また主人公が作者のシナリオをぶち壊し暴れる模様
「手札のブリキンギョとフィールドのバブルマンを融合!現れろ!E・HERO アブソルートZero!!」
E・HERO アブソルートZero ATK2500
「HEROだってっ!?」
「さあ、見せてやるぜ…融合の可能性、HERO可能性をな!」
「ちょっと待つデース!」
何だよ…今いいところなんだよぉ…
「私はシンクロやエクシーズを見せろと言った筈デース!」
「それならさっき見せた…必要なものは見せたということだ…これ以上は見せぬ」
シャーリー は いうことを きかない !
「このクソガキ…ワタシはアナタをそんな風に育てたつもりはアリマセーン!」
「育ててもらってないんだよなぁ…」
身内になったのは三日前、何か教わった記憶もない。カードとお小遣いを少し貰っただけだし。
「いいんじゃないですか?別に」
紅葉さんが同意してくれた。
「しかしですね、ミスターコウヨウ。これはあくまで新カードの宣伝であって…」
「彼女もまた決闘者という事です。勝つために必要な事をしただけでしょう。アブソルートZeroの破壊効果をモンスター回収で回避した上で五枚ドローしてしまうんですから。もし手加減してこんな事してるなら…本気を引きずり出すのみです、観客も後からやり直すなんて望んでないでしょう?」
「ウ~ン、確かにユーのいう事もごもっとも…私はとやかく言いませーン」
そう言って素直に下がるペガサス、よしこれで憂いなく戦える!
「見せてもらうか、融合の可能性、HEROの可能性とやらを!」
「応!私は影依融合を発動!このカードはシャドールの融合にしか使えないが相手にエクストラデッキから特殊召喚したモンスターが居る時、デッキのモンスターで融合できる!」
影依融合
通常魔法
「影依融合」は1ターンに1枚しか発動できない。
自分の手札・フィールドから
「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、
自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。
「デッキから融合だって!?」
「ああ、融合はシンクロやエクシーズに比べてカード消費が激しい、どんなモンスターも融合カードと融合素材二枚が必要となる。その為こんな風に強化される専用融合カードがこれから増えていくだろうぜ?」
「融合も時代に合わせて進化するという事か…」
「そういう事!私はデッキから超電磁タートルとシャドール・リザードを影依融合!現れろ、エルシャドール・ネフィリム!」
エルシャドール・ネフィリム
融合・効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2500
「シャドール」モンスター+光属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
このカードが特殊召喚されたモンスターと
戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。
そのモンスターを破壊する。
このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
「エルシャドール・ネフィリムは特殊召喚したときシャドールカードを一枚デッキから墓地に送る、さらにシャドール・リザードの効果、デッキからシャドールモンスターを墓地に送る」
シャドール・リザード
リバース・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守1000
「シャドール・リザード」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「シャドール・リザード」以外の「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
「墓地に行くことで発動する効果に墓地に送る効果か…見えてきたぞ…!そのカテゴリーの性質が…」
「これくらいで分かったように語るのは早計すぎるぜ?墓地に送るのはシャドール・ビーストとシャドール・ファルコンの二体、そして墓地に送った二体のモンスターの効果!シャドール・ビーストの効果はデッキから一枚ドローする、シャドール・ファルコンの効果はこのカードをフィールドにセットする!カードをセットして、ターンエンド!」
シャドール・ビースト
リバース・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守1700
「シャドール・ビースト」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
その後、手札を1枚捨てる。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
シャドール・ファルコン
リバース・チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 600/守1400
「シャドール・ファルコン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
「シャドール・ファルコン」以外の自分の墓地の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚する。
シャーリー
手札4→3枚
E・HERO アブソルートZero ATK2500
エルシャドール・ネフィリム ATK2800
シャドール・ファルコン(セット)
伏せカード1枚
紅葉
手札3枚
E・HERO ジ・アース ATK2500
伏せカード1枚
「俺のターンドロー!E・HERO ブレイズマンを召喚、こいつの効果は…」
「融合をサーチする…」
「お見通しか、手札のレディ・オブファイアとフィールドのブレイズマンを融合!現れろ!炎の英雄!E・HERO ノヴァマスター!」
E・HERO ノヴァマスター
融合・効果モンスター
星8/炎属性/戦士族/攻2600/守2100
「E・HERO」モンスター+炎属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
E・HERO ブレイズマン
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1800
「E・HERO ブレイズマン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、
いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「融合」1枚を手札に加える。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「E・HERO ブレイズマン」以外の
「E・HERO」モンスター1体を墓地へ送る。
このカードはターン終了時まで、
この効果で墓地へ送ったモンスターと同じ属性・攻撃力・守備力になる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしか特殊召喚できない。
「さらに魔導師の力をジ・アースに装備、装備モンスターの攻撃力を自分の魔法・罠の枚数×500上げる!」
魔導師の力
装備魔法
装備モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールドの魔法・罠カードの数×500アップする。
紅葉
手札1枚
E・HERO ジ・アース ATK2500→3500
E・HERO ノヴァマスターATK2600
あらら、ホントこの人、強えぇ…。
『い、一瞬で相手の戦闘力を上回ったァ――!流石チャンピオンダ――ッ!』
(シャドールの方はまだ未知数…先にアブソルートZeroを落とす!)
「ノヴァマスターで攻撃!アカシック・コスモノヴァ!」
E・HERO ノヴァマスターATK2600
VS
E・HERO アブソルートZero ATK2500
HERO対HERO、その火ぶたが今切って落とされる、そんな時…
「なあ紅葉さん、HEROデッキなんて物を使っているけど、あんたはアメリカンヒーローが好きなのかい?」
「何をこんな時に…ああ、好きさ。正直この年じゃオタクみたいだけど子供の頃から大好きだった。日本のヒーロー物よりアメコミの方が好きだった、ゾンパイアはお気に入りさ、カードも額縁に飾ってある」
「ふーん…そう…」
「?」
『ノヴァマスターの恒星爆発が絶対零度をも溶かしてしまうゾーッ!?』
「でも、俺は…」
「仮面ライダーの方が好きだ」
「え?」
「オウ?」
『な、なんだァ!?何をする気だぁ!?』
「見せてやる、新しいHEROの形!速攻魔法発動!『マスク・チェンジ』!」
「マスク・チェンジ!?」
「このカードはHEROが仮面を被り新たなHEROへと変化する!その名も、M・HERO!!」
「新たなHEROだって!?」
「そう、M・HEROにふさわしい相手、最強のHERO使いのアナタだからこそこいつで相手をしたかった…。…だから、見ていてください、俺たちの変身…」
「変身召喚ッ!!現れろ!New Hero!M・HERO アシッド!!」
M・HERO アシッド
融合・効果モンスター
星8/水属性/戦士族/攻2600/守2100
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊し、
相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は300ポイントダウンする。
氷のHEROは星の爆発によって蒸発したかに見えたが、その身が焼けようとも立ち上がった。
苦痛も恐怖も涙さえも、その仮面の下に隠し、再び戦いにはせ参じる。
「アシッドの効果発動!相手フィールドの魔法・罠を全て破壊し相手の全てのモンスターの攻撃力を下げる!そして、変身して消えたアブソルートZeroは墓地に行く!よって効果発動!相手フィールドの全てのモンスターを破壊する!」
『な、なんという事ダァ――――ッ!HEROが変身して相手のフィールドを全滅させる!!なんて恐ろしいコンボなんだァ――――‼!』
「流石にモンスターを全滅させるわけにはいかない、速攻魔法『エフェクト・シャット』発動!アブソルートZeroの効果を無効にする!」
「!?モンスター効果を無効にする速攻魔法っ!?」
エフェクト・シャット
速攻魔法(アニメオリジナル)
モンスターの効果を相手が発動した時に発動可能。
その効果を無効にし、そのモンスターを破壊する。
「これで、全滅は避けられた…」
「だがアシッドの効果で魔法・罠は破壊、攻撃力も下げてもらう!
