原作効果もいい加減にしろ!   作:なのは3931

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しばらくは地味といったけど今回はちょっとオカシイです。
カード紹介回と割り切ってね。


※こいつ等主人公です。

海馬コーポレーション前にて四人のデュエリストがデュエルディスクを展開している。

 

これからデュエルが開始されるのである。

 

審判の磯野が右手を高く振り上げる。

 

 

「デュエル開始ィーーーーーッ!!」

 

 

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 

 

守&ジャッカル L8000

 

 

   VS

 

 

十代&シャーリー L8000

 

 

 

最初は初心守くんのターンである

 

 

「まずは僕の先行!ドロー!今回はいきなりついてるぜ!強欲な壺発動!二枚ドローするぜ!」

 

 

いきなり二枚ドロー、なかなかやるな…

 

どんなデッキを使うのか、タッグフォースの記憶と最初のカードから推測するなら…

 

 

 

「よし!僕は増援を発動!レベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える!」

 

 

「やはり戦士族デッキか…」

 

 

初心守はタッグフォースの主人公の初期のデッキと同じテーマを使う、1と2はクソ雑魚だった気がするが3の戦士族デッキは強くは無いが弱くもないデッキだった。

当時のスターターを二、三つ買えば作れた為初心者ならリアルでも組んだことがある人もいるのではないだろうか?

 

例えカードが揃ってきても増援などのカードはその後も使い回せる為無駄にならない、

しかも切り込み隊長などはシンクロ初期でもシンクロ召喚につなげられる優秀なカードだった。

 

 

「僕は切り込み隊長を手札に加える!そしてそのまま召喚!」

 

 

(やはりかっ!)

 

 

「攻撃力1200のモンスター?何でそんな弱いカードを出したんすか?」

 

 

「…君、それ本気で言っているのかい?」

 

「へ?」

 

 

翔君の言葉に三沢君は耳を疑い聞き返す、いや三沢君だけではなく殆どのデュエリストが翔の言葉に呆れている。

 

 

「切り込み隊長の効果!このカードが召喚に成功したとき手札のレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる!」

 

 

「ええっ一枚で二枚モンスターが出せるのっ?!」

 

 

切り込み隊長

効果モンスター

星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400

 

このカードが召喚に成功した時に発動できる。

手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。

 

 

「僕はコマンド・ナイトを特殊召喚する!」

 

 

コマンド・ナイト

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1900

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分フィールド上に表側表示で存在する戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。

また、自分フィールド上に他のモンスターが存在する場合、

相手は表側表示で存在するこのカードを攻撃対象に選択する事はできない。

 

 

「更に二重召喚を発動!もう一枚の切り込み隊長を召喚!」

 

 

「何っ!切り込みロックかよっ!」

 

 

厄介だな、これは…

 

 

「切り込みロックって?」

 

「…本当に知らないんだな、君は…」

 

「ご、ごめんッス」

 

翔君の言葉に三沢君も溜め息をつく。

 

 

「切り込み隊長が二体、来るぞ十代!」

 

 

「切り込み隊長の効果!このカードが居る限りこのカード以外のモンスターを攻撃対象に出来ない!」

 

 

「え、でも切り込み隊長は二体いるよね?これってどうなるの?」

 

「お互いの効果でどちらにも攻撃することも出来ない」

 

「ええ!?すごい、こんなコンボがあったなんて!」

 

 

 

「「「「「「………」」」」」」

 

 

「…あれっ?」

 

 

「さらに切り込み隊長の効果でレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!」

 

 

「まさかコマンド・ナイトがもう一体いて二重ロックがかかるなんてないよな?」

 

 

コマンド・ナイトは他にモンスターが居れば攻撃対象に出来ない、二体揃えばお互いの効果で攻撃対象に出来ず味方の攻撃力が800も上がってしまう。

そうなったらなりふり構わず全体除去使うしかないが。

 

 

「さすがにそこまで引きは良くないな、一刀両断侍を特殊召喚!」

 

 

 

一刀両断侍

効果モンスター

星2/風属性/戦士族/攻 500/守 800

このカードが裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、

ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する。

 

 

 

相手フィールド

 

切り込み隊長 ATK1200

切り込み隊長 ATK1200

コマンド・ナイト ATK1200

一刀両断侍 ATK 500

 

 

 

「一ターンでモンスターが四体も!?」

 

 

「まだだ!僕は永続魔法『連合軍』と『強者の苦痛』を発動!」

 

 

連合軍

永続魔法

自分フィールド上の戦士族モンスターの攻撃力は、

自分フィールド上の戦士族・魔法使い族モンスターの数×200ポイントアップする。

 

強者の苦痛

永続魔法

相手フィールド上のモンスターの攻撃力は、

そのモンスターのレベル×100ポイントダウンする。

 

 

「連合軍の効果でフィールドの戦士族の攻撃力は戦士・魔法使い族×200ポイント、つまり800ポイント上がる!さらにコマンド・ナイトの効果で400ポイント上がる!」

 

 

 

切り込み隊長 ATK1200→2000→2400

切り込み隊長 ATK1200→2000→2400

コマンド・ナイト ATK1200→2000→2400

一刀両断侍 ATK 500→1300→1700

 

 

「み、皆の攻撃力がぐーん↑と上がったッス!?」

 

「それだけじゃない、強者の苦痛の効果で相手モンスターはレベル×100ポイント攻撃力が下がる、この戦士の連合軍はたとえ相手がブルーアイズでも勝つという事さ」

 

「そ、そんな…凄い…」

 

「レベル4以下のモンスターはデメリット無しだと2000に届かない、強者の苦痛で攻撃力は400下がるから例え攻撃力1900のモンスターを出しても1500に下がる、上級モンスターならもっと攻撃力が下がるからブルーアイズでも800下がって2200、つまり相手はカード効果の補助が無い限り力での突破は無理になった訳だ、ロックもあるしな」

 

 

「低級モンスターしかいないのに凄い…」

 

 

「切り込み隊長が守りコマンド・ナイトがサポートする、それらを呼び寄せる戦士ラーズに荒野の女戦士、無敗将軍フリード、攻めの要の不意打ち又佐、一枚一枚は弱いモンスターでも団結すれば上級モンスターにも勝てる事を教えてくれる良いデッキだよ、引き次第じゃワンターンキルも可能だ。カードも単体ならそれなりに安価だから強いテーマデッキを作ろうとしたデュエリストの殆どが最初に作ったデッキの筈だ、デュエルは強いモンスターを出せばいいわけじゃ無い、それを最初に教えてくれるのがこのテーマさ。上級モンスターやテーマデッキのカードが揃って使わなくなっても二重召喚や強者の苦痛のような高いカードはそのまま引き継げるからね」

 

 

三沢の言葉に皆云々と頷いている、懐かしいな~また使ってみようかな~なんて声すら聞こえてくる。

 

 

 

「へ、へぇ…僕、お兄さんから最初にカード貰ったからそんなデッキがあるなんて知らなかったよ…死者蘇生とかもお下がりだし」

 

 

「兄弟がいる人ならそういう事もあるかもね、それに最初から自分の使うテーマを決めてる人なら使った事が無い人もいるだろう」

 

 

(そういえば僕は最初から機械族デッキを組むことしか考えて無かったッス)

 

 

三沢と翔を中心に外野も盛り上がっていた。

 

 

「へえ~そんなデッキがあったのか~知らなかったぜ!」

 

 

【悲報】十代は一応戦士族を使っているのにこのデッキを知らない。

 

 

「お前HERO組むまで何使ってたんだよ…」

 

 

「ん~思い出せない、けどHEROは結構すぐ集まったぜ?みんなそんなもんじゃないか?」

 

 

お前が主人公補正で引きが強すぎるだけやで?欲しいカードが揃わないから皆あのデッキを使うんだよ!

 

 

「先行のターンは攻撃出来ない、俺はターンエンド!お前のターンだ!」

 

初心守

手札0枚

 

切り込み隊長 ATK2400

切り込み隊長 ATK2400

コマンド・ナイト ATK2400

一刀両断侍 ATK1700

 

連合軍

強者の苦痛

 

 

「うわ~すげぇぜ!最初からこれだけのカードを場に出すなんてお前スゲェよ!」

 

 

「今調子が良くても意味が無いんだよ!」

 

 

「悪い悪い、でもやっぱり強い奴と戦うとワクワクするなぁ~」

 

 

「ワクワクだと?」

 

(こいつ、何を言っているんだ?)

