金次ですがシャーロック・ホームズに育てられました。 作:魚魚
テストとかいろいろ忙しくて今日まで延びてしまった。
非常に申し訳ない。
pcも元に戻り、更新頑張るよ!
拳は優しく握り、出来るだけ脱力する。
それだけを思いながらシャーロックを見つめた。
シャーロックには三時間もお世話になったからな、一発ぐらい殴らせてもらわないと割に合わん。
全身を柔軟に、初動は全身を捻って腕を弾くように突き出す。
この時、腕に無駄な力を全く入れない事が大切だ。
完全に脱力の状態で打ち出すパンチ。
シャーロックは俺の力を利用して受け流していると俺は睨んでいた。
ならば無駄な力をなくせばいい。殴ることに集中しすぎた俺の力はパンチに最大限まで最適化する。
上手いこと俺の体は動いてくれた。
拳は三時間打ち続けた拳よりも速いスピードでシャーロックに襲いかかる
殴れた‼
と思った瞬間、シャーロックは華麗にかわし俺の足を足で引っ掛けて体制を崩させるとそのまま腕を掴んでくるり、俺はまたまた一回転させられ、俯けに地面に落ちた。
バシィン!
大きな音がなった後、辺りは静寂に包まれた。
俺は呼吸が出来なかった。
数秒後にやっと呼吸を取り戻し、新しい空気を一生懸命肺に入れた。
「はぁっ……はぁっ……」
仰向けになって天井を眺めた。
体は最高に熱を持っていたが頭の中は最低に冷えていた。
最悪の気分だ。
「……くそ」
静かに、呟いた。
汗と疲労を洗い流す為に熱いお湯が張られた浴槽に浸かっていた。
疲れきっている為、全てを忘れて時間に見を委ねたいのに余計なことを考えてしまう。
連れ去られた事、何回も投げられた事、そして負けたこと。
負けることは分かって居たが、それでも
「……悔しい」
自分の限界を絞り出して頑張ったのに拳を当てる事すら出来なかった。
シャーロックは強い。歴史史上最強と言われているぐらいだ。
持ち前の推理力以外にも銃、剣術、格闘術、全てに置いて群を抜いている……らしい。
その片鱗も見ることは叶わなかったがそれは当たり前だろう。
それこそ蟻と象以上の戦力差がある。
勝負にすらならない。
「もっと強くなりたいな」
せめて世界最強の男の最強の片鱗を見てみたい。
いや、俺はあの領域に行きたい。
バカ見たいな話だけど……この男に付いて行けば強くなれることは間違いない。
きっとこの世界にはまだまだ俺の知らない超人達がいるだろう。
どんな理不尽な力にだって立ち向かえる力を手に入れたい。
そして父さんを殺した奴を見つけ出す。
見つけ出して、罰を受けさせる。
湯船から立ち上がって脱衣所の扉を開けた。
脱衣所はまるで温泉旅館にあるような大きい。温泉の様な大きな浴槽もある。
が、俺が入っていたのは小さい浴槽。
どういうことかと言うと俺が入っていたのは男湯。
大きいのが女湯ということだ。
リサ曰く、この艦には女子が多いらしくて男の身分は狭く。
シャーロック・ホームズはここのトップの癖に小さな浴槽で体を清める事になってしまったらしい。
謙虚なのか女に弱いのか……
脱衣所の空気は少し寒かったが火照りきった体には丁度良かった。
リサが用意してくれた寝間着とバスタオルが置いてあり、俺が脱いだ防弾制服は無かった。
恐らく洗濯に出してくれたのだろう。取り敢えずはバスタオルで体を拭く。
で、バスタオルを使って体を拭いているとガラガラと何かが開く音がした。
"女湯の方から"
恐る恐るゆっくり、後ろを見た。
顔を真っ赤にした、銀髪の美幼女。
"アレ"な所は幼女がもっていた洗面器のお陰で隠れているが、俺は雪の様に白い裸体をみてしまった。
「うわああああああ!!」
幼女は洗面器を俺に投げつけてきた。
それを躱すことが出来ず、ゴンッと痛快な音を上げて俺の鼻にぶつかった。
俺を嘲笑うかのように洗面器から飛び出してきたおもちゃのひよこ。
気絶することはなかったが、鼻血出た。
これは興奮したとかじゃなくてただ単に鼻に洗面器が当たった衝撃で鼻の中が切れただけ!
興奮したとかじゃないぞ!
「こ、この変態っ!!鼻血なんか出して!」
更に近寄って殴りかかってきた。
鼻血を出したのは間違いなくお前のせいだ。
鼻を覆う為に両手を使ってるためにガードが出来ず、俺は後ろに転けそうになる。
_________同時に俺は見た。
幼女の足元に落ちてあるおもちゃのひよこ。
おもちゃのひよこを踏んでしまい、俺の方に倒れてくる幼女。
これは不味い。
だが、どうしようもできん。
どうなるかは、火を見るより明らかだ。
「この変態間抜け面ゴミクズ男」
「……悪かったって」
悪い事なんてしてないんですがね。
何を言っても俺への罵詈雑言しか出ないだろう。
そして今思い出したが、廊下で俺のことを踏みつけた女の声と同じだ。
つまり、リボンがついた白いやつだ。
ゲシッ
靴を踏まれた。
「変態変態変態変態ッ」
「ごめんって」
無限ループって怖いよね。
「二人共、もう仲良くなったのか。早いね」
シャーロックは心底楽しそうに言った。
「そう見えるか?」
俺の隣で絶賛足でゲシゲシ蹴っている幼女、今は勿論全裸ではなくきちんと服を着替えていて可愛らしい寝間着を着ていた。
俺はシャーロックも寝まきだったがでリサはメイド服のままだった。
「で、今から何をするんだ?」
小さな机を四人で囲んでいた。
リサは紅茶を四人分おいてシャーロックの横に立った/
「いや、自己紹介をしようと思ってね」
「自己紹介……」
俺は隣を見た。
ムスッとした表情でガンガン俺を蹴りつけてくる幼女。
俺が見ている事に気づいたからか一瞬蹴りをやめるが一言
「……話すことなんて無い」
と言うとまた蹴りを再開した。
こんな奴と自己紹介できるか?
「日本のことわざにこう言う言葉がある。喧嘩するほど仲が良い」
便利な言葉だよなそれ。
「マザー・テレサも愛の反対は無関心と言ってますし」
リサもシャーロックの援護をし始めた。
「そもそも俺とこいつは知り合い以下の関係なんですが……」
俺は反論した。
「……むしろ敵」
幼女も同じく反論したがシャーロックとリサは笑みを深めるばかりだ。
「やっぱり仲がいいじゃないか」
「「どこが!?」」
ハモってしまい、幼女は睨んできた。
理不尽だ。非常に理不尽だ。
キリがいいところで切ったので短めです。
今ついでにもう一つ小説のプロット書いてるんですよね……
こっち優先で頑張ります。