Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜   作:かもめカメ

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残すところあと2回。
次行く世界の準備しよっと!


天使とFB《ファイナルバースト》

ーーーーーNO SIDE

ラザリスが乗った車は姿を変え、そして現れたのは地上へと降り立った…

 

 

天使そのものだった。

 

「て、天使…だと⁈」

 

驚いているのはもちろんディセだ。

ラザリスはどちらかと言うと昔の事もあってか、悪役っぽいものかと思っていたのがくるっと180度反転されたかのような驚きようであった。

 

そんなディセの様子をほっといて、相手=フレイムは高笑いをしていた。

 

「ははは!

天使ちゃんよ!ここは現世じゃねえぜ!

 

地獄の底だぜ!

迷ったなら、今すぐ引き返しな?」

 

ジョークを入れた会話…

完全に舐めきられていた。

 

だが、そんな事で動揺するラザリスにあらず。

 

「生憎、僕はこの地獄に用があるんだけどね?」

「…あぁ?」

「君の悪行…僕は…許さない!」

 

そう言うと翼を広げ、羽ばたかすと、高速でフレイムの乗るジャイロゼッター…ケルベロス・インフェルノの前にやって来たのだ!

 

「んな⁉」

「はぁぁあ‼」

 

突然の出来事に対応に遅れたフレイム。

そこへラザリスは刺突剣を構え、そのまま刺突攻撃を連続で繰り出す!

 

だが、そこは実力の差なのか、ほとんど躱されてしまう…

しかし、擦り傷ぐらいまでなら与える事が出来た。

 

「ぐっ!(こいつ…やるな…

 

 

 

面白い!)」

 

ダメージを負いながらも口元をニヤリとするフレイム。

 

「"天からの光よ、我が兄に癒しの加護を!"ホーリーブレス!」

 

そう言うとディセの機体・ヒョウエンの上空から白い光が降り注いだ。

 

「⁉…回復…してきている…!」

 

その様子に驚くディセ。もちろんフレイムも同じだ。

 

「っち!回復系のジャイロゼッターか!

なら、さっさと殺るだけだ!

クリムゾンカッター!」

 

そう言うと双剣を水平のように構え、そこから衝撃波を放った。

 

「⁉…ぐぁぁぁ!」

 

タイミングを逃し、躱す事が出来なかったラザリスとエンジェルーナ。

 

その様子を見たディセは立ち上がろうとしたが、まだ回復の最中もあってか、思うように動けなかった。

 

「はっ!よく見てろ!これがお前が守ろうとした者の末路だ!フェニックスコンビネーション!」

 

そう言うと双剣と身体から炎を出しながら巧みに動き、

どんどん技を繰り出して行くフレイム=ケルベロス。

 

その様子をディセはただ、見る事しか出来なかった。

徐々にダメージを受けて行くラザリスとエンジェルーナ。

しかし、思うように動けないディセ。

 

「…くそ…畜生‼俺は…妹ですら…

 

守れないのか…」

 

諦めかけたその時だった。

 

ヴルゥゥゥ‼

 

突然のエンジン音が聞こえた。

ディセは周りを見渡す。

しかし、フレイムはおろかラザリスにも聞こえていなかった。

 

空似だったのかと思った…だが、

 

ヴルゥゥゥ‼

 

「またこの音…まさか…お前なのか…?

 

 

 

ヒョウエン…?」

 

そう言うと、

 

ヴルゥゥゥ‼

 

ヒョウエンはエンジン音で答えた。

 

「お前もエンジェルーナ…妹を救いたいんだな?

…俺も同じだ。だから、俺に…力を貸してくれ…

 

 

 

ヒョウエンーーーーー‼」

 

ヴルゥゥゥヴルゥゥゥヴルゥゥゥ‼

 

そう言うとヒョウエンのメーター部分が1.2.3…と上がって行くとそれ以上ギアが上がらないのを分かっていながらも更にメーターの針がそれを超えようとしている事が分かった。

 

「行っけぇぇぇぇ‼」

 

そう言うとヒョウエンは瞬時に車に変形するや、そこから金色のゲートが現れた!

そしてそれを通過して行く!

 

何事かと思ったのか、フレイムはその攻撃をやめ、

ラザリスは何が起きているのかさっぱり分からなかった。

 

そして、金色のゲートを抜けたヒョウエンは再びジャイロゼッターになると二つの双剣を一つに合わせた!

そして…

 

「見せてやる!くらえぇぇぇぇぇ‼

秘奥義‼

 

 

 

天翔!

 

 

 

 

 

蒼破斬‼」

 

そしてそのまま、相手に向かって一つとなった剣を振り下ろした!

 

「⁉うわぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

その攻撃をまともにくらったフレイムはケルベロスもろとも倒れるやそのまま爆発したのであった!

 

先の技『天翔蒼破斬』はディセの仲間で現在ヒョウエンが使っている武器、フランベルジュとヴォーパルソードの持ち主…

 

ロイド・アーヴィングの…

 

秘奥義なのである!