 

 

「応!お前をこれからどうやったら倒せるのか、考えてるだけでワクワクしてくるぜ!俺のターン、ドロー!」

 

 

十代がカードを引き十代のターンに移る。

 

 

「俺はE・HERO バブルマンを召喚!自分フィールドに他のカードが無いとき二枚ドローするぜ!更に天使の施し発動!三枚ドローして二枚捨てる!」

 

 

「ぶっ!?僕が二枚ドローしたかと思ったら五枚ドローだと!?」

 

 

※彼は主人公です

 

 

E・HERO バブルマン

効果モンスター(強欲版)

星4/水属性/戦士族/攻 800/守1200

 

手札がこのカード1枚だけの場合、

このカードを手札から特殊召喚する事ができる。

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に

自分のフィールド上に他のカードが無い場合、

デッキからカードを2枚ドローする事ができる。

 

 

 

おう、初手強欲天使なバブルマンやめーや…

 

 

ホンマ海馬といい十代といいこの世界主役級デュエリストのドロー力は頭おかしいわ…

 

 

でもそんな海馬よりやばい奴がいるらしく、なんでも一ターンに数十枚ドローした奴がいるらしい、そいつ頭おかしい。

 

 

十代

手札6→5→7

 

「そしてカードを一枚伏せ、『ミラクル・フュージョン』を発動!フィールドのバブルマンと墓地のフェザーマンとスパークマンを融合!現れろっ!E・HERO テンペスターッ!!」

 

 

 

E・HERO テンペスター

融合・効果モンスター(アニメ効果)

星8/風属性/戦士族/攻2800/守2800

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO スパークマン」

+「E・HERO バブルマン」

 

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を墓地に送り、

自分フィールド上のモンスター1体を選択する。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

選択したモンスターは戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)

 

 

 

 

ミラクル・フュージョン

通常魔法

自分のフィールド・墓地から、

「E・HERO」融合モンスターカードによって決められた

融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体を

エクストラデッキから融合召喚する。

 

 

十代

手札7→5

 

 

「墓地のモンスターを融合素材に!?」

 

 

「そしてテンペスターの効果発動!カードを一枚墓地に送り自分モンスターを戦闘では破壊されなくする!」

 

 

「なっ!?だが強者の苦痛の効果で攻撃力は下がる!大人しく守備で壁にしておけばダメージを受けずに済んだな!」

 

 

E・HERO テンペスター ATK2800→2000

 

 

 

「何勘違いしてるんだ?俺は攻めに行くつもりだぜ?フィールド魔法『摩天楼 -スカイスクレイパー-』を発動!」

 

 

「そ、そのカードはっ!?」

 

 

さっきクロノスを倒すためのキーカードになったHERO限定の攻撃力を上げるフィールド魔法、攻撃力2000に下がったテンペスターの攻撃力に1000プラスされ3000になる。

 

これで戦闘すれば相手モンスターを倒せるが…

 

 

 

「だ、だが!二体の切り込み隊長の効果で俺のモンスターに攻撃することは出来ない!」

 

 

「それはどうかな?手札から速攻魔法『月の書』を発動!切り込み隊長を裏側守備表示にするぜ!」

 

 

月の書

速攻魔法

フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示にする。

 

 

 

片方の切り込み隊長が消えた事で連合軍の防御陣形が崩れていく。

 

 

 

「ロック(呪縛)が崩れた!これで切り込み隊長に攻撃出来るな!」

 

 

 

「応!テンペスターで攻撃!カオステンペスト!」

 

 

E・HERO テンペスター ATK2000→3000

 

  VS

 

 

切り込み隊長 ATK2400→2200

 

 

 

「くっぅぅぅぅ!?」

 

「ちっ!」

 

 

守&ジャッカル

L8000→7200

 

 

 

「よっしゃ!」

 

 

「先制点を取ったのは俺たちのようだな」

 

 

これで次のターン切り込み隊長を反転召喚しても完全なロック(呪縛)にはならない、ジャッカルさんがあのデッキなら戦闘破壊出来ないテンペスターを一ターンで倒すのは厳しいはず…

 

 

「す、すまん…」

 

「っけ!こんくらいかすり傷にもならねぇよ!次の俺のターンでぶっ潰してやっからよぉ!」

 

 

「おお怖、俺はカードを二枚セットして悪夢の蜃気楼を発動!ターンエンドだ!」

 

 

 

悪夢の蜃気楼

永続魔法

相手のスタンバイフェイズ時に1度、

自分の手札が4枚になるまでデッキからカードをドローする。

この効果でドローした場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に1度、

ドローした枚数分だけ自分の手札をランダムに捨てる。

 

 

 

「あのカードは…」

 

 

「知ってるの?三沢君?」

 

 

「悪夢の蜃気楼は相手のターンに自分の手札を四枚になるまでドロー出来る永続魔法だ」

 

 

「ええ!?そんなのズルいっす!?」

 

 

「当然そう都合よくいかない、あのカードは自分のターンに手札を捨てるデメリットがある…」

 

 

「えっ、じゃああの外人さんの手札が減っちゃうっす!自分がドローする為に相方の手札を捨てさせるなんて酷いっす!!」

 

 

「確かに手札が0枚になるわけじゃないからそういう選択肢もあるが、おそらくあの二枚の伏せカードのどちらかは悪夢の蜃気楼を除去できる『サイクロン』か『非常食』だ。」

 

 

「な、なるほど…」

 

 

「融合召喚は『融合』のカードと二枚のモンスターの計3枚のカードを必要とする、強力なモンスターを出せる代わりに手札消費が激しいんだ。それをバブルマンや天使の施し、悪夢の蜃気楼などのドローカードでそれを補っている、流石は融合使いといった所か」

 

 

 

 

悪夢の蜃気楼に非常食とか一期十代の懐かしのコンボだったなぁ、主人公が取る戦術としていいのかは疑問だが…

 

 

 

 

「次は俺のターンだな!ドロー!」

 

 

次はジャッカルさんのターンに移る

 

 

「スタンバイフェイズ時に悪夢の蜃気楼の効果発動!俺は4枚ドローする!」

 

 

ジャッカル&守L7200

手札ジャッカル6守0

 

 

切り込み隊長(セット)

コマンド・ナイト ATK2000

一刀両断侍 ATK1300

 

連合軍

強者の苦痛

 

 

十代&シャーリーL8000

手札十代4シャーリー6

 

摩天楼 -スカイスクレイパー-

 

E・HERO テンペスター ATK2000

 

 

悪夢の蜃気楼

伏せカード2枚

 

 

 

 

 

 

 

「どう見るかしら、亮?」

 

 

「伏せカードが2枚、片方が悪夢の蜃気楼を除去するカードとしてももう片方は罠である可能性が高い、サイクロンを使っても二分の一、大嵐を使っても自分の永続魔法を巻き込む上に悪夢の蜃気楼を破壊してしまう。明日香、お前はどう思う?」

 

 

「経験から言わせてもらうと彼…いえ、彼女は伏せカードを恐れるタイプじゃないわ」

 

 

「罠を気にせず攻めるつもりか?」

 

 

「ええ、あのカードが手札にあれば別だけど…」

 

 

 

 

 

 

 

(フィールドには戦闘破壊出来ないテンペスター、攻撃力を上げるスカイスクレイパー、そして片方はハズレの二枚の伏せカード…さあどう出る?)

 

 

「っけ!面倒くせぇ!その永続魔法を破壊して欲しいんだろ?ならまとめて消し飛ばしてやんよ!!俺は三体のモンスターを生贄に捧げる!」

 

 

 

「僕のモンスター三体を生贄に!?」

 

 

「三体を生贄に召喚するモンスターだって?!」

 

 

 

(ジャッカルのTFのデッキ、最初のカードから推測すると…まさか…)

 

 

 

 

「現れろっ!!」

 

 

 

 

 

神 獣 王 バ ル バ ロ ス !!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現れたのは逞しき肉体の上半身と獰猛な獣の下半身を持った強大な獣戦士、

 

神に仕えし従属神の王でありその攻撃力は…

 

 

「攻撃力3000!?」

 

 

「青眼の白龍と同じ攻撃力だ!?」

 

 

 

ステータス至上主義なこの世界においてブルーアイズと同じ攻撃力3000はトップクラスの性能といえる。

 

 

 

 

「だがそれだけじゃない」

 

 

「えっ?どういう事っすか?」

 

 

 

 

「バルバロスは万能で強力な効果を持っているノーネ…」

 

 

「ええ、それも二つも…」

 

 

 

 

「片方は上級モンスターでありながら生贄なしで召喚する効果でしたね、万丈目さん?」

 

 

「上級モンスター特有の生贄が居ない時に手札で腐るという場面が無いなんてズルイぜ!」

 

 

「それだけじゃあない、生贄無しで場に出た時は攻撃力1900に下がるがスキルドレインで効果を無効にすれば3000に逆戻りだ、この万丈目様も苦労したな…」

 

 

 

 

 

「だけど今回はそっちの効果では無いわね…」

 

 

「バルバロスのもう一つの効果は…」

 

