Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜 作:かもめカメ
時系列は原作終了後です。
曲は…まぁ、この世界の曲ならなんでもありです、はい…。
青年は先程まで自分の部屋にいた。
けど、周りの景色は全く違っていた。
コンクリートで固められた壁があった場所では無く、
周りは丸太が何本も重なっている風景へと変わっていた。
「ふぅう…さてと、起きますか!」
そう言うと青年は寝転がっていた肉体を動かした。
だが、その肉体は明らかに先程までとは全く違っていた。
髪型や顔立ちこそは先程まで同じだが、
耳が尖っていて、服装は黒の服装だが、コート系に近い服装をしていた。
今彼は寝室にいる。
先程まで寝ていたベットはダブルベットであるのだが、
それは後で分かる事になる…
さて、青年は寝室からすぐ近くにある居間へと歩んだ。
そこには先程まで携帯の中にいた三人の女の子がいた。
するとその内の1人がこっちにやって来た。
姿は大まかに言うと、
背中を全て覆い隠せそうな程の長い黒髪、
淡いピンク色のワンピースをした女の子だ。
そんな女の子は衝撃の言葉を言った…
「あ、パパ‼」
「良し良し。良い子にしてたか?」
なんと、その少女は青年の事を「パパ」と呼んだのだ!
しかし、そんな女の子に対した発言をまるで聞こえていなかったのか、はたまた当たり前のように普通に接していた。
「あ!お姉ちゃんずるい〜‼
私にもお願い!」
そう言うのは女の子とは打って変わって、
妖麗な肉体をした紫主体の服装をした女性であった。
しかし、外見は絶対に青年が今抱いている女の子よりも遥かに身長が高い…。
そんな子が今、青年に抱きかかえられている小さな女のコに向かって、「お姉ちゃん」と言ったのだ。
驚かない方が可笑しいのであるが、青年はやはり普通に接してその女性に対して頭を撫でていたのは言うまでも無く、
その女性も嬉しそうに頬が紅く染まっていた。
「それにしても、相変わらずの人気ぶりだな?」
そう言うのは、先程携帯の中でお茶らしき物をすすっていた女性であった。
「ははは…。男いや、父は辛いのだよ…アリス」
そんな今の対応に少し苦笑いを浮かばせていた。
すると、青年の後ろから光が零れて来たので、振り返ると、
青い髪をした女性がやって来た。
「お待たせ!」
その女性は髪の色こそ違うが、先程まで青年の隣にいた女の子と同じ顔立ちをしていた。
すると、青年に抱えられていた女の子が、そこから離れて、その女性の腰にしがみつき、
「ママー!」
と言ったのだ…。
しかし、彼女は普通に接していた。
「ユイちゃん、お利口さんにしてた?ストレアも元気?」
「勿論♪」
そう言うと彼女はユイと呼んだ少女を抱き寄せて、すりすりと頬同士をこすり合わせて、
もう1人の女性…ストレアの事を聞くと、本人は元気良くしていたので、にこっとした笑顔を見せた。
そんな風にしていると、彼女はアリスと呼ばれていた女性と話をした。
「アリス、ごめんなさいね。
ユイちゃんとストレアのお世話をして貰っちゃって…」
「いや、私としては他にやる事が無かったから、寧ろ嬉しいんだ…今の私に出来る事が有るって言う事に」
そう言いながら彼女はアリスとの会話を終わらせ、そして青年の方へと駆け寄る。
「さ!行こう!キリト君!」
「ああ、分かったよ…アスナ。
ユイ達も行こうな?」
「はーい!」
「はいはーい!」
そう言うとキリトと呼ばれた青年はユイとストレアに向けて話すと2人は元気良く返事した。
「アリスも良いかな?」
キリトはアリスも良いか尋ねたら、アリスは喋らなかったが、コクリと頷いた。
そして5人はその部屋から外へと通じる玄関から出た。
そこには、自然が豊かで、近くには湖畔も見える程の絶景が見えた。
「皆との約束は確か、22層の転移門前なんだよな?」
「うん!さ、行きましょう!」
「ああ!」
そう言うと四人の背中からそれぞれ、
黒、水色、半透明、そして金色の羽根が具現化した。
ユイと呼ばれた女の子はさらに衝撃的な行動をとった。
なんと、先程までの身の丈を小さくして、なんと妖精と言っても可笑しくない格好になるや、
青年…キリトの胸ポケットに入り、顔を少し出して、
「出発〜♪」
と言ったので、四人は颯爽と空を…飛んだ。
ーーーーー
そして、目的の場所に着くとそこには先程まで会話をしていたメンバーが全員いた。
「あ、ようやく来たわ…おしどり夫婦」
「リズさんもあんな人が欲しいんですもんね〜♪」
「ちょっ⁉余計な事言わないでよ!シリカ!」
リズと言われた女の子は先程お店の方にいた目の下にそばかすがついていた女の子で、
シリカと呼ばれた女の子は一番小さい女の子だ。
「まあ、キリト君もアスナさんもなんですけどね…」
「はぁ…まあ、あの2人があそこ迄なのは、今更じゃないから気にしていないけどね」
「確かに言えてるけどね…」
そう言うのは三人の女の子。
水色の髪と猫耳をつけた女性はクールに言って、
金色の髪の女の子は苦笑いをしつつ、
黒の髪で、青色の服装をしている女性は頷きながらそう言った。
上から喋った順に言うと、
リーファ、シノン、フィリアと呼ばれていた。
その三人は最終的には、
「「「キリトはキリトだしね…」」」
と、一纏めにしていたのは言うまでも無かった。
「畜生!キリの字め〜!」
「クラインもそう言うのが無かったら、モテたかもな?」
「エギル!それを今言うのかよ〜⁉」
そう言うのは先程までいた2人の男性だ。
悪趣味なバンダナを被っている奴の名はクライン、
そしてこの中で一番デカい体系の男の名はエギルと呼ばれていた。
そんな中、その本人達が到着した。
「ごめんごめん。遅くなった」
「遅いわよ!全く!」
キリトが謝罪すると代表してリズがそう言った。
しかし、すぐに機嫌を戻した。
すると、転移門と呼ばれる場所から光がして、そこから四人の男女が現れた。
「ヤッホー!」
「久しいな…黒の剣士」
「久しぶり〜?元気にしてたかしら?」
「ご無沙汰です。皆さん!」
如何やらキリト達とは知り合いのようだ。
「久しぶりだな?
セブン、レイン、ルクスにスメラギ。
今日は悪いな?多忙なのにわざわざ来てくれて」
「別に良いのよ!
こう言うのは、やらねば得にもならないんだから!」
「はぁ…先が思いやられる…」
「ささっ!そうと決まれば行こう行こう!」
「かなりのメンバーになりましたね♪」
そんな戯言を言いながら、皆はコラボの開催地である場所…
【ユグドラシルシティ】へと足を運んで行った…。
お気づきになっただろうか?
そう、この世界はゲームの中の世界。
そしてこれはその世界を救った…
黒の剣士と呼ばれた青年…
キリトこと桐ヶ谷和人のいる世界…
ソードアート・オンラインの世界なのであった。
そして、そんな世界に…
ーーーーー
「良し。兎に角、今は…やるべき事をやるぞ!」
世界そのものを救った英雄…
救世主…ディム・センダースが…
この地に舞い降りたのであった…。
次回
イベント・クエスト