金次ですがシャーロック・ホームズに育てられました。   作:魚魚

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これもリメイク予定です。
投稿遅れてすみません、pcが壊れてしまって仕方なくスマホで書き始めたものの思ったように筆が進まず、投稿が遅れました。
さっき完成したばかりなので変なところが多いと思いますが後日リメイクするのですみませんちょっと我慢して下さい。
pc修理中です。


殴りたいその笑顔

俺も遠山家の男、父親から技を継承している。

兄貴には攻撃系の技を48個。弟の俺には防御、カウンター寄りの技を52個。

遠山家には代々伝わる掟が数多く存在するがそのうちの一つに

 

『技を継承する際、100以上の技を継承することは許されない』

 

とある。

 

これは一人につきではなく、"一人が" 教えれる技の数である。

どうしてそんな掟があるかと言うと、強くなりすぎるのを阻止するためである。

一人の遠山が悪の道に染まった時は他の遠山が責任を持って殺すと言う掟もある。

遠山は "力の責任" を持たなければダメなのだ。

 

 

ちなみに俺は父さんから "技" を教えてもらったとは言え強いわけではない。

体はそれなりに昔から父さんや爺ちゃんに鍛えられているので中学一年生(中学一年と言っても中学校に入学はしていないが)にしては頑丈だがそれだけだ。

父さんに教えてもらったのは体の動かし方と技の原理と由来だけで通常の俺は大技は殆ど使えない。

小学五年生の時に一度だけ "返對" を発動させた事があり、その時に色んな技を使用した事があるだけだ。

 

"返對" って言うのは遠山家の病気みたいなものでその状態になると脳は何倍も活性化して体の反応もあがるし、気分も良くなる。

 

副作用は使用した後、結構疲れるが長時間使わなければ体への負担は無いらしい。

 

兄貴みたいな例外も居るが……

 

でも爺ちゃんは "返對" を使用していない時でも技使ってたな、やっぱり人間を超えると使えるのだろうか?

技の原理を聞いた限り常人には不可能だ。

それと 返對(へんたい)って呼び名、皆嫌がって使わないんだよなぁ……俺も何か変態って呼ばれてるみたいで嫌だ。

自分らしい名称を考えておこう。

 

取り敢えず、今考えるべき事は

 

 

「さぁ、かかってきなさい」

 

あの爽やか笑顔のシャーロックをぶん殴る方法だ。

 

 

どうしてこんな事になったのか、それはシャーロックと硬い握手を交わした後に二人で朝食を食べた時のことだ。リサが作った料理はとても美味しくてレストランで食べてるみたいだった。

俺が絶賛するとリサは大喜びで褒めがいがある子だった。

何かこう、生まれてから女子と関わりはあんまり持たなかったけど胸にぐっと来るものがあるな。

 

爺ちゃんの気持ちが分かるような気が……

 

ハッ!?

 

危ない危ない、変な思考に入りかけた。

 

食事の後にシャーロックは身体測定と称して俺をこの体育館見たいな場所に連れてきた。

リサから体操着らしいものを渡された。

 

体操服のサイズはピッタリで名前を書く欄もあり、丁寧に

 

1-1 遠山金次

 

と刺繍されていた。

 

「これどこで着替えればいいんだ?」

 

「ここで着替えればいい」

 

「こ、ここで?」

 

俺が困惑しているのが不思議なのか首を傾げた。

 

「男同士だ、何も恥ずかしがる事は無い」

 

「いや……」

 

リサを見た。

流石に女子がいる場所で着替えるのは俺は気にしないがリサが気になるだろう。

少しキョトンとしいたが俺が何を言いたいか理解したのか顔を赤くして

 

「リ、リサは体育館の外で待ってますね」

といいながらリサは体育館からそそくさと出て行き、俺は防弾制服を脱いでパンツ一丁になる。

そして体操服を着ようとするとシャーロックに止められた。

 

「ちょっとまってくれ」

 

疑問を感じながらも服を着ようとするのをやめた。

シャーロックは俺の体を見つめながらグルグルと俺の周りを回った。

 

男とは言え、裸を見つめられるのは恥ずかしいぞ……っ

 

この状況で "返對" が発動したらネクタイで自殺する自信がある。

数十秒すると俺の正面に戻ってきて何か考え始めた。

目線は俺を俺に向いているように見えるが "俺を見ている訳ではない" 完全に意識が思考の奥に引っ込んでいるようだ。

 

こういうタイプの人間居るよな、俺の兄貴もこういう癖がある。

 

