もいない。
部下の「監視」報告曰く、見ていて胸焼けするとのこと。
ただし、死神があらかじめ告知していた通り、警護をつけたのは間違いではなかったようだ。
「このまま行くと本当に、俺にも仕事が回ってくるかもな」
死神に手渡された「3-E」のクラス名簿を見つつ、烏間は苦笑いを浮かべた。
※
「はい。お昼休み開けで早速ですが体育の授業です。
本日はこの本『悪魔だって満腹な交渉術~元女子高生探偵が語る~』を使って授業をしていきたいと思います」
「いや、ころせんせー、体育なのに何で交渉術?」
「そんなのより、せんせーのワイヤーアクションみたいなのとかー、教えて欲しいな~」
「まあまあ。では、これから配るプリントをよくお読みになってください」
椚ヶ丘中学3-Eの校庭は、校舎の手前にある。
つい何週間か前まで整備が行き届いていなかったのだが、担任教師たるころせんせーこと「吉良八 湖録(きらや ころく)」が昼休みにちょっとずつ整備し、今では本校舎よりも小さい物の、普通のグラウンドと呼べる程度の代物にはなっていた。
そんな場所でジャージ姿の生徒たちに、ころせんせーはプリントを配る。最初に言った本の、本日授業で使う分のページをコピーしたものだ。
「先方の都合がつけば本日、これの著者さんに講演に来てもらう予定でしたが、生憎今頃は飛行機の上だそうで。
さて、では最初のページを見てください?」
なおちなみに、ころせんせーの格好はアスリートが着ているタイプの、割と体に密着するものである。すらっとした全身が思いの他綺麗で、言動さえずっと落ち着いていれば二枚目なことを改めて思い起させる。
右の手袋の位置を調整して、せんせーは一枚目に書かれている文章を読みあげた。
――忘却とは、停滞のこと。
その先は、緩やかに死が待つばかり。
飛び方を忘れ 敵を忘れ、しまいには鼠より無力な地を這う鳥になり下がるようなもの。
――だから私は忘れない。
どれほど辛い記憶でも、悲しい別れでも。
忘れなければ、私はまた進化することが出来るのだから。
「解釈の仕方にもよりますが、記憶とは、経験値です。
こなした経験こそ忘れなければ、積み立て式に知識も技術も増えていき、何事か巨大なことを成し遂げることも可能だといえます。
では、その前書きの部分をふまえて、今日これからの授業を受けて見てくださいね? 次のページの『調査歩法』の部分から――」
「――ふぅん、楽しそうじゃん」
足音をたてない走り方を実戦する生徒達を眺めるシルエット。背丈は低くはないが、ころせんせーほど高くはない。格好は着崩した制服姿。左手に持つ「いちご牛乳」のパックがちょっとキュート。
授業終わりの時間十五分ほど前に現れて、彼は生徒達の動きをじっと観察していた。
「では、今日の体育はここまで。皆さん遅れないように準備してくださいね、ヌルフフフ」
着替えの時間も含めて、チャイムが鳴るより先に解散させるころせんせー。
生徒達のざわめきを聞きつつ、ライン引きを片付ける。
その姿は、どこかいつもと違って、何か物足りないような感覚を覚える。
「……あ、そうか雪村先生か。そういえば雪村先生どこだろ?」
「たぶん準備中じゃない? ほら、六時間目小テストだし」
「何で体育で終わりじゃねーんだよなー、今日」
潮田渚、茅野あかり、杉野友人の三人は、そんなことを言いながら移動していた。
校庭でまだしゃべっている生徒たちの中では、割合校舎に早く向かったメンバーだ。
だからこそ、渚は気付いた。
赤系の色に染めた髪の、男子生徒に。
「――よー、渚君。久しぶり」
にこにこと微笑んで言う彼。さほど感慨もないような声音だ。
まるで毎日会っている友人へ向けた一言のようでもある。
しかしそれはあり得ない。
渚が彼を見るのは、かなり久々だからだ。
「か、カルマ君! 帰って来たんだ」
渚の言葉に、赤羽 業(あかばね かるま)は、にっと無邪気に笑った。
「へえ、アレが噂の『殺先生』かー」