E・HERO ジ・アース ATK2500→2200
E・HERO ノヴァマスターATK2600→2300
「これではアシッドを倒せない…ならノヴァマスターでセットモンスターを攻撃!」
「リバース効果発動、墓地からシャドールモンスターをセット出来る。シャドール・ビーストをセットする」
「リバース効果もあったのか…!」
「そう…シャドールの影とはすなわちカードの裏、リバース効果を持ったカードの意味が込められていたのさ…」
それだけじゃないがね…シャドールは華やかな特殊召喚に相対する影、メタカードでもある。
「ノヴァマスターの効果で一枚ドローさせてもらう…そしてジ・アースでセットモンスターを攻撃!」
リバース効果を持ってるって言った矢先に攻めるのか、たまげたなぁ…
「シャドール・ビーストのリバース効果を発動、二枚ドローして一枚捨てる」
「それも墓地に行った時と似たような効果だね」
「一応墓地に行った時と全然違う効果のカードもあるんだけども…」
効果を大体予想して攻めてきたか…ホント厄介だ…
『お、お互い戦いながら手札を補充している~!なんて接戦なんだ~!?』
「カードを一枚セット、ターンエンド…」
紅葉 L3700
手札0枚
E・HERO ジ・アース ATK2200
E・HERO ノヴァマスターATK2300
伏せカード1枚
シャーリー L2250
手札4枚
M・HERO アシッド ATK2600
エルシャドール・ネフィリム ATK2800
「私のターン、ドロー!E・HERO クレイマンを召喚!そしてマスク・チェンジを発動!M・HERO ダイアンを変身召喚!」
M・HERO ダイアン
融合・効果モンスター(漫画版)
星8/地属性/戦士族/攻2800/守3000
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
デッキからレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
(なんやこの壊れ…)
「…バトル!ダイアンでノヴァマスターを攻撃!ディスバーション!」
M・HERO ダイアン ATK2800
VS
E・HERO ノヴァマスターATK2300
紅葉 L3700→3200
「ぐっ!」
「ダイアンの効果!モンスターを戦闘破壊したことでデッキからレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!現れろ!E・HERO シャドー・ミスト!」
E・HERO シャドー・ミスト
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1500
「E・HERO シャドー・ミスト」の(1)(2)の効果は
1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の
「HERO」モンスター1体を手札に加える。
「シャドーミストが特殊召喚に成功した場合、デッキから『チェンジ』と名の付いた速攻魔法カードを手札に加える!勿論加えるのはマスク・チェンジ!そして変身!M・HERO 闇鬼!」
M・HERO 闇鬼
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守1200
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
「M・HERO 闇鬼」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは直接攻撃できる。
その直接攻撃で相手に与える戦闘ダメージは半分になる。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
「闇鬼で攻撃!」
『シュッ!』
M・HERO 闇鬼 ATK2800
VS
E・HERO ジ・アース ATK2200
紅葉 L3200→2600
闇鬼の蹴りの一撃でジ・アースが粉砕される。鍛えてますね。
『遂にジ・アース破れたり――ッ!このままやられてしまうのか――ッ!?』
「闇鬼の効果!戦闘で相手モンスターを破壊し墓地に送った時、『チェンジ』と名の付く速攻魔法カードを手札に加えることが出来る!」
「やれやれ、まだ終わらないのか。マスク・チェンジは打ち止めの筈じゃあ無いのかい?」
「知らないのか?ライダーには戦闘フォームがいくつもあるんだぜ?手札に加えるのは『フォーム・チェンジ』!そして発動!闇鬼をエクストラデッキに戻してM・HERO カミカゼに超変身!」
フォーム・チェンジ
速攻魔法
自分フィールドの「HERO」融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをエクストラデッキへ戻し、
そのモンスターの元々のレベルと同じレベルでカード名が異なる
「M・HERO」モンスター1体を、
「マスク・チェンジ」による特殊召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
M・HERO カミカゼ
融合・効果モンスター
星8/風属性/戦士族/攻2700/守1900
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードは戦闘では破壊されない。
このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃できない。
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
『な、なんという連続ラッシュ!バニーガールのフィールドには上級モンスターが三体!対してチャンピオンのモンスターはゼロ!これは決まったか――ッ!?』
「カミカゼで攻撃!スーパー・神風アタック!」
今まで伏せカードは発動していない、いける筈!
「これは絶体絶命だね、助けてくれ相棒。伏せカード発動!『クリボーを呼ぶ笛』!ハネクリボーをデッキから特殊召喚する!」
クリボーを呼ぶ笛
速攻魔法
自分のデッキから「クリボー」または「ハネクリボー」1体を選択し、
手札に加えるか自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
ハネクリボー
効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 300/守 200
フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
ターン終了時まで、自分が受ける戦闘ダメージは全て0になる。
「ハ、ハネクリボーォ!?」
『クリクリ~♪』
ハネクリボー DEF 200
VS
M・HERO カミカゼ ATK2700
ハネクリボーが立ち塞がり攻撃が届かない。
「くっ!カミカゼがモンスターを戦闘破壊した事で一枚ドロー出来る…」
「だがハネクリボーの効果でこのターン戦闘ダメージは0!有難う相棒、いつも済まないね」
『クリクリ~!』
これだけ攻めて仕留めきれなかった…!
「ターンエンド…」
シャーリー L2250
手札4枚
M・HERO ダイアン ATK2800
M・HERO カミカゼ ATK2700
M・HERO アシッド ATK2600
エルシャドール・ネフィリム ATK2800
紅葉 L2600
手札0
「やれやれ、一ターン防いだとはいえここで逆転のカードを引けなきゃ終わりだね…」
引きそう。
「ドロー!…ホープ・オブ・フィフスを発動!墓地のE・HERO五枚をデッキに戻しカードをドローする!手札とフィールドにカードが無い為三枚ドロ-する!」
うっそだろお前!?