 

 

 

 

「モンスター三体を生贄にして召喚することで相手の全てのカードを破壊する…」

 

 

「何だって!?」

 

 

神獣王バルバロス

効果モンスター

星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200

 

(1):このカードはリリースなしで通常召喚できる。

(2):このカードの(1)の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。

(3):このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事もできる。

(4):このカードがこのカードの(3)の方法で召喚に成功した場合に発動する。

相手フィールドのカードを全て破壊する。

 

 

 

夜行が使っていたぶっちゃけOCGじゃ邪神よりも強い従属神の王、まさか一般人が持っているとは…

 

 

 

「不味い…十代!」

 

 

十代の方を見るがその表情は険しい。

 

 

「どうした?発動するカードが無いならすべてを消し去るぜぇ?」

 

 

「発動するカードは無い…」

 

 

「っへ!ざまぁねぇ!行け、バルバロス!王の威圧で全てを吹き飛ばせ!!」

 

 

 

バルバロスの咆哮によってこちらに強烈な衝撃が降りかかり、ソリッドビジョンでありながらその場に居た全員が反射的に仰け反ってしまう。

 

 

 

「これでお前等のフィールドのカードは全滅だ!粉砕!玉砕!!大喝采!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはどうかな?」

 

 

 

 

 

「何っ!?」

 

 

 

「手札から、エフェクト・ヴェーラーを墓地に送り、バルバロスの効果をこのターン無効にする!」

 

 

 

 

ヴェーラーがこちらの正面に現れバルバロスの衝撃波を防ぎ、そのまま抑える。

 

 

 

「シャーリー!」

 

 

「おいおい、これはタッグ戦だぜ?俺を忘れてもらっちゃ困るな」

 

 

 

「っち、手札から発動するカードはお互いのプレイヤーが使えるが、まさかバルバロスの効果を防ぐカードがあるとは…」

 

 

 

ヴェーラーはいいカード、

初手でヴェーラー握ってない方が悪い時代とかあったからね。

 

 

「すごいカードもってるんだな…サンキュー、助かったぜ!」

 

 

「気にすんなよ、俺たちはタッグだ」

 

 

 

「これで戦闘破壊出来ないテンペスターがフィールドに残った、次のターンまで持てばスカイスクレイパーの効果でバルバロスを倒せるが…」

 

 

 

三沢くんさっきから解説しまくりだね、本部ポジ狙ってんの?

 

 

 

「俺もこいつを使わせてもらう!月の書を発動!」

 

 

あっちも月の書持ってたのか…自分のバルバロスに使えば妥協召喚から本来の力に戻すことも出来るからな、まぁ滅多にやらないが。

 

 

 

「テンペスターを裏側守備表示にしてもらう!さらに死者蘇生発動!一刀両断侍を墓地から復活させる!」

 

 

一刀両断侍 ATK 500→700

 

 

「一刀両断侍は裏側守備表示のモンスターを攻撃する場合そのまま破壊する、お前覚えてたのか…」

 

 

「言っとくが俺も昔お前と同じデッキを使っていた頃があった、使い方なら今でも体で覚えてる」

 

 

「そうだったのか…」

 

 

「へへ、思い出すぜ、馬鹿みたいにモンスターで殴ってたあの頃をよぉ…、デッキは変わったが今でもそのスタイルは変わっていねぇ…、と思い出に浸るのもこれまでだ!バトルだ!一刀両断侍で攻撃!」

 

 

「くっ…」 

 

 

セットされたモンスターカードはリバースせずに半分に切り裂かれる。

 

 

 

「そしてバルバロスの攻撃!トルネード・シェイパー!」

 

 

十代&シャーリーL8000→5000

 

 

「うう…」

 

 

「へっ!伏せカードはブラフか、手札から『速攻召喚』を発動!怒れる類人猿を召喚する!」

 

 

 

速攻召喚(アニメオリジナル)

速攻魔法

手札のモンスター1体を通常召喚する。

 

 

 

怒れる類人猿

効果モンスター

星4/地属性/獣族/攻2000/守1000

 

このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。

このカードのコントローラーは、このカードが攻撃可能な状態であれば

必ず攻撃しなければならない。

 

 

 

 

「ジャッカルが…増えた!?」

 

 

「ゴリラが二体、来るぞ十代!」

 

 

「テメェ等ぶっ殺す!!!!怒れる類人猿の攻撃!!」

 

 

「「うわぁぁぁぁ!!」」

 

 

十代&シャーリーL5000→3000

 

 

 

 

手前のゴリラに十代がボコボコにされる、

そっちがモンスターだったのか…

 

 

「ざまぁみやがれ!」

 

 

「へへ、ジャッカル…お前強いなぁ…」

 

 

「あ゛あぁん?」

 

 

攻撃を受けた十代が口を開く。

 

 

「ジャッカルだけじゃない、守もモンスターを沢山召喚してすっげぇビックリした。逆転したと思ったらとんでもないモンスターが出てきてまた逆転された、お前等のデュエル、すごく楽しいぜ!」

 

 

「デュエルが…楽しい…?」

 

 

「ああ!お前だってそうだろ?守!デュエルって楽しいだろ?」

 

 

 

「僕は…」

 

 

 

 

 

「お前ねぇ…今負けてんのに随分余裕じゃないの、でも俺だってそうだぜ?次のターンどうやって逆転するのか自分でも楽しみで仕方ない」

 

 

やっぱりデュエルは面白い、カード一枚で何が起こるか分からない、だから楽しいんだ。

 

 

「気に入らねぇ…!てめぇ等、うっとおしいんだよ!」

 

 

「ジャッカルさん…?」

 

 

(気に入らない…今を楽しんでいるこいつ等が、未来に希望を持っているこいつ等が、デュエルを楽しんでいるこいつ等が…)

 

 

 

「俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ、サイクロンでも非常食でも何でも好きに使いやがれ!」

 

 

 

そう言って十代を指差す、が…

 

 

 

「俺は特に発動するカードは無い、ターンエンドでいい…」

 

 

「は?」

 

「なっ!?」

 

「ええぇぇぇ!?マジすか!!?」

 

 

 

「……」

 

 

 

十代の言葉にほぼ全員が驚愕するしかなかった…。

 

悪夢の蜃気楼の放置、それは相方の手札を捨てさせる事に他ならないからだ。

 

 

 

ジャッカル&守L7200

 

 

神獣王バルバロス ATK3000

怒れる類人猿 ATK2000

一刀両断侍 ATK700

 

連合軍

強者の苦痛

 

 

十代&シャーリーL3000

 

悪夢の蜃気楼

伏せカード2枚

 

 

「酷いっす!サイテーっす!」

 

 

「彼は本当に自分がドローする為に相方を切り捨てたと言うのか…!」

 

 

三沢が困惑の声を上げる、今までのプレイを見てそんな奴だとは思えなかった。

 

 

外人の子の方が暗黒界、もしくは自分のデッキの内の一つの様に墓地にカードが有ることで機能するデッキなら分かるが、彼は彼女がどんな戦いをするかよく知らない気がする。

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

やっと自分のターンが来た、だがこの瞬間に悪夢の蜃気楼の効果が発動する。

 

 

 

「悪夢の蜃気楼の効果で俺は十代が引いた分の手札四枚をランダムに捨てる…」

 

 

シャーリー

手札4→5→1

 

 

ヴェーラーを使って手札が減っていた為残り手札は一枚になってしまう。

 

 

「ああ!?手札がっ!?」

 

「これで彼女の手札は一枚…だがそれがドローカードなら…」

 

 

三沢が呟いたようにドローカードがあるならこの状況を打破できる。

 

 

 

「…カードを一枚セットする…」

 

 

その言葉と共に周囲からため息が漏れる、カードを伏せるという事は打つ手段が無かったという事だと思ったからだった。

 

 

 

「はっはっは!お前等カップルとして相性最悪だった様だな!女の方は彼氏を守ったのに男の方はてんで駄目だな!」

 

 

「何やってんだテメー!」

 

「彼女泣かせんじゃねーぞ!」

 

「そのまま別れろ!」

 

 

 

笑いながらジャッカルさんが言う、他人の不幸は蜜の味、それがリア充ならなお良し。

周囲の目線も十代への非難の目になりそのまま破局しろとばかりに罵倒する。

 

 

 

 

「あの子の所為で相方が何も出来なかったノーネ。ホホホ、プレイングミスをするナンーテ駄目ダメナノーネ、あのボーイは所詮こんなモノーヨ!」

 

 

「そうとは思えません」

 

 

クロノスの言葉にカチンときて言い返してしまう。

 

 

「という事はワザと見捨てたとデーモ?」

 

 

「彼は…、十代はそんなことをする子ではありません」

 

 

彼の行為には何か意味がある筈…恐らくあの伏せカード…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まったく、十代の奴よくもやってくれたな。

 

 

 

こんな事されたらどうやっても…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Meの勝ちじゃないか!