(……? 何だろう、呼び方に何か違和感が)
渚たちに軽く手を振った後、彼はそそくさと足を進める。周囲の生徒達の視線はほぼ無視。
いつの間にかトレードマークのアカデミックドレスに着替えていた(!)ころせんせーに、カルマは「思っていたより普通だなぁ」と笑った。
「赤羽 業君。停学明けはもう少し後だったと思いましたが、本日はどうしました? 大歓迎ですけど」
(((((大歓迎なんだ)))))
「いいじゃん別に。みんな『楽しそうなこと』してるって聞いてたら、家で腐ってるのも馬鹿らしくてさ」
「それもそうですか。ですが赤羽君、事前連絡はしてくださいね。そうすれば『君も』楽しめるようにメニューを組みますから」
「あ、ははは……へぇ、そうっすか。あ、あと下の名前で呼んでよ。そっちの方が気安いし」
「そうですか」
「とりあえず宜しく! 『殺先生』」
「こちらこそ、楽しい一年にしていきましょう――カルマ君」
差し出された右手対して、ころせんせーも微笑み、黒手袋をした右手を差し出し返す。
それを握るカルマだったが――数秒後、その笑顔が獰猛なものに変わった。
「……へぇ、どうして気付いたの?」
「いえいえ。ちょっとした『経験則』でしょうかね」
にこにこと微笑む担任教師。
その手を握った状態で、カルマは牛乳パックを相手の顔に投げる。
ころせんせーは、しかし余裕を崩さずそれに応対。軽く右側に半身を捻りこれを躱す。
またニ撃目の、左手に隠し持っていたナイフも手首を「右手で」握られて、回避された。
唖然とするカルマ。現在も相手の手を「にぎっている」はずの、己の右手を確認した。
「――嗚呼、ちなみに今カルマ君が握っていた手は、ちょっとだけ実物に似せて作ったものです」
カルマが握っていたのは、ころせんせーの右手の手首から下「だけ」であった。生の手のようでもあったが、しかし言われて見ると確かに、その感触は「固めの粘土」と「割り箸」で構成されたものだった。
「君の性格だと、なんとなく最初から『王手』を狙ってくるような気がしましてねぇ。いえいえ、念のため準備しておいた甲斐がありました。ヌルフフフ」
「どういうことだ?」
「カルマ君、寺坂君に右手を見せてあげてください」
左のナイフを取り上げた上で、ころせんせーは促す。
言われてカルマは「敵わないな」という風に笑い、ころせんせーの作った右手モドキを落した。
開いた手を見て、生徒たちが驚く。
「ナイフもBB弾と同じく特殊な素材ですから、確かに切って貼り付ければ効果はありますが、実際にやった生徒は君が初めてです。
他の生徒たちのアドバンテージをものともしないその発想力、大変結構です。もう二、三捻りを加えれば、せんせーも一本取られたかもしれませんね」
にやにや微笑みながら、カルマの頭をなでるころせんせー。
カルマも照れたように笑って居るように、見えなくもないが、口元が明らかに歯軋りしてるようにガタガタいっていた。
対象的な二人を見つつ、茅野が渚に近寄る。
「渚、カルマ君ってどんなヒト?」
「あー、うん、二年間一緒のクラスだったんだけど……。二年生の時、続けざまで暴力沙汰で停学くらって」
E組は、成績不振やクラス内での外ればかりが集められるわけではない。カルマのように、実際的にドロップアウトしていた生徒もまた同様である。
「でも、ある意味この場で一番優等生といえるかもしれない」
「どーゆーこと?」
「凶器とか騙し打ちとかなら、カルマ君が群を抜いてると思う。今日はせんせーにやられたけど、そもそも僕等じゃ考えもしない手をとってやったわけだし」
「あ、そっかー」
「それに――」
渚は分析する。ある意味、先生が提示した『暗殺教室』に、クラスの中ではカルマが一番向いているだろう。
今も普通そうな外面を装ってはいるが……、何だかんだで頭も良かった彼のことだ、おそらく頭の中では、今回の分析とかが行われているだろう。
授業開始の時にせんせーが言った言葉ではないが、彼はきちんと経験をモノに出来る人物だ。