ホープ・オブ・フィフス
通常魔法
自分の墓地の「E・HERO」と名のついたカードを5枚選択し、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを2枚ドローする。
このカードの発動時に自分の手札・フィールド上に他のカードが存在しない場合は
カードを3枚ドローする。
「墓地のバブルマン、ヒート、レディ・オブファイア、ブレイズマン、ジ・アースをデッキに戻し三枚ドロー!さらにHEROの遺産を発動!レベル5以上のHEROが二体以上いる時三枚ドロー出来る!墓地にはアブソルートZeroとノヴァマスターがいる!三枚ドロー!」
HEROの遺産
通常魔法(漫画GXオリジナル)
自分の墓地にレベル5以上の「HERO」と名のついたモンスターが
2体以上存在する場合に発動する事ができる。
自分のデッキからカードを3枚ドローする。
紅葉
手札1→3→5
「マジかよ…」
「今でも信じてる、意味なく死んだモンスターなんて、いないってね…!」
『手札0枚からの連続三枚ドローォ!凄いゾォ!逆境をこのまま覆せるかぁ~?』
「手札から、融合発動、フォレストマンとオーシャンを墓地に送り、現れろ!アブソルートZero!」
E・HERO アブソルートZero ATK2500
『出た~!紅葉の最強HERO!幾度となく現れたHEROが再び紅葉のフィールドに降臨!!』
「君が返してくれたからね、大切に使わせてもらう」
それ大切に使わない奴や…
「さらにミラクル・フュージョン発動!墓地のフォレストマンとオーシャンで融合!現れろ!ジ・アース!」
「あっ…(察し)」
「ジ・アースの効果!自分モンスターをリリースしてそのステータスを吸収!地球灼熱!そしてアブソルートZeroの効果!フィールドを離れた事で相手モンスターを全て破壊する!エターナルフォース・ブリザード!」
アブソルートZeroが吸収されジ・アースが赤く発光し、反対に熱量を奪われた周囲は絶対零度へと変化していく。
こちらのモンスターが全て凍結し砕け散る。
「ネフィリムが墓地に行った事で墓地から影依融合を手札に加える…」
「だがこれで終わりだ!ジ・アースの攻撃!地球灼熱斬!」
E・HERO ジ・アース ATK5500
「墓地の超電磁タートルの効果発動!このカードを除外してバトルフェイズを終わらせる!」
「…!この為に墓地に送っていたのか!」
ふぅ、融合カード紹介の為にやったのが自分を救う事になるとは…
「カードを一枚伏せ、ターンエンドだ」
「私のターン、ドロー!」
シャーリー
手札6枚
「召喚僧サモンプリーストを守備表示で召喚、サモンプリーストの効果!手札から魔法を捨ててE・HERO エアーマンを特殊召喚!エアーマンの効果、クレイマンを手札に加える、融合を発動!E・HERO ガイアを融合召喚!」
召喚僧サモンプリースト
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600
(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。
このカードを守備表示にする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードはリリースできない。
(3):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
E・HERO ガイア
融合・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2200/守2600
「E・HERO」モンスター+地属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが融合召喚に成功した場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。
ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、
このカードの攻撃力はその数値分アップする。
シャーリー
手札3枚
「ガイアの効果!相手モンスター一体の攻撃力の半分を吸収する!」
E・HERO ジ・アース ATK2500→1250
E・HERO ガイア ATK2200→3450
『ガイアの攻撃力がジ・アースの攻撃力を上回った――ッ!?』
「ガイアで…攻撃ッ!」
大地の神の名を持つ英雄が地球の名を持つ英雄に拳を向ける。
「コンチネンタルハンマー!」
「罠発動!元素融合 エレメント・フュージョン!フィールドのジ・アースと除外されているフォレストマンとオーシャンで融合召喚を行う!」
「っ!」
元素融合 エレメント・フュージョン
通常罠(漫画GXオリジナル)
自分フィールド上の「E・HERO ジ・アース」とゲームから除外されている「E・HERO」モンスター2体を墓地に送り、融合召喚する。
「E・HERO三体で融合!?まさか…!?」
「現れろE・HERO Core!」
E・HERO Core
融合・効果モンスター(原作効果)
星9/地属性/戦士族/攻2700/守2200
「E・HERO」モンスター×3
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力はバトルフェイズ時に倍になる。
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、
相手フィールドのカード二枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
このカードが戦闘・効果で破壊された時、自分の墓地の
「E・HERO ジ・アース」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する。
「…!?紅葉さんの、真の切り札…!」
十代との最終決戦で戦ったジ・アースを超える最強のHERO…。
「Coreの効果!バトルフェイズ時、その攻撃力は倍になる!」
『2700の倍という事は――ッ!?』
E・HERO Core ATK 2700→5400
「ッ…!」
『攻撃力5400!?おおっとこれでは攻撃出来ないゾ~!』
「さあ大人しく下がるんだね」
「………」
「どうしたんだい?ステップの巻き戻しが発生したから攻撃前からやり直すんだ、知ってるだろ?」
「攻撃を…続行…!」
「なっ!?」
『何だって――――――――――――ッ!?!?!?』
「一体何を!?イッツクレイジー!?」
皆が自殺行為としか思えないことに驚愕している。
自分でも馬鹿な事をしていると分かっている。だが勝つにはこれしか無い、そんな気がした…。
E・HERO ガイア ATK3450
VS
E・HERO Core ATK5400
「コンチネンタルハンマー!」
「エレクトロマグネティックインダクション!」
ガイアの一撃はCoreに届かず、ビームに焼き消される。
シャーリー L2250→300
「フゥ…ヒヤッとしたよ…」
「……」
当然負ける、ライフもう残り僅かである。
「まさか攻撃力が下がる前に攻撃表示のガイアを自爆させるなんてね…。だがCoreの効果、戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手フィールドのカードを二枚まで破壊出来る…。サモンプリーストを破壊…」
「カードをセット…ターンエンド…」
シャーリー L 300
手札2枚
伏せカード1枚
紅葉 L2600
手札0枚
E・HERO Core ATK 2700
「俺のターン、ドロー…!命削りの宝札発動!五枚手札からドローする!」
ここでドローカードを引けるあたり流石といった所か、
「本当に命を削って来た俺にとっては皮肉めいたカードだね、E・HERO アイス・エッジを召喚、アイス・エッジで攻撃!」
E・HERO アイス・エッジ ATK 800
(あの伏せカード、何かありそうだ…Coreで攻めて破壊やダメージを貰ったら目も当てられない…)
『フィールドはがら空き、これで決まってしまうのか~!?』
(やったか?)
俺のフィールドには俺を守ってくれるヒーローはいない…だが、助かる方法が一つある。
それは…
「速攻魔法発動!『変身』!このカードは装備カードとしても扱う!」
「なっ!?」
「ホワッツ!?装備魔法ッ!?」
『どういう事だ~!?バニーさんのフィールドにはモンスターは居ないぞ~!?』
「相手に装備するカードか!?」
「あのカードは…!」
「このカードを装備するのは、プレイヤー自身!」
俺自身がヒーローになることだ。
「プレイヤー自身に装備っ!?」
「モンスターが居ないなら…俺が戦う!変身っ!!」
右手を前に出し、左手を腰に据える。
そして『変身』の掛け声と共に今度は左手を前に出す。
その瞬間、体中が光出す。
全身にソリッドビジョンが当てられバニーガールの姿から新たな姿へと変身する。
男なら誰もが一生に一度は憧れた、ヒーローへと姿を変える!
……かと思われた…。
「な、なんじゃこりゃ~!?」
『あ、あれは~!?バニーさんがドレス姿に変身した~!!』
「ワァオ!!キュアメロディッ!!」
バニーガールの服は消え失せ、フリフリの付いたピンク色の衣装にコスチュームチェンジしていた。
仮面ライダーに変身しようとしたらプリキュアになったでござる。
漫画だと翔がカイバーマンライダー仕様みたいな衣装だったのに女の子が使用するとこうなるのか、畜生!
髪の毛が茶髪からアニメのようなピンクの髪に変色していく、まさか数日前まで男だったのにピンク髪の爆乳美少女に変わるとは誰が予想できたであろうか…。
本来子供向け?の衣装であるコスチュームを着たせいで、ヘソとワキが見える服は巨大な胸のせいで、はちきれんばかりに膨らんでいる。イカンでしょ。
「きゃ~!」
「カワイイ~!」
女の子の黄色い声が聞こえる、子供はこういうの好きなんすね…こっちはすっごく恥ずかしいよ!
「すっげぇエロいんだ!」
「ヘソキュア!!」
「淫乱ピンク!」
「ヘソ!ワキ!」
「ああ^~いいっすね^~」
「うっ、ふぅ…」
「すっげぇ!俺も変身してぇ!」
男共にはもっと大好評のようだ。見るな!俺をそんな目で見るなァ―――ッ!
「実に可愛らしいね、だからって手加減はしないよ?行け、アイス・エッジ!」
仮にもヒーローがか弱き乙女に殴りかかってきた。こいつはメチャ許せんよなぁ?
「オラァッ!」
『グェッ!』
普段は一方的にヤラれるだけだったモンスターに拳をぶち込むッ!
「モ、モンスターをッ!?」
『フっ飛ばしたァ~!?』
「変身の効果!変身を装備したプレイヤーへの直接攻撃のダメージは0となり、攻撃したモンスターを破壊する!」
「何だって!?」
変身(漫画GXオリジナル)
速攻(装備)魔法
このカードはプレイヤーに装備する。
相手モンスターが直接攻撃を宣言した時、
ダメージを0にしてそのモンスターを破壊する。
このカードが墓地に送られた時、このカードのコントローラーは
この効果で破壊されたモンスターの攻撃力の合計分ダメージを受ける。
やれやれだぜ…こうなったらやるしかねぇ。
俺だって伊達に日曜朝アニメをクレヨン王国の頃から見てやいないぜ、おジャ魔女もプリキュアもしっかりと見ているぜ!え、その間になんかある?ちょっと思い出せないです…(震え声)
さあ、エンタメを始めようか!