 

そしてそれを受けたフレイムの機体はボロボロになっていた。

しかしそこからフレイムは這いずりそして逃げられた…

 

「…ぐぬぬ…次こそは…必ず!」

 

最後に捨て台詞を残すと共に

瞬時に闇の中へと消え去った…

 

そして倒したのを確認したディセは身体を思いきり仰け反らせ、ふぅと溜め息を吐いた。

 

「兄さん!」

 

そこへ駆けつけるラザリス。

 

「良かった…無事で…」

 

そう言うとディセは気を失った。

それと同時にカケル達も漸くながら先ほどまでバトルフィールドと化した炎の海からやってきたのであった。

そして、初日同様にヒョウエンを担いでアルカディア学園の方へと帰還したのであった。

 

ーーーーーSIDEto久石

まさか…あの子がこんなにも早く憶えたとは…

 

「うむ…ただでさえ選ばれしドライバーも扱えなかったヒョウエンを…武器を出しただけなら未だしも、ファイナルバーストまで発動させるとは…何者なんじゃ⁈」

「それについ最近ジャイロゼッターに乗ったばかりの少年と少女がですよ⁈

一体…彼等は何者なのですか⁈」

 

落ち着いてくれたまえ、クロード博士。赤名君。

実を言うと私も彼等の事はあまりにも知らなさすぎるのだ。

 

「!なんじゃと⁉」

「どう言う事なんです⁈」

 

何分、送られてきた手紙にはそれ以上の事が書かれていなかったのだ。

残念ながらこれ以上の詮索は…

 

「無理に等しい…と言う事じゃな?」

 

…ああ。

にしても…まさか…

ファイナルバーストまで放つとは…。

 

ファイナルバースト。

それは…ジャイロゼッターの究極技。

その力は多用する事はあまり出来ないが、

その威力は地球上にクレーターを作らせる程の威力を持ち合わせている。

 

それを…あの子達はわずか数日で憶えたと言う事なのか⁉

いかんな…そう言う私情はまた後にしようではないか。

 

「…分かりました。混沌の根絶者(デリート・ザ・カオス)の方は如何いたしましょうか?」

 

それについては引き続き捜索を行う。

エネルクス社も裏でだが、捜索を手伝ってくれている。

 

だが、油断大敵なのには変わりはない。

引き続き警戒態勢を進めておいてくれ。

 

ーーーーーSIDEtoフレイム

 

くそくそくそくそ!

また負けた!もう後が無いに等しい!如何すれば…!

 

ヴォォォォ…

 

誰だ…勝手に入って来やがって!

 

「ほぉ?随分と荒れておるな〜?フレイムよ」

 

⁉…か、カオス様⁉

な、何故ここに⁉

 

「今日はお前に次の指令を言いに来た」

 

次の指令…って、俺はまだこの世界を…!

 

「口を慎め!」

 

⁉…申し訳ありません。

 

「うむ。聞き分けの良いやつは好きだぞ。

さて、先ずはこのアジトを放棄せよ。もう目と鼻の先にまで迫ってが来ておる。この世界での任務は失敗だ。良いな?」

 

…は、はい。

 

「悔しい気持ちは痛いほど分かる。

だが、次の世界ではそうはならぬよう努力するが良い。

…尤もあの忌々しい救世主が立ち塞がるのなら話は別だがな?」

 

救世主?

 

「ヒョウエンのドライバー…

 

高町・ディム・センダース。

彼を止める事はお前はおろか、おそらく他の皆も無理だろうな…(あいつは私なのだから)…」

 

?…カオス様?

 

「…いや、なんでも無い。さて、主にはこれからとある場所へと向かい、そしてその世界を献上して見せよ?」

 

はっ!にして、その場所とは?

 

「人と精霊が暮らす世界だ。

長い旅路になるが故、期間は設けん。

その世界の観察を命にする。お前はこの世界でよくやってくれた。だから、羽休めでもして来ては如何だ?」

 

‼…有難きそして勿体無いお言葉!

カオス様の御命令とあらば、お言葉に甘えさせてもらいます!

 

「うむ。では、早速準備をせよ…あと数時間でここを嗅ぎつけてくる」

 

はっ!

全ては…カオス様そして混沌の根絶者(デリート・ザ・カオス)のために!

 

ーーーーーNO SIDE

その後も捜索は続けられ、そしてついにそのアジトと思わし場所を発見した。

 

「では、これより検挙にはいる。

準備はいいか!」

 

そう声をあげたのは現在アルカディア学園との提携を結んだこの世界での大手企業・エネルクス社は現会長にして、

かつてはゼノンと呼ばれる悪の組織の右腕とも言われた青年・トーマ改めゲドーであった。

 

今回の混沌の根絶者の捜索を買って出た男でもあった。

 

自分が、祖父が犯した過ちを償うために…

 

そして検挙に入った場所はすでに必要なもの以外全て放置されてしまっていた謂わば「ものけの殻」と呼ばれる状態だった。

 

「…遅かったか…っく!」

 

そう言うと口を噛みしめるゲドーであった。

 

ーーー

その後、それの報告を受けた久石。

因みに今はテレビ越しだが、そのゲドーと通信をしていた。

 

「そうか…すまない。こんな忙しい時に限って」

『いえ、むしろ償うための事ならば当然の結果をしたまでです。…すみません。そろそろ…』

「あ、ああそうか。済まなかったね。ではまた…」

 

そう言うと久石は通信を切った。

相手はかの有名な企業の社長。日程はもはや殺人スケジュールクラス。

そんな人がこうして時間を割いてまで話をしたのだから、有難いものだ。

 

混沌の根絶者(デリート・ザ・カオス)…奴等は一体…

とはいえ、もうすぐ彼等ともお別れか…」

 

そう言う久石。

彼等とはディセとラザリスに他ならない。

 

実は明日でディセとラザリスはこの学園を去る事になっている。

 

あっという間の1ヶ月に久石は、まるで思い出が山程出来た1ヶ月だと思っていた。




次回
別れと新たな出会い

※因みに前書きに書いてあったあと2回はこれを除いての回数です!
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