 

 

 

 

 

 

 

 

「リバースカードオープン!天よりの宝札!全てのプレイヤーは六枚ドローする!」

 

 

「何っ!?」

 

「なんだって!?」

 

 

手札

守0→6

ジャッカル0→6

十代4→6

シャーリー0→6

 

 

「ドローカードを伏せていたのか…しかし、なら何故わざわざ悪夢の蜃気楼を?」

 

三沢の疑問はもっともである。天よりの宝札が万が一破壊されていたらこれは成立しなかった。悪夢の蜃気楼を使わず自分で使っていればリスクを負う可能性を回避できたはずだ…。

ただ伏せていても相方が手札を消費してから自分で使わせた方が戦略が広がった筈…。

 

 

(一体何を…?)

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

十代が目で語りかけてくる、分かっているさ…お前の言いたいことが…

 

 

だが…やられっぱなしは性に合わんよなぁ?

 

 

「さらに手札から『天の落とし物』を発動!全てのプレイヤーはカードを三枚引き、二枚捨てる!」

 

 

 

 

天の落とし物

魔法カード(漫画GXオリジナル)

互いのプレイヤーはデッキからカードを3枚引き

その後手札からカードを2枚捨てる

 

 

 

「なっ!?さらにドローカードだと!?」

 

 

 

手札

守6→7

ジャッカル6→7

十代6→7

シャーリー6→6

 

 

 

「さらに手札から墓地へ送った二枚の『代償の宝札』の効果!このカードが墓地に送られた時カードを二枚ドローする!四枚ドロー!さらに!『デュアル・ゲート』発動!墓地の同名カード二枚を除外して二枚ドローする!」

 

 

 

代償の宝札

通常魔法(漫画版5D's)

このカードが手札から墓地へ送られた時、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

デュアル・ゲート

通常魔法(アニメGXオリジナル)

墓地にある同名カード1枚をゲームから除外する。

デッキからカードを2枚ドローする。

 

 

 

シャーリー

手札6→10→11

 

 

 

「なんだあれは!捨てたカードすらフル活用してドローするだと!?」

 

 

「そして天使の施しを発動!三枚ドローし、二枚捨てる!そして捨てた代償の宝札の効果!二枚ドローする!」

 

 

「またそのカードか!」

 

 

 

シャーリー

手札11→13

 

 

 

「そして墓地に落ちたE・HERO シャドー・ミストの効果発動!デッキからHEROを手札に加える!加えるのはE・HERO エアーマン!」

 

 

 

「何っ!?」

 

「こいつもHERO使いだと!?」

 

 

 

E・HERO シャドー・ミスト

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1500

「E・HERO シャドー・ミスト」の(1)(2)の効果は

1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の

「HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

 

シャーリー

手札13→14

 

 

 

「墓地に落ちた場合モンスターを手札に加えるカード!?この為に手札交換を?」

 

 

「いやそれだけじゃない、さっきの様にミラクル・フュージョンの素材を増やす為かもしれない、今墓地のカードは潤沢にあるからな…彼の方もそれを知っててこんな事を…なんてチームワークなんだ…」

 

 

 

 

「シャーリー、お前もE・HEROデッキだったのか!?」

 

 

 

ズコ――ッ!!

 

 

 

十代の言葉に全員ずっこける。

 

 

「おめぇ彼女のデッキも分かんなかったのかよ!?」

 

 

「え?だって出会ったの数日前だし一緒に戦ったのはこれが初めてだぜ?」

 

 

 

別に付き合って無いから…中坊の恋愛脳はどうにかならんのか…。まあこの年頃はそんなモンか…。

 

 

 

「手札から、『アカシックレコード』を発動!デッキから二枚ドローし、そのカードがこれまでプレイした事があった場合、そのカードを除外する…引いたのは『壺の中の魔術書』と『レスキューラビット』!使用されていないのでそのまま手札に加える!」

 

 

 

アカシックレコード

通常魔法(アニメGXオリジナル)

カードを2枚ドローする。

ドローしたカードが今までプレイしたカードと同じ場合、

ドローしたカードを除外する。

 

 

 

シャーリー

手札14→15

 

 

「まだだ!『壺の中の魔術書』発動!全てのプレイヤーは三枚ドローする!」

 

 

 

壺の中の魔術書

通常魔法(漫画GXオリジナル)

互いのプレイヤーはカードを3枚ドローする。

 

 

 

手札

守7→10

ジャッカル7→10

十代7→10

シャーリー15→17

 

 

 

「さらに『HEROの遺産』を発動!墓地にレベル5以上のHEROが二体いれば三枚ドロー出来る!墓地にはレベル8のテンペスター、十代が天の落とし物で捨てたレベル5のE・HERO ネクロダークマンがいる!三枚ドロー!」

 

 

さり気なくネクロダークマンを落とす十代有能スギィッ!

 

 

HEROの遺産

通常魔法(漫画GXオリジナル)

自分の墓地にレベル5以上の「HERO」と名のついたモンスターが

2体以上存在する場合に発動する事ができる。

自分のデッキからカードを3枚ドローする。

 

(漫画版GXいい加減にしろ!)

 

 

シャーリー

手札14→16

 

 

 

「ドロップアウトボーイの捨てたカードを利用デスーノ!?」

 

 

(あれは紅葉の持っているカード…!一体彼女が何故?)

 

 

 

「さらに『流転の宝札』発動!デッキから二枚ドローする、その代わりにターン終了時に手札から一枚墓地に送らなければ3000ポイントのダメージを受ける!」

 

 

 

流転の宝札

通常魔法(アニメGXオリジナル)

デッキからカードを2枚ドローする。

ターン終了時にカードを1枚墓地へ送る。

送らない場合3000ポイントのダメージを受ける。

 

 

あって無いようなデメリットである。

 

 

シャーリー

手札16→17

 

 

 

「さらに『埋葬呪文の宝札』を発動!墓地の天よりの宝札、天の落とし物、天使の施しをゲームから除外して二枚ドローする!」

 

 

 

埋葬呪文の宝札

通常魔法 (リアリストオリジナル)

自分の墓地に存在する魔法カード3枚をゲームから除外して、

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

 

シャーリー

手札17→18

 

 

「さらに『逆境の宝札』を発動!相手に特殊召喚されたモンスターが居て、自分の場にモンスターが存在しない場合に二枚ドロー!」

 

 

 

逆境の宝札

通常魔法(アニメZEXALオリジナル)

相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

シャーリー

手札18→19

 

 

「強欲な壺発動!さらに苦渋の選択発動!選んだカードはこれだ!」

 

 

 

死者蘇生

早すぎた埋葬

ミラクル・フュージョン

漲る宝札

貪欲な壺

 

 

 

 

「ひ、ひどい五枚だ…、宝札がまたある…」

 

 

「ミラクル・フュージョンとドローカードはマズい。早すぎた埋葬でいいな?」

 

 

「あ、ああ…」

 

 

 

そう来ますか…、E・HEROは融合無しだと弱いと思われているようだしそうなるか。

 

 

 

シャーリー

手札19→20

 

 

 

 

「手札20枚超えた…(白目)」

 

 

 

「蘇生カードを引いて手札は20枚の大台突破…遂に攻撃開始か?」

 

 

(まだだ、今までのは前座に過ぎない。お楽しみはこれからだ!)

 

 

 

「この瞬間!私が伏せていたカードをオープン!手札抹殺!全てのプレイヤーは手札を全て捨て、その枚数分ドローする!」

 

 

手札抹殺

通常魔法(原作効果)

お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから

このカードの発動直前の手札の枚数分ドローする。

 

 

 

「なっ!?ここで手札交換カードだと!?」

 

「あれだけ引いて手札が悪かったってのか!?」

 

 

ジャッカル達が驚きの声を上げる、引いたカードを全て捨てるなどよほど引きが悪くなければありえない。

 

 

「あの外人さん一体何をしたいんだろう…?」

 

「やはりカードを墓地に落とす事で真価を発揮するデッキか…?」

 

 

周囲が疑問を抱えて観戦する中…、

 

 

 

「成程、シャーリー!お前凄ぇな!俺もそこまで考え付かなかったぜ!」

 

 

「な、なんだ?こいつ何言ってんだ!?」

 

 

十代ただ一人が俺のした事を理解し称える。

 

 

 

手札

守10→10

ジャッカル10→10

十代10→10

シャーリー20→20

 

 

 

 

 

 

 

「さらにE・HERO フラッシュの効果!このカードが墓地に送られた時、墓地の魔法か罠を一枚手札に加える!手札抹殺を加えもう一度発動!」

 

 

E・HERO フラッシュ

効果モンスター(漫画効果)

星4/光属性/戦士族/攻1100/守1600

このカードが墓地へ送られた時、

自分の墓地に存在する魔法か罠カード1枚を選択して手札に加える。

(インチキ効果もいい加減にしろ!)