「行くぜ!私自身でアイス・エッジに攻撃!」
「ファッ!?」
『プ、プレイヤーがモンスターに攻撃ィ~~~ッ!?』
『奏でましょう、奇跡のメロディ♪』
「「「「「?!」」」」」
突如、なんかやりだした俺を見て全世界がフリーズする…。
『ミラクルベルティエ、駆け巡れ!トーンのリング♪』
魔法のステッキ的な何かが現れ、それを振り回してリングを形成する。
※この小説は遊戯王SSです。
『プリキュア・ミュージックロンド♪』
必殺技の掛け声と共にリングが飛んでいきアイス・エッジを拘束する!
「っ!アイス・エッジが…!?」
『三拍子!1♪2♪3♪』
ステッキを指揮棒の様に三拍子で振りかぶるッッッッ!!!!
『フィナ~レ♪』
ドッカァァァァァンッ!!!!
アイス・エッジ、爆☆殺!
紅葉のモンスターは爆発四散した!
成し遂げたぜ。
「シャーリーちゃんカワイイヤッター!」
『うぉ~なんてベリーキュートナンダ―――ッ!』
一瞬静寂とかした会場は一気に沸き立ち、観客のボルテージは最高潮である。
「やれやれ、この為にわざとガイアを突進させたのかい?」
「モンスターが居たままだったらCoreの効果で破壊されていたしガイアの攻撃力が下がった状態で殴られても負けていたからわざと突っ込む必要があった…」
「だからってわざと全滅させるとはね。男らしいね、君は」
「今の自分にとっては最高の褒め言葉だね…アイス・エッジを破壊した事で『変身』が破壊された場合、私はアイス・エッジの攻撃力800のダメージを受ける」
「成程、そのカードを破壊すれば僕の勝ちか…カードを四枚セット、ターンエンド」
紅葉 L2600
手札0枚
E・HERO Core ATK 2700
伏せカード4枚
「私の…ターン!ドロ―――ッ!!」
シャーリー
手札3枚
「天使の施しを発動!三枚引き、二枚捨てる!私はカードを二枚セットする!」
「二枚セット?打つ手が無かったのかしら?」
「いや、多分逆だ」
明日香の疑問をカイザーは否定する。極めて重要な場面、優れたデュエリストなら必ずここで引いてくる。
「手札から『デュエル』を発動!お互いのプレイヤーは手札を六枚になるまでドローする!」
デュエル(漫画GXオリジナル)
通常魔法
お互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。
シャーリー
手札0→6
紅葉
手札0→6
「天よりの宝札と同じ効果…!」
「シャーリーの奴、このターンで決める気だ!」
(手札は六枚、魔法を除去するカードは必ずあるはず…ここで決める!)
「さぁ!行くぜ!紅葉さん!手札から『エクストラフュージョン』を発動!」
エクストラフュージョン(漫画オリジナル)
通常魔法
エクストラデッキから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
融合モンスター1体を融合召喚する。
「エクストラデッキのM・HERO 光牙とM・HERO 闇鬼を融合!光と闇が合わさった最強ヒーロー!C・HERO カオス!」
C・HERO カオス ATK3000
闇と光、黒と白のコントラストで半分に分かれたHEROが現れる。
その使命は運命を超えた戦いに勝つためらしい。
C・HERO カオス
融合・効果モンスター
星9/闇属性/戦士族/攻3000/守2600
「M・HERO」モンスター×2
このカードはルール上「E・HERO」モンスターとしても扱う。
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「光」としても扱う。
(2):1ターンに1度、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
シャーリー
手札6→5
「融合デッキゾーンで融合!?」
「スッゲェ!ここに来て新しいHEROだ!」
「そのモンスターがどんな力を持っているか分からないが消えてもらうよ、融合解除発動!」
「C・HERO カオスの効果!フィールドのカードの効果をターン終了時まで無効にする!」
「くっ…!」
「さらに伏せカード発動!アームズ・ホール!デッキから一枚墓地に送り装備魔法を手札に加える!装備魔法『エクスカリバー』を手札に加える!カオスに装備!」
アームズ・ホール
通常魔法
このカードを発動するターン、自分は通常召喚できない。
デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を選んで手札に加える。
エクスカリバー(アニメオリジナル)
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。
このカードが存在する限り、自分のターンのドローフェイズをスキップできる。
また、ドローフェイズ時に通常のドローを行った場合、このカードを破壊する。
ワームホールが開き、カオスが手を入れると聖なる剣を引っ張り出した。
「エクスカリバーの効果!装備モンスターの元々の攻撃力を倍にする!」
エクスカリバーを持った左手から光だし、白い左半分が輝きだす。
C・HERO カオス ATK3000→6000
「攻撃力が倍に!?」
『これでE・HERO Coreの攻撃力が倍になっても5400!6000のC・HERO カオスには敵わないゾ―――ッ!』
「やらせるわけにはいかない!魔法吸収発動!これによりカオスに足される攻撃力はCoreに足される!」
魔法吸収(アニメ効果)
速攻魔法
相手のモンスターの攻撃力が魔法効果でUPした時そのポイントは自軍のモンスターが吸収する
C・HERO カオス ATK6000→3000
E・HERO Core ATK2700→5700
「ああっ!?攻撃力が吸い取られた!」
「エクスカリバーは囮だ!闇エネルギー発動!カオスの攻撃力を3倍にする!」
「何っ!?」
闇エネルギー(原作効果)
装備魔法
闇属性モンスター一体の攻撃力を3倍にする。
輝きを失った白い部分とは逆の黒い右半分が黒いオーラに包まれていく。
C・HERO カオス ATK3000→9000
『こ、攻撃力9000ッ!?青眼の究極竜に巨大化をかけた時と同じ攻撃力ダァ―――!?』
「カオスで攻撃!」
「忘れたかい?Coreの効果!バトルフェイズに攻撃力を倍にする!」
『5700の倍という事は~?』
E・HERO Core ATK5700→11400
『い、一万千四百!!?これは終わったか~!?』
黒いオーラに包まれた右腕を振りかざすもCoreのビームに押し戻される。
「分かってて攻めている!攻撃時に速攻魔法発動!『決闘融合-バトル・フュージョン』!バトルを行う自分モンスターは相手モンスターの攻撃力分その攻撃力を上げる!」
決闘融合-バトル・フュージョン
速攻魔法(アニメ効果)
自分フィールドのモンスターが
相手モンスターと戦闘を行う時に発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
左手に握るエクスカリバーが光り、ビームを吸収し力に変える!
C・HERO カオス ATK9000→20400
『こ、攻撃力二万を超えた~~~ッ!?』
「攻撃力で負けているのに攻めてくる時点で察しがついたよ、本当はさっきのガイアの攻撃の時も内心ビクビクだったよ」
「へっ、攻撃力二万はそう越えられないだろ!」
「いや、有るよ…そのカードは攻撃時に使うんじゃなかった…」
「っ!しまった!昔の癖でやっちまった!」
「ダメージ計算前にリバースカードオープン!決闘融合-バトル・フュージョン!」
E・HERO Core ATK11400→31800
『こ、今度は攻撃力三万越えダ―――!?』
「さあ、ダメージ計算に入ろうか…!」
C・HERO カオス ATK20400
VS
E・HERO Core ATK31800
相手の力を自分の力に変えて挑んだが、同じ手を使われビームの光に飲み込まれていく。
(やったかっ!?)