まぁ俺なんかは考えても答えが中々出ないのが悲しい所だ。

 

何やかんやで時間が立ち、俺も裸で寒くなった来た所でシャーロックは俺に話しかけてきた。

 

「君をイ・ウーのメンバーと互角に戦えるようになるまで鍛えるメニュー。一年コースと三年コースと五年コースどれが良い?」

 

なんだその極端なコース。

普通に考えたら一年コースだ。

イ・ウーのメンバーがどれだけ強いのかは知らないができるだけ早いほうがいいだろう。

だが他のコースはやはり時間がかかりすぎる。

一刻も早くじいちゃんばあちゃん兄貴の元に帰るには一年コースが一番だ。

 

「それじゃあ一年コースで」

 

「そう言うと思ったよ」

 

シャーロックはいつもの爽やか笑顔とは違う悪戯好きの子供の様にニヤリと笑った。

 

何その笑顔、もしかして選択をミスった?

 

 

どうして俺がシャーロックと戦うことになったか、それは簡単。

一年コースはシャーロックとの手合わせが非常に多いようです。

実戦で得られるものはやはり多いとのこと。

 

 

 

 

「さぁ、かかってきなさい」

 

 

 

俺とシャーロックは体育館の真ん中で向かい合った。

リサも体育館の隅っこで正座して俺達を見ていた。

ちなみに俺はきちんと体操服を着ているぞ。

 

 

「……いくぞ」

 

取り敢えず攻撃を始めなければ行けない。

勝てる気はしないが何事にも挑戦しろって父さんも言ってた。

拳を握りこんで思いっきり踏み込んだ上で殴りかかった。

 

 

「!?」

 

 

次の瞬間、宙に浮いた。

 

あまりの突然さに受け身を取ることすら出来ずに床に落下した。

 

_____何があったんだ

 

殴りかかったと思えば俺の体は一瞬で宙に浮いた。

一体何をしたんだ。気がつけば俺はシャーロックを睨みつけていた。

 

「その調子でもっと来なさい」

 

余裕の笑みでシャーロックは俺を見下ろしており、腹が立ったので俺は立ち上がった。

 

次だ……、次で何があったのか見極めてやる。

 

そんな思いを込めてもう一発、拳を繰り出すがまた俺の体は宙に浮いた。

次は何とか受け身を取ることに成功してすぐ立ち上がることが出来たが何をされたのか全く分からなかった。

 

「ほら次」

 

考えていると、人差し指をくいくいと折り曲げて挑発してきた。

 

「っ!」

 

 

俺の体はまたまた宙に浮いたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから三時間ぐらいたっただろうか。

俺は投げられっぱなしでアッパーの様に下の角度から繰り出しても、上から叩き付けるようにしても、同じように俺の体は宙に浮くのであった。

 

何とか立ち上がるも熱い体から流れる汗は滝のように床を濡らした。

 

息切れで酸素が回らない頭は痛い。

 

それに対してシャーロックは汗一つ掻かずに余裕の表情で立っていた。

俺が拳を繰り出すたびに何かをしているのは分かるのだが何をされたかは分からない、

 

拳に力を乗せれば乗せるほど、天高く飛ばされる。

 

……つまりは俺の力に関係してるのか。

 

考える為に床に座り込んだ。

 

毎回シャーロックは脱力状態で俺が攻撃をした時に俺の拳を右手で受けている。

投げるモーションも無しに俺の体は宙に浮き上がるのだ、まるで自分から飛んだように……

 

 

ん?自分から?

 

 

そもそもシャーロックは技を使用しているのか?

全く動きは見えないし、俺の攻撃を受けているだけの様に見える。

もしもの話だがシャーロックは技を使用していないと仮定するならば何の力で俺は投げられるのか。

 

この仮定が本当なら答えは一つしかない、"俺の力" だ。

シャーロックは俺の力を利用して俺を投げている、としてどうすればシャーロックを殴る事が出来るのか……

 

 

その時、父さんが教えてくれた一つの技の理論が脳裏に浮かんだ。

 

 

「今日はもうやめておこう、君の体力も限界だ」

 

シャーロックは優しい声で俺に手を差し出した。

正直に言うと俺の体力は限界だ。全身が軋む様に痛いし眠りたい。

だが、俺はシャーロックの手を払った。

 

「最後の一回だけ頼む」

 

無理やりに体を立ち上がらせて拳を構えた。

 

多分、今じゃないと駄目だ。鉄は冷めない内に打たないと。

 

「ぶん殴る!」

 

最後に決めさせてもらう!

 

 

 




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