 

 

 

手札

守10→10

ジャッカル10→10

十代10→10

シャーリー20→21→21

 

 

 

「さらに手札交換ッスか!?」

 

 

「まさか…デッキ破壊かッ!?」

 

 

 

「お、おい!お前、デッキ枚数何枚だ…?」

 

 

ジャッカルさんが守に問いかける。40枚ならデッキ枚数がゼロになり、こちらがターンエンドを宣言した時点で勝負がついてしまう。

 

 

「だ、大丈夫だ…少し余分に入っていたからまだ数枚ある!」

 

 

「そ、そうか。…デッキ破壊とは姑息な真似をするじゃあねぇか!!」

 

 

ジャッカルが吠える。実際周りもデッキ破壊と言われて嫌悪感を抱いているようだ。

 

 

「真剣勝負から逃げて卑怯な手で勝とうなんて恥ずかしくないのか!」

 

 

「姑息?卑怯?限られたルールの中で勝利条件を満たして勝つのが悪だとでも?それにこちとらデッキ切れで勝利なんてするつもりはない!」

 

 

卑怯な手は使わない(理不尽にボコらないとは言ってない)

 

 

「『サイキック・サイクロン』発動!セットされた伏せカード一枚を破壊する。この時、そのカードが魔法か罠か宣言し、当たった場合一枚ドローする、外れた場合相手が一枚ドローする!宣言するカードは…罠カードだ!」

 

 

 

サイキック・サイクロン

速攻魔法(アニメ5D'sオリジナル)

フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を、

魔法か罠か宣言して破壊する。

破壊したカードが宣言したカードだった場合、

自分はカードを1枚ドローする。

破壊したカードが宣言したカードと違っていた場合、

相手がカードを1枚ドローする。

 

 

 

「なっ!?スキルドレインが!?」

 

 

「やっぱりスキドレビートだったか…攻撃力の高いデメリット付きモンスター、最初のガンナードラゴンやバルバロスの様な妥協召喚出来るカード、これらを見ればスキドレビートであることは容易に想像できる…」

 

 

「くっ!」

 

 

ジャッカルさんの顔を見るにどうやら図星のようだな。

 

 

 

「成程、自分のスキルドレインで相方が困らない様にわざと後にプレイすることを選んだのか。ジャッカルお前良い奴だな!」

 

 

「んなっ!」

 

 

突如襲い掛かった十代の精神攻撃にジャッカルさんは顔を赤く染める。どうやら図星のようだな(ゲス顔)

 

 

「成程、何気に可愛いトコあるじゃねーの」

 

 

「そ、そうなのか?」

 

 

「ばっ!ちっ、ちげーよ!変な思い込みヤメロ!」

 

 

「照れちゃってくぅあゎうぃ~♡」

 

 

「野郎ぶっ殺してやる!」

 

 

ひぇぇ、リアルファイトでダイレクトアタック仕掛けてきた。オオ、コワイコワイ。

 

 

 

「何だジャッカルって良い奴じゃん!」

 

 

「悪ぶってるけど実は優しいのね」

 

 

「んがああああああ!!ヤメロォォォォォォォ!!」

 

 

もうやめて!ジャッカルさんのライフは0よ!

 

 

 

「なぁそろそろ続けないか?」

 

 

十代が助け舟を出す、元はといえばお前の所為だがな。

 

 

 

「漫才披露してるがお前らまさか私がただカードを捨てたと思ってるんじゃないかね?」

 

 

「何?」

 

「どういう事だ?」

 

 

 

「へへ、こういう事さ!十代が伏せていた最後のカード、堕天使の施し発動!」

 

 

 

堕天使の施し

通常罠(アニメオリジナル)

このターンお互いのプレイヤーは

魔法効果によって墓地に捨てたカードを手札に戻すことができる。

 

 

「堕天使の施しッ!?」

 

 

「このカードはすべてのプレイヤーはこのターン魔法カードの効果で捨てたカードを全て手札に戻すことが出来る」

 

 

「何だって!?という事は…!」

 

 

手札枚数

ジャッカル10→32

守10→32

十代10→32

 

 

 

 

 

シャーリー21→67

 

 

 

「手札六十七枚だとッ!!??!?!?!」

 

「お前デッキに何枚カードを入れてるんだ!?」

 

 

「え?60枚でもデッキ切れなるから100枚は余裕で超えてるよ?」

 

 

(((((こいつ頭オカシイ…))))))

 

 

 

「やれやれ、融合使いのドローへの執念は常軌を逸脱している…(震え声)」

 

 

三沢君の解説が始まった。

 

 

「とんでもないアドバンテージを獲得できるドローカードをここまでひくとは…さらに堕天使の施しはそれらのカードの持つデメリットと呆れるほどに相性が良い。元は天使の施しのサポートカードだからな」

 

 

「あのただでさえ強い天使の施しの?」

 

 

ほんと、あの馬鹿(ペガサス)何考えてるですかねぇ?

 

 

「昔エジプトで行われた大会のチーム戦でとある姉弟とその従者の三人が優勝した…。『処刑人マキュラ』や『王家の神殿』で罠をそのターンで使えるようにして大量ドロー、『ラストバトル!』、『現世と冥界の逆転』、罠であり起動が遅く対処可能と考えられ規制を免れていた罠バーンカードを先行一ターン目から使用し、全員がほぼ先行ワンキルで優勝した…。嫌な事件だった…」

 

 

 

イシュタール家何やってんすか!?やだ――!?流石遊戯王史上最強のガチデッキ使った姉ちゃんと史上大戦犯の二枚を使っていた弟と従者だわ…。

 

 

 

「それらのカードはI2社の人間とエジプトの一部のデュエリストしか持っていなかったので規制は免れた。ちなみにその三人組は大会出禁になった」

 

 

あいつら大会出禁かよwwww、残当。

 

 

「彼の方はあえて悪夢の蜃気楼で手札を捨てさせ、天よりの宝札のドロー枚数を増やし、尚且つ捨てたカードを回収するコンボのつもりだったのだろう…。」

 

 

「プレイングミスでも自分勝手な戦術でも何でもなくて計算の内だったの?」

 

 

「ああ、だが彼女の方はそれをさらに上回るプレイングをやってのけた。手札抹殺という手札を倍に増やすカードを持っていたせいでな…引いたカードも殆ど大量ドローしたあと手札を捨てる手札交換ドローカード…彼女は彼氏よりさらに強い…!」

 

 

三沢君が解説王への道を上って行ってるね…。

 

 

 

「だがこのターン耐えれば大量の手札を持った状態でこっちのターンを迎えられるぜ!」

 

 

 

ジャッカルさんが吠える、この手札枚数を見て何とかできる可能性があるとでもいうのか?

 

 

 

「確かにこのコンボは相手にもドローされる諸刃の剣だけど、シャーリーならこのターンでやってくれるぜ!」

 

 

 

(諸刃の剣ね…)

 

 

チラりと手札のシャドー・ミストを見ながら思う、ま、今回は使わないって決めてたししょうがないかな?

 

 

 

「さあいくぜ!E・HERO エアーマンを召喚!エアーマン(三沢大地)の効果!デッキからHEROを手札に加える!加えるのはエアーマン!」

 

 

E・HERO エアーマン

効果モンスター

星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、

以下の効果から1つを選択して発動できる。

●このカード以外の自分フィールドの

「HERO」モンスターの数まで、

フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。

●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

 

 

「そして『(みなぎ)る宝札』を発動!自分のモンスター一体の攻撃力を全員の手札枚数×500ポイント上げる!」

 

 

(みなぎ)る宝札

通常魔法(漫画5D's)

自分フィールド上に存在する表側表示モンスター1体を選択して発動する。

このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力を

自分と相手の手札を合計した数×500ポイントアップさせる。

 

 

「全員の手札の合計だと!?」

 

 

「俺たちの手札は…」

 

 

ジャッカル32枚

守32枚

十代32枚

シャーリー66枚

 

 

計162枚

 

 

 

500×162=81000

 

 

E・HERO エアーマン ATK1800→82800

 

 

 

なぁにこぉれ?