「C・HERO カオスのもう一つの効果、このカードは光属性として扱う!」
「光属性!?まさかっ!?」
「そのまさかさ!私はオネストを墓地に送って、効果を発動していた!相手モンスターの攻撃力分自分のモンスターの攻撃力を上げる!」
C・HERO カオス ATK20400→52200
(失念していた…!闇エネルギーを使われた事で属性が闇であるとすんなりと受け入れてしまっていた…!)
カオスの背中から白い翼と黒い翼が生え、闇の力が備わった右手と光の力が備わった左手を組んで光を飲み込みながらCoreへと突っ込む…。
「いっけぇ―――ッ!!ヘル・アンド・ヘブン!!」
C・HERO カオス ATK52200
VS
E・HERO Core ATK31800
紅葉 L2600→ 0
「よっしゃあ!」
『決まったぁ――――――ッ!Coreが倒されてチャンピオンのライフが0になったァ――‼!』
「すげぇ、本当に凄ぇよシャーリー!」
会場が大歓声に包まれる、だが何かおかしい…心に不安がある。
紅葉さんが伏せたカードは四枚…使ったのは三枚、最後の一枚は何だったのだろうか…。
紅葉さんの方を向く、そして気付く…。
「あれ?おかしいぞ?ソリッドビジョンが消えていない…」
「故障か?」
「おい!あれを見ろ!」
紅葉さんの場に罠カードが発動してある…まさか…そんな…!?
「いやぁ、悪いねぇ…戦勝気分の中悪いけど、空気を読まず発動させて貰ったよ…『ヒーロー・ソウル』を…」
ヒーロー・ソウル
罠カード(漫画GXオリジナル)
HEROが破壊されたターン、プレイヤーのライフが0になった時ライフポイントを100加える。
「ヒーロー…ソウル…!?」
「HEROが破壊され、ライフが0になった時、ライフを100ポイント回復するんだ。そしてCoreの最後の効果、ジ・アースを墓地より召喚条件を無視して復活させる…」
倒し…切れなかった…!?
「カードを伏せ、ターン…エンド…」
シャーリー
手札1枚
C・HERO カオス ATK9000
変身
伏せカード2枚
「ふん、終わったな、響プロの次のターンの手札は七枚、除去カードが入っていると見て間違いないな」
万丈目は勝敗を確信する、大方他の観客も同意だろう。
「凄ぇ…、完全にシャーリーが勝ったと思ったのに、アレを耐えるなんてさすがは紅葉さんだ…、だけどシャーリーだってしぶといからな…。諦めるなよ、シャーリー…」
十代は彼女の奮闘を期待していた、彼女を知っているからなんとかなるかもという思いがあるのだ。
「俺のターン、ドロー!」
紅葉
手札7枚
「いくぞ!手札から、サイクロンを発動!変身を破壊する!」
っ!やはり来た、除去カード…!
「カオスの効果!サイクロンの効果を無効にする!」
紅葉
手札6
「ならば!E・HERO エアーマンを召喚!エアーマンの効果!自分以外のHEROの数まで魔法・罠を破壊できる!変身を破壊する!」
「ここに来てエアーマンっ!?」
『二枚目の除去カードォ!勝負あったか――ッ?』
「シャーリー!?」
「手札から、エフェクト・ヴェーラ―を捨て効果発動!エアーマンの効果を無効にする!」
「?!手札から発動するカードっ…!」
『これまた防いだ~~ッ!!』
(除去での勝ちは無理だったか…なら直接倒すまで!)
紅葉
手札5
「手札からミラクル・フュージョンを発動!フォレストマンとオーシャンで融合!現れろ!E・HERO ガイア!」
E・HERO ガイア ATK 2200
「ガイアの効果!カオスの攻撃力を半分にしてその数値分攻撃力を上げる!」
E・HERO ガイア ATK 2200→6700
C・HERO カオス ATK9000→4500
「攻撃力がっ!?」
「上回った…」
「エアーマンとガイアを生贄に捧げジ・アースの攻撃力を上げる!」
E・HERO ジ・アース ATK 2500→11000
紅葉
手札4枚
『ジ・アースが攻撃一万を超えた――ッ!』
容赦が無い、確実に仕留めるつもりだ…。
いや仕留められなかった時の為にエアーマンをリリースしたのか。
墓地から蘇生すれば再び効果を使えるから…。
「ジ・アースで攻撃!地球灼熱斬!」
E・HERO ジ・アース ATK 11000
VS
C・HERO カオス ATK4500
「これで…終わりだ!」
「罠発動!墓荒らし!相手の墓地のカードを使用する!」
「!?」
墓荒らし
罠&魔法(原作効果)
相手プレイヤーの墓地に置かれたカードを1枚奪いとる!!
「私が使用するのはタイムマシーンだッ!!」
カオスがジ・アースに正面から真っ二つに切り裂かれる…が、その後ろに機械が現れる…。
「タイムマシーンによって一ターン前のカオスが現れる!」
『一ターン前という事は、ま、まさか~~~~!』
C・HERO カオス ATK52200
「52200のカオスが…!」
「時を超えて復活しろ!C・HERO カオス!」
機械の扉が開き右手に闇の力を秘め、左手に光の力を宿した二色の翼の生えたHEROが出てくる。
「やれやれ、参った。パワー勝負では君に勝てないようだ…。だから…小細工させてもらうよ!速攻魔法発動!『罠外し』!」
罠外し
速攻魔法(原作効果)
罠カードの発動及び効果を無効にして破壊する。
「なっ!」
「墓荒らしを無効にする!結末は変わらない!」
タイムマシーンは消えてしまい変わる筈だった時間の流れはそのまま流れ、カオスが破壊される。
「ダメージ計算はそのまま実行される!これで君のライフは0だ!」
『戦闘は巻き戻らな~い!勝負あったかァ!?』
「そんな…シャーリー!」
「まだだ!ガード・ブロックを発動!一度だけ戦闘ダメージを0にして一枚ドローする!」
ガード・ブロック
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「っ!やはり二段構えの守りだったか…悪夢の蜃気楼発動、カードを二枚セットしてターンエンド」
紅葉 L 100
手札0
E・HERO ジ・アース ATK 11000
悪夢の蜃気楼
伏せカード二枚
『まさか、まさかの展開ダ―――ッ!!チャンピオンの猛攻を防ぎ切ったァ―――‼!』
耐えた…耐えた、耐えた耐えた耐えた耐えた…耐えたぞ~~!
「まさか防ぎきるとは…」
「だがチャンピオンは悪夢の蜃気楼を発動している、伏せカードの内一枚は非常食か…」
「次のターンになったら手札は五枚…次は無いだろう…」
「このターンで決める必要があるわね…」
「だが手札は一枚しかない、ドローした所で二枚。2500を超えるモンスターを出した上で伏せカードを突破するなんて無理だな…」
「融合召喚には三枚必要…正直厳しいだろう…」
観客の中で考察が繰り広げられる、デュエルモンスターズに詳しい彼らだからこそ今の状況が厳しい事を知っている。
だが彼女の勝利を信じる者もいた。
(シャーリー、お前なら何とかしてくれる…そんな気がするぜ!)
「頑張れ~!シャーリー!」
手札が足りない…
ガードブロックで引いたカードは状況を打開するカードではない…
次のドローで逆転のカード、もしくはドローカードを引かなければならない…。
引けるのか?分からない…。
でも引かなければ次は無いだろう…。
負けるのか…?
ペガサスの言う事を聞かずHERO対決なんてやった挙句に?
世界生中継の場でプリキュアにまでなったのに?
これじゃあエンタメというよりただの道化だぜ…。
次のドローが中々できない…どうなるかは次で決まると思うと手が動かない。
「頑張れー!シャーリー!!」
(っ!十代の声!?)
観客の声が入り混じっていたが大衆の中から確かに聞こえたぞ!
……居た!
クラッシュタウン編の遊星ばりの視力で発見!