せんせーから一歩離れて、カルマはにこりと微笑んだ。
「じゃあ先生。明日、見学に来ていいですか? 今日は出直してきます」
「ええ。出欠にはカウントされませんが、リハビリもかねて良いでしょう」
微笑みながらナイフを返すころせんせー。それを受け取り一発入れようとするが、軽く手の甲を裏返させられ、手首を極められるカルマ。
何一つ反抗させない――いつも以上に徹底したその応戦具合に、カルマはにやりと笑った。
「……せんせー、ひょっとしてビビってる?」
「何のことでしょうか」
「俺が『聞いてた』話じゃ、もっとせんせー緩い相手だと思ったけど」
「聞いていた、ですか……。むしろその情報が、どこから出てきたかが気になりますねぇ」
「じゃ、そんなのもまた後日ってことで」
一度会釈してから、カルマは背を向けてその場を去る。
「――逃げるなよ、ころせんせー」
俺がきっちり、
カルマの獲物を見つけた肉食獣めいた笑み、渚は何とも言えない表情を浮かべた。
※
「――あーもしもし、烏間さん。ちょっと拙いことになりました。ええ、あの、例のモノは出来て居ますか? はいはい。えーあの、突貫で送ってもらえるとありがたいです。はい。
ええ、保険ではあるのですが、下手すると生徒の命が関わってくるところですので。
……ええ、はい。お願いします」
六時間目。
クラスは小テスト中。
しかしころせんせーは、現在教室にはいない。どこに居るかと言えば、旧校舎の裏の山にある森。その中にある一本の木の上で、携帯端末で電話をしていた。
ちなみに彼の足元では、誰がどう見てもスナイパーにしか見えない華奢な男性が、泡を噴いて伸びている。
それを一瞥して、ころせんせーは言う。
「それから、例の件――結構真剣に検討お願いしますね、烏間『先生』」
電話の向こうの「本気だったのか!?」という叫びを聞きつつ、ころせんせーは通話を切った。
直後、スナイパーを引き連れて地面に落下。膝で上手い事衝撃を殺して着地し、周囲に声をかける。
現れた黒服サングラス姿の男女数人に、ころせんせーは微笑みながら会釈した。
「相変わらずのお手際、見事です」
「いやー、いつも済みませんねぇ。私達のわがままのせいで」
「いえ、職務ですから。ただ今回は、我々のミスと申しますか……」
「いえいえ、それこそですよ。では、お願いします」
頭を下げる隊長のような大柄な黒服男性。彼にスナイパーを手渡すと、両手を後ろに手錠でしばり、部下二人に引き渡した。
「最悪、私はどうでも良いので、『彼女』と生徒たちだけでも守ってください」
「いえ、我々の警護する職務には、最重要として貴方も含まれて居ます、吉良八『顧問』」
「堅苦しい呼び方はナシにしましょう。今は『ころせんせー』です」
敬礼する隊長とそんな会話を交わしながら、ころせんせーはその場を後にした。
「さて……。『前回の』カルマ君と、今回のカルマ君に違いはさしてなさそうですが、妙ですね。そうなると、何故途中で身を引いたのか」
ころせんせー ――殺せんせーの記憶にある、出会った頃の赤羽業。とにかく自分の裏をかき、怒りを誘発させて「教師」としての在り方を折ろうという気概が見て取れた。
言いながら飄々と森の中を駆けていくころせんせー。
その動きはアスリートのようでいて、しかし両手は足とクロスする形で出しているわけでもない。
そのノートのページ上部には「対初期カルマ君用チェックシート」と書かれていた。なおチェック項目は「ジェラート:今回は買ってない」「財布:持ち歩くべし」などといったようなことが羅列されている。
「マッハ20ならもう少し無理もできたのですけど、生憎今はどう頑張っても、1出れば良い方ですし。
まったく『柳沢』も、反物質ばかりではなくもっと純粋に身体強化でもすれば良かったものを」
なお独り言だが、マッハ1出てる時点で人間技ではない。
「『この時点』のカルマ君は、教師への不信感で一杯な自暴自棄。だからこそ非道な真似も平然と出来たと思うのですが……、はて、そういえばゲームなどの詳細、一体誰が教えたのでしょうか」