 

 

 

「パワハチマンニセンハッピャクッ!?」

 

 

「どうしてこうなった…」

 

 

調べた時に宝札カテゴリーにあったからしょうがない。

 

エアーマンが倒せないよ…(絶望)

 

 

 

 

「更に二重召喚発動、エアーマンを召喚!エアーマンをサーチ!速攻召喚発動!エアーマンを召喚!E・HERO ブレイズマンをサーチ!」

 

 

 

 

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

「モンスターを一気に三体召喚だと…!」

 

「しかも手札がほとんど減ってない…」

 

 

 

 

 

 

「そして、『融合』を発動!手札の沼地の魔神王とブレイズマンを融合!現れろ、E・HERO アブソルートZero!」

 

 

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

 

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

 

「紅葉さんの最強のヒーローだって!?」

 

 

ん?この世界紅葉さんがいるのか?まあ今はいいや。

 

 

 

「更に早すぎた埋葬を発動!墓地のブレイズマンを蘇生!ブレイズマンの効果!このカードがフィールドに出た時デッキから融合をサーチできる!」

 

 

「融合をサーチ出来るモンスターだと!?」

 

 

E・HERO ブレイズマン

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1800

「E・HERO ブレイズマン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、

いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「融合」1枚を手札に加える。

(2):自分メインフェイズに発動できる。

デッキから「E・HERO ブレイズマン」以外の

「E・HERO」モンスター1体を墓地へ送る。

このカードはターン終了時まで、

この効果で墓地へ送ったモンスターと同じ属性・攻撃力・守備力になる。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしか特殊召喚できない。

 

 

 

E・HERO ブレイズマン ATK1200

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

シャーリー&十代

L3000→2200

 

 

 

 

「さらに『ミラクル・フュージョン』発動!場のアブソルートZeroとブレイズマンを融合!現れろ、E・HERO ノヴァマスター!」

 

 

 

 

E・HERO ノヴァマスター

融合・効果モンスター

星8/炎属性/戦士族/攻2600/守2100

「E・HERO」モンスター+炎属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

 

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

 

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

 

 

「二度目の融合!?」

 

「でもなんでわざわざ強力な融合モンスターを融合しちゃったの?」

 

 

「それには俺が答えるぜ!アブソルートZeroにはフィールドを離れた時相手のモンスターを全て破壊する効果があるんだ!」

 

 

「「「「「な、ナンダッテー!?」」」」」

 

 

 

E・HERO アブソルートZero

融合・効果モンスター

星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000

「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する

「E・HERO アブソルートZero」以外の

水属性モンスターの数×500ポイントアップする。

このカードがフィールド上から離れた時、

相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

 

 

 

十代の嬉々とした説明に皆が驚愕する、まさしくE・HERO最強カードである。

 

 

「墓地に行ったアブソルートZeroの効果!バルバロスと怒れる類人猿を破壊する!エターナルフォースブリザード!」

 

 

「くっ!俺のバルバロスが!?」

 

 

周りの熱が全てノヴァマスターに集まり、逆にその周りが凍結しバルバロスとオスジャッカルが凍り付く。

 

 

「よし!バルバロスを倒したぜ!」

 

 

「甘ぇんだよ!獣族モンスターが破壊された時ライフを1000払う事で森の番人グリーン・バブーンを手札から特殊召喚する!」

 

 

「ファッ!?」

 

 

 

ジャッカル&守

L7200→6200

 

森の番人グリーン・バブーン DEF1800

 

 

森の番人グリーン・バブーン

効果モンスター(遊戯王R版?)

星7/地属性/獣族/攻2600/守1800

このカードが手札・墓地に存在し、

自分フィールドの表側表示の森の番人(多分獣族か獣戦士族モンスター)が戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時、1000LPを払って発動できる。

このカードを特殊召喚する。

 

 

 

墓地から大ジャッカルさんが怒って現れる。

 

 

効果だけじゃなく戦闘でも蘇るってそれってただの旧裁定効果じゃないですか!ヤダー!

 

 

完全にアブソルートZeroさんエアーマンの足引っ張っただけですね…。

 

 

「モンスターを全部倒せなかった!?」

 

 

「グリーン・バブーンは墓地か手札にいれば場に出てくる…誰だあんなに手札増やした奴」

 

 

「お前だろ!いい加減にしろ!」

 

 

「なんだ俺か」

 

 

いやぁこんな事になるとは予想外でしたなぁ…、まさかバブーン入ってるとは…。だが…、

 

 

 

「ならばゴリ押すまで!『融合回収』を発動!沼地の魔神王と融合を手札に戻し『融合』発動!E・HERO シャドー・ミストと場のエアーマンを融合!現れろ、E・HERO エクス…エスクダ…エスクリダオ!エスクリダオの効果!墓地のHERO一体に付き攻撃力100アップ!ダークコンセントレイション!」

 

 

 

融合回収

通常魔法

自分の墓地に存在する「融合」魔法カード1枚と、

融合に使用した融合素材モンスター1体を手札に加える。

 

 

 

E・HERO エスクリダオ

融合・効果モンスター

星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000

「E・HERO」と名のついたモンスター+闇属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する

「E・HERO」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。

 

 

 

 

 

E・HERO エスクリダオ ATK2500→2700

 

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

 

「更に沼地の魔神王を墓地に捨て融合をサーチ!」

 

 

「またサーチっすか!?」

 

「やれやれ、彼女のサーチへの執念は凄まじいな…」

 

 

沼地の魔神王

効果モンスター

星3/水属性/水族/攻 500/守1100

このカードは、融合モンスターカードにカード名が記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。

その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。

自分メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。

デッキから「融合」1枚を手札に加える。

 

 

「そして手札のレスキューラビットとE・HERO フラッシュを融合!現れろ!E・HERO ガイア!ガイアの効果!相手モンスター一体の攻撃力を半減し、その数値分ガイアの攻撃力を上げる!」

 

 

E・HERO ガイア

融合・効果モンスター

星6/地属性/戦士族/攻2200/守2600

「E・HERO」モンスター+地属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードが融合召喚に成功した場合、

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。

ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、

このカードの攻撃力はその数値分アップする。

 

 

森の番人グリーン・バブーン ATK2600→1300

 

 

E・HERO ガイア ATK2200→3500

 

E・HERO エスクリダオ ATK2700→2800

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

「そして墓地に行ったフラッシュの効果!墓地の魔法か罠を一枚手札に加える!加えるのはミラクル・フュージョン!そして発動!場のエアーマンと墓地のフラッシュを融合!現れろ、E・HERO The シャイニング!そしてThe シャイニングの効果!ゲームから除外されたHERO一体に付き攻撃力を300上げる!墓地にはHEROが七体!攻撃力を2100上げる!」

 

 

 

E・HERO The シャイニング

融合・効果モンスター

星8/光属性/戦士族/攻2600/守2100

「E・HERO」と名のついたモンスター+光属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードの攻撃力は、ゲームから除外されている

自分の「E・HERO」と名のついたモンスターの数×300ポイントアップする。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、

ゲームから除外されている自分の「E・HERO」と名のついた

モンスターを2体まで選択し、手札に加える事ができる。

 

 

 

E・HERO The シャイニング ATK2600→4700

 

E・HERO ガイア ATK2200→3500

E・HERO エスクリダオ ATK2800→2700

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

E・HERO エアーマン ATK82800

 

 

 

「さらに『未来融合-フューチャー・フュージョン』を発動!デッキから融合素材モンスターを墓地に送り、二ターン後の未来に融合召喚する!デッキから『E・HERO フェザーマン』『E・HERO バーストレディ』

『E・HERO クレイマン』『E・HERO バブルマン』を墓地に送り、『E・HERO エリクシーラー』を二ターン後融合召喚する!」

 

 

 

未来融合-フューチャー・フュージョン

永続魔法

自分のエクストラデッキの融合モンスター1体をお互いに確認し、

決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。

発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に、確認した融合モンスター1体を

融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

 

 

 

 

E・HERO The シャイニング ATK4700

E・HERO ガイア ATK3500

E・HERO エスクリダオ ATK2700→3100

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

E・HERO エアーマン ATK82800

 

 

 

 

「な…なんじゃこりゃ…」

 

「一ターンに五回も融合を…!?攻撃力8万のモンスターにしかも次の布石まで…!」

 

 

ジャッカルと守は二人とも顔が真っ白になっている。

 

 

まあこんな事されたらね?悪いのは十代、俺は悪くねぇ。

 

※堕天使なくても二十枚引いてます。

 

 

 

「バトル!ノヴァマスターで攻撃!アカシックコスモノヴァ!」

 

 

巨大な炎の球体を発射し、大ジャッカルを破壊する。

 

 

シャーリー

手札5→6

 

「ぐぅ…!手札からもう一枚のグリーン・バブーンを特殊召喚!」

 

「ッ!有料バブーンループ…!」

 

 

ジャッカル&守

L6200→5200

 

 

 

おうおう仲間をよくもやってくれたのうとばかりにバブーンが現れる。

 

 

 

「こいつバブーン二枚隠し持ってやがった…!誰だあんなに手札増やしたの!」

 

 

「お前だ!」

 

 

なんだ俺か…いや原因の半分は十代やろ(責任転嫁)。

 

 

 

「こうなったらやるしかねぇ!エクスペリアで攻撃!Dark diffusion(ダーク ディフュージョン)!」

 

 

『オオ!…エッ?』

 

 

エスクリダオが二度見してきたがそのまま指を飛ばして攻撃した。

 

色々と地味…。

 

 

「墓地のバブーンが復活!」

 

 

ジャッカル&守

L5200→4200

 

 

「ガイアで攻撃!螺旋槍殺(スパイラル・シェイバー)!」

 

 

ジャッカル&守

L4200→3200

 

 

「The シャイニングの攻撃!オプティカル・ストーム!」

 

 

ジャッカル&守

L3200→2200

 

 

 

「エアーマンで攻撃!」

 

 

『俺もいるぞ!』

 

 

天高くまで竜巻が発生し、モンスターを飲み込む。

流石82800。リアルソリッドビジョンなら町に被害でてた。

 

 

ジャッカル&守

L2200→1200

 

 

 

HERO達によるゴレンダァ!を喰らいライフが大幅に減少する!