十代…見てたのか。昨日とは逆の形になったな…。
……なら、カッコ悪いトコ見せられないな!
「俺のターン……ドロ――――ッ!!」
「この瞬間悪夢の蜃気楼の効果で四枚引く!」
(来た…!『早すぎた埋葬』!伏せてある非常食でライフを1000回復すればコストを払える…後は彼女の引き次第!)
(あの感じ、紅葉さんはいいカードを引いたようだな、俺の引いたカードは…)
チラッ
(来たッ!逆転の可能性を秘めたカード!このカードに賭ける!)
「レディースアンドジェントルメ~ン!」
「ん?」
「ワッツ?」
『な、何だ~?』
「凄まじくピンチなこの状況、おそらくこれが私のラストターンになるでしょう!」
某エンタメデュエリストを意識して喋り続ける。
「私は手札からフュージョン・バースを発動!デッキの上から五枚墓地に送り、その中で融合素材が揃えばそのカードで融合召喚が行える!」
フュージョン・バース
通常魔法(漫画GXオリジナル)
自分のデッキの上からカードを5枚墓地に送る。
この効果で墓地に送ったモンスターが融合素材モンスター一組として揃った場合、
そのモンスターを融合素材としてエクストラデッキから
融合モンスター1体を融合召喚扱いとして自分フィールド上に特殊召喚する。
「デッキから融合…!?それならカードは一枚で良い…だがそう上手く行くかな?」
「
「おいおい…、自分で美少女って…。否定しないけど…」
「私は逆転のカードは来てくれるのか?全てはこの五枚カードにかかっています!デッキの上から五枚墓地に送るッ!!」
五枚のカードを墓地に送る…その中に融合素材モンスターは…
マスク・チャージ
通常魔法
自分の墓地の、「HERO」モンスター1体と
「チェンジ」速攻魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
天よりの宝札
お互いのプレイヤーは手札が六枚になるまでドローする。
ラストバトル!
通常罠
自分のライフポイントが1000以下の場合、相手ターンにのみ発動する事ができる。
発動後、自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、
そのモンスター以外のお互いの手札・フィールド上のカードを全て墓地へ送る。
その後、相手はデッキからモンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚し、
自分が選択したモンスターと戦闘を行う。
この戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは0になる。
このターンのエンドフェイズ時、
どちらかのプレイヤーのみがモンスターをコントロールしていた場合、
そのコントローラーはデュエルに勝利する。
それ以外の場合は引き分けになる。
E・HERO バーストレディ
通常モンスター
星3/炎属性/戦士族/攻1200/守 800
炎を操るE・HEROの紅一点。
紅蓮の炎、バーストファイヤーが悪を焼き尽くす。
E・HERO フェザーマン
通常モンスター
星3/風属性/戦士族/攻1000/守1000
風を操り空を舞う翼をもったE・HERO。
天空からの一撃、フェザーブレイクで悪を裁く。
「…墓地に送られたカードはマスク・チャージ、天よりの宝札、ラストバトル!、そして!E・HERO バーストレディとE・HERO フェザーマンだ!」
「融合素材が揃ったっ!?」
(しかも両方HERO…ノヴァマスターなら一枚ドロー出来るし、トルネードで確実に倒しに来る可能性もある…だが…!)
紅葉は伏せたカードの方を見る。
(一枚は非常食、そしてもう一枚はスピリットバリア、戦闘ダメージは受けないし、仮にスピリットバリアが破壊されたとしてもトルネードでジ・アースの攻撃力を半減された数値は1250.攻撃力2800でもダメージは1550。スピリットバリアが破壊される瞬間に非常食を使えばライフを2000回復する、大丈夫だ…ノヴァマスターを選んで変なカード引かれでもしなければ…)
スピリットバリア
永続罠
自分フィールド上にモンスターが存在する限り、
このカードのコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
「なぁ、あんたにはヒーローみたいに思っている人物は居るかい?」
唐突な質問、何故そんな事を今聞くのか分からないが、
「何だい急に…まあ、居るよ。僕が挑もうとした海馬瀬人、不屈の闘志を持った決闘者の城之内克也、そしてデュエルキング、武藤遊戯辺りかな?」
(姉は強いけどそういうのとは違うかな、むしろ悪魔だ)
「ふぅん、そうか。なら俺も見せてやる!俺の憧れたヒーローを!」
遊戯王を見て憧れた幾多のデュエリスト達…
武藤遊戯、不動遊星、九十九遊馬、榊遊矢。
そして……
「私はフェザーマンとバーストレディで融合召喚!呼び出すのはE・HERO フレイムウイングマン!」
「何だって!?ここでフレイムウイングマンっ!?」
E・HERO フレイムウイングマン
融合・効果モンスター(アニメ効果)
星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」
このカードが戦闘によってモンスターを破壊した時、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
E・HERO フレイムウイングマン ATK2100
二体のHEROが混ざり合い、現れたHERO。
その右手には竜の首のようなものが付いている。
「何がしたいか分からないが、そいつじゃあ俺のジ・アースは倒せないよ」
「慌てるなよ、まだ舞台は整ってないぜ?」
「舞台?」
「ああ!最後のバトルの舞台にはここは少し殺風景過ぎるよなぁ?」
「まさか…!?」
あのカードが手札に?
「そのまさかだぜ!手札からE・HERO キャプテン・ゴールドを捨て、効果発動!」
全身金ぴかの男が現れる、そしてその足元から建物がせり上がってくる。
「キャプテン・ゴールドは一枚のフィールド魔法を手札に加える効果を持つ!いくぜ紅葉さん!ヒーローにはヒーローの!」
「…!戦う舞台がある……!」
「グット!フィールド魔法『摩天楼 -スカイスクレイパー-』を発動!」
E・HERO キャプテン・ゴールド
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻2100/守 800
このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。
デッキから「摩天楼 -スカイスクレイパー-」1枚を手札に加える。
また、フィールド上に「摩天楼 -スカイスクレイパー-」が存在しない場合、
このカードを破壊する。
(そうか、君も彼を知っていたのか…)
この戦い、とても楽しかった。それは彼女が強かったのもあるがそれだけじゃない。
(似ていたんだ、アイツに…)
自分をヒーローの様に慕ってくれる少年。彼もまた、この子にとってはヒーローだったのだ…。
「凄ぇ…、凄ぇよシャーリー!」
紅葉さんとあんな凄い戦いが出来るなんて…!
(俺も…あんな風になりてぇ!)