色々と考えているうちに、何時の間にやら校舎へ到着。直前でスピードを遅くし、ゆっくりと校舎の中へ入る。
教室では小テストの回収が始まっており、雪村あぐりが忙しく動いていた。
「雪村先生、お手数おかけしました」
「――吉良八先生?」
あぐりは、何故か妙ににこにことしながらプリントをまとめつつ、ころせんせーを見つめる。
「どうされました?」
「吉良八先生のセンスも、色々と、うふふ……」
「はい?」
わけのわからない一言である。
だがしかし、反射的にころせんせーの脳裏に電流走る。
あわててカルマの机の方を見ると、そこにはある雑誌が開かれ、ナイフで机に付きたてられていた。
「――あ、あれは、先生が今朝買って来て家で読もうと思っていた週刊誌! しかもセミヌード袋とじが丸々切り取られて、存在自体なかったことにされているッ!!?」
「「「「「全くオブラートに包みもしなかった!?」」」」」
漢らしく全部口走ったころせんせーに、生徒たちは皆一様にツッコんだ。
教室中が微妙な表情を浮かべているのはそのせいか。いや、むしろ吉良八に対して同情的というか、生暖かい目というか。
特に一部の男子生徒らは、表紙を飾っている美女(なお胸を強調するポーズをとっている)の肢体が彼等も見られなくなった事実に涙しているような、いないような。
「ヌニャ!? い、一体何時の間に……ッ! しっかり隠していたはずなのに……ッ!」
丁度そのタイミングで、ころせんせーのメールに着信が入った。
「ヌル?」
送信元:赤羽カルマくん
件名 :見つかったよね?
本分 :職員室の床の下に落ちてたから、拾ってきたんだ。せっかくだし雪村先生にも見せたよ
「ヌニャアアアアアアアアアア!!!!」
絶叫するころせんせー。さもありなん、袋閉じの破られ方が、妙に乱雑だと思った。
背後を振り返れば、聖母のような微笑を浮かべながら、あぐりが右手に数枚のカラーページを握りしめていた。
「吉良八先生」
「え、えっと、はい」
反射的に答えるころせんせーに、彼女は追い討ちをかける。
ちなみに本日のブラウスは、ファンシーな色合いにチェック柄と「般若面」であったため、ある意味状況には合っているといえた。
「先生、仮にも教育者ですよ? 学校になんてもの持ち込んで来ているんですか」
「は、はい、おっしゃる通りで……」
「隠してれば良いって問題じゃありません。この間だってタブレットを使って、自宅PCにあるグラビアアイドルの映像とか見ようとしてましたよね?」
(((((雪村先生言わなきゃ、それ誰も知らなかったんじゃ……)))))
「大きければ誰でも良いんですか? どうなんですか、吉良八先生?」
(((((注目するところ、やっぱそこなんだ)))))
「あ、いえ、あの、雪村さ、雪村先生、その――」
しどろもどろになろうがなるまいが、雪村あぐりは容赦しない。
普段以上に物腰は丁寧ではあるが、丁寧なのは物腰だけである。
足元では『ある種の規則をもった地団駄』が連続して踏まれていた。
「吉良八先生は、後で職員室で聞かなきゃならないことがありますから、放課後は『みっちり』居残りです」
「……はい」
終始微笑みっぱなしのあぐりの言葉に、しばらく反抗しようという意志があったようだが、結局頭を下げて、吉良八は項垂れた。
女子生徒たちからさえ、黄色い声すら上がらない。
クラスメイト一同、やはり3-E最強は彼女だと改めて再認識した瞬間であった。
その情景に同じく言葉を失いながらも、しかし渚はカルマの席を見ながら考える。
(効果的ではあるんだけど……でも何だろう)
(何だか少し、寂しい気がする)
そう思いながら、渚はメモの新しいページを開いて「カルマ君」と記入した。
ころせんせーは、殺せんせーのデータを引き継いだ死神です。なので弱点とかもそれなりに引き継いではいます。
というわけで、今回は前編後編です。次回お楽しみに