 

 

「くっ!だが耐えきったぞ!」

 

 

二人に安堵の表情が浮かぶ。

 

 

「まだだ!手札から、速攻魔法『瞬間融合』を発動!フィールドのエアーマンとThe シャイニングを融合!現れろ、E・HERO Great TORNADO(グレート・トルネード)!」

 

 

 

瞬間融合

速攻魔法(アニメ効果)

自分フィールドから

融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

この効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズにエクストラデッキに戻る。

 

 

「バトルフェイズに六度目の融合だと!?」

 

 

「Great TORNADOの効果、相手の全てのモンスターのステータスを半減させる!タウン・バースト!」

 

 

E・HERO Great TORNADO

融合・効果モンスター

星8/風属性/戦士族/攻2800/守2200

「E・HERO」モンスター+風属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードが融合召喚に成功した場合に発動する。

相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は半分になる。

 

 

 

森の番人グリーン・バブーン DEF1800→900

 

 

 

 

「すげぇ!紅葉さんの属性HEROが全部出てきた!」

 

 

属性ヒーロー全召喚完了である。成し遂げたぜ。

 

 

Great TORNADO(グレート・トルネード)で攻撃!スーパーセル!」

 

 

ジャッカル&守

L1200→200

 

 

ジャッカル達のライフが尽きかけ、バブーンがもう蘇生できなくなった。

 

 

「よし!アイツで最後だ!」

 

 

「ま、まだ手があるってのか…?」

 

 

「ああ、あるぜ。手札から罠カード『スピリッツ・フュージョン』を発動!」

 

 

スピリッツ・フュージョン

通常罠(漫画GXオリジナル)

1000ライフポイントを払って発動できる。

自分の墓地から融合モンスターカードによって決められた

融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体を

エクストラデッキから融合召喚する。

 

 

 

「何…?」

 

「手札から罠だと!?反則じゃねぇか!!」

 

 

二人が声を荒げてルール違反と叫ぶ。

 

 

 

「何だあの女、ド素人か…?今までのは運が良かっただけのようだな!」

 

 

「おかしいと思ったぜ!どれも見た事無いカードばっかりだもんな!あのカード達もズルして作った偽のカードに違いないぜ!」

 

 

「ここに来て僕でもしないミスをするなんて…」

 

 

「しかし、今までのプレイを見るに彼女がそんなミスをするようなデュエリストには見えんが…」

 

 

青服の偉そうな奴らや翔たちも呆れる。

 

 

そうでないのは三沢や一部の生徒。

 

 

 

「ふっ、そういう事か…」

 

「え?どういう事よ亮…?」

 

 

 

「あの子なんてプレイングセンスなの…!?」

 

「確かにあんな初歩的なミスをするナンーテとんでもビックリナノーヨ!オホホ!」

 

「ミスなんかじゃありません!!」

 

「ヒェッ!?」

 

 

 

 

 

「おい審判!今のは反則だろ!失格を宣言しろ!」

 

 

そういえば磯野が審判してたわ、皆忘れてたんとちゃう?

 

 

「いいえ、反則ではありません、彼女は墓地に落ちた処刑人マキュラの効果でこのターン手札から罠カードを使えます」

 

 

「マキュラだと?そんなモン墓地のどこにも…ハッ!?」

 

 

ジャッカルさんの顔が青くなっていく。

 

 

「どうやら気付いた様だな、最初に大量に墓地に捨てた時にマキュラも落ちていたのさ!」

 

 

「や、ヤロウ…!」

 

 

ジャッカルさんが恨めしそうに睨んでくる。オオ、コワイコワイ。

 

 

 

 

 

「彼女は人間の心理の穴を上手く突いたな…」

 

 

「尻の穴を突いた?亮、下ネタはやめて頂戴」

 

 

「下ネタじゃない!…あれだけ大量に墓地に落ちればそうカード一枚一枚を気にする余裕がない、しかも手札に戻った為後から確認する機会も失われた。ましてや墓地に無いのに墓地に行く事で発動するカードの可能性を考慮するのは難しいだろう。俺の様に相手をリスペクトしてるか、相手の行動全てに警戒している奴じゃなければ難しい、暗黒界やアンデットのようなデッキでもない限り皆そこまで注意しないだろう…。何より堕天使のインパクトがデカすぎて精神に余裕が無くなった彼らに見抜ける筈も無い」

 

 

 

 

 

「マキュラが出たのはきっと三沢君がフラグを立てた所為だよ」

 

「彼女は…なんて強いんだ…。しかもマキュラを持っているなんて一体何者なんだ?」

 

 

 

「なんだあの女は…?この万丈目以外にあれ程の実力を持っている奴がいるとは…」

 

(あの人、多分万丈目さんより強いんじゃ…?)

 

 

 

 

「ライフを1000払い効果を発動させてもらう!スピリット・フュージョンの効果は墓地のモンスターで融合召喚を行う!」

 

 

シャーリー&十代

L2200→1200

 

 

「くっ!だがバブーンが破壊されても次のターンが来れば…!」

 

 

「忘れたのか?未来融合で墓地に送ったカードを!」

 

 

 

 

【デッキから『E・HERO フェザーマン』『E・HERO バーストレディ』

『E・HERO クレイマン』『E・HERO バブルマン』を墓地に送り、『E・HERO エリクシーラー』を二ターン後融合召喚する!】

 

 

 

 

「あ、あのクロノスを倒したカード…!?」

 

 

「その通り!墓地のE・HERO フェザーマンとE・HERO バーストレディの《魂》を融合!現れろ!フレイム・ウイングマン!」

 

 

E・HERO フレイム・ウィングマン ATK2100

 

 

「おお!フレイム・ウイングマン!」

 

「いくぞ十代!」

 

「ああ!」

 

 

 

「「スカイスクレイパーシュート!!」」

 

 

 

摩天楼から飛び立ったフレイムウイングマンが森の番人を焼き尽くす!

 

 

 

「フレイム・ウイングマンの効果!」

 

 

「相手のモンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

 

 

 

ジャッカル&守

L200→ 0

 

 

 

「勝者、遊城十代&シャーロット・E・イェーガー!」

 

 

「よっしゃあ!」

 

「やったぁ!」

 

「のわっ!?急に抱き付くなよ!?」

 

「おっとスマンスマン、ついテンション上がっちゃって」

 

 

「またイチャイチャしてるっス…」

 

「しかしあんなデュエルを見せつけられては文句も言えまい」

 

 

ラブコメめいた二人を呆れと憎悪の目で見る一同。

 

 

 

「俺が…負けた…?」

 

「負けた…やっぱり僕は駄目なんだ…」

 

 

それとは逆に放心するジャッカルと悲しみに暮れる守。

 

 

「あ、そうそう忘れてた!」

 

 

十代がそんな二人に近づき、

 

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

 

「「楽しい…デュエル?」」

 

 

「ああ!俺たちが勝ったけどあんなにモンスターを出した守も、俺のフィールドを一掃しようとしたジャッカルも凄かったぜ?俺一人だったら正直負けてたかもしれなかった、戦ってて凄ぇ楽しかった!」

 

 

「デュエルが楽しい…そんな事最近忘れていた…初めてデュエルをした頃は勝っても負けても凄く楽しかったのに…。でも、今日のデュエルは初めてデュエルした頃の様にビックリの連続で、楽しかったかもしれない…ありがとう、初心を思い出させてくれて…」

 

自分のキャラすら忘れていた守が初心を取り戻した。

この後彼は初心を宗教の様に守り、初心教とまで言われるほどになる。

 

 

「ならまたデュエルやろうぜ!アカデミアに入学したら!」

 

 

「無理さ…僕はどうせ不合格だ…」

 

「そんな事ねぇよ!ここは試験会場の出たすぐ先だぜ?試験官の人もどっかで見てる筈さ!」

 

 

 

ギクーリ!?