「いっけぇ!シャーリー!!」
摩天楼が完成し、その頂上に立つフレイムウイングマンとシャーリー。
「スカイスクレイパーの効果はE・HEROがバトルする際、その攻撃力が相手より低い場合、攻撃力を1000上げる!行くぞ!フレイムウイングマン!」
摩天楼 -スカイスクレイパー-(アニメ効果)
フィールド魔法
「E・HERO」と名のつくモンスターが戦闘する時、
そのモンスターの攻撃力が相手モンスターの攻撃力よりも低い場合、
そのモンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ1000ポイントアップする。
E・HERO フレイムウイングマン ATK2100→3100
VS
E・HERO ジ・アース ATK2500
「これでフィナーレだ!スカイスクレイパー・シュートォ!」
フレイムウイングマンとプレイヤーが並んで拳をぶつけてくる。
「スピリットバリアを発動!モンスターが居る時の自分の戦闘ダメージを0にする!」
「フレイムウイングマンの効果!相手モンスターを破壊した時、その攻撃力分のダメージを与える!」
紅葉 L100→ 0
「ガッチャ!楽しいデュエルだったゼ!」
『き、決まった~~~~~~!!勝者は何と!バニーさんダ―――ッ!』
「「「「「うおおおおおおおおっ!!」」」」」
勝負の決着に沸き立つ観客、その歓声は鳴りやまない。
「コングラッチュレ~ション!流石デス!シャーリーガール!対戦の主旨をガン無視しただけの事はアリマスネ!」
ペガサスが拍手しながら寄って来る。いびりも忘れない。
「実に素晴らしい戦いデシタ!今回使用したカード達はいずれ実装することになるでしょう!シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム。三つの召喚方は少しずつ実装し数年後には世界中で使用することが出来るデショウ!」
「シンクロ?何だっけ?」
「なんかあった気がしたけど忘れた」
「俺のログには何もないな」
「こいつ等もう忘れてやがるデース…」
『はいはいペガサス会長アリガトウゴザイマシタ、そんな事より今日誕生したニューヒーローにインタビューだ~!』
「ファッ!?ナンデスカこの扱いは!」
МCに奥に追いやられるぺガサス…可哀そ。
『バニーさん!まずはお名前を教えてくれるかな~?』
「え?ええっと、シャーロット・E・イェーガーです!シャーリーって呼んでくれ!」
『世界チャンピオンに勝った感想を教えてくれぇ!』
「すごく気持ちよかった(KONAMI感)」
『良いコメントだッ!何か観客やテレビの前の皆にメッセージは有るかな~?』
「いぇ~い、城之内君、舞さん、静香さん、見てる~?」
『いぇ~い、城之内君、舞さん、静香さん、見てる~?』
「何喋ってんだアイツ…」
お約束である。
「まぁなんか勝手に本気でデュエルしちゃったけど、本来は新しい召喚方法の告知に来てたわけなんです」
『シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム召喚の事か~?』
「そうそう、それそれ!近い将来これらが実装される事になるでしょう。良くも悪くもデュエルモンスターズの形が大きく変わると思います。カードのステータスだけを見る時代は終わりカード一枚一枚ではなく幾つものカードが合わさった戦術が常になると思います。今の戦術は通用しなくなるでしょう。でもそれは今あるカード達をないがしろにしてる訳じゃありません。むしろ今日陰にいるカード達を再び輝かせたいという意味もあります」
「皆も見たはずです、弱小モンスターが合わさって強力なモンスターに変わるところを。強いモンスターだけじゃなくそれを支える低級モンスターこそがこの先の主役と言っても過言じゃありません」
「今あるカードを大事にしてください、ステータスが低いと馬鹿にしていたカード、そのステータスが低い事が強みになる場面がきっとある筈です」
「バニラカードであること、恐竜族であること、守備力200であること…どうしようもないと思えるカードでもいつか役に立つ場面がきっと来る筈です」
「いつか日の目を浴びる日をアナタのカード達は待っています、だから押し入れや段ボールに詰まったカードの事を今一度考えて大事にしてあげてください、カード達もそれを望んでいる筈だから…私からは以上です」
『アリガトウ~!!皆カードを大事にしろよ~!シャーリーちゃんとの約束ダァ!ワイトをゴミ扱いするときっと後悔スルゾォ!』
「「「「「うおおおおおおお!!!!」」」」」
まあ仕事としてはこの位で良いだろう。
「さあこれにてお別れです!最後にどデカいマジック見せちゃおうかな!」
リアルソリッドビジョン起動!
「モンスターを大量召喚!」
デュエルディスクに出せるだけカードを並べる、マドルチェ、ナチュル、ファーニバルのようなカワイイカード、HEROや戦士のようなカッコいいカード、恐竜や魚のようなマニアックな物まで。
大量のモンスターが現れる、それも実際に質量を持って。
「モンスターがたくさん!」
「ウサギさんカワイイ!」
「も、モンスターに触れたっ!?」
「俺、ギアフリードと握手してる…!」
「きょ、恐竜さんに触ってるドン~!」
皆が驚きを隠せずにモンスターたちと触れ合う。感動して泣いてる人もいる。
「あれはブルーアイズだ!」
「レッドアイズもいるぞ!」
「ブラックマジシャンだ!」
「ブラマジガールこっちに来てくれ~!!」
「おい!何故かアンデット族の群れがこっちに来たぞ!?」
「実際に触れる?そんなバカな?きっとトリックがある筈だ、科学的に証明してやる!近くにモンスターは居ないか…?」
頭脳派、三沢大地がモンスターを探し回っていた。すぐ傍でモンスターを見つける。
ピケル『……』
「白魔導師ピケル…この子でいいか」
頬っぺたを掴んでみる。
ムニュ~!
(や、柔らかいッ!?)
ピケル『うぅ~!!』
「あっ、す、済まない!」
ジタバタするピケルを見て手を放し頭を撫でながら謝る。
ピケル『えへへ~♪』
(か…カワイイッ!?)
その時、三沢に電流走る…!
三沢の運命が変わった瞬間であった…!
「うぉ~っ!?何だこの気持ち悪いモンスターわぁ!離れろぉ!」
『そんな事言わないでぇ~ん♡』
「あんな所にサイバー・ドラゴンが!今行くぞ!サイバー・ドラゴオォォォォォン!!」
「亮っ!?どこ行くのっ!?」
こいつ等やりたい放題である。
「それじゃあ皆さんお別れです!いつかまた会いましょう!『カーテンコール』発動!」
カーテンコールの合図と共にモンスターがお別れをしながら立ち去っていく。
会場には惜しみない拍手がいつまでも続いていた…。
「あ~楽しかった!」
「君は本当に何でも有りだね…」
紅葉さんと舞台裏へ歩いていく。
「モンスターを実際に出すなんて一体どんな手品を使ったんだい?」
「ひ・み・つ!実はさっきの『変身』の姿もこれをやってたのさ!」
「成程、だからあれほど自然だったのか…。いくらソリッドビジョンでも実際に触れないのにリアルだと思った」
「本当に服を着てる感じだったぞ?元の服と一体化してたかも」
「へぇ…なら『変身』を破壊できていれば君の服を脱がせれたわけか、惜しかったなぁ…」
「…あっ」
気付かなかった、防がなかったら俺は繊維喪失してたワケだ。負けなくて良かった!本当に良かった!公衆の面前どころか全世界全裸配信するとこだった…。
「お~い!シャーリー、紅葉さ~ん!」
「「十代!」」
向こうから手を振りながら十代が駆け寄ってくる。
「二人とも凄かったぜ!俺も凄ぇワクワクした!」
「ありがとうよ、そういやお前、どっから入って来たん?ここ関係者以外入れないぞ?」
「私が入れたのよ」
現れたの黒髪ロングのお姉さんだ、この人は…
「姉さん、十代を入れてくれたのかい?」
ああ、姉の緑さんか…
「あなたがシャーリーね、十代の ガ ー ル フ レ ン ド の…」
瞬間、どす黒いオーラが彼女から発せられる。
「ヒェッ!?」
何やコイツ…怖い…。
「応!シャーリーは俺のガールなフレンドだぜ!」
「た、ただのフレンドでっす…」
おう十代、お前もしかしてガールフレンドの意味知らんとちゃうか?
