転生をしてみたら大分ハードな世界を生きることになってしまった   作:プレストン

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プロローグ
始まり-The first


転生という言葉はよく聞く。生前、俺もよくその言葉を耳にして、来世というものを夢見ていた

転生して、今度こそ人生をうまくやり直したい…そう願ったものだ

アニメの世界もいいが、な。どっちかといえば現実の方が好きだ

ちなみに神様転生モノのSSはよく読む

 

俺はある時、試しに献血に向かってる最中に、病院で爆破テロに遭った不運な男だ

しかも咄嗟に爆破の余波を近くで眠ってた子とその親を庇って全身に熱風を受けてしまったのだから馬鹿この上ない

 

転生というのは本当にあるのだなと俺は神様とやらに会って思った。今の俺の頭の上には輪っかがある

しかし俺を転生させてくれた存在は結構筋肉のある天使だった

神様は人間の魂を作り、天使はその魂を送り届け、魂が綺麗であればあるほどいい来世を迎えられるようにある程度手助けしてくれるらしい

SSによくある特典とやらの話を持ちかけたら普通にOKをもらえた。どうやら俺の魂は綺麗らしくある程度要望は聞いてくれるとのこと

同時にこれを選ぶ場合はそれが活用できる世界に送らないといけない為、危険な世界になるかもしれないと言われた

それはそれで構わない。俺は適当に好きなものを言ってそれをもらった

そして頭の輪っかが外され、ゆっくりと暖かい光が俺を包んでいく

天使は言った「今度は天命を全うして自分を産んでくれた方々に感謝して生きるように」

俺は言った「また前のように死ぬことがなければ自然とできると思いますよ」

 

……

………

…………

 

ベッドの上で、電子音が一定の感覚で響く音が聞こえる。俺は生きている

……生きているというのに、何も聞こえない、何も見えない…俺は本当に生きているのだろうか?

 

誰かが来て、口に水をいれてくれた。喉が乾いていたのでありがたかった

くそ、意識が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お子さんは、全身の筋肉がすでに使えなくなっています。神経も一部破壊されており、今後生きていくには車椅子や、介護も必要になるでしょう」

 

診察室で、眼鏡と白衣を着たいかにもな医師が、初老の夫婦に告げた

 

「そんな…なんとか、できないんですか!?」

 

妻が悲痛な声で涙を流しながら医師に詰め寄る

 

「残念ながら、現在の医学ではどうしようもないでしょう」

 

冷徹に、表情も変えずに医師は告げる

まるでなにも感じてないかのように

夫は、妻を抱き、共に涙を流す

 

「ようやく産まれた子が、こんなことになるなんて…私がいけなかったんだ…私が、この歳になっていたせいで…」

「いいえ、悪いのはあなただけじゃないわ。私が、私も鈍かったせいで…」

 

数時間前、この夫婦と今、眠っている少年は共に外食に向かっていた

偶には歩かねばと、徒歩で向かっていたのが災いした。横断歩道を渡ろうとした瞬間暴走車が横から突っ込んできたのだ

少年は逃げようとしたが、両親が咄嗟に逃げられるほど体が若くないと思い出し、咄嗟に両親の背中を全力で突き飛ばした

元々、力だけは7歳にしては強かったのが幸いし、遠くに突き飛ばせた。驚いた両親はすぐに自分たちの息子に視線を向ける

 

そして見たのは、大きく突きとばされる自分たちの息子の姿

 

車はそのままどこかに去っていき、偶々見ていた通行人がすぐ救急車を呼んでくれた

なんとか一命はとりとめ、そのまま現在に至る

 

「医学でどうにかできなければ、工学でどうにかできるかもしれません」

 

クイッと眼鏡を押し上げて、医師は言った

その言葉に夫婦は顔を上げ、医師に詰め寄る

 

「そ、それってどういうことですか?」

 

「言葉の通りです。少々冒涜的になりますが、詳しく説明すると彼の体をそのまま人工物に置き換えることによって

以前と同じような生活がおくれるようになる……かもしれません」

 

目になんの色も乗せず、淡々と医師は言う

 

「しかし、そんなことをすれば当然、彼…………本郷 烈(ほんごう れつ)君は自分の体をよく知るためにリハビリをたくさんしなければなりません。

そのうえ、血液までも一部入れ替えなければならなく、ある意味以前とは違う日常生活を送るようになるでしょう。

それでもよろしいのならば…私、死神博士(ドクター・デス)は手を貸しましょう」

 

医師は、少しだけ頬を吊り上げて、夫婦を見る

あまりにも、医師としては不気味な名前を持つ男

しかし…夫婦はただ、頷くしなかった。自身の子供のためになると思って…そうするしか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い広間、そこにあるのは、医師と不気味に光るモニター。

モニターには鷹を模したエンブレムらしきものが見える

 

「……7歳程度の子供か。丁度いい、成長する改造人間…それの計画が今になって果たされるかもしれぬとはな」

 

黄色い液体の入った瓶を持つ……その液体は、厳密に言えば液体ではなかった

それは液体に見えるが全て、微生物、いや……微生物の形をした機械、俗に言うナノマシンであった

 

「ショッカーは滅びた、だがワシはまだ潰えてはいない!ゆっくりと、作り上げて見せる…ワシの、今度こそ完璧といえる改造人間を…」

 

今まで、若く見えた医師の顔は、歳を取った老人のようになり、マントを羽織る

 

「……皮肉なものよな。ショッカーを壊滅させた存在と同じ、姓と似たような遺伝子を持つ人間が被験者とは……」

 

ゆっくりと、死神博士はそこから立ち去る

彼―――本郷 烈を、完璧な改造人間とするために、彼の病室に、向かった




いろいろやってしまった感
でも何十年かかってもやりきりたいと思ってます
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