 

 

 

「今のお前のデュエルを見てたならきっと合格にしてくれるさ!」

 

 

「そう…かな?」

 

 

「そうさ!」

 

 

守を励ます十代、それを見る女(?)二人。

 

 

 

「眩しいなぁ…」

 

 

「眩しい?」

 

 

「俺は…馬鹿で喧嘩早くて、問題ばかりで、アカデミアの高等部に進学できねぇって言われたんだ…」

 

 

「…」

 

 

「ぶらぶらしてたらよ、アカデミアの入学試験やっててよお、未来への希望に満ち溢れたお前ら見てたら自分が惨めに感じて、悔しくて、畜生…!」

 

 

「それで突っかかってきたんだ?」

 

 

「ああ…」

 

 

「大丈夫、きっと何とかなるよ!絶対大丈夫だよ!」

 

 

「根拠の無ぇ慰めはいらねぇよ!」

 

 

「あるさ!ジャッカルさんが心を入れ替えてお願いすればきっと話を聞いてもらえるさ!」

 

 

「聞いて貰えなかったら…?」

 

 

ジャッカルさんが問いかける。

 

 

「ん~叩きのめせばいいんじゃない?」

 

 

「喧嘩かよ…」

 

 

「喧嘩じゃないよ!ジャッカルさんがデュエルで先生達をぶっ倒せばきっという事聞いてくれるさ!」

 

 

「お前って無茶苦茶だなぁ…」

 

 

「デュエルで想いをぶつけるんだよ!なんだったら一緒に頭下げに行くよ!」

 

 

「お前…」

 

この主人公、既にデュエル脳に染まりつつある。

 

 

「そんで二人で色仕掛けだよ!動画も撮って脅しも入れればもう確実だよ!」

 

 

「お前最低だな!」

 

この主人公、デュエリスト以前にゲスである。

 

 

 

 

「やれやれ、全部聞こえてるんだけど…どうします?クロノス最高試験官?」

 

 

教師兼試験官の二人が奥で話す。

 

 

「試験の結果が全てナノーネ。教師が私情を持ってはいけないノーネ」

 

 

「でも…」

 

 

「仮に彼らを入れたら別の子が落ちる事になるノーネ、枠が無い以上生徒をこれ以上入れる事は出来ないノーヨ」

 

 

「そうですか…」

 

 

「でも、彼らの様な熱意のある生徒ナーラ、頑張ってオベリスクブルーまで上がってワタシが教えたナーラ、いいデュエリストになれたかもしれまセンーノ…」

 

 

サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー♪

 

 

「ハイ、モスモス?アンタ誰デスーノ?」

 

 

『貴様達の試験会場を用意した者だ』

 

 

この会場の持ち主という言葉、そしてこの偉そうな態度!

 

 

 

「エ~!ここは確か海馬コーポレーションヌ!?という事は?」

 

 

『そういう事だ』

 

 

「な、なんと!?それでこのワタクシめに一体どんなご用件で?」

 

 

『ふぅん、実は少し理由があって入学人数を増やす事にした。鮫島にも許可はとってある』

 

 

「な、ナント!?…それで?一体何人位に増やしマスーノ?」

 

 

『今の倍だ』

 

 

「ナルホドー今の倍デスーノ、それまた沢山…ってエ゛エ゛!?ばっ倍デスーニョ!?」

 

 

『そうだ、それも優秀な人材をだ』

 

 

「しかし今日試験した生徒の殆どが合格することになりマスーノ。それでは才能の無い生徒を入れる事に…」

 

 

『必要なら他校から引き抜く用意もある、優秀な人材をなんとしてでもかき集めろ』

 

 

「は、はぁ…しかし優秀な人材を今から集めるナンーテ…」

 

 

『それが貴様の仕事だ。自分の責務を果たせない無能などそれこそ必要無い。それに…早速粋が良いのが二人見つかったではないか』

 

 

「エ゛?もしかして見ていましたーノ?」

 

 

『わが社の目の前でやってればな』

 

 

「しかし片方は素行に大分問題があって…」

 

 

『重要なのはデュエルの腕だ、それに生徒を躾けるのは教師の仕事だ。生徒が言う事を聞かないと喚く自分たちが無能だとわきまえろ、と伝えておけ!』

 

 

「ハ、ハイデスーノ…」

 

 

『では後は任せたぞ。この件はI2社とも協議して発案された一大プロジェクトだ。デュエルモンスターズの発展に大きく関わる、失敗は許さん。分かったな!』

 

 

「ハ、ハイィィィィィィ!」

 

 

 

pi!

 

 

 

「ふぅ、怖かったノーヨ…」

 

 

「やけに長い会話パートでしたね?」

 

 

「うるさいノーヨ!…上からの指示で今学期の入学者を倍に増やすらしいーノ…」

 

 

「ば、倍ですか?と…いう事は彼らは…?」

 

 

「マァ…オシリスレッド位になら入れてもやってもイイノーネ…」

 

 

顔をそらしてぶっきらぼうに呟く。

 

 

「ふふ、素直じゃないですね!」

 

 

「うるさいノーヨ!早速帰って試験結果の修正と二次選抜の準備をしないといけないノーヨ!」

 

 

"帰る"という所でクロノスは笑顔を見せる。

 

 

「何か嬉しそうですね?」

 

 

「あ、ワカリマス?実は新しく車を買いましたーノ!イタリアのアンティークで美しい車デスーノ!」

 

 

「新車なのにアンティークですか…。車に乗る機会なんてそう無いのに物好きですね…」

 

 

「車は見てるだけで楽シーノ!それじゃあお先に失礼スルーノ!」

 

 

そう言ってスキップしながら駐車場へ向かって行くクロノスであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャー!ワターシノクルマガーッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしてもシャーリー、お前HERO使いだったんだな!紅葉さんのカードや俺も知らないカードが出てきてビックリしたぜ!」

 

 

十代が元気な声でまくしたてる。

 

 

「ああ、でも今回は大体30%位の力しか出せなかったかな?」

 

 

「ええ~?流石にそれは嘘だろ~?」

 

 

(嘘じゃないんだがなぁ…)

 

 

今回はあのHERO達は使って無いし、エクシーズも使って無いからな。

 

本気の半分も出せてないだろう…。

 

 

「そう言えば紅葉さんとは?」

 

 

「知らないのか?世界チャンピオンになったこともあるE・HERO使いだぜ?病気でしばらく休んでたんだけど、昔ケガで病院に入院した時出会った事があるんだ!俺がE・HEROを使うきっかけになった人なんだ!」

 

 

「へえ…そうなんだ…。惜しい人を亡くしたな…」

 

 

「いや病気も治って現場復帰してるぞ!?今やってる大会にも出てるから!」

 

 

 

なんだ普通に治ってるのか?漫画で出る前にアニメのネタ回に出たラスボスドラゴエディアなんておらんかったんや!

 

 

 

 

「じゃ!俺はこれからここで仕事だから!」

 

 

「ああ!じゃあまたな!」

 

 

十代に手を振って別れる…また、か。あと何度十代とこうして会えるだろうか?

 

 

十代がアカデミアに行ったらもうしばらくは会えなくなるだろう。

 

 

それまでに、彼に何をしてあげられるだろうか?

 

 

 




シャーリー「…」

十代「…」



シャーリー「カード紹介の回にしようと汎用カード使ったら…御覧の有様だよ!」


十代「まさかあんなにドローカードがあるなんてな~」


シャーリー「【悲報】この世界のペガサス、無能」


十代「今日の最強カードはコレだ!堕天使の宝札!」


シャーリー「今回の大戦犯、天使の施しが三枚ドロー、苦渋の選択が五枚サーチ、手札抹殺が手札倍増カードに変わるイカレカードや…」


十代「でも今回みたいに相手も戻すから注意しような!」


ダークロウ「おっそうだな」


シャーリー「ヒエッ」






今回は三沢…制限無しエアーマンでぶん回す予定でしたが凄まじく狂いました。
主人公がワンキルの予定でしたが十代も活躍させたい→堕天使使ってみる→主人公より目立ってしまった→この際割り切ってコンボしたろ!→なんやこれ…(ドン引き)


よって戦犯は十代、はっきり分かんだね。
あと十代とタッグを組んだ事により主人公のドロー力が大幅に増大してしまいました。
普段はいい感じに事故ってちょうどいい強さになってる設定。

なお、今回最強の宝札カードを使って無い模様。

前回ジャンドでやろうとしたらジャンク・シンクロン出す前に手札整っちゃった壊れだからしゃーない。


多分次は普通!

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