「まあまあ姉さん、嫉妬は見苦しいよ」
「嫉妬じゃ無いわよ!」
「じゃあそんな小姑みたいな事やめなよ、そんなんだからモテないんだよ」
ドゴォッ!(無言の腹パン)
「ふぐぅっ!」
紅葉 L4000→ 0
「本当に凄かったわ、まさか紅葉が負けるなんて思わなかったから…」
身内殴り殺して平然と進めてるよ…、仮にもそいつチャンピオンだろ…。
「本当に凄かったぜ!俺もアカデミアに入れたら二人みたいに強くなるぜ!」
「ああ、十代は合格よ?」
「え?マジ?ヤッター!」
本当に元気な奴だ…。
でも、アカデミアに行ったら簡単には会えなくなるよな…。悲しいなぁ。
「ちょっといいかい?」
紅葉さん復活してる。
「何でしょう?」
「僕のカードについて知りたいんだ」
「紅葉さんのカ-ドを?何で俺が?」
「君が知ってるってペガサス会長がね…このカード、実は僕のカードじゃないんだ」
「ええ?」
「ペガサス会長も知らないカード、それが巡り巡って僕のところに来た…これはもしかして君のカードだったりするのかい?」
「どれどれ?…うんやっぱりこれは紅葉さんのカードだよ」
「いや、だから…」
「あえて言うならこういう事だと思う」
そう言って自分のデュエルディスクから出した一枚のカードを見せる。
『並行世界融合』
「並行世界融合?これは一体どういう…いや、そういう事か…」
「そう、このカードは別の世界のある世界チャンプが持っていたカードですね」
「別世界…パラレルワールドの僕である可能性が高いと…」
「うん」
まあ、違うかもしれないけど、紅葉好きの作ったファンデッキの可能性もあるが…多分別世界、別次元の物である事は確かだ…。
「並行世界か…僕はそこでは死んでいたのだろうか…?」
「かもしれません…でももしかしたら十代辺りと普通にデュエルしてるかもしれませんよ?」
「あっ、紅葉さん復活してる!」
十代が気付いて近づいてくる。
「アカデミア入学が決まったんだって?ご愁傷さま、姉さんに殺されないようにいろよ?」
「お前を殺してやろうか?」
「ごめん」
なぜ彼は命がけでジョークを喋るのか…。
「へへ、俺、アカデミアでシャーリーに負けない位強くなるぜ!」
「おいおい、俺はいいのか?」
「紅葉さんはシャーリーに負けただろ?」
「言ってくれるなこいつ!」
「ふふ、楽しみにしてる…ならこれを受け取ってくれ」
並行世界融合のカードを十代に渡す
「これ、紅葉さんも持っていたカード…良いのか?」
「いいのいいの!俺が居た所じゃ腐る程手に入るから!」
(別世界のカードを持っている?しかも自分が居た所?まさか…、いや、いいか)
「俺たちのこの偶然とは思えない出会いの記念に…受け取ってくれ」
「ああ、分かったぜ!」
「十代がアカデミアに行ったら、もう簡単には会えなくなるけど…このカードを見て私の事覚えててくれたらうれしいな」
「忘れないさ!それで、もう一度会うときは俺と紅葉さんとやった時みたいな熱いデュエルをしようぜ!」
本当にこいつはデュエル脳だなぁ…閃いた。
「ふふ、じゃあ紅葉さんみたいにしてやらないとな♡」
十代の傍に近寄り、その頬に顔を近づけ、口づけした…。
「えっ?シャーリー?何?ええっ!?」
ははっ、柄にもなく焦ってやがる!
「ぷっ、スマン…!紅葉さんみたいにデュエルしたいならまずはホッペにキスからだな~と思ってさ!」
「何だそういう事か…いきなりはやめてくれよ、ビックリするだろ?」
顔赤くなってる、はっきり分かんだね。気分が紅葉しますってか(笑)。
「十代もあんな風になるとは…、やっぱ男の子なんだな…」
「アンタもさっき似たような顔になってたわよ」
「ははっ、次に会うときはキスの続きをしよう」
「ああ!次にあった時は楽しいデュエルをしようぜ!」
「ああ!必ず!」
「青春ね…」
「そうだね…、姉さんは何時頃春が来るのかな?」
「うるさい!」
やれやれ、我ながらイベントの雰囲気やら試合の興奮と別れの雰囲気で変なテンションになっていたぜ…。
男の頬に二回もキスしてしまったよ。
思い出したら枕に顔うずめてバタバタする奴だよ。
まあ十代はアカデミア、俺はペガサスや海馬の元で働くだろうからそうそう会う事は無いだろうな。
不意に混ざり合った二人の運命、これから二人は別々の道を歩く。
だが悲しむことは無い、同じ世界にいるならきっとまた会える…だからその時は楽しくデュエルをしよう…。
こうして、俺と十代の物語は終わりを告げた。
原作効果もいい加減にしろ!
おわり
「え?何だって?」
「くどいぞ、本来なら一度しか言わないが大事な要件だからもう一度言ってやる。アカデミアに行け」
「え?何で?」
「言った筈だ、デュエル戦士の育成が必要だと」
「あれフラグだったのかよ!」
「私も賛成させてもらいマシタ」
何でペガサスまで同意してるワケ?
「デュエルを盛り上げるのはカードだけではアリマセーン、それを使うデュエリストもまた重要なのデース!シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム…とても面白い召喚方法ですがいざ実装してもそれを使いこなせるデュエリストがいないのでは話になりマセーン!」
成程、そーいう事ね…。
「つまりそれらを扱える俺が教えてこいと?」
「イエース!」
「こちらも同意見だ、異世界の敵とやらに対抗するにはそのカード達に詳しい貴様が適任だ、この俺様の作ったアカデミアが侵略などする腐ったゴミに変わらない様見張っていろ、アカデミアに危機が迫ると貴様も言っていたし見張るのは一石二鳥だろう」
「納得いかん!デュエルディスクの調査は!?新カードの実装は!?」
「分かる所は入学までの数か月で大体わかる、後は必要な時だけ呼び出す、元々オーバーテクノロジーだ。すぐ調査して分かるような物ではないからな」
「こちらとしてもカードのデータさえ取れれば後はポイーでオッケーデース!むしろ多数のデュエリストがいるアカデミアでデュエルして、実際のプレイングデータを取ってもらった方が得られるデータも多いと思いマース」
なんなの、こいつ等…
「分かったらさっさと行け!貴様がアカデミアに行くまでの数か月しかないのだ!」
「けっ!なんなのさ!俺の事なのに勝手に決めちゃってさ!バーカ!青眼厨!いい年して独身!」
「うるさいわ!」
ぶつくさ文句を垂れながらシャーリーは退室する。
「よっしゃあ―――――――――――――っ‼!」
ドアの向こうから叫び声がしたのは気のせいじゃないだろう。
「ふぅん。騒がしい奴だ…」
「そこが彼女のいいところデース」
原作効果もいい加減にしろ!
第0章 おしり
続きます……
シャーリー「今日のチートカードはこれだぁ!」
召喚僧サモンプリースト
効果モンスター(原作効果)
星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600
このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードはリリースできない。
デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
十代「遊戯王Rでは手札から魔法を捨てるコストはないぞ、本編では直すの面倒でそのままだ!」
シャーリー「えっ、何すかこれ(ドン引き)」
十代「これ一枚でレベル4三体とデッキから好きなレベル4サーチだ、ルーラー+αが出来るな」
シャーリー「禁止不可避、ノーデンなんていらんかったんや!」
はい、また主人公が作者のいう事聞きませんでした…。
紅葉戦やるにあたりVジャン見たら十代との戦いの続きを自分なりに書きたくなってしまったのです。書いてるうちに書きたい事が出来てくるんですよね。
VS不良
作者「裁きの竜三体並べよ」
シャーリー「他のSSカオスカッケーわ!使ったろ!」
作者「」
VS海馬
作者「原作キャラと原作カードの力見せつる為に主人公負けさせよう」
シャーリー「コイツ腹立つわ、こっちも原作カード使ってボコったろ!」
作者「」
VSペガサス
作者「今回はOCGの本領発揮だ、ジャンクドッペルとかで無双しよう」
シャーリー「生還の宝札強いわ~、ジャンドと合わせたろ!」
作者「」
タッグ戦
作者「制限無しエアーマンで蹂躙しよう」
シャーリー「ドローしまくりぃ!!」
作者「」
VS紅葉
作者「融合対S・X・Pで…」
シャーリー「HERO対決したいンゴオオオオオ!!漫画再現したいンゴオオオ!!」
作者「お前いい加減にしろ!」
……まあ初期案よりデキ良いからいいんすけど…
個人的十代VS紅葉予想
カオスでコア撃破→ジアース復活からのパワーアップ攻撃でカオスの攻撃力を上回る→融合解除→ダブルアタック→十代勝利?
なイメージ。